04/05/16 (日)
14〜18℃、南西の微風
「フォーク」であること 〜60年代フォーク歌手たちは今〜
1960年代から70年代、日本が高度経済成長をとげ学生運動や安保闘争で社会が騒然としていた時代。高石ともや、高田渡、岡林信康らが歌ったメッセージ性のあるフォークソングが、若者たちの熱狂的な支持を受けていた。
「関西フォーク」とよばれる彼らの歌や、生き方そのものが今静かな注目を浴びている。最近では、高石ともやを始めとする60年代のレコードがCD化、24時間京都駅頭ライブも始まり、今年4月には高田渡の音楽ドキュメンタリー「タカダワタル的」が公開され、ニューアルバムも発売される。フォークスタイルの曲を歌う若い歌手も増えてきた。
80年代以降、彼らは表舞台から姿を消したが、一貫して日常の実感を込めた歌を歌い続けている。そして、高石ともやの言葉を借りれば「自らが民衆の立場にいるから、民衆の歌を歌える」と、清貧とも呼べる暮らしを送ってきた。
いまなぜ「フォーク」なのか。
番組では、彼らの歌とその原点となってきたこれまでの生き方に迫り、時代をこえて歌い継がれる「フォーク」(人々の歌)とは何かを考えていく。(NHK教育テレビ「ETV特集」より)
あの頃、私は何をしていたのだろう? 灰色の青春と呼ばれた受験戦争の最中に、父の会社が火災で消失・・・私は高校進学を諦めた。多くの級友たちが進学し、大学紛争などで既成教育の有り様に抵抗してぶち壊していた時、私は延々とつづく単調労働に従事していた。彼らが抵抗していた悪しき既成社会の、その壁の厚さを、何より実感していた。下請けは「生かさず殺さず」、低賃金の中で、それでも仕事は絶え間なく・・・有った仕事が・・・今は無い。国の無策が何より雄弁に物語る。今は「生かさずに殺してしまえ」弱者への、権力の無慈悲に「殺されてたまるか」極貧の私が、あの頃の抵抗歌を希求するという・・・その心は否めない。砂漠のように乾いた心が求めるのは、癒しの音楽ばかりとは限らない。いま私が欲しいのは、厚い壁に体当たりして壊れてもいいストレートな抵抗歌という直球だ。
♪値上げ
作詞 有馬某 作曲 高田渡
値上げはぜんぜん考えぬ
年内、値上げは考えぬ
当分、値上げはありえない
極力、値上げはおさえたい
今のところ、値上げはみおくりたい
すぐに値上げを認めない
値上げがある、としても今ではない
なるべく値上げはしたくない
値上げをせざるを得ないという声もあるが
値上げするかどうかは検討中である
値上げもさけられないかもしれないが
まだまだ時期が早すぎる
値上げの時期は考えたい
値上げを認めたわけではない
すぐに値上げはしたくない
値上げには消極的であるが
年内、値上げもやむを得ぬ
近く、値上げもやむを得ぬ
値上げもやむを得ぬ
値上げにふみきろう
【私的めもらんだむ】
8時
雨の中、自販機でタバコを買った。「お仕事、ご苦労さまです。行ってらっしゃい」・・・ん? 流暢な日本語で自販機がしゃべる。「行ってらっしゃいって、何処にも行かねえよ。外に出ればカネも出るからな。それに、お仕事、ご苦労さまって・・・仕事なんかねえんだよ!」 思わず自販機に怒鳴りつけてしまったが・・・久しぶりのやさしい人間の声(機械か?)に、しばし立ち止まってしまった。「怒鳴ってごめん、仕事がなくてイライラしてたんだ」・・・『そうなの、それは大変ね』・・・返事するわけない自販機が、私を慰めてくれるような錯覚に陥り、そのまま自販機の前で腰を降ろしてしまいたくなる。そんな自分に気付いて、あたりをキョロキョロ見回し、早々に立ち去る。自宅に帰れば出迎えるは猫ばかり・・・『何処へ行ってたんだよ?早く餌くれよ!腹減ってんだからさあ』にゃあにゃあ・・・「ごめんごめん、今やるから鳴き喚かないでくれないか」・・・ああ朝から疲れる。そしてちょっぴり哀しい日曜の朝であった。
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○○○ナブルス通信 2004.5.16号○○○
http://www.onweb.to/palestine/
Information on Palestine
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◇contents◇
◇15日のラファ
◇『今、また撃ってきている』 ムハンマドからの緊急メール
(ラファのムハンマドから届いたメールを、お送りします)
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◇15日のラファ
イスラエル軍は15日の朝にラファからいちおう(!)撤退したという知
らせが入ってきました。現在のところ、伝えられている情報では、壊さ
れた家80軒、商店25軒、家を失った人が880人(パレスチナ人権セン
ター(PCHR)発表。この数字は目安であって、後の調査により変更され
ます。べつな報道では3日間で150軒が破壊されたとありました)。水道
や電気のインフラに加え、イブナ地区のモスクも破壊されました。「大
地震が襲った後のようだ」とラファの住人は述べています。
フランス政府や国連からの非難も相次ぎ、ラファでの破壊はいったん止
みましたが、いつまた再開されるのか、わかりません。イスラエル政府
は今回の破壊は言われていた「フィラデルフィ・ルート」の拡張ではな
く、イスラエル兵士の遺体回収のための措置だと言っているようですか
ら。
パレスチナ全土で正午から3分間、56年前のナクバ(大災厄)を想い、
