03/02/04 (火)
今日のTV番組選別
スペースシャトルの燃料タンクからの断熱材の剥離落下による左翼破損について、シャトル計画部長のロン・ディテモア氏は「(発射時の)ビデオを見て詳細に検討したが、断熱材が左翼の耐熱タイルにぶつかったダメージは取るに足らないもの」との考えを示している。私もそう思う。日本の多くの専門家は「断熱材落下がタイルを破損させた」との見解が殆どで、中には「ボールペンを落としただけでもシャトルのタイルは破損する」との意見もあった。これには私も首を傾げたものだ。モニターにも断熱材らしき落下物が記録されていて、その様子も放映されたが、断熱材がそれほど簡単に剥げ落ちるものなのかどうか?疑問が残る。燃料タンクの断熱材はポリウレタンの軽い素材で出来ており、それが落下して左翼の断熱タイルを破損させることは考えにくい。ここにきて立花隆氏は「落下物は氷だろう」として、燃料タンクの断熱材がそう簡単に剥がれるわけはないことを強調している。それより可能性として最も考えられるのが、宇宙空間での無数の浮遊物であろう。
燃料タンクからの落下物、最後に煙のように砕け散っている
【全米気象局からのレーダーループ】2003年2月1日テキサス上空でこなごなに壊れたスペースシャトルの後に、筋のようなコロンビア号の軌跡が飛行機雲となって流れている。
 左の画像は、今日の昼頃に飛び込んできたイスラエルからのものという。シャトルのどの部分の画像か?皆目検討がつかない。大きな窪みと亀裂が並んで見えるが、縦の境目から左半分の亀裂の部分は固く、右半分の窪みの部分は比較的柔らかいことが想像できよう。窪んでいるのは中が空洞のためと思われる。何か大きなものが境目にぶつかり、亀裂と凹みが生じたような形状だ。外装の殆どがタイルで覆われているシャトルを考えると、これらはモザイク状にタイルが剥がれていなければならない。ところが凹んでいるところも、亀裂にもタイルが貼られていた痕跡がない。亀裂の両端に見られる四角い白の痕跡も奇妙だ。ちょうど亀裂がこれ以上広がらぬようアルミテープを貼ったような痕に見える。応急処置でもしたかのようだ。外部素材の例外としてはシャトル最先端部のような炭素材で構成されている部分だ。タイルの貼れない薄い部分、主翼のエレポン、尾翼のラダーなど方向舵のようなところ(素材を確めたわけではないが)・・・いま騒がれている左翼の亀裂かとも思ったが、それなら底部の黒いタイルで覆われているはずだ。ただ、これだけ大きな亀裂なら事故が起きても不思議はない、ということだけは何となく分かる。また画像の黒い筒状の物体は最初噴射口かと思ったが、それにしては簡素すぎるのでセンサーかも知れない。いずれにせよ、今後の調査を待つしかないが、今回のコロンビア号の事故をもってアメリカはその威信回復に躍起になることも考えられ、削減してきたNASAへの予算も大幅に増加計上されるだろう。ために間近に迫りつつあったイラク攻撃も多少延期せざるを得なくなる公算が大きい。
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