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キング牧師狙撃現場は誘導された囮?
1960年代アメリカ暗殺史の系譜と符号-4
 結局、キング牧師暗殺に関するコールマン博士著『Diplomacy by Deception』の云わんとするところは、レイは彼を殺していなかったということと、罠に嵌められたということだ。で、疑問点・・・

「銃弾の侵入角度は、ジョーンズとコールドウェルが云った『藪から銃撃した場合』と一致する。レイの窓から銃撃した場合とは一致しないのだ」---228頁
 
 それでは、博士の『レイの窓』と『藪の中』の侵入角度の違いとはどのようなものだろう?方向としては北北西で一致するが、おそらく高低角度が違うということなのだろう。それを解く鍵となるのが、暗殺直後の現場写真だ。キング牧師の側近たちが指差す方向から分かるように、高低侵入角度はかなり上部の方になる。レイが宿泊していた部屋も小高い丘にあって、博士が真の狙撃場所と指摘する『藪の中』はさらに低い位置になってしまう。そのことが、博士ならびに一般に云われる『藪の中』狙撃説の疑問点だ。写真をよく見れば分かるように、彼らはそれよりもっと上の方を指し示しているのだ。その指先を辿ると『ペントハウスの屋上』付近になる。そして、それこそが真の狙撃場所であろう。そして事件後クローズアップされた複数の目撃証言『藪付近にいた謎の男』の存在・・・『白いシーツ』で顔を隠し、『前屈み』の、いかにも怪しい男・・・まるで目立ちたがっているようでもある。これら『レイの窓』と『藪の中』の高低差謎解き誘導によって、本来の北方向寄りの狙撃場所『ペントハウスの屋上』は度外視される。
 こうして調べてみると他にもいろいろ分かってくることがある。ビルの屋上、藪あるいは繁み、狙撃現場に捨てられた銃、囮、誘導・・・何もかもが5年前のJFK暗殺現場と符合するのだ。ロレイン・モーテルのバルコニーは第2消防署からは丸見えだ。監視場所としては最適だろう。そこから『ペントハウスの屋上』を結ぶとき、ライトペンぐらいの光があれば容易く合図は送れる。以前に調べたときには、暗殺直前直後に署内で何等かの変化があったと記憶している。これら三角地点の中で暗殺の全てが実行された、この仮説は荒唐無稽だろうか?
 
【視聴予定】
22時
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