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【トピック】
自衛隊の武装行進、街に出る

2005/09/17

★陸自が商店街を武装行進 長崎・佐世保で240人

 長崎県佐世保市の陸上自衛隊相浦駐屯地の隊員約240人が17日午前、小銃を抱え腰に銃剣を着けた迷彩服姿で初めて同市の商店街をパレードした。市街地の中心部約1キロの行進となり、平和団体は「市民を威圧し軍事行動を誇示する暴挙」として抗議集会を開催した。
 駐屯地創設記念日の行事で、パレードは2002年から始まった。同年は佐世保市制100周年行事の一環だったため「刺激的過ぎる」との市側の意見を受け入れ武器は持たずに行進した。
 しかし、翌03年からは「真の姿を見てほしい」と武器を持つ代わりにコースから商店街を外し、隣接した国道を歩いていた。

★陸自・特殊部隊が武装軍事パレード

 戦闘服と小銃で完全武装した陸上自衛隊・特殊部隊二百五十人による市中パレードが十一日、長崎県佐世保市を縦断する国道で強行されました。海上自衛隊音楽隊三十人が先導し、周辺は軍艦マーチと軍靴の響きにつつまれました。
 同部隊は、一昨年に創設された特殊部隊。「9・11同時多発テロ」三周年にあわせたこの日の行進には、地球規模の再編強化をすすめる米軍との軍事一体化をすすめ、その姿を市民に認知させる狙いがあるとみられています。
 原水爆禁止佐世保協議会(山下千秋理事長)と佐世保市平和委員会(町田勇会長)の代表十数人は、横断幕をかかげ、「武装パレードやめよ!」「イラクへの自衛隊派兵反対!」と唱和し武装パレードに抗議しました。
 「夫が行進します」と小旗を持ち二歳の女の子を抱いた女性は、「海上自衛隊の知り合いはイラクに行きました。主人にはイラクの話はないけど正直複雑な気持ちです」と、ことば少なに語りました。
 終戦直後生まれという男性は、「パレードを見にきたが、今の自衛隊の状況は恐い。憲法九条を変えるのには反対です」と話していました。
 パレードは今年で三回目。一昨年は「過激すぎる」と迷彩服での行進でしたが、昨年は「市民の理解を得たい」と小銃携行を強行。さらに今年は海上自衛隊が先導しました。

・・・2年前・・・
2003/10/13
★佐世保で武装示威。断じて許せぬ自衛隊の異様な武装行進
−−有事法制への布石。武装して動くことを既成事実化する狙い−−

10月13日、自衛隊が迷彩服で統一、小銃で武装し、軍歌をがなり立てながら250人もの隊列を組んで佐世保市の市中を行進した。自衛隊の城下町と言われる佐世保でも武装行進は初めてのことである。異様そのものだ。昨年も自衛隊は武器携行を求めたが、市や市民の反対で取りやめられた経緯がある。今回はあえてそれをあざ笑うかのような形で武装したのである。
 なぜ今年は携行を強行したのか。明らかに小泉政権の軍国主義化、イラク派兵、有事法制の成立というきな臭い背景がある。武器携行の理由を聞かれて自衛隊側は「部隊の真の姿を知ってもらうため」と居直ったという。ふざけてはならない。一般市民の前に武器をちらつかせることを何と考えているのか。武装軍隊の軍事パレードなど断じて許せぬ挑発行為だ。
 今回の挑発行為は、第一に、「平時」から自衛隊が武装して行動することを既成事実化しようとする狙いがある。第二に、そのことによって、マスコミの批判や市民の批判を予め葬り去り、「有事」への備えを市民に強制することである。その意味で、こうした事実があったということを大手商業紙が全く伝えなかったことに、私たちは強く抗議する。

アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局

http://www.nagasaki-np.co.jp/news/kako/200310/08.html#04
陸自相浦の市中パレード 小銃携行し行進へ

 佐世保市の陸上自衛隊相浦駐屯地(谷川孝司司令)は七日、自衛隊創設記念行事の一環として、十三日に陸自西部方面普通科連隊による市中パレードを実施すると、発表した。連隊発足と市制施行百周年を記念した昨年のパレードでは、市が「本格武装では過激すぎる」と難色を示し、同駐屯地が小銃の携行を見送った経緯がある。今年は「陸自本来の姿を披露し、市民の理解と信頼を得たい」と携行を決めており、あらためて論議を呼びそうだ。

