03/02/18 (火)
今日のTV番組選別Akemiのロンドン通信
失業・倒産…不況直撃で生活保護急増 受給世帯の28%
 長引く不況のなか、失業や倒産、収入減などを理由に生活保護を受け始める人が急増していることが31日、厚生労働省のまとめでわかった。01年9月時点の集計では、受給開始世帯のうち、不景気の影響とみられる世帯の割合は全体の28.1%で、92年9月の2.6倍に達した。保護を受ける主な理由のうち、不況と関係するのは01年9月現在で▽失業4.7%(92年同月1.3%)▽事業不振・倒産0.8%(同0.4%)▽勤労収入の減少8.9%(同3.9%)▽仕送りの減少2.9%(同1.7%)▽貯金の減少10.8%(同3.6%)だった。被保護世帯数は02年9月の速報値で過去最多の86万6000世帯(123万5000人)。92年度の年平均の58万6000世帯を底に増加し続けている。同省は「完全失業率も依然高く、被保護世帯はさらに増加していくだろう」と予想している。

 昨日の保険証没収について、生活保護を受けている者は例外ではないか?との指摘があったが、確かにそのようである。生活及び医療扶助を受けることを「併給」、医療扶助のみを受けることを「単給」というのだそうだ。生活保護基準においては「水準均衡方式」に沿っているらしい。1999年9月を境に保護人員は100万人を突破、失業者の増加と共に今後ますます増えていく傾向にあることは確かだ。上の記事によれば、去年2002年9月度の保護人員が123万人を突破しているから、三年間におよそ23万人増加したことになる。世帯数でいえば100万世帯を超えるのは時間の問題といえよう。失業者の増加が生活保護受給者の数を増やしているのは云うまでもないが、世界的傾向もまた同様であるようだ。以下の「世界の失業者1億8千万人」という記事も、調査から漏れたデータを加えれば実際にはその数倍に近い失業者がいるのではないか?

世界の失業者1億8千万人、2年で2千万人増える
 国際労働機関(ILO)は24日、02年末現在の世界の雇用情勢を発表した。不況の影響で、失業者数は01年初めから2000万人増え、1億8000万人に達したと推定している。地域別では、アジア地域の失業率が比較的低く、中東・北アフリカ地域が18%で最も高かった。先進工業国の失業率は6.9%だった。一方、働いている人については、「闇経済」などで働く非正規雇用者の数が増えており、1日1ドル以下で生活している超低賃金労働者も5億5000万人前後いると推定している。

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