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★米軍、イラクのラマーディーで大被害を受けた報復にサウジ人聖戦士の小腸を取り出し遺体を晒す
イラクに駐留する米軍は大被害を蒙った報復に、8日ラマーディーでの激戦でサウジアラビア人殉教者の遺体を形容も出来ないほど凄惨な方法でなぶり晒した。14日付のイスラム・メモが写真(下記URL)付きで報じ各紙が一斉に転載した。
埋葬前に遺体を検査したラマーディー総合病院の医師は、ラマーディーで取材を続ける本紙通信員に語った。
「イラク抵抗戦士たちが先週占領軍との交戦で殉教したサウジアラビア人の仲間の遺体を運んできた。遺体は胸部から斬り裂かれ、胸郭が押し潰され、横隔膜が打撲し、小腸が引き出され、深い刺し傷が認められた。検査の結果この傷は銃剣によるものと判明した。傷跡は腹部や胃に現れていた」
「生殖器はえぐられ形容しがたい凄惨な方法で臍下から吊るされていた。また頭部は銃剣や鉄器具で殴られ、鋭利な銃口から発砲した結果の火傷跡がある。背中には非常に鋭利な銃剣で英語で「Not After Today(今日以降は抵抗勢力は占領軍には勝てない、或いは、今日以降我々は抵抗戦士にこのような方法を使う)などと書き刻まれていた。死者の同僚たちの要請で、私は遺体の腹部と胸部を縫い合わせた」
抵抗勢力の司令官の一人であるアウワード師は殉教者について語った。「名前はサイードで、1975年生まれのサウジアラビア人だ。彼は高い建物を目にすると言ったものだ。『米国人がラマーディー市民の住居を襲い、女性に暴行することを私が恐れないのであれば、私の仲間たちが建物の屋上から狙撃して毎日40人の米兵を射止めさせたものを』」
「彼は笑顔を絶やさず、同情心に富み、人々を慰め励ましてきた。自国での裕福な生活を棄ててイラクにやって来た。交戦中の流れ弾が彼の胸を貫いた。武器を手にしたまま『(これで天国に行けるから)儲けものだ。(イラクに)来た甲斐があった。神様に感謝する。神様、私を(先に逝った)兄弟たちのところに召されよ。神様、私は誰の為でもない、貴方のために(イラクの戦いに)出て来たのだから、故郷に残してきた者たちを貴方にお任せします』と聞き取れる声で繰り返した」
「しかし米兵たちが高所に陣取り発砲し始めたので、我々は彼に近づくことが出来なかった。4人の殉教者は運び出せたが、米軍が彼に近づき、やりたい放題のことをした後に道路に捨てた」 http://www.albasrah.net/maqalat_mukhtara/arabic/0305/
sa3id_abosamra_140305.htm
【短報】
*トルコ大統領、米国の反対を押し切って4月にシリアを訪問 「ロイター」
*イスラエル訪問中のスペイン外相:サウジアラビアはイスラエルとの外交関係樹立の用意あり ヨルダン国王が全アラブ諸国に国交締結するように圧力 「ハアーレツ」
*ワシントン・ポストとABCの世論調査:米国人の7割がイラクでの被害を容認できない |
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★パキスタン軍がイラクからの米兵死体をパキスタンの砂漠に埋葬
15日付のイラク・パトロールがニュース・サイト、イラキ・ラービタから引いて報じた。
イラク・ラービタがある高位のパキスタン軍将校から受け取った手紙によると、差出人は、イラクから米国機で運ばれて来る米兵の遺体を受け取り、パキスタン国内の砂漠地帯に埋葬する任務を引き受けていたという。
この将校の見積もりによると、米軍の死者は公式発表の10倍に達するという。
http://www.iraqpatrol.com/php/index.php?showtopic=8431
信憑性は不明であるが事実とすれば、これらの遺体も傭兵のものなのか? 10倍の死者というのは十分に信頼できる。
