02/11/06 (水)
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 正午前、監督が部品を持ってやってきた。急ぎの仕事が急ピッチで進められているという。納期は月曜11日、早くても製品を持って来るのは明日の夕方になるとのこと、そうすると私は三日で仕上げなければならない。忙しくなる。会社の現状を訊かれる。銀行には殆ど借金はない。材料代の支払いは全て現金払い「それでは苦しいはずだ。いまどき材料仕入れを現金決済でやっているとこないよ」と驚かれる。会計担当・妹の潔癖症が全ての現金取引を強要している。「何処の会社も瀕死の状態だ。国の政策はより我々中小企業を圧迫している。我が社も泣く泣くリストラをせざるを得なかった。今は少数精鋭主義で何とか不況を乗り切ろうと頑張っている。社長も、何があろうと乗り切ってみせると云っている」と監督は云う。妹に聞かせてやりたい言葉だ。みんな必死なんだ。その必死を削ぐような政府の政策をあてには出来ない。そろそろ今やっている仕事の内容をチェックし、経費を洗いなおして少しでも利益を捻出しようと思っている。
 具体的にはまずペーパーだ。最初の研磨に使う180番の耐水ペーパーを、120番の紙ペーパーに替える。これまでメーカーの言うがままに耐水性ペーパーを使ってきたが、水を使わない研磨作業に高価な耐水性ペーパーは要らない。しかも粗めの120番に替えれば研磨がよりはかどる。材料は全て大容量を購入する。小容量のものは安価だが、結果的にコストが高くつく。継続する仕事には大容量でなければ採算がとれない。などなど・・・作業段階の過程に応じて再検討し、改良を加えていく・・・あとは私自身のやる気の問題だ。虚勢をはるわりには精神的に脆いところがある。しかも頑固だ。思い込みが頑固と結びつくと始末におえない。これをプラス思考に転化する。監督も云っていた「この御時世、大事なことは早急に決断しないほうがいいよ」・・・私もそう思う。リストラする以前には、車輌部の設備投資に数百万の借り入れを考えていた。その矢先に元請けからの仕事が打ち切られた。あのとき、設備投資を決行していたら、今頃悲惨な借金地獄に頭を抱えていたことだろう。危ないところだった。今は足元からの身近な改良が先決だ。
 砂漠地帯で生息するという生物のことを思い出した。いつもは死んだようにただ転がっているだけだが、いったん雨が降ると息を吹き返したようによみがえる。短期間に水分を摂取し、子孫を残すための営みを瞬時に終え、雨期が過ぎるとまた仮死状態に戻っていく。何もないような砂漠にあって、その生物の種子もまた次の雨期をひたすら待ち、そして次々と子孫を増やしつづけていく。風呂場のザリガニもじっとしてはいるが、餌もやらないのにまだ生きているではないか。彼はどうやら自分の僅かな排泄物を摂取して生きているらしい。その生命力たるや凄いと思う。庭の木々も冬を迎えるのあたって、その葉を落とし始めている。見ればキュウイやカリンの枝にはその実がたくさんぶら下がっている。彼らはひと所に植え付けられたら、その場所にしっかりと根付き、僅かな水分と太陽の光だけで生きている。彼らから人間をみると「なんと人間はせわしく動き回り、ガツガツと喰らう害虫であろうか」と思っているかも知れない。そうしないと生きていけない人間ではあるが、ときにそっと落ち葉の中から彼らの種子を拾い「おやすみ」と言ってあげたくなる。今の苦悩も長い冬のようなもの、夢という種子さえ残しておけば、いつか春がその芽ばえを促すときが必ずやって来る・・・はずだと・・・思い込んでいる。
北朝鮮難民救援の加藤さんら中国が拘束、強制退去へ
加藤博事務局長
 【北京5日=佐伯聡士】北京の日本大使館によると、中国外務省は5日、遼寧省大連で行方不明になっていた「北朝鮮難民救援基金」(中平健吉理事長、東京都文京区)の加藤博事務局長(57)について、出入国管理法違反などの疑いで拘束したが、不起訴とし、6日に中国から強制退去させると日本側に通告した。また、加藤さんに同行していた通訳の水田昌宏さん(30)については、そのまま留学を認めることにしたという。
 中国側の説明によると、加藤さんは10月30日、大連で北朝鮮住民の不法入国をほう助し、各国大使館への駆け込み計画を画策した疑いで、公安部門に拘束された。通告までに時間を要した理由について、中国側は「事実関係の把握に時間がかかった」と釈明している。中国では、今年3月以来、北朝鮮脱出者の外国大使館への駆け込み事件が頻発しており、中国側は、民間活動団体(NGO)の支援活動に対する警戒を強めていた。
 これについては北朝鮮難民救援基金代表の中平健吉氏が、当初から中国関係当局へ解放要望の声明文を公表している。【詳細】 日本では、北朝鮮による日本人拉致問題では過熱報道が目立っているわりには、あまり詳しい報道が成されていないようだ。北朝鮮や中国のみならず、先進諸国や日本においてもNGO活動家への監視が成されているとも聞き及んでいる。名だたる活動家が来日すれば、日本公安関係者の尾行が付くといった実態も知らされることは少ない。私にしてNGOの詳しいことは知らないので、今後私なりに調べていこうと思っている。
