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Istres 空軍基地から飛び立つミラージュW |
昨日2月21日、フランスはイラクでの国連査察官に協力するため、南フランスの
Istres 空軍基地から2機のミラージュW戦闘機が飛び立ったもよう。あくまでイラクへの武力行使を拒むフランスは、北大西洋条約機構(NATO)の対イラク戦に伴なうトルコ共同防衛にも加わっていない。かつてIstres
空軍基地はボスニア・ヘルツェゴヴィナでの偵察任務を行ってきた。その1993年4月、サラエボの国連難民高等弁務官事務所のトラックから大量の弾薬が発覚、三ヵ月後には支援物資が入っているはずのコンテナから大量の兵器が発見される。トラックもコンテナも難民のための人道援助目的で使用されていたはずであった。ここに国連の武器密輸が公になったのである。これを遡る1月にはイタリアの港タラントで地対空ミサイル、2月にトリエステで弾薬と兵器、そして国連の密輸が公になった4月にはシシリーでチェコ製の弾薬が立て続けに発見されるのだ。
国連の副高等難民弁務官サドルディン・アガ=カーンの甥は、イタリアの大実業家にして、パキスタンはイスラム・イスマイリ派指導者カリム・アガ=カーンW世であった。その友人がアニェリ兄弟であり、兄ジョバンニの愛人がクリントンを大統領にしたフランス大使パメラ・ハリマン女史である。ここで嫌でも思い出させてくれるのがフィアット社のホワイトヘッド・モトファイズ社が地雷を作ってきたという事実であろう。【参照・1月29日の日誌】 本当の黒幕はそうした相関線を引くことでも輪郭ぐらいは見えてくるようではないか。
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早期警戒管制機AWACS |
<イラク問題>早期警戒管制機を派遣 トルコ領空警戒 NATO
NATOのジョーンズ欧州連合軍最高司令官は20日、対イラク戦に備えたNATOのトルコ共同防衛の一環となる早期警戒管制機の派遣を命令した。週明けにもドイツの基地から数機がトルコ内の基地に移り、27日から活動に入る。イラクと国境を接するトルコ南東部を中心に上空から24時間体制でトルコ領空を警戒する。NATOはトルコ防衛で、迎撃ミサイルの配備や生物・化学兵器対策要員の派遣も決めている。
NATO、トルコ支援で空中警戒管制機などの配備承認
【ブリュッセル=鶴原徹也】北大西洋条約機構(NATO)は19日、大使級の防衛計画委員会を開き、対イラク戦に備えたトルコ防衛支援について、NATOの空中警戒管制機とミサイル防衛システム、さらに対生物化学兵器装備をトルコに配備することを承認した。ミサイル防衛システムを主に供与するオランダは、来週後半にはトルコに配備できるとしている。防衛計画委には、戦争回避を主張するフランスは含まれていないが、フランスのNATO大使はこの日の決定について「留意する」とし、事実上の了解を与えた。 NATOは、16日の防衛計画委員会でトルコ防衛支援の具体的計画策定に着手することを決めていた。
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シルビア(Sylvia、左)女王 |
21日、スウェーデンのシルビア(Sylvia、左)女王がテニス・チャンピオンのステッフィー・グラフと並んで写っている。彼女たちはハンブルグの大学病院内にある小児科施設を訪れたのだという。現国王がカール16世だから、彼女はその王妃なのだろう。【参考サイト、ベルナドット(ポンテコルヴォ)王家】 外務省の資料によればカール16世グスタフ国王(1973年9月即位)となっている。グスタフ6世から皇女イングリがデンマークのフレデリク9世(在位1947-72)の王妃となっている。さらにその皇女アンナ・マリーがギリシャのコンスタンティノス2世(在位1964-73)の王妃になった。系図を遡ればそのグスタフ6世の王妃ルイゼの血脈から→イギリス王室→ルーマニア王室→ユーゴスラヴィア王室→イタリア王室→ブルガリア王室→ハンガリー王室と至るのだが、さらにイタリア王室はクロアチア王室にも血脈を分岐させる。
また前述の皇女イングリの嫁ぎ先デンマーク王室からはロシア王室に至り、かの家族全員が処刑されたとされるニコライ2世(在位1894-1917)が登場してくる。かくしてヨーロッパ王家の殆どが同族となってしまうのだ。これにロスチャイルド一族など大財閥の系譜が錦の御旗に巧みに編まれていくと、人類を支配しかねない権力も付随してくるというわけである。ハンガリー、ユーゴスラヴィア、ブルガリア、イタリア、ルーマニア、ギリシャ、アルバニアなどはすでに王政を廃止しているが、血脈の系譜はいずれ王政復古の兆しをもって蘇えるのではないか。漠然とだが、そんな気がしてならない。
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