イラクで日本人の兵器査察員が事故死したと、ロンドンのAkemiさんからの便りで知った。(上記、ロンドン便り参照) 私も調べたが、まだマスコミも報道していないようだ。人間いつかは必ず死ぬ。また死ななければ誕生もない。遅かれ早かれ人間死ぬのは仕方がない。しかし、殺されるのは嫌だ。殺すのはもっと嫌だ。その嫌なことが紛争国では日常的に起きている。しかし、私がいかに反戦を叫ぼうと、愛するものの命が奪われたら・・・きっと報復を誓うに違いないと思うのだ。その自己矛盾ゆえに悩み、葛藤する日々が続いてもいる。平静でいられるわけがない。その恐怖に怯える命、生物としての自分・・・人間は死に恐怖するのではない、恐怖に恐怖するのだ。死そのものは瞬間的に終わり、かつ自分の骸がゴミのように横たわるだけだ。この地上の何処にも自分は居なくなるということ、生きている今、そのことを頭の片隅にでもいつも置いておきたい。イラクで人間の盾を志願する人々への非難の声も聞かれる。しかし、私には彼らを嘲笑することは出来ない。むしろ尊敬の念さえ感じる。私は人を殺したくない、それでも人を殺すかも知れない私を、誰か殺してくれ・・・そんな詩を思い出した。目前に迫ったイラク開戦でも相当数の犠牲者が出ることだろう。中東では最近立て続けに死者が出ている。
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03/03/14-ジェニンにおいて他の4人のパレスチナ人と共にイスラエル兵に殺害されたAl-Bisher
19歳の遺体に別れを告げる母親。14日の戦闘と思われる。
(AP Photo/Mohamad Balas) |
03/03/14-イスラエル兵に殺害された5人のパレスチナ人、モスクに安置されたその遺体。13日の戦闘と思われる。
(AP Photo/Brennan Linsley)
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イスラエル軍、西岸で武装パレスチナ人6人を射殺
[ジェニン(ヨルダン川西岸) 14日 ロイター] イスラエル軍筋は、ヨルダン川西岸ジェニンの難民キャンプでパレスチナ武装グループを逮捕しようとしたところ、グループ側からの発砲を受けて応戦、武装パレスチナ人少なくとも6人が死亡したことを明らかにした。同筋によると、イスラエル兵は指名手配中の容疑者を逮捕するため家屋に近づいた際、屋根などから発砲してきた2人を射殺。家屋内でも、発砲してきた4人を射殺した。家屋内からは、自動小銃や爆発物のほか、イスラエル軍の制服も見つかったという。
13日には、ジェニン南方にあるタムーンの武装パレスチナ人拠点をイスラエル特殊部隊が攻撃、パレスチナ人5人が死亡している。イスラエル軍は、5人はイスラム過激派組織ハマスのメンバーだったとしている。(ロイター)
イスラエル軍、誤ってイスラエル人2人を殺害
[ヘブロン(ヨルダン川西岸) 13日 ロイター] ヨルダン川西岸で13日、イスラエル軍兵士と武装ヘリが、イスラエル人警備員2人を武装パレスチナ人と誤認して射殺した。イスラエル軍が明らかにした。軍は、ヘブロン南東のユダヤ人入植地で、丘をう回して近づいてきた不審な車を発見したため発砲した、と説明。
この地域ではここ数日、ユダヤ人入植者2人とイスラエル兵1人が射殺されるなど、パレスチナ人による「テロ攻撃」が頻発しており、警戒を強めていたという。パレスチナは、ヨルダン川西岸とガザ地区の検問所や道路の封鎖地点などに待機しているイスラエル兵は、発砲したがる傾向にあるとして、しばしば非難している。29カ月にわたる衝突で、これまでに少なくとも1925人のパレスチナ人と726人のイスラエル人が死亡している。(ロイター)
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03/03/13-ヘブロン(Hebron)南東Pnei Hever付近で誤ってイスラエル軍に殺害されたイスラエル人の自動車。集中射撃を受けた銃弾の痕が痛々しい。
(AP Photo/Brennan Linsley) |
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正午現在、14日アメリカ軍はついに空爆を開始したとのニュースが流れています。レーダーに捉えにくいステルス戦闘機の機能を備えたB1爆撃機で空爆したもよう。ペンタゴンはこれまで13日の空爆を予告していた。追って詳細を付け加えていきたい。また、ロンドンのAkemiさんから続報が入っています。
またもやペンタゴンは劣化ウラン弾使用の方針を打ち出してきた。イラクの子供たちはもとより、アメリカ自国の子供たちにまで奇形の後遺症が拡大していった事実を無視しての表明に、激しい怒りを禁じえない。将来を担うはずの子供たちにとって何と惨い負の遺産であることか。こうした戦争を正当化し、空売りで大儲けを企むウォール街の戦争を待望する者ども含め、みんな悪魔だ。小泉はその悪魔に追従しているという認識すら欠落しているようだ。恐るべきは人間個々に巣食っている心の闇だ。生活苦に疲れ果て、絶望した心に戦争特需の甘いささやきは至って容易に染み渡りやすい。過去の大戦はそうして集団暴走してきたのではなかったか。少なくとも己れの心に揺るぎない平和への意志を確立しない限り、戦争は確実に忍び寄り、かつその凶暴な牙が人類に襲いかかるであろうことを・・・覚悟すべきだ。戦争が間近に迫ってなお、あきらめない平和のことを・・・考えている。17時45分現在。