03/03/10 (月)
Akemiのロンドン通信
 昨夕、集合場所の公園に駆けつけたときは、デモ行進が始まったその後だった。彼らは北東へ向かって行進していたのだが、私はてっきり市街地に向かったと思い込んで西の方を探索していた。つまり、参加出来なかった。日暮れて大衆食堂の暖簾をくぐると、そこに彼らはいたのだが・・・最初は気付かずに冷酒を飲んでいた。彼らの帰り際、ギターケースが目に付いた。うち一人が反原発グループの知った顔であった。慌しい食堂内でのこと挨拶もままならなかったが、彼はコンサートでギターを演奏したものと思われた。食堂の帰り道、友人宅に寄った。息子二人、見違えるほど成長していた。反戦デモの話を切り出したが、いまいち反応が鈍い。友人からして生活苦に追われ、それどころではない話に終始した。この無気力は何なのだろう?いつか分かってくれるはずだと思いながら、隠しようのない本音をぶつけ・・・少なからず友人の心を傷つけている。今に確かな感触は、それだけだ。人間究極の命題は何が何でも戦争を阻止するという、そのことに尽きるのではなかったか?!私の父は兵隊として中国大陸で、母は看護婦として空襲での負傷者を介護し、そうした戦争体験を聞き及んだ私が、最も忌むべき戦争を考えるようになったのも必然だろうと・・・自分の心を振り返っている。独考独行・・・作家・辺見庸の言葉が浮かぶ。自分の考えを他人に委ねない生き方に孤独は付き物だ。ときに勝手な思い込みや妄想に悩まされるにしても、組織によって心を管理統制される危険よりはマシだ。心はナマものだ。ときにドロドロした自分でも得体の知れない心の闇に戸惑うことにもなる。己れのそうした心の闇という暴走に逃げ道をつくらなければ、いつか必ず自分でもくい止めようのない暴発が起きる。それが組織的に起こる集団暴走の危険のことを考えざるを得ない。たった一人の戦争という心の葛藤を通じながら、いま自分に出来ることは何か?を自問自答している。

 17時現在、メールソフトの不都合無事解決。原因はpstファイルの破壊にあった。メールの中に成田図書館さまから「世界紛争地図」へのリンクの依頼あり、以前にも学校からリンク依頼があった場所だ。しばらく更新していなかったので、そろそろ改装する予定。
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