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国際的マネー・ロンダリングとバチカンを結ぶ線
【トピック】
新教皇を支えるシオニスト枢機卿シェンボルン【イスラエルが喜ぶはずだ!】
---阿修羅掲示板より
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2005 年 4 月 22 日

Scola y Schonborn lideraron en la Sixtina la eleccion de Ratzinger
スコラとシェンボルンがシスティナ礼拝堂でラツィンガーの選出を導く

ここにはイタリアのアンジェロ・スコラとオーストリアのクリストフ・シェンボルンという二人の枢機卿がジョセフ・ラツィンガーを強く推して3分の2以上の票を集め、ということが書かれてあります。

先日もお知らせしたとおり、コンクラーベの直前にオプス・デイがラツィンガー支持を表明したのですが、しかしそれだけでは足らない。

礼拝堂で各枢機卿をラツィンガー支持に回らせたのはこの二人の力だった、ということです。コンクラーベの前にはこの二人とも有力な後継候補と評判だったのです。ラツィンガーは以前から引退したいという希望を前教皇に申し出ており、コンクラーベに際して「もし1回で3分の2の得票が無いのならワシは降りる」と語っていたそうですが、どうして彼らがそのラツィンガーを強く推すことになったのでしょうか。

アンジェロ・スコラ(63才)はラツィンガーの影響を強く受けており、Communion and Liberationという厳格な保守派の集団に属しており、オプス・デイとも近い関係にあります。そしてスコラが教皇候補として取りざたされたのは、何よりもオプス・デイの後押しがあると見込まれることが理由だったのです。

アンジェロ・スコラ
Angelo Scola
クリストフ・シェンボルン
Christoph Schoenborn

CNS Story CARDINALS - SCOLA
Lent in the Vatican: The Pope, the Curia, and the Conclave

クリストフ・シェンボルン(60才)は保守派でラツィンガーの愛弟子の一人です。したがってオプス・デイの受けも良いのですが、彼の特徴は何よりもユダヤ人(シオニスト)との異常なほどの密接な関係です。2005年3月31日付のエルサレム・ポストは次のような記事を掲載しました。

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Papal candidate gives pro-Zionist talk
教皇の候補は親シオニストの談話をする

A cardinal considered a candidate to succeed Pope John Paul II delivered a strong message in favor of Jewish settlement in the Holy Land on Wednesday night, rejecting the claim that European Christians' support for the State of Israel is based on Holocaust guilt and saying that all Christians should affirm Zionism as a biblical imperative for the Jewish people.
ヨハネ・パウロ2世の跡を継ぐと見なされる枢機卿は水曜日の夜に、この聖なる土地【イスラエルのこと】のユダヤ殖民のための強いメッセージを送った。彼は、欧州のキリスト教徒がイスラエルを指示するのはホロコーストの罪悪に基づくものだ、という主張をはねつけ、キリスト教徒はシオニズムをユダヤ人に対する聖書の命令として承認しなければならない、と語った。

Archbishop of Vienna Cardinal Christoph Schoenborn, part of a visiting Austrian delegation, made the remarks in an address at the Hebrew University of Jerusalem on the topic of "God's chosen land."
オーストリア司教区の一部であるウイーンの大司教クリストフ・シェンボルンは、エルサレムのヘブライ大学の場所にある「神が土地を選んだ」という言葉について論評したのだ。

【後略】

シェンボルンは枢機卿の中に自分の支持者を持ってはいるのですが、今回はオプス・デイと手を組んでラツィンガー支持に回ったようです。

ワシントン・ポスト(4月21日付)は、
At Conclave, A Prediction And Promise
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ペインのオプス・デイ会員フリアン・エランス、コロンビアのダリオ・カストリジョン・オヨスおよびアルフォンソ・ロペス・トルヒージョ、という3名のスペイン語圏の枢機卿がラテンアメリカの枢機卿の説得に回り、ラツィンガー支持に向かわせた、と報道しています。コロンビアのトルヒージョは以前からオプス・デイとは近い筋であり、またペルーのシプリアニ(オプス・デイ)がもちろんこの隊列に加わったと思われます。

そしてオプス・デイべったりであるイタリアのテタマンジやルイニなどの大物がこぞってラツィンガー支持に回ったのでしょう。


そのうえで、4月21日付のエル・ペリオディコ紙は
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http://www.elperiodico.com/default.asp?idpublicacio_PK=5&idioma=
CAS&idnoticia_PK=204107&idseccio_PK=4&h=050421
El equipo de Benedicto
ベネディクトのチーム
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クリストフ・シェンボルンが「信仰の教義委員会」の責任者につくだろう、という予想を発表しました。この地位は故ヨハネ・パウロ2世の時代にラツィンガー自身が務めた役で、バチカンのナンバー2、事実上最も権限をふるえる地位なのです。


