04/06/05 (土)
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パキスタンがミサイル実験 インド新政権発足後2回目

 パキスタン軍は4日、核弾頭搭載可能な中距離弾道ミサイル「ハトフ(Hatf)5の発射実験に成功したと発表した。射程は1500キロ。先月29日に発射実験をしたミサイルと同型で、隣国インドに新政権が発足して以降、実験は2回目。
 軍当局によると、実験にはムシャラフ(Pervez Musharraf )大統領のほか、核の闇市場への関係者の関与が明らかになったカーン研究所の技術者も立ち会った。大統領は「実験には対外的な政治的意図はない」と述べたという。

以下、「チベットの核 インド、中国間の緊張」より抜粋

 1992年から1994年、中国はパキスタンに50個以上のM-11ミサイルを、1995年にはカフタ(Kahuta) にある核爆弾製造用のウラニウム濃縮施設に対し、5,000個の環状磁石を輸出した。パキスタンは、サルゴダ(Sargodha)空軍基地でM-11ミサイルを円筒弾として保管し、中国製の器材を使用してミサイル工場を建設中である。このような不正な貿易は、1992年に中国自身が調印した核拡散防止条約を明らかに違反していることになる。パキスタンは1997年、別のミサイルであるHATF-V(実は中国のM-9ミサイルと同じもの)のテスト発射に成功した、と発表した。

 インドの軍事専門家は、中国は「ガウリ」と呼ばれる地対地弾道ミサイルを生産するための技術的ノウハウをパキスタンに提供している、と語っている。パキスタンは1998年4月6日、インドの「アグニ」への対抗馬である「ガウリ」ミサイルの試験発射に成功している。ジャスジット・シン空軍司令官兼インド国防研究分析機関長官はこう発言した。
「パキスタンが、中国からの援助を受けているにも関わらず、ミサイル計画をパキスタンが自ら開発したものと位置付け、正当化しようとしているのは明らかだ」

 1998年4月、インドの日刊紙「ザ・トリビューン」は、パキスタンの「ガウリ」ミサイルは、中国がパキスタンに輸出した旧式ミサイル、CSS-5(DF-21)以外のなにものでもない、との記事を掲載した。
抜粋、以上。
 
 以下、中国とパキスタン、インドの同レベルのミサイルを列記する。あとで更新変更していきたい。
射程距離 パキスタン 中国 インド
80キロ ハトフ-1
300キロ ハトフ-2 プリトヴィ
500キロ ハトフ-3 CSS-6、東風15「M9」
1200キロ ハトフ-5
2500キロ アグニ2
2650キロ DF‐3
2800キロ DF-3A、東風3
3500キロ アグニ3
150キロ M-11 CSS-7、東風11「M11」 プリトヴィ
ガウリ CSS-5(DF-21)

【関連】
<インド>核搭載可能な中距離ミサイル配備 パキスタン刺激か 03/05/10の日誌
チベットの核 インド、中国間の緊張 ダライ・ラマ法王日本代表部事務所

【私的めもらんだむ】
0時
40分、何処かで子猫が小さく鳴く声がする。気のせいかと思ったが・・・そうか、ミッコが子猫を産んだんだ!今夜はそっとしておくことにした。朝になったら、ちょっとだけ拝見させてもらおう。そしてまた、そっとしておいてあげよう。厄介だとは思えない、思わない。人間の都合だけでどうにかするわけにはいかない、どうにかしてはいけないような、生まれるにはそれなりの理由があるはずだと思うから・・・うとうとしながら考えたこと。

【視聴予定】
21時
00 NHKスペシャル景気回復は本物か(02)デジタル家電」 密着・シャープ・キヤノン▽台湾の反撃
 日本経済の現状と課題を探るシリーズの二日目は、デジタル家電業界の動向をリポートする。薄型テレビ、DVDレコーダー、デジタルカメラの”新・三種の神器”のヒットで、日本の家電メーカーが息を吹き返した。パソコンや半導体でアメリカやアジアに覇権を奪われた”失われた十年”の間、技術の開発を模索してきた努力が今、花開いたのだ。工場も中国より国内に建設する例が多く、関連企業や地域経済にも好影響を及ぼしている。
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