04/05/15 (土)
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ナイジェリア、イスラム教徒の反撃で約600人死亡
2004年5月14日、ナイジェリア北方Kanoにおいて、キリスト教徒に焼き討ちにされた家の付近を通るイスラム教徒の子ども達 イスラム教徒の報復攻撃で、Kanoから逃れようとトラックに乗り込むキリスト教徒たち。
ナイジェリア、宗教抗争で約600人死亡

 [カノ(ナイジェリア) 13日 ロイター] ナイジェリアのカノで宗教抗争の報復として、今週これまでにキリスト教徒約600人がイスラム教徒に殺害された。
 ナイジェリアのキリスト教徒団体幹部が13日、ロイター通信に対して明らかにした。警察側の発表では、死者は30人となっている。
 同幹部は、市内の同僚聖職者からの情報として「600人近くが殺害され、12カ所の教会が焼き打ちにあった」と述べた。
 目撃者によると、先週同国中部で数百人のイスラム教徒がキリスト教徒に殺害されたことへの報復として、短剣やこん棒で武装したイスラム教徒の若者らが、キリスト教徒らを殺害したという。(ロイター)

 今月2日にはキリスト教徒民兵による攻撃で630人の遺体が確認され、総じて1000人を越す犠牲者が出たのではないか、と云われていた。【参照】6-8日の日誌 今回はそれらへのイスラム教徒の報復攻撃とみられ、600人という同規模の犠牲者が出たことになる。
<スーダン>和平の一方で激戦 背景に石油利権と権力闘争
家族の安否を気遣う人々に、手紙の代筆をしながら連絡をとるスーダンの警察官 2003年11月、人民解放軍がNuba Mountains 地域において軍事訓練をしている
<スーダン>和平の一方で激戦 背景に石油利権と権力闘争

 スーダンで「和平」と「戦闘激化」が同時に進む奇妙な事態が起きている。政府と反政府勢力「スーダン人民解放軍」は12日、和平協定の締結で大筋合意し、内戦の終結が進展。ところが、政府は西部地方の反政府勢力に対しては攻撃を強化している。背景には、石油利権や政治指導者間の権力闘争などがあると指摘されている。(毎日新聞)

スーダン南部の和平間近 内戦終結で「近く調印」

 【カイロ12日共同】アフリカで最長の20年以上の内戦を続けるスーダン政府と同国南部の反政府ゲリラ、スーダン人民解放軍の包括和平が合意間近となった。バウチャー米国務省報道官は、双方が和平仲介役の米国に対し「近く調印する見通し」と伝えてきたことを11日明らかにした。
 アフリカ最大の国土面積を持つスーダンは、西部で別の民族紛争が激化するなど多くの問題を抱えるが、冷戦期から続く南北間の内戦が終結すれば、スーダンから難民や武器が流入してきたケニアなど周辺国の安定にも好影響を与えると期待されている。
 政府と解放軍は2002年、南部の帰属を問う住民投票を6年後に実施することで合意、今年1月には石油などの収入を均等に分ける協定に調印した。
 しかしその後、首都ハルツームでのイスラム法適用継続の是非や、南北境界上の地域の帰属などをめぐり交渉が難航。窃盗で手首を切るといった重罰を非イスラム教徒には適用しないことなどでこのほど歩み寄った。(共同通信)



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