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★ミサイル保管庫が爆発した、金正日の親族が証言
先頃、金正日の母方親族の康明道(カンミョンドン)が、両江道大爆発についてロイヤル・ファミリー筋の情報を伝えている。曰く・・・
「この地域には非常に重要なミサイルを保管する倉庫がある。地域周辺には一般市民も住んでいるが、この場所には住む土地もなければ住んでもいない。ここでは何度か爆発事故があり、今回はミサイル保管庫での爆発が起こったと聞いている。この情報は、北朝鮮の私が最も信頼できる情報員の報告で、ミサイル保管倉庫の爆発であることは確かだ」
●姜成山総理軟禁説-96年5月20日
姜成山(66)総理が、腐敗分子に追い込まれて家宅軟禁中ではという観測が出てきている。
姜総理の娘婿で 去る 94年 7月 亡命した康明道(37)氏は『普段、糖尿病と心臓病を抱えている姜総理が娘婿の韓国亡命に衝撃を受けて幹部専用病院のPONGFA診療所に入院中ではという話を聞いた』とし、軟禁説に異義を提起する。
92年 12月 政務院(内閣)総理に任命になった姜成山は、去る7ヶ月間公式行事に一切姿をあらわさなくて各種推測を呼び起こした。【詳細】
○血は繋がっていないものの、康明道氏は金王朝の内情を知る立場にあることは確かなようだ。康明道の義父であるところの政務院(内閣)総理の姜成山(カンソンサン)は、金日成(キムイルソン)の母方親族「康家」に属する。金日成の母「康盤石」(カンバンソク)の姉、その息子が姜成山だ。姜成山の母方祖父がクリスチャンの反日闘士で、その一族から元国家副主席を輩出している。
康明道
【私的めもらんだむ】
▼8時
○康明道のミサイル保管庫爆発説は、暗に北朝鮮の軍事クーデターを示唆するものだ。そのことをフォーローするような発言も出てきている。以下・・・
李英和-関西大学助教授
北朝鮮の物価はこの1年間で10倍にも膨れ上がった。さすがの軍事関係者も食糧が手に入らなくなってきている。彼らは空腹のあまり簡単な保守点検作業ですら困難な状況だ。武器庫、あるいは弾薬庫が爆発し、連側的な誘爆となったのではないか。
重村智計-早稲田大学教授
意図的なグループのサポタージュ(破壊工作)によって爆破事件が引き起こされた可能性がある。もしくは、何らかの組織的な爆破に繋がった可能性も。
重村智計 ▼11時
○さて、最大の謎であるところの爆発地点の特定だが、日本のマスコミが契約している環境衛星イコノスにはそれらしき映像が写っていた。しかし、爆心地にしては規模が小さすぎるのだ。康明道氏のミサイル保管庫爆発説に従えば、これらはミサイルの破片が飛び散ったもの、ということになろう。そして、二度聴こえたといわれる爆発音の謎だが、これは次のニュースが解決の糸口を与えてくれる。
●爆発地点、月灘里か嶺底里…韓国メディア一斉報道
北朝鮮北部で起きた爆発の発生地点について、韓国メディアは13日、一斉に両江道金亨稷郡月灘里(ウォルタンリ)一帯と報じた。韓国日報は、爆発推定地点として、月灘里から約4キロの距離の嶺底里(リョンジョリ)付近と報じた。
○つまり、私が云いたいのはニュースが報じるような「月灘里か嶺底里か?」ではなく、「月灘里と嶺底里の双方で爆発が起きた」のではないか、ということだ。そうすれば二度の爆発音の謎は解ける。そして、そうした仮定は必然的に「意図的な」爆発へと導かれていく。偶然の事故で軍事的要所が立て続けに爆発することは考えにくいからだ。それでは「爆発音は聴こえなかった」とする付近住民の証言はどうなるのか?ということだが、これは中国と北朝鮮の国境一帯に緘口令が敷かれたと推測する他はない。その証拠に北朝鮮の「発電所建設のための爆破」という有り得ない理由に、中国政府も追従するようなニュアンスの発表を行っている。
