03/12/25 (木)
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12/22
ソウルの南Cheonanでアヒルを処分する防護服姿の保健担当官
韓国では22日までに56万羽の鶏とアヒルが処分された
トリのインフルエンザ拡大へ 韓国、サムゲタン店は悲鳴

 韓国中部で発生したトリのインフルエンザ(H5N1ウイルス)が、全土に拡大する兆しを見せている。22日までに南部の慶尚北道・慶州など9カ所で鶏やアヒルへの感染が報告される一方、食肉価格が急落し、鶏料理食堂の売り上げが落ち込むなど、生産や消費への影響も深刻になり始めた。
 22日昼過ぎ。鶏を丸一羽煮込む伝統料理サムゲタンで知られるソウル市内の有名食堂。「影響は深刻。客足も売り上げもほぼ半減です」。閑散とした店内で支配人が嘆いた。大手スーパーのロッテマートによると通常、1日4000万ウォン(約400万円)ほどある鶏、アヒル肉の売り上げが、感染報告後、約40%落ち込んだという。農林省によると、10日に1キロ当たり991ウォンだった鶏肉の卸売価格は、22日には695ウォンまで下がった。
 忠清北道でH5N1ウイルスが確認された10日以降、政府は半径3キロ以内を危険地域、10キロ以内を警戒地域に設定。感染した鶏、アヒルを処分したり移動制限したりするなど、感染拡大防止策を進めてきた。
 しかし、20日に約25キロ離れた忠清南道天安市で新たに発生を確認。21日には100キロ以上離れた慶尚北道慶州市、全羅南道羅州市の鶏、アヒル農場にも飛び火していることがわかり、感染地は9カ所に及んだ。政府は鶏とアヒル計約96万羽の処分を決めたが、人手不足のために、22日までに処分されたのは56万羽にとどまるという。
 H5N1は97年に香港で大流行し、ヒトへの感染も報告された。今回のウイルスが香港型と同様にヒトに感染する型かどうか、政府は詳しい遺伝子検査を実施中だ。政府は「加熱すれば食べても大丈夫」として、高建(コゴン)首相自らがマスコミを招き、食堂でサムゲタンを食べるなど安全PRに躍起になっているが、消費者の鶏、アヒル肉離れには歯止めがかからない。
 感染経路もはっきりしない。越冬のため飛来した渡り鳥がウイルスを媒介したとの説が出ているが、調査が追いつかない状況だ。政府は農家保護のため鶏250万羽を緊急購入する方針を示したが、防疫網をかいくぐって感染が広がった恐れもあり、「政府の対策が後手に回っている」(大手紙朝鮮日報)との声も出ている。
 農林省によると、韓国は昨年、鶏とアヒル肉約2500トンを香港、日本などに輸出しているが、感染報告後、輸出はストップしている。一方、日本も韓国産鶏、アヒル肉の輸入を見合わせているという。
新種ウィルス「福建株」の登場に現ワクチンは効かない?
 アメリカでもインフルエンザが猛威をふるっているが、これは従来の「パナマ株」が変異した新種「福建株」の登場によって、それに対処する抗体が出来ていないためだと云われている。これら新種の到来に、従来のワクチンは効かない。つまり新種が出現するたびに、新たなワクチンを作らなければならない。日本では一昨年からのインフルエンザ流行で4割の「福建株」が確認されていたことから、さほど深刻なことにはなるまいと予測されている。しかし、問題は抗体が出来ていないだろう6割の人々への対処をどうするか、である。ここにきて、肝心のワクチンが偏在し、手に入らないトラブルも起こっている。ワクチンが余ると返品も可能で、一部の医療機関がワクチンを買いだめしているからだ。さらに、そのワクチンでさえ新種「福建株」に対応していなければ何にもならない。今でもワクチンの接種をする人々が続いているが、せっかく接種しても新種「福建株」ウィルスでは防げないことになる。
【関連ファイル】
02/12/20-インフルエンザ、気温10度以下で要注意に 医師ら調査
02/02/16-殺人ウィルスはエイリアン?
以下、抜粋要約・・・
 新種ウィルスは北極から渡り鳥によって運ばれてくる。ウィルスは宇宙空間にあって、ほぼ10年ごとに大規模な爆発をする太陽風によって北極に降り注ぐ。こうしたウィルスはかなり早い段階で多種ウィルスと結合しながら変異し、さらに強烈な新型殺人ウィルスとなって人類を襲い続けていく。その猛攻ゆえ新型ウィルスへのワクチンは間に合わず、よって治療法はない。さらにウィルスは変異を繰り返しながら地球に定着し、パーキンソン病など難病の元になっているのではないか、という仮説も浮上している。これに抗生物質投与をすればウィルスはさらに自己免疫をつけ強力になるばかりである。もはや過去の感染病といわれた結核病患者が今になって増加している原因も、抗生物質によって自己免疫をつけたゆえの結核菌の勝利と言えよう。MRSA院内感染しかり、どこにでもある黄球ブドウ球菌が病院内で薬漬けになったために、今度は薬に強い菌に進化してしまった。また病院の経営システムが災いして、重病患者であっても長期入院はさせずに、歩けるようになったら即退院させてしまうことが多い。院内感染した患者が進化したMRSAと共に外に出るのである。感染しても死なないまでも、抵抗力の弱い子供や老人にとって脅威であることには変わりはない。これら猛威をふるう感染菌の源が宇宙環境で進化し続ける微生物にあるとすれば、今後も新種の細菌やウィルスが太陽風に乗って北極に舞い降りてくることは避けられない。それら微少なエイリアンたちは南下するカモによって地球の中央地帯に運ばれ、多種のウィルスと結合し、さらに進化し続けながら地球全土を覆い尽くす。彼らの侵略に人類はなす術がない。これはまさに小さなエイリアンたちによる地球を舞台にした宇宙戦争であろう。


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