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★地球同様の組成の太陽系外惑星、欧州に続き米国も発見
米航空宇宙局(NASA)が主催した8月31日(米国時間)の 記者会見でアメリカ天文学者チームは、新たに見つかった惑星の1つは地球から41光年離れた「 かに座55番星(日本語版記事)」を回る軌道にあると述べた。もう1つの惑星は、地球から30光年離れた小さな恒星「グリーゼ436」を回っているという。両惑星とも、海王星ほどの大きさで、これまでに発見された中で最小の太陽系外惑星[太陽以外の恒星を主星とする惑星]となる、と天文学者らは述べた。
これまでに発見された約130個の太陽系外惑星はすべて、岩や氷で形成されているにしては大きすぎると考えられていた。これらはガスでできた巨大惑星の可能性のほうが高い。しかし最近は、観測技術が進歩したことにより、組成の点で地球により近い、さらに小さな惑星を探索できるようになった。
欧州南天天文台(ESO)の研究者チームも8月25日、同様の手法を使って、地球から50光年離れた「さいだん(祭壇)座ミュー星」を主星とする惑星系の軌道に、海王星と同程度の大きさの惑星を見つけたと 発表した(日本語版記事)。
ヨーロッパと米国の研究チームによる相次ぐ発表は、ここ数年にわたって大西洋両岸で惑星ハンターたちが繰り広げている、友好的だが活発な競争を浮き彫りにしている。
天文学者たちは、銀河系だけでも、岩石でできた地球のような惑星が200億個も存在する可能性があると考えている。NASAは今後15年間に少なくとも3つの探査機を打ち上げ、これらの惑星を撮影し、さらに詳しく探査することを計画している。一連のミッションの第1号は『 ケプラー計画』で、2007年に太陽系外惑星探査機を打ち上げる予定だ。
【詳細】
【私的めもらんだむ】
▼7時
日没時の西の地平線に「かに座」と並んで「祭壇座」がある。今回、そこに太陽系外惑星が発見されたわけだ。詳しい場所こそ分からぬまでも、組成が地球と同じ(らしい)惑星に親近感が涌く。アメリカと欧州の各チーム合わせて3つの惑星が見つかったということになる。いずれも海王星と同じくらいのサイズで、これまで発見された太陽系外惑星のうちでも最小とのこと・・・それでも地球よりは遥かに大きい。これら深遠な宇宙から地球を見れば、人間はあまりにも小さく、芥子粒ほどにも見えないだろう。この小さな小さな虫たちは地球という星に蔓延すると、互いに殺し合い、自分たちを生かしてくれている星をも壊し始めている。まさに天敵のいない害虫だ。
あの赤い星をごらん坊や、かつては青く美しかった「地球」という星だよ。でも今は放射能に覆われて、生命は住めないんだ。あそこには絶対行っちゃ駄目だよ。累々たる人間という絶滅種の残骸が連なる死者の星だ。
宇宙に偏在する無数の惑星にあって、我々人間はいかに生きるべきなのだろう?地球とは、人間とはいったい何なのだろうか?我々が地球から宇宙の星々を眺めるように、他の惑星からも見られているかも知れない。
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