言ってみればシオニストがバチカンを事実上乗っ取るだろう、という予想なのです。ラツィンガーが教皇になれば愛弟子のシェンボルンを自分がいた地位につけることは自然であり、それを右派系ユダヤとつながりの深いオプス・デイが全面支持した、というのが今回のコンクラーベの真相でしょう。

そしてそれを知っていたからこそ、イスラエルもブッシュも、ベネディクト16世の就任を手放しで大喜びしていたのです。
フリアン・エランス
Julian Herranz
ダリオ・カストリジョン・オヨス
Dario Castrillon Hoyos
アルフォンソ・ロペス・トルヒージョ
Alfonso Lopez Trujillo
やはり決めたのはオプス・デイだった(LAタイムズ、エル・ムンド)
---阿修羅掲示板より
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2005 年 4 月 21 日

【前略】
Others note that for the first time, two of the 115 voting cardinals ? Julian Herranz of Spain and Juan Luis Cipriani Thorne of Peru ? are members of Opus Dei, giving the group the ability to work inside the conclave.
他の者たちは当初、115名の選挙権を持つ枢機卿たちの2名――スペインのフリアン・エランスペルーの筆頭司教フアン・ルイス・シプリアニ――がオプス・デイのメンバーであることに注目した。この教団のコンクラーベの中で働きかける能力を認めながら、である。

"They have a chance to lobby the other cardinals from an inside position," said an official with a lay organization that has close ties to the Vatican. "Opus Dei has international connections, they know many cardinals, are appreciated by some. They are entitled to talk to cardinals, to invite them to dinner, all with authority."
「彼らは内部の立場から他の枢機卿へのロビー活動をするチャンスがある。」バチカンに近い筋の信徒組織の役員はこのように語った。「オプス・デイは国際的なコネクションを持ち、彼らは多くの枢機卿を知っており、その一部から評価されている。彼らはあらゆる威光を使って枢機卿に話しかけて食事に誘う資格を持っている。」

【中略】
But recently, several Italian newspapers breathlessly reported that the two Opus Dei cardinals were throwing their support behind the candidacy of Cardinal Joseph Ratzinger, a German-born traditionalist who has served as chief enforcer of church doctrine for two decades.
しかし最近になって様々なイタリアの新聞が大慌てで、オプス・デイの枢機卿がヨゼフ・ラツィンガーの後押しをしていることを報道した。彼はドイツ生まれの伝統主義者で20年のあいだ教会教義の強制執行人として仕えてきたのだ。
【後略】

フアン・ルイス・シプリアニ
Juan Luis Cipriani
【私的めもらんだむ】
 明確な意図があったわけではないが、一連のバチカン相関図による試みの目的の一つは、切り口を変えた再検証によって全体像を浮かび上がらせるというものだった。こうした作業が、一筋縄ではいかぬことは最初から想定していた。ために、毎日1枚ずつ相関図解を書くというノルマを自分に課したわけである。むろん、まだその目的は達成したとは云い難く、思考錯誤の余地は残っている。むしろ、これからが突っ込んだところの分析が必要になるのだとも思う。ここからは複数の相関図の比較検証と、更なる追加資料による線引きという真相に迫る作業手順も必須になってくるだろう。視覚効果という側面からも、少しは読者に役立って貰えるのではないかと自負している。途中何度も壁にぶちあたり、自分の未熟に途中下車を考えたこともあったが、そのたびに何か一つぐらいはやり通すべきだと自分に渇を入れてきた。最期の段階で、やった甲斐があったという多分に思い込みがかった自己満足でも残れば、それはそれで目的は達したと・・・これまた勝手に思い込んでいる。
 今回の図解のことでいえば、右上の「カルラス大司教」がポイントになるだろう。彼はコンクラーベにおける教皇候補にもリストアップされた枢機卿だ。巨額の国際的金融リサイクル事件に名を連ねながら、聖域にも連座するというこの驚くべき抜擢をしたバチカンとは何なのだろう?彼はバチカン銀行から5億リラもの巨費を引き出しては、その貧しき者のためのカネをマネー・ロンダリングに利用した疑惑がかけられているのだ。いまや新法王ベネディクト16世誕生に沸き返る世界にあって、人間社会における神の殿堂そのものへの不信感が、私をして決して喜びを分かち合えない孤独を感じさせる。かつて皇太子御婚約に沸き返っていた頃、居酒屋で喜ばない私が外に出され「おまえは何故皆と一緒に喜べないのか?!と叱責されたことがあった。それが私が尊敬していた人の口から出た言葉だっただけに、その方が私にはショックだったことを思い出している。人間感情すら強要する異常な社会、そのことがむしろ常識秩序となってしまっている危険のことを考えてしまう。


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