03/02/02 (日)
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スペースシャトル空中爆発か 61キロ上空で連絡絶つ
【写真集】整備工場からシャトル組み立て工場VABへ運ばれるSTS-83コロンビア号
フロリダ州ケープカナベラルからの報道によると、米航空宇宙局(NASA)は1日午前9時16分(日本時間同日午後11時16分)、着陸直前のスペースシャトル「コロンビア」との交信ができなくなったことを明らかにした。NASAは緊急事態を宣言した。NASAは、空中分解した可能性もあると見ている。
コロンビアはテキサス州ダラス上空を飛行中だった。乗組員7人のなかには初のイスラエル人宇宙飛行士がいた。コロンビアは着陸15分前、61キロの上空を飛行中に連絡を絶った。当時の速度は音速の3倍と推定されている。NASAはコロンビアが爆発したか破損したかなどについては何も明らかにしていないが、機体の破片には汚染の可能性があり、近づかないように警告している。CNNテレビでは、テキサス州ダラスの上空で、コロンビアと見られる機体が複数の部分に分かれ、飛散する様子が繰り返し放映された。「爆発があったかもしれない」という専門家の話を紹介している。NASAは、非常事態を宣言するとともに、テキサス州に機体の破片が落下する可能性があると発表した。NASAによると、コロンビアが地上に緊急着陸する可能性はなくなった。米CNNテレビは、コロンビアが空中で分解した可能性を報道している。ただ、テロの可能性は否定している。AP通信によると、コロンビアは先月16日の発射直後に燃料タンクから部品の一部が落下し、機体を傷つけた可能性があるという。
スペースシャトル「コロンビア」に搭乗していた宇宙飛行士は次の通り。▽船長リック・ハズバンド(Mission Commander Rick Husband)▽ウィル・マコール(Pilot William McCool)▽イーアン・ラモン(イスラエルPayload Specialist Ilan Ramon)▽マイケル・アンダーソン(Payload Commander Michael Anderson)▽デビット・ブラウン(Mission Specialist David Brown)▽ローレル・クラーク(Mission Specialist Laurel Clark )▽カルパナ・チャウラ(Kalpana Chawla) Ilan Ramon(イスラエル) ラモン大佐はイスラエル空軍の優秀な元戦闘機パイロットで、81年にイラクのオシラク原子炉をピンポイントで空爆、同国の核開発計画を実力で阻止した作戦に加わった経歴を持っているだけに、テロへの警戒は厳重を極めていた。【参考サイト】バビロン作戦 1981年3月15日、F15戦闘機6機に護衛されたF16戦闘機8機がイスラエルから飛び立つ。午後5時34分(現地時間)、フランスの技術者たちが仕事を終えて引き揚げる頃を見計らってバビロン作戦は敢行された。オシラク原子炉破壊、死者9人、戦闘機は無傷で帰還した。この作戦に、今回スペースシャトル帰還の際に事故死したラモン大佐も参加していた。同じ作戦に参加していたアビエル・セラ大佐は、アメリカでスパイ活動をしていたジョナサン・ポラードと関係があった。セラ大佐は核爆撃及び核攻撃計画のスペシャリストで、ポラードのスパイ活動を補佐する担当として、アメリカに赴任していたのだ。ポラードはアメリカの極秘核情報をイスラエルに齎したが、同時にアメリカの外交電信暗号もセラ大佐を経てイスラエル政府に提供している。そのため米大使館と国務省ならびに秘密ルートのメッセージはイスラエルに筒抜けとなった。ラモン大佐がこれら同僚セラ大佐の任務を知っていたかどうか?は定かではない。しかし、こうした背景から、ラモン大佐もまた何らかの極秘任務に付いていたとしても不思議はない。イスラエル軍部の性質上、そう考えるのが自然だろう。どこかの国のように、自国から宇宙飛行士が出たと単純に喜んでいるような国とは違うのだ。今度のスペースシャトル事故はパイロットの操作ミスということで落ち着くようだが、果たして真実は?
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