イスラエルVSパレスチナ
2002/8/14<イスラエル>ファタハ幹部の公判始まる
パレスチナ解放機構主流派ファタハのヨルダン川西岸地区事務局長で、今年4月、イスラエル軍に逮捕されたマルワン・バルグーティ氏の初公判が14日、イスラエルのテルアビブ地裁で開かれた。法廷に現れたバルグーティ氏は、傍聴席の記者団に向かい「占領が終わらない限り、平和も治安もない」と大声で呼び掛けた。(毎日新聞)パレスチナ改革タスクフォース、22―23日にパリで開催へ
[ワシントン 13日 ロイター] 中東和平促進に向けたパレスチナ改革タスクフォースが22、23の両日、パリで開催される。
米国務省が明らかにした。
中東和平協議の再開に向けて、パレスチナは、民主化推進や汚職疑惑の払しょくなど、数々の改革の実施を突き付けられている。
同タスクフォースは米国主導で7月に創設されたもので、米国のほか欧州連合(EU)、国連、ロシア、国際通貨基金(IMF)、世界銀行、ノルウェー、日本の当局者らが参加。
改革と並行して、パレスチナ治安部隊の再建への取り組みも行われており、米国は、これらがイスラエルのパレスチナ自治区占領の終結につながることを期待している。(ロイター)イスラエル、PLO主流派武装組織の指導者を起訴へ
[エルサレム 14日 ロイター] イスラエル当局は、2000年から続いているパレスチナとの衝突で、パレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハの武装組織「アルアクサ殉教旅団」のリーダーとされるマルワン・バルグ―ティ容疑者を、殺人罪などで起訴する。
イスラエル司法省の関係者は、バルグーティ容疑者を「殺人者の首領」とし、「(同容疑者が)テロ活動の多くを主導、組織し、資金提供をした上で実行に移した」と指摘している。
これに対して、ファタハ中央委員会のアバス・ザキ委員は、イスラエルが政治的見せしめの意図を持った裁判を企てていると非難、この裁判で逆に同容疑者が「偉大な民族の象徴」となる、と指摘した。
ファタハのヨルダン川西岸地区責任者で、アラファト・パレスチナ自治政府議長の後継者候補と目されている同容疑者は、有罪になれば終身刑が科せられる可能性もある。(ロイター)ハイファ市長、イスラエル労働党党首選への出馬を表明
[エルサレム 13日 ロイター] イスラエル・ハイファのアムラム・ミツナ市長が、労働党の党首選への出馬を表明した。
同市長はハト派として知られており、記者会見で、パレスチナ暫定自治政府との和平協議の即時再開する考えを示した。
同市長は、シャロン首相が、和平協議再開の前提条件として、武装勢力による攻撃の終結を要求していることを批判し、「時間は残されていない。双方が和平への道に回帰できるよう、パレスチナと協議を早急に再開しなければならない。前提条件をつける必要はない」と述べた。
週末にかけて行われた世論調査では、ミツナ市長が41%、ベンエリエンゼル国防相が30%、ラモン元首相府相が16%の支持率だった。(ロイター)