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イラク近況情勢-050610、武装勢力の攻撃相次ぐ
犠牲者バグダッドで30人、カイムで16人拉致22人
【トピック】
★イラクで武装勢力の攻撃相次ぐ、30人死亡

 【カイロ=柳沢亨之】イラクからの報道によると、バグダッドなどで10日夜から11日午前にかけて武装勢力の攻撃が相次ぎ、約30人が死亡した。

 10日夜には、首都北西部のイスラム教シーア派地区で爆弾を仕掛けた車が爆発し、市民ら11人が死亡。11日朝には、首都東部の内務省治安組織「狼旅団」本部に警官を装った男1人が侵入、体に巻き付けた爆弾を爆発させ、同旅団要員ら8人が死亡した。対テロ作戦の主力部隊に成長しつつある同旅団の要員の大半はシーア派信徒で、同派を敵視する武装勢力による自爆テロと見られる。
 また、AFP通信によると、首都南郊で11日午前、イラク人建設作業員を乗せた小型バスが銃撃を受け、11人が死亡した。
 一方、イラク駐留米軍は10日、西部アンバル県ハクラニヤで9日に起きた米軍車両への爆弾攻撃で米海兵隊員5人が死亡した、と発表した。
(読売新聞)

バグダッドで爆破された英警備保障会社の民間トラック


★武装勢力に拉致、イラク兵22人が行方不明

 【カイロ=柳沢亨之】ロイター通信などによると、イラク西部アンバル県のシリア国境の町カイム付近で7日、イラク兵22人が武装勢力に拉致され、9日になっても行方不明の状態が続いている。
 兵は全員、同国南部出身のイスラム教シーア派信徒といい、シーア派を敵視する武装組織が関与した可能性がある。
 一方、イラク駐留米軍は8日、同国各地で7日夜から8日昼にかけて起きた米軍車両への爆弾攻撃などにより米兵計4人が死亡した、と発表した。米軍が攻撃を受けたのは、中部ティクリートと同市近郊、バグダッド北郊の3か所。
(読売新聞)

9日にカイムで発見された遺体 10日にバグダッドで襲撃された
Karim al-Daraji大佐の自動車


【私的めもらんだむ】
 以前から予想していたことだが、この程度の地図表記では月半ばにして書き切れないことになるのではないか、との懸念がその通りになっている。地方都市の事件は書き切れないのだ。バグダッドでは今月だけで50名を越す犠牲者を出してしまった。これら累々たる犠牲者の血の連鎖に、イラク政府はもとより米英占領政府の対策は、問題を解決するどころか火に油を注ぐようなことをしている。一般市民が巻き添えをくっても止む無しどころか、むしろ非戦闘員を殺しまくっている異常事態だ。それは米英連合軍に限らず、反政府武装勢力による自爆テロにも顕著だ。戦う相手が違うだろ?このあからさまな矛盾をしても継続しなければならぬ戦いとは何なのか?誰のための、何のための戦争なのか?ブッシュが臆面もなく云った「多くの兵士の犠牲によってイラクとアフガニスタンからの恐怖が消え、自由の理念が世界に広がりアメリカはより安全になっている」・・・このペテン野郎の言葉に騙されないためにも個々人が深く記憶に留めるべきだ。
 これらイラクの悲惨により以上、年間3万人を越してしまっている自殺者の意味を考えるべきだろう。およそ1日100人もの自殺者を出すことの異常さを無視できるほど日本人が退廃してしまったとは思いたくない。この異常はイラクの類いではない、イラク戦争ですらこれほどの死者は出ていないのだから・・・靖国参拝ひとつ取っても、わが国の指導者もまた火に油を注ぐことをしている。アジア諸国に緊張をもたらし、結果、自国民の命を危うくする政治ほど危ういものはないだろう。そうした指導層ほど最悪なものはない・・・のだと、かつての戦争犠牲者の累々たる亡骸をイメージ回想している。

15時
 さっき自販機でタバコを買おうとしたら、自販機の前のマンホールを開けて水量計を記録している複数の婦人がいた。冗談交じりに「オカネでも落としたのかい?」と訊いたら無言で立ち去った。今日は日曜日なので水道局の職員ではあるまい。市水道局に纏わる不正を調べているなら協力も惜しまないのに、何も無視することもないだろうに・・・それとも某団体の婦人部あたりが個人情報を収集していたのかも知れぬ。住宅地図があれば所帯主の名前は分かる。水道光熱費の滞納からおよその生活事情は推定される。郵便受けをちょっと覗いたり、標的のゴミ袋を漁っただけでもかなりの個人情報は得られる。有名な某カルト団体ではそれらの個人情報を毎月1回はコンピューター用のカードにまとめて本部に送っている。家族構成、所属団体、生年月日・・・等々、それらは選挙の際に活用されたりするわけだ。選挙といえば、私もかつて相手陣営を監視したことがある。爆弾(現金のこと)をばら撒いているらしいとの未確認情報が入ったための監視であった。今はあらゆる組織から遠のいている私だが、当時はそんなことが当たり前のように起こっていた時代でもあったのだ。規制が厳しくなった今でも、より巧妙に法の網を潜り抜けながら、それは行われているに違いない。気味の悪い時代ではある。タバコを買った帰り道、某野党政党の候補者が熱心にハンドマイクで訴えかけている場面に出くわした。誰も足を止めないながら、孤軍奮闘を続けている。それにもう選挙の時期は過ぎている。いつもながら御苦労なことである。誰も聴かないのなら、私ひとりだけでも真ん前で聞いてあげたいと、本気で思っている。照れ屋の自分のことだから、電柱の陰に隠れていたりするかも・・・うむ、よけい目立つか?

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