昨日← 05/12/30 (金) →翌日


【私的めもらんだむ】
○8時半、首筋の痛みで一晩中眠れなかったが、どうやら細菌感染によるものではなかったようで、少しずつ痛みが軽減している。寒さで首の筋肉が硬直していたところに、急に首を不自然に動かして痛めたことのようだ。火の気のない工場内で鼻水を流しながら作業していたのだから無理もない。全身の筋肉も固くなっているのを感じる。暖を頻繁にとらないと、それだけで命取りになるのだな。外の猫たちにもペットボトルに湯を入れて簡易湯たんぽを毎日差し入れている。二ヶ所、朝夕それぞれ二回に分けて・・・何とかこの冬を生き延びてもらいたいものだ。自分を含めて・・・そう切実に思う。ブサイクはまたオシッコが出なくなって苦しそうだったので自宅に入れた。灯油代がもったいなくて時々しか使わずにいたストーブも、ブサイクのために使い出した。こんなことをしていたら仕事にならない面もあるが、今の私にとっては猫の命のほうが大事なのだ。明日は大晦日、今年もいろいろあったなぁ・・・二度に渡るパソコンのクラッシュで「新じねん」継続を諦めたこと、チョロ松と茶々丸、そしてナメジロウの死、突然の痛風の再発、季節の移ろいの中で翻弄される人間模様・・・さてと、これから猫たちに餌をやって、それから今年最後の仕事にかかろう。

○10時半、ブサイクを散歩に連れ出した。至る所で立ち止まってオシッコをしようとするのだが、出ないようだ。腹部をマッサージして排尿を促すが効果なし。このままでは尿毒症でブサイクは死んでしまうだろう。出来ることだけのことはするが・・・そして二階のオス三匹、あまり餌を食べようとしない。どうもオスは弱っているようだ。今日の仕事を終えてから彼らも一匹ずつ散歩させようと思っている。仕事をする前にブサイクの世話でたっぷり1時間余を費やしてしまった。仕事にならない。

話はガラリと変わって耐震偽装設計問題に移るが、私が一貫して云うところの「金融機関の介在」をマスコミが取り上げることは殆どなかった。出てきたのは総研がらみの請求書ぐらいで、そんな氷山の一角を突き崩しただけでこの問題の全貌は明らかになる筈はない。というわけで、来年は私なりに金脈を調べていきたい。直接耐震偽装に関連しなくとも、背景など外堀から核心に迫るというのが私の戦略だ。図解を多用しながら分かりやすく説明していきたい。こういった手法は答が見えにくく、ために読者の想像力に期待するしかない。線から面への過程で循環したり、一つのパターンが浮かんだりの意外な展開に知的好奇心を刺激したい。どれ、仕事だ。今日の分だけはやっておかないと・・・うむ、明日も仕事をするようになるかなぁ・・・

○20時半、ブサイクの様子がおかしい。腹部がパンパンに脹れている。オシッコが出ないのだ。このままでは明日までもたないかも知れない。今ブサイクはストーブの傍で横になっているが心配だ。二階のオス三匹も餌を食べなくなってきた。今年の冬は立て続けにオスが倒れていくようだ。何とかしてやりたいが・・・どうしようもない。たかが猫と笑うなかれ。ここまで一緒に生活していると家族も同然なのだ。今夜もあまり眠れないかも知れない。午後から酒を飲み始めているが、ちっとも美味くない。酔えない。

今夜はやけに寂しい。テレビの年末お笑い番組をみても笑えない。それどころかバカ笑いしている芸能人を片っ端から殴りたくなる。こんな時には歌うが一番と、歌ってはみるが一人では気持ちが乗らない。以前なら繁華街のスナックあたりで飲んで騒ぐのだが・・・いま僅かな生活費使い果たして飲んだくれたら本当のバカだ。もっと強くなければ、とは思ってみるが・・・山頭火だったか「咳をしてもひとり」がピッタリの孤独状態。いかんなぁ、いかんねぇ、こんな風じゃ。よく居酒屋の女将に云われたっけ。「今日は嬉しそうね。なんか良いことでもあったの?」って、それが違うんだね。嫌なことがあったときほどはしゃいでたんだ。哀しいときほど笑い、自分を誤魔化していた。それが今は出来ない。何故だろう?・・・分からないけど、多分命が弱ってるんだと・・・自分が誤魔化せなくなったほどに。

明日には髭を剃ろう。髪の毛を梳かして「オレもけっこう男前だな」と鏡の前で微笑もう。まだまだイケルぜ、と思い込んで若い女性に声かけよう。うむ、逃げられるか?キャー!とか叫ばれて、警察呼ばれて、正月は留置所の中・・・なんでこうなるの?
明日はベースにサンダーかけて、それから道具片付けて、掃除して、猫のウンチ拾って、餌やって、ストレス溜まってるオス全員散歩させて、洗濯してから屋根の上でタバコ吸って大空見上げる。それからそれから音楽かけて酒を飲み、頭の中から正月気分に近づけていく。そうして、嬉しくもない正月をさも嬉しそうに過ごすんだ。決まり!


新じねん」TOP