2002/7/24-日本の原発動向
刈羽・プルサーマル 反対派、計画実施に警戒感−−村長、住民らと対話集会 /新潟
東京電力柏崎刈羽原発のプルサーマル計画について、品田宏夫・刈羽村長が村民から意見を聞く集会が23日、始まった。上高町地区の集会場には約60人が集まり、意見を交わした。残り19の集落でも順次、開催される。
村議会が可決した「国のエネルギー政策に関する決議」を受け、品田村長が開催を決めた。
8月下旬にも開かれる平山征夫知事らの3者会談は、集会の内容などを踏まえて、今年の計画実施について判断する見通しだ。
村内の原発反対派は「集会後、村長が(計画への)ゴーサインを出す可能性がある」と警戒感を持つ。昨年、計画実施に反対多数となった住民投票実現にかかわった住民グループも「(集会の開催は)投票結果を尊重しているとは思えない」とする。こうした声に、品田村長は「(集会は)計画実施を説得する場ではない」と強調している。【小畑英介】(毎日新聞)
東電社長との会談を佐藤知事拒否−−核燃料税増税で /福島
佐藤栄佐久知事は23日の会見で、核燃料税増税をめぐって東京電力の南直哉社長が知事との会談を希望していることについて「総務省と話をする前に会う理由は何もない」と拒否した。また、片山虎之助総務相との会談も「(県と総務省の)事務レベル協議はこれからであり、まだ会う段階ではない」との考えを示した。
県は核燃料税増税に関して総務省の同意を得るための「協議書」を9日に提出。その後、東電の南社長が片山総務相に増税への「不同意」を陳情した際、総務相は自ら知事と会談する考えを示すとともに、社長にも知事と会談して調整するよう求めていた。
佐藤知事は、南社長との会談について「裏で話をつけろというなら別だが、そういう状況ではない。南社長は(税率)10%以上はダメと言っているのだから、会う必要はない」と不快感を示した。【神崎真一】(毎日新聞)
南島町の原発反対記念碑 県有公園での建立に反対
古和浦漁協 きょう県民局へ要望書提出
中部電力の芦浜原発計画地だった度会郡南島町が、町内の県有公園に原発反対を貫いた記念碑を建てようとしている計画に絡み、原発計画に推進の立場を取る同町の古和浦漁協(上村有三組合長、正組合員数百九十九人)は二十四日、伊勢市勢田町の南勢志摩県民局建設部に記念碑の建立を許可しないよう求める要望書を提出する。併せて、町役場にも建立を断念するよう申し入れるという。
記念碑の建立は、同町の原発反対運動の一環。今春発刊した原発反対闘争史と併せて計画されてきた。この六月町議会で、町内にある原発反対、賛成両派の看板撤去費や記念碑の建立費などを合わせ、総額約四百二十万円が予算化されている。
記念碑は町の東端に当たる東宮の瑞賢公園、役場敷地内、西端の棚橋の三カ所に建てる予定だが、棚橋の建設予定地は県有公園のため、区として隣接する同漁協が許可しないよう県に求めることになったという。同県民局によると、記念碑建立の申請は二十三日現在、町役場から提出されてはいない。