 相浦駐屯地によると、今年は隊員約二百五十人が迷彩服を着て小銃や機関拳銃を携行。十三日午前十一時から十分間、国道の松浦交差点から島瀬交差点までを行進する。

 昨年四月に初めて行われたパレードでは、市制百周年の関連イベントであり、人通りの多いアーケード内での行進などを理由に、市側が市民感情への懸念を示したため、小銃を携行しないことで決着した。しかし、今年は陸自側の主催で、国道を行進することなどから、市は「異論を挟む立場にない」としている。

 同駐屯地は、創隊記念パレードを来年以降も継続する方針。佐世保地区労の谷村和親事務局長は「テロやイラク情勢を追い風に『行動する自衛隊』を誇示する意図が明確。小銃を見せて生活道路を行進するのは許し難い」と反発している。

 陸自西部方面普通科連隊は、相浦駐屯地に昨年三月発足した有事即応の精強部隊。九州地区の離島の防衛、警備と災害派遣を任務としている。

★陸自完全武装軍事パレードに抗議
原水協、平和委員会25人が抗議行動

市民のみなさん。
今日、このアーケードで自衛隊の軍事パレードが行われます。
相浦駐屯地50周年記念という名目です。
02年から今年4回目の軍事パレードです。その特徴は、年年そのやり方がエスカレートしてきています。
はじめは、隊員によるパレード。次には小銃を携行しての行進。次は国道での音楽隊つきのパレード。今度はもっともにぎわいのあるアーケードを使ってのパレード。しかも観閲台を設置して幹部が観閲をおこなうやり方です。
今年は相浦駐屯地50周年記念という名目。前は佐世保市制100周年という名目。更に西部普通科連隊創設という名目であったり。何かにつけて名目を掲げて軍事パレードを行っているというのが特徴です。
ここから見えてくるのは、とにかく自衛隊は名目は何であろうと軍事パレードをやりたいということではないのでしょうか。
それではその狙いは何でしょうか。
自衛隊の存在を、アメリカに次ぐ有数の軍事力を持つまでになった力の誇示を佐世保市民に見せ付けるということです。自衛隊の市民権を定着させ、完全武装にこだわるのは、闘う自衛隊なのだというそのことの事実を認知させるものです。
更に皆さん。憲法改正が具体的政治日程にのぼってきた今日、現場から憲法改正をもとめるデモンストレーションにほかなりません。
自民党は憲法9条改正案を公表しました。
9条にあった、『戦争しない』「戦力持たない」「交戦権の否認」いずれの言葉もはずしました。逆に入れ込んだのは『自衛軍』という軍隊を持つことを公然と掲げました。
まさに「軍隊をもって海外で戦争できる」という憲法草案です。
そして憲法改正の手続を決める憲法特別常任委員会を設置することも選挙後直ちに決めました。
市民の皆さん、政治のところでは、具体的な戦争する國へのとんでもない改革が始まろうとしています。軍隊になろうとしている現場のところではこのように完全武装してでメンスとレーションを敢然と強行し市民権を得ようとしています。
戦争する國を誰が望んでいるでしょうか。
こうした動きの一つ一つが戦争できる國へつながっていくのではないでしょうか。

ヤマさん活動日誌より

平成17年版 防衛白書


北海道軍事レポート

○治安出動訓練 陸自と道警 全国に先駆け 投稿者:石田明義 投稿日:2005/07/02(Sat) 17:45 No.87
 治安出動、秋から実動訓練 陸自・警察、ゲリラ想定  2005/07/02 06:57(北海道新聞)

 防衛庁と警察庁は1日までに、武装工作員によるゲリラ攻撃を受けた際の治安出動を想定した陸上自衛隊と警察による初の実動訓練を、今年秋以降に順次、全国の都道府県で実施することを決めた。警察側の訓練参加第1号は北海道警になる。
 陸自、警察の役割分担を明確にし、連携を緊密にするのが目的。陸自各師団と各都道府県警は2002年から共同図上訓練を実施し、実動訓練の実施についても慎重に検討してきたが、有事法制や国民保護法の整備により「環境が整った」(防衛庁幹部)と判断した。
 実動訓練は、ロケット砲や機関銃など強力な武器を持った工作員の集団が警察の緊急配備による検問を突破し、被害拡大が予想されるため治安出動が発令された事態を想定。武装工作員の鎮圧、住民避難に陸自、警察が連携して当たる。

