02/10/26 (土)
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<南北会談>金正日総書記の義弟が訪韓へ
 【ソウル澤田克己】韓国政府は24日、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金正日(キムジョンイル)総書記の実妹、金慶喜(キムギョンヒ)党部長の夫で、金総書記の側近である張成沢(チャンソンテク)・労働党組織指導部第1副部長が26日から韓国を訪問すると発表した。北朝鮮の核兵器開発問題で厳しい態度を示す米国のブッシュ政権に対し、南北融和をアピールする狙いがあるとみられる。
 張氏は、8月末の南北経済協力推進委員会で派遣が合意された北朝鮮の経済視察団の一員として訪韓する。張氏の訪韓は初めてとなる。韓国政府によると、訪問団は18人で、韓国の財閥「現代グループ」と共同で金剛山観光事業を行う、朝鮮アジア太平洋平和委員会の宋浩京(ソンホギョン)副委員長もメンバーに含まれている。視察団は、11月3日まで滞在し、ソウル、釜山、済州島などで三星電子や浦項製鉄、現代自動車など韓国を代表する大企業の工場を視察する。消息筋は「張氏にメッセージを託せば金総書記に必ず伝わる」と述べ、韓国政府が非公式に接触して核兵器開発に関する米国の極めて厳しい態度などを伝えることになるとの見通しを示した。
 金正日総書記の妹、金慶喜(キムギョンヒ)は別名・金敬姫(キムキョンヒ)とも伝えられ、1946年5月30日生まれの党中央委軽工業部長という肩書きをもつ。その金慶喜の1歳下の夫・張成沢(チャンソンテク 1946/5/30生)は党三大小組事業部長を経て労働党組織指導部第1副部長となった。金慶喜と張成沢の間には1977年生まれの張琴松(チャンクムソン)と1歳下の娘がいる。金正日総書記の後継者と目される息子・金正男(キムジョンナム)は、その我がままぶりから新たな後継者の有無が囁かれている。今年五月に平壌で行われた党中堅幹部の学習会において、講師が突然「金ヒョン」なる人物が宣伝煽動部の第一書記に就任したことを告げた。その瞬間衝撃が走った。何故なら、党宣伝煽動部というポストは従来後継者が座ってきたからだ。しかし「金ヒョン」とはいかなる人物なのか?噂では金正日が我が子同様に可愛がってきた同族で、息子・金正男と同い年だとされている。金王朝一族の閨閥が漏れることを極度に嫌ってきた金正日の秘密主義が、ここにきて新皇太子の正体が何ものなのかを曖昧にしたまま、巷の憶測を呼んでいる。
 金王朝男子には代々「正」の字が当てられてきた。「金ヒョン」という名はそれに当て嵌まらない。これまで漏れてきた金王朝系図の中にも、それらしき名前は見当たらない。それでは類似する名前はないだろうか・・・金正日の父・金日成(キムイルソン)が59歳に看護婦の愛人に生ませた子どもは「張ヒョン」と云った。響きが似ている。「張ヒョン」が同族なら当然「金ヒョン」と呼ぶべきだ。しかも生まれた年は1971年、金正男と同い年である。張ヒョンの叔父は張成沢となっている。今回、経済視察団として韓国を訪れる労働党組織指導部第1副部長である。推察するところ、金日成の隠し子として張成沢が預かり、張一族の養子にしたのではないかと思われる。金王朝の新皇太子「金ヒョン」とは金日成が愛人に生ませた「張ヒョン」にほぼ間違いないだろう。以下、簡単な系図を引いてみた。
張成沢 張琴松
金慶喜 張*松
金正淑 成恵琳
金正男
金日成 金正日
愛人 新皇太子?
張ヒョン
伊**
特殊部隊が突入、人質多数開放 武装勢力36人射殺
モサエフ・バラーエフ司令官
チェチェン共和国の武装集団によるモスクワの文化宮殿劇場占拠事件で26日早朝(日本時間同日午前)、ロシア特殊部隊約100人が突入して劇場を制圧、多数の人質を解放した。当局は犠牲者数を明らかにしていないが、インタファクス通信などによると、約600人の人質のうち約10人が死亡。ワシリエフ内務次官は、武装集団リーダーのバラエフ野戦司令官を含む36人を射殺したと発表した。政府当局者によると、3人が逮捕されたというが、逃げた犯人がいるとの情報もある。劇場から運び出された遺体は数十体という。
 政府対策本部の説明では、同日午前3時半ごろ、最初の爆発音と銃声が聞こえ、直後に男女2人が劇場から運び出された。さらに5時半ごろにも大きな爆発音があった。この間、犯人側は人質の殺害を始め、これを見た他の人質が逃げ出したため、特殊部隊が救出に向かうと同時に劇場への突入を開始し、犯人側と銃撃戦になった。
 連邦保安局(FSB)のイグナチェンコ報道官は「劇場内中央に集められた人質が逃げようとして、犯人に発砲された。2人が死亡し、数人が負傷した」と語った。事件発生から3日目の25日、犯人側は同日夜にも人質の殺害を始めると警告する一方、初めて水と食糧の差し入れを受け入れた。 これを受け、政府側から説得工作のためプリマコフ元首相らが劇場に入り、人質全員を無事に解放すれば犯人グループの安全は保証するとの方針を伝えた。犯人側は説得に応じなかったが、プリマコフ氏らが退出した直後に、アゼルバイジャン人男女4人を解放した。その際、犯人側はロイター通信に「これ以上、人質は解放しない」と述べていた。プリマコフ氏は交渉終了後、プーチン大統領に結果を報告。犯人側が「大統領によるチェチェン戦争終結宣言と軍の撤退」を要求し、受け入れなければ「最も深刻な手段をとる」とする警告を伝えたという。
 地元メディアによると、人質は大きな爆薬が仕掛けられた客席中央部に集められ、自動小銃などで武装した犯人15〜20人に監視されていた。人質の中には約20人の子どもがいたという。
 日本時間18時20分現時点で人質67人の死亡が伝えられている。およそ600人の人質からすれば、約1割を越える観客が殺されてしまったことになる。このたびの劇場占拠事件は、当初から武装グループが決死の覚悟を表明しており、決行した武装グループはもとより多数の観客が巻き添えをくって殺されることは予め予想された。伝えられるところによれば、武装勢力36人と共にモサエフ・バラーエフ指揮官も銃殺されたとのことだが、バラーエフ指揮官の本名はモサエフ・スレイマノフで、去年6月に戦死したアルビ・バラーエフ指揮官の甥にあたる。占拠した指揮官の名前も報道機関によってまちまちで、モフサル・バラエフとなっているところもあるが、紛らわしいので報道が一致するまでここではモサエフ・バラーエフとする。多数の負傷者が運ばれた病院では現在349人ほど入院し、その殆どが催眠ガスによる重い症状を示しているという。ロシア政府側は「それらの症状は心臓疾患によるもので、催眠ガスによるものではない」としている。偶然に居合わせた300人もの人間が全員心臓疾患だとする確立はいかなるものか?今回の強行突入作戦は大成功であったと自画自賛するロシア政府だが、犠牲者の数は今後さらに増加することは間違いない。
【視聴予定】
■21:00-21:54 TBSテレビ 世界・ふしぎ発見!「運命の女王エリザベス…愛と激動の英王室50年」 25歳別れと決断初恋の行方
■23:00-23:30 NHK教育 ビジネス塾
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