地対艦ミサイル、北朝鮮が発射実験
韓国国防省は25日、北朝鮮が地対艦ミサイルの発射実験を24日に行ったことを明らかにした。25日付の韓国紙「中央日報」は、消息筋の話として、ミサイルは咸鏡南道から日本海に向かって発射され、北朝鮮沿岸から60キロの地点に落下したと伝えた。北朝鮮は20日にもミグ19戦闘機が韓国領空を侵犯しており、示威行動を相次いで行っているとの見方が強い。核問題で米国との対立が深まるなか、25日の盧武鉉・韓国新大統領の就任式や来月初めからの米韓合同軍事演習に合わせ、米韓側をけん制する狙いもあるとみられる。北朝鮮は1994年5月にも、日本海に向けて、中国製対艦ミサイル「シルクワーム」の発射実験を行っている。
とんでもないニュースが飛び込んできたものである。地対艦ミサイル「シルクワーム」すなわち自走式「SSN2スティックス」、中国で呼ぶところの「海鷹」である。咸鏡南道(ハムギョンナムド)から発射されたというから、新浦(シンポ)のミサイル試射場から発射されたものと思われる。今のところ詳しい情報が入っていないので何とも云えないが、追って検証してみたい。(午前11時半現在)
【参照、北朝鮮核開発地図】
◆シルク・ワーム(Silk Worm)〔軍事問題〕
中国製の地・艦対艦ミサイルで、湾岸戦争当時、中東諸国に多数輸出されたが、一九九四年五月、核疑惑がとりざたされている北朝鮮での発射実験が確認されるなど、注目を集めた。正式名称は海鷹2型(HY2 Hai
Yang 2.)、これに西側が付けたコードネームが、シルク・ワーム〔蚕(かいこ)〕である。旧ソ連のスティックス地・艦対艦ミサイルをベースに開発され、射程約八〇キロメートル、弾頭は四五〇キログラムの高性能炸薬で、アクティブ・レーダーまたはIR誘導で、艦船を攻撃する際は低空飛行をして命中する。
どうやら今回の北朝鮮のミサイル騒動は一段落ついたようだ。曰く「過剰反応しすぎるな」「北朝鮮の挑発に乗ってはいけない」、軍事評論家の殆どがそうしたコメントのあと笑っていたのが印象的だった。なるほど、彼らの云う通りかも知れない。自分の庭先に銃弾撃ち込まれたようなものだもの、騒がないほうがおかしいとも思うが・・・それにしても今度の情報は防衛庁が事前につかみ、かつ官邸には知らされなかったと聞くが、防衛庁も軍事専門家だから事前通知の判断も任せて良かったのかな?家の窓から銃口を覗かせては威嚇する隣人を想像してしまう。笑って済ませるレベルの問題ではないような気がするんだが・・・戦争の気配だけで身震いするのも過剰反応ゆえなのか?(午後6時現在)
急ぎ3DCGに挑戦してみた。ポイントだけを押さえたので、まだ細部の再現がなっていない。再現しようにもテレビ画像を参考にしたので、細部の確認が出来ない。でも、およその仕組みは分かると思う。自走式ミサイルなので、戦車を動かし、ミサイルを飛ばすなどして動かせば迫力も出るかも・・・まだこの段階ではオモチャだ。(午後9時半現在)
マカオのカジノ王、資金流用で訴えられる シンガポール
マカオのカジノ王として知られる大富豪スタンレー・ホー氏がシンガポールで手がけたレジャー施設の事業で不当に資金を流用したとして、1000万シンガポールドル(約7億円)の損害賠償の民事訴訟を同地で起こされた。
ホー氏はシンガポールの地元企業2社と合弁会社を設立、レストランやショッピングセンターからなるレジャー施設を建設した。地元企業による訴えでは、ホー氏は自社系列の企業に極端に低いテナント料で店を貸し出したり、コンサルタント料などと称して架空の巨額経費を計上したりしたとされる。ホー氏側は「合弁会社の利益を損なう行為はなかった」と争う構えだ。
スタンレー・ホーの祖父は外国資本の側に立って働く「買弁」として、帝国ジャーディン・マセソン商会で財を成した。彼の大叔父もジャーディン・マセソン商会の理事として、香港最大の不動産所有者となり、ジョージ5世から騎士(ナイト)の称号を贈られサー・ロバート・ホートンと称した。この「ジャーディン・マセソン」と宿敵だったのが「香港上海銀行」で、それを和解させたウィリアム・ケスウィック(William
Keswick)がその支配者となった。このケスウィック一族のダルフージー侯爵(本名James
Broun-Ramsay)が、12代目インド総督として「セポイの反乱」を画策し、シーク教徒をねじ伏せてはパンジャブ地方を統治してきた。そのインド総督を輩出したラムゼイ家は、マドラスとインドの二人の総督を輩出したBourk家と近しい親戚であった。この一族からは海軍提督サザビーを輩出、血脈を遡ればアヘン王のサッスーン(Sassoon)家がひょっこり登場するのだ。実はスタンレー・ホーの父親はこのサッスーン商会の買弁として、ジャーディン・マセソン商会株のインサイダー取引に失敗、スキャンダルから一家離散の憂き目にあう。折りしも日本軍が香港に迫っている時代のこと、ホーは大叔父ロバート・ホートンのツテで戦争中立国マカオに移り住むようになる。まだ20代のホーは大叔父と祖父のコネを利用、マカオ政府と日本軍の間でバーター取引をして大儲けする。終戦後にすでにホーは大金持ちとなっていたが、彼は朝鮮戦争特需でさらに富を増やしていく。そしてマカオの25年間に及ぶ賭博開帳権が更新の時期を迎えるとき、ホーにとっては最大のチャンスが訪れる。彼は開帳権を所持するフー家から、その権利を奪うためにありとあらゆる手を打った。勝利の女神がホーに微笑むと、マカオは一変する。ホーのカジノへの投資はやがてオーストラリア、パキスタン、インドネシア、フィリピン、マレーシア、スペイン、ポルトガルへと及び、莫大な財力と権力を手に入れていく。
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