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■緊急報告会と共同声明について
・犯行グループについて
ロシア政府は「アラブ系のイスラム過激派やアルカイダとの関連を持つグループ」であると宣伝しました。マスハドフ氏は先のザソーホフ大統領とも連絡をとり、犯行グループとの交渉を提案していました。私たちがもっとも重視しているのは、交渉によって人質のうち26人の乳幼児を解放させたイングーシ共和国の元大統領、ルスラン・アウシェフ氏が、「犯人たちの中には、チェチェン人もイングーシ人もいなかった」と証言していることです。9月16日、チェチェン人の野戦司令官シャミル・バサーエフが、ベスラン学校人質事件をはじめとする、テロ事件への関与を認める声明を出しました。これは、常に高いモラルをもって抵抗を続けてきた、チェチェンの精神性の崩壊といえるでしょう。
・報道への圧力について
プーチン大統領は、ロシア議会での調査委員会の設置の可能性を「非生産的だ」として、排除しました。一方、事件を取材しようとしたノーヴァヤ・ガゼータ紙のアンナ・ポリトコフスカヤ記者は、現場に向う飛行機の中で、毒物を飲まされて重態となりました。彼女によれば、この飛行機には大勢のロシア連邦保安局(FSB)の要員が乗り込んでいました。また、ラジオ・リバティーのアンドレイ・バビツキー記者は当局によって理由なく拘束されました。この2名のジャーナリストは、ロシアにおいてチェチェン戦争の真実を報道することに努めてきたことで知られ、その二人が現場の取材ができないようにされていたのです。
・事件の背景について
今回の事件の背景には、チェチェン戦争の悲劇があります。1991年のチェチェン独立宣言をうけて、94年にはじまった、ロシア軍によるチェチェン共和国への侵攻以来、3年間の停戦期間を除き、戦争は続いてきました。この間、人口百万人前後のチェチェンでは、20万人の市民が犠牲になったと言われます。特に、2001年9月11日以降、人権侵害は欧米諸国でも黙認され、チェチェンの人々はますます孤立感と絶望感を深めています。プーチン大統領は事件後、「もはやチェチェン側とのいかなる和平交渉もあり得ない」と宣言し、戦争の平和的解決の道を封じました。その一方でチェチェン独立派中の穏健派であるマスハドフ大統領は、繰り返しロシア政府に対し、和平交渉を申し入れています。
・中央集権制の強化について
9月13日の閣議で、プーチン大統領は「ロシア連邦の統一が国家の強化には何より必要である」とした上で、連邦の八十九の地方自治体の首長を、ロシア大統領による事実上の任命制に転換する案を打ち出しました。同時に議会については、小選挙区比例代表並立制から、政党からのみ選出される完全な比例代表制への移行を進めると発表しました。すでに与党「統一ロシア」を始めとする翼賛体制下にある議会で選挙制度を変更することで、現在の状況を固定することが可能になります。このいきさつを総合すると、ロシア連邦指導部は、最近の事件によって醸成された社会不安をてこに、その権限の拡大を構想しているものと考えられます。
【詳細】
チェチェンニュース Vol.04 No.32 2004.09.21
発行部数:1570部
【関連情報】-阿修羅戦争掲示板より
●プーチン大統領 中央集権体制構築に本腰 (産経新聞)
ロシアでは、歴代ソ連共産党書記長たちの肖像が建設されるなど、ソ連崩壊後、負の側面が強調されてきた同国の歴史を再評価する動きが各地で相次いでいる。プーチン露大統領も、約千人が死傷した先の北オセチア共和国の学校占拠事件を機に、ソ連時代をほうふつとさせる中央集権体制の構築に本腰を入れ始めた。ソ連的な秩序が少しずつ戻っている。
●ロシアに対する「地政学的テロ」(レッ・ボルテール)
電網誌レッ・ボルテール(スペイン語:フランス語のレッソーボルテールと姉妹版だが、中南米情報を中心にした独自編集を行っている)は、メキシコの国際問題評論家でイベロアメリカ連帯運動(本文中の”MSIa”)を中心的に担い「国際レビュー」という組織の責任者でもあるマリビリア・カラスコの『ロシアに対する地政学的テロ:イベロアメリカ連帯運動は、虐殺の責任はアングロサクソンにある、と狙いを付ける』という題名の文章を載せています。
●学校占拠事件 狂気の背景 (東京新聞)
彼らは銃を手に生まれてくる−。チェチェン人に対する、そんなロシア人の固定観念を、さらにかたくなにさせたのが北オセチア共和国・ベスランの学校占拠事件だ。だが、三百三十人余りの犠牲者を出したせい惨な結末を招いた非は、チェチェン独立派と目される武装集団だけにあるのか。「狂気」の根をあらためて、検証した。
●惨劇 4つの疑問 ロシア学校占拠テロ (朝日新聞)
ロシア南部の北オセチア共和国で起きた学校テロ事件では、いまだ解明されない疑問点が残されている。なぜ人質がいた体育館で大爆発が起きたのか。なぜ交渉は失敗したのか。情報操作はあったのか。犯人グループの正体は。こうした点は、事件後の当局者の説明では必ずしも明らかになっていない。現場で集めた証言と、現地発の報道で検証する。
●ワシントンの巧妙な戦略 原理主義と無意識的帝国主義支援
antiwar.comのジャスティン・レイモンドあたりは看破して、ネオコン・ラブ・チェチェン・テロリストというコラムを書いていたりしますが、いわゆる大概の日本の旧左翼系には中々理解できない壁があるのではないかと解釈しております。チェチェンに関しては例えば小学館のSAPIOが人権を語るようなそんな構図は小生にははなはだ滑稽なのですが、まあ、ある程度の情報、知識があってこその固定概念破壊でしょうから、個人的にはじっくり情報を提示していくのがやるべきことだと思っております。ことチェチェンに関しては「弾圧」というフレーズが強固に焼きついてしまっているように思われます。
●ロシア大統領、テロリストを放任と欧米諸国を非難 [ロイター]
ロシアのプーチン大統領は17日、テロリストらを放任しているとして欧米諸国を非難した。国際市長会議に出席した大統領は、「殺人者らを援助し、甘やかす態度が、テロの横行につながった」と述べ、チェチェン反政府勢力に対するロシアと欧米諸国の取り組みの隔たりを明確にした。
●ベスラン学校襲撃:武器は警察から盗まれたものだった
ベスランの学校占拠事件で使われた7つのカラシニコフライフルと3つの拳銃は,3ヶ月ほど前に警察から盗まれたものだった.
