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★伊首相を公取委調査 放送機器補助、弟の会社に恩恵か
イタリア政府が地上波デジタル放送用のデコーダー購入費用を補助することについて、同国の公正取引委員会などがベルルスコーニ首相の公私混同にあたる可能性があるとして調査に乗り出すことになった。首相の弟パオロ(Paolo
Berlusconi)氏がデコーダーの販売会社を所有しているためで、首相は23日の年末記者会見で「弟はすぐに事業から手を引くと話した」と述べた。
同首相は、民放3大ネットワークを所有する親族の持ち株会社「メディアセット」などを通してイタリアのテレビ界に大きな影響力を持っている。政府は地上波デジタル放送普及のため、テレビに接続する端末のデコーダーを買う国民に半額程度を補助。ANSA通信によると、04年からの2年間で計1億1000万ユーロ(約154億円)の補助金を拠出した。
公正取引委員会は22日、政府の行為で首相やその家族が恩恵を受けることを禁じる法律に違反する可能性があるとし、調査開始を発表した。
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▲シルヴィオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi, 1936年9月29日 - )
---ウィキペディア(Wikipedia)より
ミラノ生まれ。若くして建設業で成功し、一代で建設・流通・メディアにわたる企業グループフィニンベストを築き上げた。特にメディア部門を統括するメディア・セットは、全国的な地上波放送を行う民放4局のうち、Italia
1、 Rete 4、Canale 5の三つを所有する。イタリアのメディアの70パーセントをコントロールするといわれる。
1993年頃から追求が始まった汚職疑惑で、キリスト教民主党を始めとした政権与党が崩壊寸前に陥る間隙をぬって、フォルツァ・イタリアを結成。豊富な資金力と支配下のメディアの積極的な活用で総選挙に勝利し、国民同盟・北部同盟と連立政権を担当した。しかし翌年には政界入り前の贈賄の疑いで起訴(この事件については2004年12月、時効を理由として無罪判決が下ったが、分離裁判においてベルルスコーニの元側近が贈賄罪で1審有罪判決を受けている)され、更に連立与党間の対立が引き金となって政権は崩壊。一度は下野したものの、2001年総選挙で再び勝利し、再度首相となった。
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Silvio Berlusconi |
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Paolo Berlusconi |
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▲CIA工作員名漏洩事件とイタリアン・コネクション
---「暗いニュースリンク」より抜粋
疑惑の捜査を担当するフィッツジェラルド特別検察官は、「さらに捜査を拡大する」と宣言しており、最終的には事件の原因となった「ニジェール文書」---フセイン政権がニジェールからウランを入手する意図を示したとされた偽造書類---の出所まで調べ上げるつもりでいる。
つまり、フィッツジェラルド特別検察官は、イラク戦争開戦事由においてブッシュ政権が米国民を意図的に騙したのかどうかを、捜査の過程で明らかにしようというのだ。なんというド根性!
フィッツジェラルド特別検察官の捜査を後押しするように、イタリアでは当のニジェール文書をめぐる偽造犯人探しが始まっている。この話題の先導役となったのは、イタリアの日刊紙ラ・リパブリカの調査報道特集。記事を書いたカルロ・ボニーニ記者とジョゼッペ・アバンゾ記者によれば、イラク戦争開戦の口実を探せとのベルルスコーニ伊首相の命を受けたイタリアの軍事諜報機関(SISMI)が、外部情報部員を使って文書を捏造したとみられている。
イラク侵攻のために捏造されたニジェール文書(source)
当初SISMIは、捏造されたニジェール文書をローマ駐在CIA工作員とMI6工作員に手渡したという。しかしCIAとMI6は文書の信憑性を疑問視した。英米両国にイラク侵攻の口実を与えたいというSISMIの意図は空回りしていたのだ。(2002年7月23日に行われた英ブレア政権内極秘会議で、MI6長官リチャード・ディアラブ卿は「(イラク侵攻の)政策に合わせて、情報と事実が仕組まれつつある」と評したが、リチャード・ディアラブ卿の言葉の裏にはニジェール文書をめぐる疑惑もあったのだろう。)