■コメント■自衛隊の治安維持訓練は、東千歳の演習上で仮設建物で都市型テロ訓練施設ゲリラ対策を想定しているといっている。
 しかし、治安維持訓練は、国民を対象にしているものであり、テロやゲリラ対策と、不安な報を不当に発信し、私たちの生活全般を戦前なみに監視し「非国民」「非協力者」対策をしようとする危険がある。病気になるとタタリがあるとか、「不安」なことをつげるという悪徳商法があるが同類である。
 冷静に考えると喜劇であるが、国民のために自衛隊も警察も取り組くべき仕事が山ほどある。自衛隊員も警察官も何のための仕事かまじめに考えてほしい。

○Re:治安出動と自民党新憲法第1次案 石田明義 - 2005/08/10(Wed) 22:43 No.91

 自民党の新憲法第1次案が公表されている。
 自衛隊を自衛軍とし、自衛軍の役割を憲法上3つ明記した。
侵略から国を守ること。
国際紛争のために協調して協力すること。
国内の治安維持のために行動することの3本である。
最初の2つは予想していた。おどろいたのは「国民に銃をむける」治安出動を憲法に盛り込むというもの。軍事裁判所もつくという。強権的な軍事政権なみである。
 国内の治安維持は、本来、警察の仕事。テロも気になるところであるが警察の仕事です。警察の権限など憲法上の規定にこれまでもない。自衛隊は警察を乗り越えて一挙に三段跳びの大飛躍した存在になる。
 冷戦の崩壊など「敵」がいなくなった自衛隊の仕事探しとして「治安出動」まで手を伸ばそうとしているのです。そのために国民を敵に回すというすごい内容です。
 違憲の自衛隊が、憲法上も権限を明記するという。一旦,改憲されると、今度は、憲法が改正されない限り、「地震・雷・自衛隊」という怖い存在になる。本当にいいの。そうしていいはずがない。自民党は崩壊する可能性もあるが、油断ならない改憲案です。

防衛庁・自衛隊
国防の顔
北部方面隊、屯地記念日


【私的めもらんだむ】
○小泉純一郎は誰が為に死す。---福田和也(慶応大学教授)
 「彼は徹底して自己愛にとりつかれた人間であり、しかもそれを貫徹することに成功している。小泉総理は、いつでも自分の生命を投げ出す覚悟があるのではないか。だが、それは国のためでも、国民のためでもない『小泉純一郎』という物語のためだ。彼は自分のドラマを生きるために政治家をしている。変人の変人たる所以である。こういう人物が総理大臣であるというのは、かなり奇怪で恐ろしい。国家の舵取りをする人物にとって、最大の関心が自らの役柄を演じきるということなのだから」

○日本型組織、自民党の魔力。---御厨貴(MikuriyaTakasi)東京大学教授
 「小泉政権は『劇場型』と批判される。だが、どんなつまらないドラマでも、見続けていれば、視聴者も見巧者になっていくものだ。小泉首相はいま、自分には『時代の神』の声が聞こえると絶大な自信をもっているだろう。ただし人は得意の絶頂にあって、往々にしてつまずく。ともかくもそうした政治の『魔力』が、日本で再び発揮されようとしている」

○我らの政治にカリスマは必要か。---江上剛(EgamiGou)作家
 「トップの暴走は、トップ自身の暴走よりカリスマ指導者を担いだ者たちが暴走する傾向がある。忠実な側近たちが、これがトップの意向だと批判を許さないため判断を誤まらせてしまう。小泉首相が自民党を単一派閥のカリスマ首相になった場合、即座にトップの暴走が起きる。そして、それに対する批判は許されない。結果として国には惨憺たる末路が待っていることが予測される」

---「文藝春秋2005/10月号」102-118頁より引用要約

【視聴予定】
24時
25 ドキュメント'05 増殖戦争ゲーム ---日本テレビ


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