●ネオコンはコーカサス(チェチェン)挑発にドップリ漬かっている
最近無沙汰してが民主党から米大統領予備選に出ていたはずのラルーシュ運動のスタッフの執筆である。少なくとも、1999年のロンドンのイスラム謀略に始まる英米秘密情報機関の暗躍を抜きにして、チェチェン問題を論じるのは、無知も甚だしいのでる。この種のカスピ海周辺の石油資源を巡る動きには、イスラエル・英・米の長年の狙いがある。
●ベレゾフスキーはユダヤ系政界の黒幕。バサエフはユダヤマネーで操られている。【Russigator】
2000年3月に実施された大統領選挙では、プーチン大統領代行を支持。プーチンは2位のジュガーノフ共産党委員長に大差をつけ圧勝した。しかし、ここからベレゾフスキーの転落が始まる。エリツィン時代権勢を極めたベレゾフスキーは、大統領への批判を強め孤立した。ベレゾフスキーは同年5月末から度々、「プーチンは独裁の道を進んでいる」との声明を出した。プーチン大統領を批判した結果、ベレゾフスキーの立場は悪化。クレムリンの支持で動くロシア最高検察庁は、アエロフロート資金の横領疑惑などでベレゾフスキーへの追及を強めた。身の危険を感じたベレゾフスキーは国外に脱出。以後、自称「政治亡命」状態が続いている。現在も検察庁から逮捕状が出ている。
>常にロシアを利用しようとし、結果としてロシアに利用されているのがバサーエフではないだろうか。
「ユダヤマネーを利用しようとし、結果としてユダヤ勢力に利用されているのがバサーエフだ。」とはっきり言って欲しいものだが言えないんでしょうね、BBCは。
【私的めもらんだむ】
▼7時
北オセチアの学校占拠事件は多くの謎を残したまま幕を閉じようとしている。いや、強引に幕引きが行われようとしている、といった方が適切だろう。誰によって?・・・ロシア政府によって、真実を伝えようとしない御用マスコミによって、何より真相を知らなくても生きていける寄らば大樹の陰の、無関心によって・・・これまで多くの謎が封印されてきた。それがどれだけ権力者の横暴を増長させてきたか。
子供たちの正確な犠牲者数を示さないロシア政府、それを追及しないマスコミ・・・そこには我が子を失った親の悲痛を感じられない、想像力の欠落がある。同じ子を持つ親にして、である。自分の子どもが「そうならなくて良かった」と安堵する、エゴの最たる保身が心を麻痺させる。
殺されて行った子供たちは黙して語らぬまでも、同じ命をもつ人間として考える時には、彼らが「何をしてほしい」か感じるはずだ。ボクたちはどうなったの?ワタシはどうして死んだの?おかあさん、おとうさん何処にいるの?いきなり死の世界に放り込まれて戸惑う子供たちの心を、その悲痛を・・・焼け爛れた彼らの遺体から半狂乱になって我が子を探し出そうとする親のように、我々はその必死をもって真相を追究しなければならないのではないか?!
▼10時
トラブル続出。さっき、仕上がったロータップ関連のタンク一式、社長が引き取って行ったが・・・元請け作業の段階で1工程が抜けていたことが発覚。塗装はもう仕上げているし、これ以上の圧塗りをすれば塗膜にヒビが入る。つまり、やり直しは出来ない。こちらのミスではないが、仕上げの段階でのうっかりミスには憤り、かつ落胆もする。社長も頭を抱えていた。それに加えて、元請け会社で塗装する分の材料が欲しいだと・・・いったい材料費いくらすると思っているのだ?!その辺で塗りたくる材料ではないのだ。いかに高価な材料か、ということさえ社長は認識していないのだった。思わず口に出して云いたくなったが何とか抑えた。こっちがどんなに誠意を込めて丁寧な仕事をしても、元請けがいいかげんだと何もかも台無しになる。それに、社長が掴んでいる製品の手元、もう軍手で汚しているではないか?!・・・私が仕上げた製品は、精魂込めて育てた子どものようなものだ。その可愛い我が子を無造作に掴んで汚すとは何事か?!
というわけで激昂しながらこれを書いている。納期の際は娘を嫁がせる親のような気持ちだ。「幸せになれよ、可愛がってもらうんだぞ」と涙ながらに別れを惜しむ・・・そのぐらいの思い入れがなければ割りの合わない仕事なぞ出来るはずもない。
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