●北朝鮮外務省、先週の爆発が発電所建設の一環だったと確認=新華社
[北京 13日 ロイター] 中国の新華社通信は13日、先週北朝鮮で起きた爆発について、発電所建設のための準備の一環だったと伝えた。北朝鮮外務省当局者の話として伝えた。 新華社の報道は、「北朝鮮外務省当局者は、先週、同国北部で発生した爆発が、発電所プロジェクトの一環だったことを確認した」という簡単なものだった。英BBCはこれより先、北朝鮮の白外相が、訪朝中のランメル英外務次官との会談で、爆発はプロジェクトを推進中の山を故意に爆破したものであることを明らかにしたと伝えている。
○もっとも中国は北朝鮮の発電所建設説を伝えたに過ぎないが、ともあれ本音と建前を効果的に使い分ける中国のしたたかさを思い知らされる。それ以上に、アメリカもまた北朝鮮の核実験説を出しては引っ込めながら、相手の出方を推し量る。日本政府の見解は・・・私にとって語るに落ちる存在でしかない。
●米国務長官、「発電所建設のため」認める判断
パウエル米国務長官は14日、北朝鮮北部・両江道(リャンガンド)で9日に起きた大爆発は「水力発電所建設のため」だという北朝鮮当局の説明通りかもしれないという判断を示した。ロイター通信とのインタビューで語った。同通信によると、長官は「彼らが出した情報は我々が見たものと矛盾がない。水力発電施設のための発破だったかもしれないということだ」と述べた。米国は偵察衛星で爆発現場の状況を綿密に監視しており、長官の判断はこの偵察情報に基づくものと見られる。長官は13日、米議会の公聴会で核実験説を明確に否定したほか、米政府が豊富な情報を確保していることを明らかにした。
北朝鮮の白南淳(ペクナムスン)外相は同日、英国からの訪朝団に、爆発は発電所建設のために計画通り行われたと説明、英外交官の現場訪問を許可する姿勢を示していた。
○矛盾がない、だと?・・・笑わしてくれるぜ。それなら判断材料となった偵察情報を提出しろよ。茶番もここまでくれば呆れるばかりだ。
▼12時
○以下の衛星写真の地名および爆発地点は推定によるもの。また拡大した嶺底里(ヨンジョリ)付近の映像は、かつて爆発があったとされた際に発表された映像だ。
【視聴予定】
21時
15-00 その時歴史が動いた 悲劇の英雄アラビアのロレンス▽中東問題の原点▽映画が描かざる真実
NHK総合
その時:1920年4月25日
出来事:サンレモ協定締結の時
映画で名高い「アラビアのロレンス」。砂漠の英雄として描かれてきたロレンスの知られざる実像に迫る。実在のイギリス軍将校だったロレンスは、アラブ民族の反乱を成功に導いた後、外交に舞台を移し、新国家イラクの誕生に関わるとともに、パレスチナ紛争の発端にも密接な関わりを持っていた。
第一次世界大戦当時、イギリス政府の密命を受けたロレンスは、アラブ民族の反乱を操る非情な工作員だった。しかし戦いの最前線で、独立を求めるアラブ人の純粋さに触れたロレンスは祖国の戦略とアラブの大義の狭間でジレンマに陥る。戦後のパリ講和会議。独立を約束したヨーロッパ列強は一転して、アラブ分割支配に動いた。その裏には、新たな戦略物資として注目を集めた石油が関わっていた。祖国の裏切りに直面したロレンスの選択、そしてロレンスを英雄に祭り上げたイギリスの真の狙いとは何だったのか。近年イギリスで公開された書簡をはじめ、さまざまな史料から、映画では描かれることがなかったロレンスの活動に光を当てる。
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