★米軍アパッチ3機が自軍兵士30以上の遺体をユーフラテス川に投棄
イラクに駐留する米軍が、黒いプラスチック袋に入った自国兵士(特にグリーン・カードを持たない南米出身者の傭兵)の遺体を川や砂漠に投棄していることはしばしば、時には写真入で報じられてきたが、その後も続いているようだ。14日付のネット紙イスラム・メモが特報で伝えた。
豊富な漁獲高で知られるラマーディー北方のアンクーラ地域の漁師10人の目撃証言によると、米軍のアパッチ・ヘリコプター3機は14日朝5時丁度、多数の遺体をユーフラテス川に投棄した。
ラマーディーが属するアンバール州のイスラム法学者や法官たちがユーフラテス川での漁や魚を食べることを禁じるファトワー(宗教令)を出すことを恐れて、目撃者たちは事件に口を閉ざそうとしていたが、市内でこの噂が広まったため本紙通信員に語ることになった。
それによると、ラマーディーに作られた巨大な堰による水位上昇と水流の速さを利用して、3機のアパッチは川の上を低空旋回した後30体以上の遺体を川に投棄した。ある漁師は事件を次のように語った。「ヘリは床の扉を開けてナイロン袋に入った遺体を投げ捨て、飛び去った」
遺体を撮影しようと思った本紙通信員は現場に行こうとしたが、漁師たちは「米軍は、少年が2ヶ月以上前に投棄現場を目撃したため、その子を殺したことがある」と警告した。ある漁師はさらに語った。「俺たちには彼らが見えるのに、何故米軍には俺たちのことが見えないのか分からない。神様のお陰だ。俺たち漁師は10人以上も一箇所に固まって居たのに見つからなかったのだから」
堰の作業員のワリード・カーゼムさんは通信員に次のように語った。「この話は本当だ。早朝に堰の塔からヘリのライトが発見されたので、我々はヘリが漁師のグループを発見したのかと思ったが、彼らは遺体を川に投棄した後に、恐らくワッラール基地に帰還した」
漁師たちの警告を振り切って、遺体の撮影を望んだ通信員は結局アンクーラの現場に向かったのだが、多数の米国人が居ることに驚かされた。彼らは一帯を支配地域にして、両岸約1キロに渡り「これ以上立ち入り禁止」と書かれた大きな看板が設置してあった。
http://www.islammemo.cc/news/one_news.asp?IDnews=59349
ちなみに米軍による自軍兵士の投棄を執拗に追いかけていたのがロイター通信のカメラマンであったパレスチナ人のマーゼン・ダーナーであった。彼は一昨年8月中旬に米軍によって射殺されており、射殺時に同行していた彼の兄弟が詳細な手記をバスラ・ネットに寄せている。占領軍が最も恐れることは、事実の露見である。
【短報】
*スペインと仏英伊独はテロリストの容疑と適当な証拠さえあれば罰則を科すような犯罪を犯していなくても、イスラム過激派を追放できる法律を準備 15日グラナダで開催の内相会議で協議 「スペイン紙ラ・ララソン」
*米国のユダヤ系雑誌「フォワード」の世論調査:ユダヤ系米国人はイスラエルから離れる傾向 「マアーレフ」
*イラクのドーラで「約束のバビロンの地」社のダウド・モシ社長と社員4人が地対地ロケットで殺害さる 同社はバグダード陥落1ヵ月後にイラクに来て相場より遥かに高値でイラク南部特に遺跡都市バビロンの不動産や住居を購入してきた 「im」
*イスラム法学者機構公式報道官のムサンナー・ダーリー:機構がイラクでの武装行動に関与していると書いたアル・バイイナ(イラクのヒズブッラーの機関紙)とアッサバー(政府紙)を提訴 「im」
*ナジャフ州評議会、シスターニ(イラン人)やバシール・ナジャフィー(パキスタン人)、イスハーク・ファイヤード(アフガン人)にイラク国籍付与を初回のイラク国民議会で要請することを全員一致で決議 「AFP」
*ブッシュ政権、ベネズエラ大統領の南米諸国への影響力を抑制する特別政策実施 「FT」
*ペレス副首相、マドリッドの反テロ会議でサウジ外相やアフガンとモリタニア大統領、モロッコ国王など他の外交関係の無いアラブ・イスラム諸国の代表と会う 「qp」
