イスラエルVSパレスチナ
2002/8/10

ハマス、イスラエル政府高官に攻撃加える意向を表明

 [ベイルート 9日 ロイター] パレスチナのイスラム教原理主義組織ハマスは、イスラエルがパレスチナ武装組織の幹部を暗殺する戦略を取っていることに対する対抗措置として、イスラエルの指導者を攻撃の標的とする意向を明らかにした。
 ハマスのレバノン支部長、ウサマ・ハムダン氏はロイター通信に対し、イスラエルが数週間のうちにハマス関係者2人を暗殺したことに言及し、ハマスの軍事作戦は、公共の場所における自爆テロを超えて拡大すべきとの見方を示した。
 そのうえで、「特に(イスラエル政府がパレスチナ人を殺害せよと)命令を下していることから、今後はシオニスト国家(イスラエル)の首脳や閣僚を標的にすることが、実質的な措置になる」と述べた。(ロイター)

イスラエル、イラクの攻撃に備え防空ミサイル設置

 [エルサレム 9日 ロイター] イスラエル軍関係者は、米国のイラク攻撃に伴うイラクからの攻撃に備え、イスラエル中部で、最新技術を駆使した防空ミサイルシステムの設置が進められていることを明らかにした。
 「アロー2」と呼ばれるこのシステムは イスラエルが米国と共同で開発したもの。過去3年の間に、南部のネゲブ砂漠に初めて設置されたという。
 イスラエル軍は、新たなアロー2が「訓練目的で」同国中部のハデラに設置されたとしているが、複数の関係者は、既に実戦配備が可能な状態にある、と指摘している。(ロイター)