04/07/14 (水)
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L・ロックフェラー氏死去  米国の慈善事業家
Laurance S. Rockefeller
ローレンス・ロックフェラー
左からジョン・D・ロックフェラー3世、ローレンス、
アビー、ネルソン、デビッドのロックフェラー・ファミリー
 ローレンス・ロックフェラー氏(米国の慈善事業家)11日、肺の疾患のため、ニューヨーク・マンハッタンの自宅で死去、94歳。
 1910年、米ロックフェラー財閥総帥で大富豪の故ジョン・ロックフェラー2世の3男としてニューヨークで生まれる。プリンストン、ハーバード両大学で学び、第2次大戦中は海軍将校として従軍した。
 58年、自然保護団体の「アメリカン・コンサベーション・アソシエーション」を設立。環境問題で歴代大統領の顧問を務め、ワイオミング州やバーモント州などでの国立公園設置に貢献するなど、他の兄弟が実業家や政治家となる中、自然保護運動や慈善事業に活躍した。(ニューヨーク共同)

【関連】
★持続可能な森林と農業経営を伝える米国の国立公園
マーシュ・ビリングス・ロックフェラー国立公園
 フレデリック・マーシュの孫にあたるメアリー・ロックフェラーと夫であるローレン・ロックフェラーは祖父の遺志を忠実に継承するとともに、農園に付属の博物館を設置し、環境保全の思想と実践の歴史を伝えようと試みた。そして、その教育的事業をさらに拡大するために、森林の大部分と邸宅等を連邦に寄贈したのである。

ビッグ・リンカー達の宴2−最新日本政財界地図(5) 萬晩報通信員 園田 義明
 71年から80年まで務めたのは藤野忠次郎(三菱商事元社長)だが、89年の三菱地所によるロックフェラーセンター買収は、当主であったローレンス、デビッド両兄弟がロックフェラー家の名前を大切にしたいという理由で、藤野がいる三菱グループを選んだ。

麻薬うんち・く
 アメリカでは一部ではあるが経済界が大麻合法化を支持している。ニューヨークの著名な為替トレーダー、ジョージ・ソロス氏が55万ドル、新自由主義経済学を提唱したノーベル経済学賞受賞者のフリードマン教授が150ドル、あのロックフェラー財閥のローレンス・ロックフェラー氏が5万ドル寄付している。彼らは「医療目的の使用」名目で大麻解禁運動に金を出しているが、実際は大麻の資源的価値、それに基づいた巨大産業としての企業化の可能性に期待しているのである。(大麻を繊維・燃料・紙・食品・プラスチックなどの化学製品の原料として利用すれば、莫大な経済的利益が期待できる。)

スターゲート−公開間近?米国政府が明かすUFOの真実
 995年8月19、20日の週末にローレンス・ロックフェラーは、グランドテートンにある彼のワイオミング牧場にクリントン大統領を招待した。これについて「ニューヨーク・デイリー・ニュース」は、「ロックフェラーがクリントン政権に対して政府のUFOファイルを公開するよう強く訴えている」と伝えている。同じくニュースでは、ローレンス・ロックフェラーからホワイトハウス科学顧問、ジョン・ギボンズ博士に宛てられた書簡の内容が報告されている。その中でロックフェラーは、「政府は40年以上にわたるUFO隠しに終止符を打つべきである」と書いている。ロックフェラーは最近になって、UFOの研究に資金援助を始めた。それには3人の元宇宙飛行士の協力も含まれている。この研究内容は1996年初頭にホワイトハウスに提出される。

★相関図「マッカーシズム終焉の舞台裏-2」 2003/10/05の日誌
★相関図「マーロン・ブランドとロックフェラーを結ぶ線」 2004/07/04の日誌
マンハッタンを歩く:石油王
★「ロックフェラー・ファイル」ローレンス・P・マクドナルド元下院議員の政治意見
【私的めもらんだむ】
9時
 なんでロックフェラーが慈善事業家なんだ?!大手メディアが泥棒をぬけぬけと慈善家とすること自体にも現代社会の不幸がある。金持ち以外の大多数の人々にとって、それは欺瞞も甚だしいものになる。ロックフェラーは慈善家などではない。偽善家なのだと、彼ら大手メディアは知っていて黙殺するがゆえに共犯者である。
 1910年までに起こったアメリカの累進所得税を定めた合衆国憲法修正の動きは、大富豪ロックフェラー家にとっても一大事であった。かくして彼らにとって大打撃となるはずの累進所得税も、悪魔のような細心さで巧妙に抜け穴が作られていった。会計専門家の総力をあげたロックフェラー家の企みは「税込み計画」をもって、いつしか累進所得税は彼らに高い税率をかけるどころか、逆に一般国民からはささやかな蓄財余裕を奪うものへと変化していくのだ。更に、自らは税収を逃れながら、そのライバルには苛酷な税負担と社会主義を押し付けることで弱体化させた。
 ネルソン・オルドリッチ・ロックフェラーの母方の祖父、ロードアイランドのネルソン・オルドリッチは当初、累進所得税を社会主義および共産主義的として非難している。ところがそのオルドリッチが突然自説を覆して憲法修正条項の実現を促すのだった。この時点でロックフェラー家の悪しき工作は完了していた。彼らは4つの免税財団をつくって税金を免れ、資産の移動を実行していた。資産税や相続税の支払いに苦しむ大衆をよそに、ロックフェラー家はそれらを払わないで済ませている。毎年の膨大な利益の半分を財団にストックしながら、彼らが支払わなければならぬ所得税から寄付金を差し引いた。財団そのものは所得税を支払わなくて済むので資産が増えていくのだ。彼らの財団は「利益の確保のためではない」ことを強調するあまり、それでは「免税のためなのか?」と逆に疑わせることになろう。そればかりではない。彼らは財団資産を不動産ならびに有価証券に替えて保有、その運用でさらに巨額な利潤を引き出していた。
 ロックフェラーは偽善事業家である。それを隠して彼らを慈善家と公言して憚らないマスメディアは、確信的共犯者と断定するに値するものである。その当主ローレンス・ロックフェラーが死んだのだと・・・哀しめるかどうか。一般国民を苦しめている悪しき税制の立役者オルドリッチの一族としてのロックフェラー家は、自らは子孫末代まで財産を保全していく金融クーデターを成功させたのだ。カネに合掌してきた拝金資本主義社会の立役者一族に、その死を悼む合掌は無用だろう。

19時
 午前中、監督がロータップを引き取って行った。今回は何ら苦情注文なし、ちと物足りない。政府の回復傾向発表に今後の経済動向を訊ねられる。こっちが訊きたいくらいだと笑って誤魔化す。「こんな不安定な仕事チマチマやってられないよ」ふと零す監督の言葉に、内心『下請けはそれ以上に辛いんだ』と歯軋りする。次の仕事のため材料も注文した。どんなにちゃちな仕事であれ、精一杯やるしかないだろう。金曜日にベース2台、月末までにもう2台入荷する予定がほぼ確定している。月2万の収入ではやっていけない。ここで何とか挽回しなければ・・・

 ロックフェラー家とオルドリッチ家を結ぶ線、その相関図を書き終えている。明日にアップする予定。小猫が戯れる夕暮れ、なぜか放心したように庭を眺める。


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