*イスラエル、エルサレムのパレスチナ人住居2万軒の取り壊しを企画 「qp」 |
アラブの声ML 齊藤力二朗より
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【傭兵関連】
●ファルージャでアメリカの「民間人」4人が殺され、焼かれ、橋に吊るされた。これに報復するため、アメリカは、ファルージャの市街地を「実質」無差別に攻撃し、それがイラク各地での反逆と外国人誘拐を引き起こした。
ところでワシントン・ポスト(4/8電子版)は、ファルージャで殺された4人が、アメリカ警備会社Blackwaterの社員であり、全員が元アメリカ軍特殊部隊員であったと報じている。同紙は、イラクにBlackwaterのような民間警備会社(傭兵)が2万人展開していると指摘し、その問題を指摘している。いずれにしても、ファルージャで殺された4人は、純粋の民間人でもエンジニアでもないことは明らかである。
2004年4月14日
●ボランティア戦争 一部”民営化”された米軍
現在の戦争は、正規軍の戦ではない。アメリカ軍がイラクで戦っている相手は、国家の統制下にない「民間のNPO軍隊」つまり民兵である。アルカイダは、国際的なNPO軍隊であって、サウジアラビア、クエイト、パキスタンなど出身のボランティアが、アフガン南部やパキスタン北部に集まり、そこで訓練されて、世界各地で自爆テロを決行している。アメリカ軍は、最新鋭のハイテク兵器で戦っているが、イラクでは、NPO軍隊に勝てない。
アメリカの軍隊も、多数の民間人を雇用している。民間の人材派遣会社から、特殊部隊の一員として活躍できる人材を受け入れて、武器の輸送、情報活動、捕虜の監視等に使っている。これらの作業は 特別な時に発生するから、パートの労働力に依存して、軍事費を節約したい。
人材派遣会社が、こうした作業をこなせる訓練された元軍人を派遣している。高い賃金が得られるので、こうした傭兵の希望者は多い。彼等が死亡しても、戦死者の数に入らないから、世論対策としても優れている。一説では、イラクにおけるアメリカ軍の15%がこうした傭兵だという。その中には外国人もいる。軍の一部が民営化されたといえる。
●イラク戦争被害の記録 被害報道日誌2004(2月15日〜3月14日)
「アメリカの請負業者はイラクでの警護のため、チリで新兵を集めている」は、イラクでの自国兵士削減のために、米国政府がチリからピノチェト軍事政権下で特殊部隊員だった者や現役兵士を、民間企業を通じて要人警備や前線兵士などの即戦力として雇っていることを報じている。ピノチェト軍事政権下での特殊部隊員といえば、軍政に反対する民衆を大量殺害し、拷問や弾圧するなど残虐の限りを尽くしてきた者達だ。ブラックウォーターUSA社はそういった殺人のプロを世界中から雇い入れて政府に供給し、ブッシュ政権下の3年間で年率300%の急成長を遂げたという。
●民間軍事企業――21世紀の傭兵?
この事件の背景には、米英が進める“軍事アウトソーシング”ないし“戦争民営化”とも呼ぶべき方針がある。正規軍に同行して兵站・給食・技術サービスなどを提供する民間企業社員は、湾岸戦争時の兵士100人に1人から、今回のイラク戦争では兵士10人に1人まで激増したといわれる。戦闘終了後の占領にともなう警護サービスも、この現代の傭兵ビジネスの一端で、米英のほか南アやチリからも相当数の私兵が参入している。
最大の問題は、正規軍と違って国際条約やROE(交戦規則)に縛られないため、誤った行動などによる被害の責任を問われず、また死傷者が出ても“企業秘密”の名目で正式な犠牲者にカウントされないこと。自国兵士の被害が最大のダメージとなる政府としては、国民に犠牲の少ない戦争と見せかけることができる。
2004 年 04 月
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