その後、2002年10月、SISMIの雇われ工作員ロッコ・マティーニが、偽造されたニジェール文書を、ベルルスコーニ伊首相の経営するメディアグループ傘下のひとつ、パノラマ誌記者エリザベッタ・ブルバに手渡した。彼女はその文書を記事にする代わりに、ベルルスコーニ伊首相と個人的に親しい上司のカルロ・ロッセラの指示に従い、在イタリア米大使館に持ち込んだ。そして、米大使館からブッシュ政権へとニジェール文書情報はもたらされた。
一方で、ニジェール文書がパノラマ誌に持ち込まれる1ヶ月前の2002年9月9日、ニコラ・ポラーリSISMI長官はホワイトハウスを訪れ、当時の国家安全保障担当大統領補佐官スティーブン・ハドリーと面会していた事実が確認されている。リパブリカ紙の報道によれば、二人の会談の目的は、偽造ニジェール文書をイラク侵攻の口実にするための打ち合わせということだ。
ニジェール文書の出所を巡っては、米FBIも捜査を継続している。リパブリカ紙の報道に怯えるベルルスコーニ伊首相は、10月31日にはホワイトハウスでブッシュと会談予定だ。
ブッシュとベルルスコーニが話す内容?おそらく自分達が招いた泥沼からの『出口戦略(exit
strategy)』だろう。
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伊諜報機関
SISMI |
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▲ミランvsユーヴェ
---Web CALCiO2002 : Magazine : Specialより抜粋
“Fininvest”(フィニンヴェスト)はイタリア最大の企業グループの一つである。グループの頂点に立つのは、“フォルツァ・イタリア”党の創始者でもあり、現在、イタリア共和国の内閣総理大臣でもあるシルヴィオ・ベルルスコーニ。“フィニンヴェスト・ホールディング”社の副社長を務めるのは、前妻との間の長女、マリーナ・ベルルスコーニ。取締役として長男ピエロ・シルヴィオ・ベルルスコーニ、さらに、現夫人ヴェロニカとの間にできたバルバラ・ベルルスコーニを据え、ファミリーによる経営体制を強化している。フィニンヴェスト・グループの中核をなすのは、テレビ局“Mediaset”(メディアセット)、映画“Medusa”(メドゥーザ)、出版“Mondadori”(モンダドーリ)、保険“Mediolanum”(メディオラーヌム)など。そのスポーツ部門と呼ぶべきものがミランである。
イタリアを代表する2大企業グループのオーナーの資産を比べると……“Financial
Times”(フィナンシャル・タイムズ)によれば、資産100億ドル(約1兆1000億円)で世界第4位のベルルスコーニに軍配が上がる。
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▲ベルルスコーニを罵倒する(2):メディアの帝王、マフィアの世話人、隠れP2
---阿修羅掲示板より抜粋 投稿者 バルセロナより愛を込めて
政治家が浮き足立っているうちにマフィア集団が再結集した
キリスト教民主党の政治の舞台から退却し、アンドレオッティ前首相がマフィアを法律からかばうことができなくなって両者の伝統的な関係が弱体化したために、組織暴力団は政治的な新しい関係を探さざるを得なくなった。マフィアに支えられたシチリア独立党の立ち上げとカラブリアでの分離同盟への資金投入に失敗した後、暴力集団は、メディア王のシルビオ・ベルルスコーニの党、フォルツァ・イタリア(FI)および以前のネオファシスト党である国民同盟と、地域的な合意に達することとなった。このことは少なくともパレルモの裁判官には信じられていることである。その裁判官は、元社会主義者でベルルスコーニの仲間に加わった弁護士、フランチェスコ・ムソットの逮捕を命じた後で、マフィアとの共謀容疑で、議会のFIのメンバーであり、イタリア市場の50%を握るベルルスコーニ・グループの広告代理店プブリタリアの総帥でもあるマルチェロ・デルウトゥリに対して、法的な手段を行使したのだ。
法曹部門でも特に組織犯罪に対決する姿勢が弱まっている。オッタビアノ・デル・トゥルコのマフィアへの議会の捜査委員会のヘッドに、その資格を強く疑われる元社会主義者UILのリーダーを推薦したのは、悪い前兆である。同様に、マフィアとの「閣外共闘」の疑いを無くすようにというPDSの希望は議会を動かしていない。
この法的な条項は、ベルルスコーニの右腕であるマルチェロ・デルウトゥリのような外見上有力な市民に対しては、訴訟を起こすために利用された。特に1996年4月に10年の刑が言い渡された元のパレルモの逆スパイ活動の責任者ブルーノ・コントラーダに対してはそうである。同様の罰は、1996年3月23日に3.5年の刑を受けた元社会主義者リーダーのジアコモ・マンチーニに対してももたらされた。
イタリア:The world geopolitics of drugs
(1995/6)
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