03/02/21 (金)
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後継に二男正哲氏か 高婦人の偶像化開始 北朝鮮
 【ソウル堀信一郎】朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が、金正日(キムジョンイル)総書記(61)の後継者として、金総書記と高英姫(コヨンヒ)夫人の間に生まれた二男の金正哲(キムジョンチョル)氏(22)を内定し、これを公式に確定するため、まず同夫人を偶像化する作業を開始したことが16日、分かった。正哲氏が正式に後継者になれば、故金日成(キムイルソン)主席から金総書記と続いてきた世襲が3代目になる。
 韓国の有力月刊誌「月刊朝鮮」は、北朝鮮の内部資料を入手、分析した結果を3月号(18日発売)で「金正哲が3代目世襲」と題して報道する。金総書記の長男金正男(キムジョンナム)氏(31)とみられる男性は01年に日本に不法入国、強制退去させられた。その後、正男氏は北朝鮮に帰国せず、中国などに滞在中とされ、後継者候補とされていた同氏は、候補から外されたとの見方が有力になっている。正哲氏の後継内定は、朝鮮人民軍出版社が昨年8月発刊した朝鮮労働党幹部の思想学習用資料でも確認された。毎日新聞が入手したこの資料は、全16ページで極秘扱い。表題は「尊敬するオモニム(母親の敬称)は、敬愛する最高司令官(金総書記)に忠実な忠臣中の忠臣」と題されている。「尊敬するオモニム」との表現は、北朝鮮では最大級の敬称で、偶像化する場合に使用される。資料には、「尊敬するオモニム」が誰かの言及はないが、(オモニムが)「金正日司令官の近くで、司令官を補佐している」などとしている。さらに、高夫人を金総書記の母親である金正淑(キムジョンスク)氏と同列の高い地位にあると規定している。金総書記が後継者として名前が知られるようになる過程でも、母親の金正淑氏の偶像化が行われた経緯があった。北朝鮮内部では今後も正哲氏に正式決定されるまで軍部の説得や反対勢力の排除などが必要で、紆余曲折(うよきょくせつ)が予想される。

 こうしたニュースが流れることはあらかた予想されていたことだ。金正哲(キムジョンチョル)は1981年生まれ、長男の金正男(キムジョンナム)が10歳年上の1971年5月10日生まれである。金正哲の母親・高英姫(コヨンヒ)は金総書記の四番目の妻(元愛人)で、在日朝鮮人の元ダンサーでもあった。彼女はこれまで長男・金正男の母親・成恵琳(ソンヘリン)から妻の座を得るため何かと画策してきたようである。北朝鮮版「奥の院」というところか。しかし、それでも内定であって、次男の金正哲が後継者に決定したわけではない。最近密かに囁かれているのが長男・金正男の同い年の「金ヒョン」なる兄弟で、党の宣伝煽動部の第一書記に就任したといわれている。この部署は金総書記も経てきたところから「後継者が最初に座るポスト」とされている。CIAも1995年あたりからこの「金ヒョン」なる人物の特定を急いでいたようである。ただ金総書記の子息には「金正男」「金正哲」のように中に「正」の字があるところから、故金日成の隠し種ではないかという憶測も生まれている。いずれにせよ、今回流れた金正哲の後継者内定のニュースもその信憑性には問題ありと思う。金王朝そのものが崩壊の危機に晒されている現在、誰が後継者になろうと意味がなくなるわけだ。クーデターの噂も出てきている。むしろ後継者に待っているのは悲劇だけかも知れない。【参照・金正日総書記の義弟が訪韓へ去年10月26日の日誌

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