【バグダッド22日共同】イラクの首都バグダッド東部にあるアブドルジャバル・シェイフリ内務次官の自宅前で22日午前8時(日本時間午後1時)ごろ、自動車爆弾が爆発し、カタールの衛星テレビ、アルジャジーラによると、イラク人6人が死亡、10人以上が負傷した。内務次官も頭などにけがをした。
17日にはイラク人による暫定統治機関、統治評議会のサリム議長(当時)が自爆テロで殺害されており、今回の爆発も6月末の主権移譲に向けた政治プロセスの妨害を狙ったテロとみられる。
シェイフリ次官は、殺害されたサリム議長と同じイスラム教シーア派組織のメンバー。
現場は旧治安機関庁舎から約200メートル。AP通信はイラク警察や米軍当局者の話として、イラク人警察官4人と隣家の女性1人の少なくとも計5人が死亡したと報じた。爆発の直前に銃撃音も聞こえたという。
バグダッドで自動車爆弾テロ、統治評議長ら9人死亡
【カイロ=柳沢亨之】バグダッド中心部の連合国暫定当局(CPA)管理区域「グリーンゾーン」入り口付近で17日午前9時半(日本時間午後2時半)ごろ、検問のため並んでいたイラク統治評議会メンバーの車列付近で自動車爆弾がさく裂、うち1台に乗っていた同評議会のアブドルザハラ・オスマン議長が死亡した。
ロイター通信によると、議長のほか8人が死亡、米兵2人が負傷した。イラク駐留米軍のキミット准将は同日、自爆テロとの見方を示した。同評議会メンバーを標的にしたと見られる。
オスマン氏の車の近くに並んでいた別の車が爆発、十数台を破壊した。国際テロ組織アル・カーイダが関与したとの見方が強い。AP通信によると、「アラブ抵抗運動」を名乗る正体不明の組織がウェブサイトで犯行声明を出した。統治評は事件後、新議長にイスラム教スンニ派のビジネスマン、ガジ・マシャル・アジル・ヤウェル氏を選出した。(読売新聞)
米、資金提供ストップ・家宅捜索… チャラビー氏と「絶縁」確定的に
暫定政権作りでも反目
【ワシントン=近藤豊和】イラク駐留米軍とイラク警察が自宅などを家宅捜索したイラク統治評議会評議員のチャラビー氏に対する責任追及の動きが、米国内でさらに強まっている。同氏のイランへの米機密情報の提供疑惑や米政府から提供された資金の不透明な流用などをめぐる周辺情報が次々と指摘されており、米政府が今年一月の大統領の一般教書演説の議場にも招待していたチャラビー氏との関係を完全に切ることは確定的となった。
CBSテレビは二十日、複数の米政府高官の話として、「チャラビー氏がイラン政府から資金提供を受け、米国人殺害につながるような米政府の機密情報をイラン情報当局に流していた」と報じた。CBSによると、チャラビー氏に情報提供した米政府高官についても調査が行われているという。
同様な報道は米誌ニューズウィークも今月初めに行っており、チャラビー氏が反フセイン政権組織として代表を務めてきた「イラク国民会議(INC)」が現在もイランのテヘランに事務所を置いたままで、ここで定期的に米軍の占領政策や治安対策などの情報をイラン政府高官に流していたと伝えていた。
一方、米会計検査院は二十日、連邦議会への報告書で、米政府が情報収集などのためにチャラビー氏側に提供した資金の総額は、二〇〇〇年三月以降から昨年九月分だけでも三千三百万ドルに上ることを明らかにした。このうち、不明朗な資金流用疑惑についてはさらに調査される。
チャラビー氏と米政府との関係は、湾岸戦争(一九九一年)直後にさかのぼる。当初、米中央情報局(CIA)が情報提供を受けていたが、情報の精度に問題があったため、CIAは同氏との関係を停止した。
その後、フセイン政権打倒の目的で九八年に米議会でイラク自由化法が成立し、クリントン大統領は翌年からチャラビー氏の組織に情報提供などの名目で国務省から資金提供することを決めた。しかし、国務省も情報の精度や提供資金の同氏の私的流用などに疑念を持ち続け、一昨年五月には資金提供を停止した。
