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【トピック】
令状なし通信傍受 米大統領「国民は必要性理解」と強調

 ブッシュ米大統領は1日、米国家安全保障局(NSA)に令状なしの通信傍受を許可した問題で「国民のほとんどはその必要性を理解している」と記者団に述べ、テロとの戦いの一環であるとして正当性を強調した。一方、議会は近く政府高官らを呼んで公聴会開催を予定するなど、「盗聴」問題をめぐる動きが活発になっている。

 大統領がイラクで負傷した米兵の見舞いに訪れたテキサス州の病院で同行記者の質問に答えた。大統領は「(国際テロ組織)アルカイダの誰かが君に電話してくれば我々はその理由を知りたい」と主張。「彼らは前に我々を攻撃した。可能なら再び攻撃するだろう。攻撃を阻止するためにあらゆる手だてを講じる」と述べた。

 ただし、大統領は傍受の対象は海外にいるアルカイダの既知のメンバーか関連する人々と米国内との通信のやりとりに限っていると説明し、一般市民の人権には配慮していると主張した。

 一方、上院ではスペクター司法委員長(共和党)が通信傍受問題の機密漏洩(ろうえい)に重点を置いて公聴会を開く考えを表明している。しかし、同じ司法委員会のシューマー議員(民主党)は1日のテレビ番組で司法省高官を呼んで通信傍受の適法性を調査するべきだと主張し、与野党の駆け引きも激しさを増している。


○まずもって驚かされるのは、この独裁者はのっけから「令状なしの通信傍受は国民も理解している」として、まるで米国民の総意がブッシュ大統領に盗聴の必要性を云わせている、と云わんばかりだ。自分のプライバシーを覗かせるほど国民はブッシュに信頼を置いている、とでも云いたいのだろうか。むしろ逆だろう。図々しくも馴れ馴れしい独裁者ブッシュの国民へのプライバシー侵害に、米国民は身の毛もよだつほどの嫌悪感を感じたのではないか。普通の人間感情として、そう思う。

ジョージ・ブッシュのスパイ大作戦(1)「令状なし盗聴で安心できる社会を!」
---暗いニュースリンクより抜粋

遡ること2004年4月20日、合衆国大統領ジョージ・W・ブッシュは、政府のテロ対策に関して以下のように国民に説明している:

合衆国政府が盗聴する際には、常に裁判所の令状が必要です。それは変わりありません。テロリストを追い詰める場合、あらかじめ裁判所の令状が必要なのです。国民の皆さんに理解していただきたいのですが、愛国法を考慮に入れても、国家防衛に必要な行為であっても、憲法上の保障がなければいけません。なぜなら、我々は憲法を尊重しているからです。」

---ジョージ・W・ブッシュ、2004年4月20日の発言

つまり、ジョージ・W・ブッシュは単に法を無視しただけでなく、無視したことについてウソをついていたわけだ。しかもこの独裁志願大統領は、「国民の命を護るため」今後も国民の盗聴を続けると堂々宣言している。「死にたくなかったら盗聴させろ!」というわけだ。

シドロモドロのライス国務長官

大統領が堂々と憲法違反を自白したことで慌てまくった最初の閣僚は、国務長官コンドリーザ・ライスだ。国務長官就任以来、ホワイトハウスのCIA工作員名漏洩スキャンダルから逃げるために、たいした用件もないのに長期外遊に繰り出した彼女は、CIAの秘密収容所について聞かれるのが嫌でヨーロッパから逃げ帰ったばかりだが、今や彼女のキャリアにとってお荷物でしかないブッシュ大統領の、致命的なスキャンダルに再び巻き込まれてしまった。2008年度大統領選出馬への影響を心配しているにちがいない)

大統領の「自白会見」直後の12月18日NBC放送「ミート・ザ・プレス」に出演したコンディは「私は弁護士じゃないから」と繰り返し、元国家安全保障担当大統領補佐官としての責任問題から逃げている。おまけに次の日のインタビューでは、思わぬ失言をしている。CNN放送のインタビューで、ライス国務長官は言った:

「(国内盗聴について)大統領は早い時期から、合衆国法の最高権威である司法長官に相談しています。」


「中学で公民科を学習した人なら、合衆国法の最高権威が連邦最高裁であることくらい知ってますよね?」というイジワルな批判はさておき、「司法長官に相談済み」というライス国務長官の発言は、盗聴論争の火に油を注ぐものだ。なにしろ、ブッシュが令状なし盗聴を相談したという当時の司法省長官は、全米の産婦人科カルテから女性の個人情報を覗くことに全力を注いだジョン『♪タカよ飛べ空高く♪』アッシュクロフト氏である。


President
George W. Bush

【私的めもらんだむ】
○11時、猫たちに餌を与えてからこれを書いている。少し餌を減らした。元気のない猫の様子から、どうも食べ過ぎが原因のように感じたからだ。米の有機栽培で最優秀賞に選ばれた人の言葉を思い出す。稲も順調に育ち追肥の段階になってからイモチ病で減産を余儀なくされる。何が原因か?調べていくうちに追肥のやり過ぎに気付く。つまり栄養過多が原因であることに気付いたのだった。かくしてその人は追肥を少なめにすることで三年連続で金賞を維持している。ときに生物は過酷な環境を演出することで生物本来の生存本能という自己免疫を取り戻すようになっているのではないか。人間も同じだ。ときに空腹を意図的に演出することによって、人間の生物本能の目覚めを促す必要があるような気がする。私も正月休みにダラダラと惰性のままに食事をしてきた今に体調不良を感じている。正月ぐらいは食べたいものを食べようと思ったのが間違いだった。少し節食をして体調を整えようかと思っている。

さてと、そろそろ仕事を再開しようと思う。まだ思うように体は動かないものの、無理をせずに休憩をとりながらやれば何とか作業は出来る。今日はベース3台の補修パテ付け、明日には仕上げる予定だ。焦らずに決して手を抜くことなくコツコツやるしかない。そこに自己の価値観を見い出しながら、誰に認められようと認められまいが、仕上げた仕事のみが全てを物語る。その思い込みが傍から見ていかに滑稽であろうとも・・・だ。


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