笹川は日本船舶振興会をつくることで、その個人財産を再び確立し、全国愛国者団体会議(全愛会議)と呼ぶ組織を通じて、右翼の地下組織に関係を広げた。笹川が競艇についての独占権を手に入れた法律を国会で制定することが出来た時の総理は、これもA級戦犯であり、笹川と巣鴨刑務所で同室にいた岸信介である。岸は、アジア人民反共連盟(APACL)の日本支部をつくるに当たっての主な推進者であり、60年代を通じて世界反共連盟に深く関わり、70年代にはその推進委員会の委員長にさえなっている。---略---
統一教会を最初に役立つものとみた日本の指導者は笹川良一だった。---略--- 笹川の超国家主義活動に関わってきた人生と、文のこの地球上で「現世的な使命」を達成しようとした聖なる目的を続けるためには、政治的な武器をつくること、もっと上手にいくなら、世界反共連盟のような現存する政治的武器を乗っ取ることが必要だったのである。
---ジョン&スコット・アンダーソン共著「INSIDE
THE LEAGUE」53-60頁より抜粋
|