黙祷が捧げられたこの15日、ガザ市ではイスラム聖戦の幹部を狙った暗
殺攻撃も起きています。
まだ、何が起きるかわかりません。(ラファの上空にはアパッチヘリが
旋回しているという話が入ってきています)よろしかったら、ぜひ、イ
スラエル政府に声を届けてください。[ナブルス通信]
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◇『今、また撃ってきている』──13日のラファへのミサイル攻撃
ラファ在住のムハンマドさんからのメール
2004年5月15日午前9時43分受信(現地時間午前3時43分)
・・・・・・・
先日来、パレスチナ・ガザ地区最南端の街、ラファは激しい攻撃にさら
されています。13日には、イスラエル軍のアパッチ・ヘリからのミサ
イル攻撃で、一般市民の間に多数の死傷者が出ました。この時のすさま
じい状況を伝える緊急メールが、ラファ在住のムハンマドさんから届き
ました。家屋破壊と攻撃は今も続いています。どうか、できるだけ多く
の人に、ラファの現状を伝えてください。(翻訳者)
・・・・・・・
『今、また撃ってきている』──13日のラファへのミサイル攻撃
Shelling us now, by heavy bullets and rockets
ムハンマド
Mohammed
アパッチ攻撃ヘリから砲弾が降り注いでくる。いたるところに散ら
ばっている、怪我をした人、死んだ人の体の一部。いったいどのくら
い? 数えられやしない。僕の親族、ハニの遺体も遺体として確認で
きなかった。病院に運ばれたハニは、バラバラの断片・肉片だった。
ハニがこんなふうになって病院に到着するなんて、僕には信じられな
い。どうしてもどうしても信じられない。ほかのみんなと一緒にいた
ハニに、連中はどうしてミサイルを浴びせたのか。なぜだ。なぜなん
だ。僕にはどうしてもわからない!! 何百という家が今も壊されつ
づけている。スペインのラジオ局が電話をしてきて、電話口から聞こ
える怪我人の叫び、家々に降り注ぐアパッチ・ヘリの砲弾の音に、言
葉をなくしていた。ブルドーザーの轟音、助けを求める人たちの声…
…家の残骸の下には、大勢の人のバラバラになった遺体が埋もれてい
る。
今、僕と一緒にいるジャーナリストには、このラップトップが必要な
んだけど──電池は18%しか残ってなくて、彼にも書かなければな
らないことはあるんだけど──10分だけ貸してもらって、このメー
ルを書いている。僕のコンピュータは停電で使えない。殺された人・
怪我をした人は、もう本当にたくさんたくさんいて、病院でも体の断
片をひとりひとりとのものして識別することもできないし、現時点で
は、実質的に何もできない状態だ。僕も疲れきって、ほとんど立って
いられそうもない。イスラエル兵はカメラめがけて撃ってくる。地面
に散らばった体の一部や肉片の写真を何枚か撮る。でも、イスラエル
兵は相手が誰だろうとおかまいなし。本当に防弾チョッキがないとヤ
バそうだ。これだけの銃弾が飛んでくるとなると、防弾チョッキなし
では、自分の体を守れない。でも、今、予備のチョッキはない。僕が
これまでいつも借りていた友達の防弾チョッキは、今、一緒にいる
ジャーナリストが使っている。この大殺戮を取材しているジャーナリ
ストはそれほど多いわけじゃない。でも、このままじゃ、僕自身の目
がいくら撮りたいと思っても写真が撮れるかどうか。シャッターが遅
い。ああ、とにかく防弾チョッキを見つけなきゃ。わあ、また銃弾の
雨だ。アパッチに加えてF-16もバタバタと撃ってくる。またも大勢
の人が倒れていく。救急車はまったく近づけない状態。ラップトップ
の電池切れの警告音が鳴りはじめた。とりあえず持ち主に返そう。
どうか、次々と殺されていっている若者たちのためにも、今、ここで
何が起こっているかを何とかみんなに伝えてほしい。地べたに散ら
ばっている、人間だったものの断片のことを……。今度はミサイルが
何発か降ってきた。そろそろ病院の玄関まで避難しなければ。
**
翻訳:山田和子
※文中で触れられているハニさんは、ムハンマドさんの近い親族。13
日のイスラエル軍によるミサイル攻撃で殺されました。『ラファ・トゥ
ディ』の5月13日のレポートに、つらい写真とともに短報が載っていま
す。
http://www.rafah.vze.com/
(肉片となった遺体の写真が掲載されています。ご注意を)
※原文(まだ、ムハンマドのサイトには上がっていないので暫定):
http://www.rafahkid.net/blog.html
Saturday, May 15, 2004のところに
「肉片になった友だち」(ラファのアネスより)にも、この時の様子が
伝えられています。以下に。
http://www.onweb.to/palestine/siryo/nakba14may04.html
※ラファの最近の惨状については、
ナブルス通信最新号『ラファで続いているナクバ(大災厄)』
http://www.onweb.to/palestine/siryo/rafanakba15may04.html
を参照してください。
◇イスラエルに声を届けて下さい 抗議・要請文サンプルの改訂バー
ジョンも含めて、以下のサイトに呼びかけがあります。
「益岡賢のページ」
http://www.jca.apc.org/~kmasuoka/places/palestina0405.html
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