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【両江道大爆発】単なる事故か、意図的な爆発か

弾薬庫・軍需工場・ミサイル燃料の爆発の可能性
 事故が起きた地域は中国と国境を接する海抜1500メートルの高地帯で、軍の基地や軍需工場などが密集している。事故発生の地点から10キロ余離れた場所には韓米軍当局が90年代末から注意深く見守ってきた嶺底(ヨンジョ)洞のノドン1号ミサイルの地下基地がある。嶺底洞基地は、94年頃に工事に着手し、全長約20メートルの地下ミサイル発射口を10か所余持つ。射程距離1300キロのノドン1号ミサイル10基余が1999〜2002年に実戦配置された。ミサイル発射口が中国に向けられており、中国との国境から約20キロしか離れていないため、有事の際には巡航ミサイル・トマホークでの攻撃が難しい。今回の事故が軍用爆発物の爆発によるものならば、その威力はTNT爆薬1000トン以上に上ると推定されている。
 4月の龍川駅爆発事故の際、1トン爆弾100個が同時に爆発した程度の威力だった。海外の専門家らは、当時、国内外の地震観測所で感知された衝撃波を考えると、TNT爆薬800トン程度が爆発した程度の威力だと指摘した。今回の事件による被害は半径3キロ以上と龍川の3倍程度に達する。ノドン1号ミサイルの液体燃料は引火性と爆発性が高いため、ミサイルの液体燃料などが爆発した可能性もある。

龍川駅の事故と同じ列車事故である可能性も
 事故発生地点の近くに小さな汽車の駅があり、龍川駅の事故のように引火性の化学物質が大爆発を起こした可能性もある。北朝鮮は、龍川駅の事故について、硝酸アンモニウムを積んだ列車がほかの列車と衝突、電気スパークにより連鎖爆発が発生したと発表。しかし巨大な穴は、硝酸アンモニウムの爆発では発生することが難しいことから、シリアに向かっていたスカッドミサイルが爆発したものだという主張が相次いだ。地対地ミサイルに発射直前に液体燃料を抽入した列車が爆発した可能性もある。その場合、その量は少なくとも数百トン以上と情報当局は見ている。

意図的な事故である可能性
 北朝鮮の体制に不満を持つ勢力などによるテロではないかとも見られている。政権創建記念日に発生しているということから、不満を持つ勢力が金正日(キム・ジョンイル)政権に打撃を与えるために引き起こした可能性もある。韓国の「過去の核関連実験」が問題になった時点で、北朝鮮政権の核心部が国内外の関心を集めるため、人命の被害の出ない場所で意図的に“事故”を引き起こした可能性もあると分析、核問題の早急な妥結を促すメッセージである可能性もある。
詳細】-朝鮮日報



【私的めもらんだむ】
▼10時
 上記、北朝鮮・両江道と中国の国境付近の地図、その左上には中国のミサイル基地もある(地図には書かなかったが)。それは、ちょうど北朝鮮の嶺底洞ミサイル基地と対峙するかたちになっている。しかも中国側のミサイル基地も国境から20キロぐらいしか離れていない。嶺底洞のノドン1号の射程距離1000〜1300キロ、中国側には射程距離1700キロの「東風25がある。北朝鮮と中国のミサイル、そのいずれも日本列島をすっぽりカバーできる。何より国境線上に接近する中江には地下ミサイル基地が隠されている。こんなところで核実験するは自殺行為であろう。まずもって有り得ない。・・・で、韓国の鄭東泳(チョン・ドンヨン)統一部長官も云う。
 「北朝鮮が核実験をしたとしても、地下ではなく地上で実験をする可能性はほとんどない。放射能汚染と「死の灰」のためだ。 万一、地上で実験をしたとしても、中国との国境地域で行う可能性は極めて低い。中国の経済的および外交的資源を必要としている北朝鮮が、中国との国境地域で核実験をするほど無謀ではないだろう」
詳細】-阿修羅戦争掲示板より



鄭東泳
統一部長官
▼12時
 お昼のNHKニュースで両江道大爆発の衛星写真が映し出されていた。やっと出てきた衛星写真だが、鮮明ではないので詳しい分析もできない。そろそろ海外のメディアでも出てきそうなので、そちらを検索してみたい。
【視聴予定】
19時
30-00 クローズアップ現代 台風最多上陸のなぞ▽対策は NHK総合
9月7日に九州長崎に上陸し、全国各地に大きな爪痕を残しながら北上を続けている台風18号は今年7個目の上陸台風となった。日本の台風史上最多記録の台風上陸ラッシュである。
なぜこれほどまでに台風の上陸が相次ぐのか?なぜ大型台風が多いのか?そして、各地で相次いで牙をむく高潮はなぜ起きるのか?最新の研究でこれらの謎を解く鍵の一つは海水温の上昇にあることが分かってきた。地球規模の異常気象がその背景にあるという指摘をする専門家もいる。
台風異常発生のメカニズムをさぐると同時に、かつてない台風銀座となった日本の新たな台風対策をさぐる。
(NO.1965)

スタジオ出演: 山崎 登 (解説委員)
   


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