米英首脳、27日に会談=イラク戦、中東和平を協議
【ワシントン24日時事】CNNテレビは24日、米政府当局者の話として、ブレア英首相が今週、米国を訪れ、ブッシュ大統領と会談すると伝えた。会談は27日、ワシントン郊外のキャンプデービッドで行われる予定。 (時事通信)
イラク開戦でブッシュの武力行使を一貫して支持してきたブレアだが、今からおよそ100年も前にクウェートがイギリスの保護領となったことを考えれば、むしろブレアのイギリスこそ今度の戦争を待望していたようなところがある。クウェートがイギリスの保護領となっていたのは1914年までの15年間で、その二年後にイギリス軍がシナイ半島とパレスチナに侵攻している。この時の武力行使の理由が「ユダヤ人の移住を食い止めるため」と云うのだから、片腹痛いというか、イギリスが今もって信用できないのだ。信用できるのは彼らの二枚舌だけだ。その翌年、イギリスがバクダッドを支配下に治めると、我らがロスチャイルド卿がバルフォア宣言に署名、パレスチナの地にイスラエル国家建設を認めるという大いなる裏切りが確立する。こうした画策を通じてイギリスのクウェート支配化は進められ、1961年にイラクが「クウェートは過去四百年間イラクの領土である」とイギリスに警告すると、のちにイラクのカーシム首相が暗殺されるといった具合だ。イギリスがクウェートの保護領となった1899年11月末、そのイギリスがイラク領と認められていたルマニア油田の一部を手にした瞬間のことを、カーシム首相は指摘したのだった。彼らの隠そうともしないアラブ産油国への剥き出しの欲望は、イラン・イラク戦争で双方に兵器を調達しては両国を疲弊させ、テキサス石油利権屋の親ブッシュによって湾岸戦争でその欲望が露わにされてきた。【参考=今年1月30日&31日の日誌】 それらの継承者、小ブッシュがイラクに止めを刺すかのように恐ろしくも傲慢なイラク開戦を展開しているというわけだ。27日に予定されているという米英首脳会談は、かつて彼らの先代がしてきたように、イラクの戦争後における油田分割草案も非公式に話し合われるだろう。気味の悪いぐらい擦り寄ってきている日本の小泉某にも少しはお裾分けしようか?いやいや、そんな必要はあるまい。これからも奴らにはカネは出させても口は出させない、それでも奴らは喜んで付いて来る・・・権力の魔性が人類を覆い尽くすこの壮大にして残酷な物語を、イラク戦争の開幕を娯楽のように脚色した茶の間向けニュースTVドラマでご覧あれ。ここでは真実という骨も抜かれ、悲劇も喜劇となる。
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