こうした中、緊密な関係を維持し続けてきたのが、湾岸戦争時の国防長官だったチェイニー副大統領をはじめ、ラムズフェルド国防長官、ウォルフォウィッツ国防副長官や国防総省情報当局だった。
チャラビー氏は、イラクの大量破壊兵器開発計画に関する情報をイラク戦争前に国防総省に提供しており、一方で同省はチャラビー氏への月額三十四万ドルの資金提供を今月まで続けていた。
国防総省も含め米政府がチャラビー氏との関係を完全に切ることになった背景には(1)イラクの大量破壊兵器に関する情報が誤っていた(2)イラクの暫定政権作りで米の方針と合わず、国連のブラヒミ特使にも反発している(3)イラク国内でもダーティーなイメージが強く、「親米派」とされることが逆に米側の障害となっている−などがある。
最近まで緊密な関係を維持してきたラムズフェルド国防長官は、チャラビー氏の自宅などへの捜索について「イラク警察が主導していることでよく把握していない」などと短くコメントした。
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《チャラビー氏 経営銀行が破綻、横領で有罪判決》
一九四四年、イラクの裕福な銀行家の一族に生まれ、五六年に出国。米シカゴ大、マサチューセッツ工科大で数学を学び、ベイルートのアメリカン大で七七年まで教鞭(きよょべん)を執った。
その後ヨルダンで銀行を起こし、一時は同国二位にまで育てたが、八〇年代末に破綻(はたん)。預金を自分の投資に流用したとして、横領罪などで被告不在のままヨルダンで有罪判決を受けた。本人は一貫して「フセイン政権による謀略」と無実を主張している。
主に米国、英国に居住しながら、九二年に設立されたイラク国民会議(INC)の代表に就任。九五年には湾岸戦争後のイラク北部クルド人地域での反フセイン蜂起を画策するためイラクに戻るが、失敗した。イラク戦争中の二〇〇三年四月に義勇軍を率いて米軍とともにイラク入り。暫定統治評議会のメンバーとして、一時は次期大統領・首相候補と目された。シーア派。
(松尾理也)(産経新聞)
【関連】
★5/3私的めもらんだむ-18時
ヨルダンのことを書いていると、どうしても国外追放になったチャラビを思い出す。この悪党を忘れないよう再度確認しておこう。
【私的めもらんだむ】
スペインはマドリッドのOreintal 宮殿における、フェリペ皇太子(Prince
Felipe 36)とレティシア・オルティスさん(Letizia
Ortiz 31)の結婚式
我々下々の人間からすれば何とも羨ましい特権階級の結婚式ではある。昨夜の私は具のないカレーで済ましたが、さぞ料理も豪華だったんだろうなあ。雅子様が行けなかった分、代わりに私が行ってスペイン料理を平らげてみたかった。ゲップが出るほどキャビアを腹に詰め込むことが出来たら・・・そりゃもう死んでもいいがな。
空腹は世界中で最上の調味料(セルバンテス)、こんな貧乏人の特権はやはり哀しい。
つい表層的な人間社会を皮肉ってみたくなる。骨格だけの人間社会イメージ、キスを交わす恋人たちも顎と歯のぶつけ合い、そこには見詰め合う瞳もなく、眼底の窪んだ骨格があるだけ・・・きみの鎖骨は美しい、骨まで愛して♪あいらぶゆう・・・テレビから頻繁に流れるCM、カルシウム摂ってるかい?・・・百年も経てばみなシャレコウベだ。平等に・・・神さまはそこにだけは存在意志の反映を忘れなかったようだ。
★<日本の皇太子さま>マドリードのテロ現場での献花とりやめ
【視聴予定】
23時
00 宇宙船地球号 逆転発想の勝利…潮の力が電気を生む
北緯約七〇度に位置するノルウェーのハンメルフェスト市。この人口一万人ほどの小さな港町に程近い海峡で、潮の流れを利用する未来の発電「潮力発電」が行われている。一〇〇%自然の力を利用したこの究極のクリーンエネルギーに、今、世界が注目している。潮力発電の開発に人生と大いなる夢をかけた男たちの挑戦を追いながら、知られざる潮力発電の姿と未来の可能性を描く。
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