---03/04/04 (金) ---
イラク開戦news
 昨日、親戚の訃報あり、故母の姉にあたる人物(私にすれば叔母)死んだと云う。今回他界した叔母は四人姉妹の長女、私の母は一番末だった。つまり、姉妹では最も若い私の母が先に死亡したということである。昨日東京に帰ったばかりの弟も、またUターンしなければならなくなった。私はちょうど仕事が途切れているのでいいが、弟の方はスケジュールの変更を強いられるだろう。実家にはもう親戚が集まっている頃、こんな場面でやけに張り切る口喧しい親戚もいる。叔母の死を悼む、その一点においても謙虚でありたいものだ。遠方ゆえ葬儀には弟と妹が代表して行くことになった。生前、私の母は、この一番上の姉には特に世話になったと云っていた。あの世で二人は再会を果たしているに違いない。
 13時現在、選挙立候補者の声がやかましい。ありがとうございましたって、感謝される覚えはない。感謝してもいない。むしろ迷惑だ。そろそろ桜も咲き始めている頃だろう。家族揃って最後の花見をしたのは何年前か・・・強風で桜が吹雪のように舞っていたっけ。まるで未来を暗示するかのような桜吹雪だったと、今にして思う。そこに男性なら誰もが振り返るだろう美人のT嬢がいた。少なからず私との噂もあったが、一途な性格ゆえの危うさを感じ、距離を置いていた。母が末期癌で入院していたとき、役に立ちたいのに何故手伝わせてくれないのか?と詰め寄られた。私にT嬢は眩しすぎた。東京に消えてしまった彼女は、おそらく一般家庭の主婦にはおさまりきれない、特殊な生活を送っているだろう。これは確信に近い。桜の舞う中で私を凝視して佇んでいる、そんな錯覚が似合う女性であった。いつも私を凝視していた眼が印象的だった。母がすでに亡くなったことを告げたら、涙を零すであろうその眼が、懐かしい。あら、本がたくさんあるのね!振り返ると母と一緒に並ぶT嬢の瞳が輝いていた。ツーショットの懐かしい記憶、それを最後に彼女は消えた、東京に、私から・・・しかし心から消えることは永遠にない。またいつか会えるような予感を抱きながら、もう手の届かなくなった記憶を呼んでみる。いまも元気ですか?心に私だけの桜を育てています。そして今、あの時のような桜が咲き始めました。そこには母も生前のままの笑顔で待っています。ツーショットで記念写真を撮りたいので至急連絡をください。

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