★イラク駐留米軍、武装勢力の掃討作戦「川の門」に着手
【カイロ=柳沢亨之】イラク駐留米軍は4日未明、西部のユーフラテス川流域で大規模な武装勢力掃討作戦「川の門」(兵力2500人)に着手した。
米軍は現在、シリアとの国境地帯でもこれと同様の作戦「鉄拳」(兵力1000人)を展開しており、憲法草案をめぐる15日の国民投票実施に向けて攻勢を一段と強めている。
ロイター通信によると、アブムサブ・ザルカウィ容疑者率いるイスラム教スンニ派武装集団「イラクの聖戦アル・カーイダ組織」を名乗る集団が、4日のラマダン(断食月)入りに寄せてインターネット上に声明を発し、「十字架の奴隷を殺害せよ」などとテロ攻勢強化を呼びかけた。
声明の信ぴょう性は不明だが、イスラム圏では宗教心が高揚するラマダン中に過激派の活動が活発化する傾向がある。イラクのシーア派は5日にラマダン入りする。
(読売新聞)
★ラマダン開始のイラク・シーア派モスクに自動車爆弾、26人死亡
[ヒッラ(イラク) 5日 ロイター] バグダッドから約100キロ南方の中部都市ヒッラで5日、イスラム教シーア派のモスクを狙った自動車爆弾爆発事件が起き、警察によると、少なくとも26人が死亡した。モスクには、ラマダン(断食月)開始で信者が礼拝に訪れていた。
ヒッラでは、スンニ派過激派がシーア派に対して聖戦を仕掛けている。
これより先、米国や国連の圧力を受け、イラク国民議会は穏健なスンニ派勢力指導者らをなだめるため、来週行われる新憲法の是非を問う国民投票の新規定を撤回している。
★イラク石油省付近で自爆攻撃、少なくとも10人死亡=警察
[バグダッド 6日 ロイター] イラクの首都バグダッドにある同国石油省付近で6日、自動車爆弾を使った自爆攻撃があり、警察によると、少なくとも10人が死亡、8人が負傷した。
爆発は駐車場で起きたという。
★イラク人部隊、抵抗勢力との戦いで役割拡大=米大統領
[ワシントン 5日 ロイター] ブッシュ米大統領は、米国が訓練したイラク人部隊が、イラクの抵抗勢力との戦いでより大きな役割を果たすようになってきたと強調した。ただ、ある軍関係者は、米国の支援なしに多くのイラク人部隊が活動できるまでには「かなりの時間」がかかる、との見方を示した。
大統領は、イラク人部隊の訓練の進展が米軍撤退の必要条件としており、この発言は訓練の成果を強調したもの。しかし、撤退の日程は明らかにしなかった。
大統領は、「攻撃作戦において、イラク人部隊の30%以上が指導的役割を果たしている。われわれは彼らの部隊に米軍兵士を組み込んでおり、これは訓練の中でも重要な任務だ。彼らの能力がさらに向上したら、われわれの軍を名誉とともに帰国させることができるだろう」と述べた。
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