昨日05/04/08 (金)翌日
11-17℃、Pm西よりのやや強風
バチカン銀行とシンドナ・ショック、その背景-4
【トピック】
ローマ、空前の厳戒態勢 8日バチカンで葬儀

 【ローマ7日共同】ローマ法王ヨハネ・パウロ二世の葬儀が8日午前10時(日本時間同日午後5時)から、バチカンのサンピエトロ広場で営まれる。100カ国以上の首脳らに加え、国際機関や宗教界の代表ら約4500人が参列。広場の内外には信者ら最高500万人が集まると予想されている。外国要人の参加も多く、イタリア当局は不測の事態に備え、空前の厳戒態勢を敷いている。
 8日は空からのテロに備えてイタリア空軍機が上空で警戒、北大西洋条約機構(NATO)の空中警戒管制機も警戒に当たる。地対空ロケット砲も配備される。
 ローマ市内は終日、バス、タクシー、緊急車両などを除く自動車の通行を、直径約8キロの環状線内で全面禁止する。

★お別れの列…ローマ法王 葬儀迫る

 【バチカン市=黒沢潤】ローマ法王ヨハネ・パウロ二世の葬儀を八日に控え、バチカン市のサンピエトロ大聖堂で、堂内に安置されている法王の遺体に最後の別れを告げようという一般弔問者が、連日長蛇の列をなしている。六日には約六十万人が列をつくった。バチカンのあるローマ市内にも多くの巡礼者らであふれ返り、二〇〇〇年の大聖年以来の大混雑に見舞われている。
 「弔問の列に並んだのは午前四時半。ここにたどりつくまでに十二時間かかった」。イタリア南部サレルノの高校生、マルコ・バラッコさん(18)は大聖堂の入り口で、疲れ切った表情で語った。
 この日、大聖堂前にできた列の長さは最大約二キロ。凍えるほど寒い夜から列ができ始め、温度が急激に上がる昼間にかけて長時間にわたり並ぶことになり、弔問者の中には体調を崩して救急車で運ばれる者が後を絶たない状況だ。
 大聖堂周辺には約六百人の医療部隊が待機。ボランティア・グループも約四万五千本の飲料水を無料で配るなど、列をつくる人々の体調に配慮しているが、焼け石に水。バチカン当局は事態悪化を懸念し、六日午後十時には、もう並ばないよう警告した。
 ローマ市では、八日の葬儀の前後にかけて、四百万人の巡礼者が訪れると予測。同市の人口が約二百五十万人であることを考えると、一・五倍以上。すでに百万人以上が市内に入っており、随所で大混雑が起きている。
 法王の死後、市内のバスの時刻表は変更を余儀なくされたほか、各所に巡礼者用の簡易トイレが設置された。市内のホテルも満室状態で、高級ホテルのシングル・ルーム(一泊五万円前後)が一部、残っているだけ。世界各国から集まった巡礼者らは、市内のオリンピック・スタジアム周辺などの仮設テントを利用。それだけでは足りず、路上で寝袋を敷いて一夜を明かす人も多い。
 “便乗値上げ”も深刻だ。ローマの中央駅テルミニ駅付近で一・二ユーロ(約百六十円)のエスプレッソ・コーヒーは大聖堂付近では二倍の値段。飲料水も最大で六倍まで高騰。生前の法王の姿が描かれた絵はがきまで高額な値段で売られており、巡礼者もあきれ顔だ。
     ◇
 宮内庁は七日、皇太子さまが東京都文京区の東京カテドラル聖マリア大聖堂で八日に開かれるローマ法王ヨハネ・パウロ二世の追悼ミサに出席される、と発表した。宮内庁によると、皇太子さまは天皇陛下の名代として追悼ミサに参列される。
(産経新聞) - 4月7日


【私的めもらんだむ】
 シンドナのコネクションは図解では書き切れないほど広範囲に渡っている。それほどのコネクションをしても補えないほど、シンドナの投機の失敗は致命的なものだったことが分かる。シンドナが1974年3月にミラノ株暴騰した時点で為替投機を止めていれば、1000億リラの利益を手にしていた筈だった。ここがシンドナの天国と地獄の分岐点だった。翌4月にミラノ市場が暴落、シンドナ・ショックが始まる。7月、合併してプリバータ銀行とした時点で2000億リラの赤字。8月、シンドナのコネクションが始動、ローマ銀行がプリバータ銀行に1億2800万ドルの緊急融資。9月、プリバータ銀行が整理、赤字3億ドル。10月、シンドナに逮捕状、スイスに逃亡。以後、シンドナの息のかかった銀行は次々と倒産する。

【視聴予定】
22時
25 未来人「夢を結ぶ仕掛け人


新じねん」TOP