 北朝鮮では「コッチェビ」と呼ばれる子供達のホームレスが深刻化しているようだ。彼ら及び北朝鮮の国民は餓死を避けるため、北朝鮮国境から吉林省延辺朝鮮族自治州に逃れ、すでにその数は10万人を越えたという。国家間で取り交わされた援助米も、飢える国民の口までは届かず、北朝鮮政府に「愛国米」として没収されるということだ。これら愛国米は金王朝が頼みとする軍部へと流れ、金正日政権の保身に一役かっているのだと・・・行方不明となった加藤博事務局長らは、そうした援助米が北朝鮮国民に届くよう奔走していたらしい。巷では、この冬、北朝鮮政府に大異変が起こるとの噂が絶えない。それは北朝鮮政府が何とか日本からカネを引き出そうと、あらゆる折衝を通じて日本に経済支援を求めてきたことからも推測できる。それは同時に金正日の何か切羽詰った焦りであり、考えようによっては金正日政権転覆をも暗示される。いま何が北朝鮮で起ころうとしているのか?その一環として、中国は北朝鮮からの難民を必死で防ごうとしているようにもみえる。難民が激流のように北朝鮮から流れるとき、中国のみならず同族韓国もその対処に混乱することは目に見えている。そしてその韓国から日本へ、難民が流れ込むことは容易に想像できよう。アメリカに亡命した元北朝鮮エジプト大使にして北朝鮮人民軍大佐の雀救輪(チェグファ)氏は警告する。
「国民が餓死線上を彷徨っているというのに、人道援助物資はどんどん軍部に横流しされつづけてきた。すでに120万トンの穀物を初め、ありとあらゆる食糧が基地倉庫に山積みされている。石油や兵器、弾薬類も蓄積され、完全に臨戦態勢となっている。金正日が『戦争だ』と云えば即戦争になるだろう」-1997年当時のインタビューに応じて
鄭夢準
<韓国大統領選>新党発足、鄭氏を候補に選出
 韓国大統領選に出馬宣言している鄭夢準氏(51)は5日、新党「国民統合21」を発足させ、同党は鄭氏を大統領候補に選出した。鄭氏は党代表にも選出された。韓国中部の大田市で開かれた発足式には約8000人が参加、鄭氏は「大統領選だけのために創設した党ではない。21世紀のための政党に育てたい」と述べた。

 鄭夢準(チョンモンジュン)氏は韓国大財閥「現代(ヒョンデ)グループ」の創立者・鄭周永(チョンジュヨン)氏の六男だという。彼は韓国サッカー協会の会長でもあり、日韓双方でのワールドカップ開催の誘致を提唱し、その成功に乗じて韓国大統領候補に打って出た。韓国現大統領の家族スキャンダルなどから国民の政治不信はつのり、これをチャンスとみて国民統合21を立ち上げての出馬だ。アメリカでいえばケネディ一家のようなものだろう。彼とその一族は、鄭夢準が韓国サッカー協会の会長に治まった時点で、その成功と来る大統領選を見越していたのではなかろうか。気になるのは演説での力強さが感じられないことと、その言動に自信のなさが随所にみえてしまうことだ。お坊ちゃん育ちゆえか、経済的に恵まれすぎた環境が政治的決断を迫られた場面で障害とならないのか?それより現代グループが北朝鮮に援助してきたという事実を、韓国の国民はどう思っているのか?だ。現代グループの支援が、北朝鮮の飢えに苦しむ国民生活を素通りして、金正日の危険な玩具ミサイル開発に注ぎ込まれていないなどとは誰も保証できない。その現代グループから輩出された鄭夢準が、大統領になったときに、北朝鮮政府に向かって「核ミサイル開発は即刻停止せよ」と言えるものかどうか?北朝鮮政権が大きく揺らいでいる今、私には甚だ心もとない気がするのだが・・・以下は彼が幼少の頃の写真、あどけなさが何となく今も残っているような感じがする。
開城にも経済特区設置か 北朝鮮
 3日付の香港紙、星島日報などは、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)がこのほど設置した新義州経済特区と同様、工業団地開発が進められている同国南部の開城も経済特区にする計画だと報じた。北朝鮮を訪れた韓国の大手財閥、現代グループ関係者の話として伝えた。 現代グループは開城市一帯の工業団地造成事業を手掛けており、同グループの関係者が先月、平壌を訪れ、開城での自由な企業活動を認めるよう北朝鮮の当局者に提案、北朝鮮側が積極姿勢を示したという。同関係者によると、北朝鮮は今月、同工業団地における資本主義的な生産、取引方式を定めた「開城工業地区法」を発布する見通しという。
 けっこうな話である。金大中大統領の「対北基本政策」路線に沿った金剛山観光事業は、現代グループの「今後6年間、北朝鮮に9億4,200万ドル(約1,000億円)を支払い、30年間は金剛山開発を独占する」というものであった。ところが、いざ蓋を開けてみれば観光客はいっこうに増えず、現代グループが北朝鮮への支払いを半額にしてほしいと嘆願する結果になっている。その間にも現代グループは、韓国政府の北朝鮮へ4億ドル送金の仲介をしたのではないか?との疑惑も出ている。これにも懲りず、新義州に次いで開城にも経済特区を作ろうという北朝鮮に同調支援する現代グループは、もはや後に引けない腐れ縁となった感がする。今年7月、金正日は華々しく経済改革をぶちあげ、15〜17倍の大幅賃金引き上げを確約した。実は10年前の1992年にも金正日は、賃金の五割増しという同じような政策を実施して失敗しているのである。カネがないなら作ればいいといった金正日の短絡的な通貨増発によって、北朝鮮国内は前代未聞のインフレに襲われ、今度は苦し紛れに預金凍結という苦肉の策をとった。国民への配給停止で餓死者が続出するといった10年間の発端ともなった無謀な政策を、ここに至って金正日が再びやろうとしていること自体危険このうえないことではないか。このまま現代グループが金正日と経済歩調を合わせて進むなら、それは韓国をも巻き込みかねない地獄への道筋とはなりはしないか。そのときの韓国大統領が現代グループ同族が輩出した鄭夢準であったとしたら・・・考えたくもないシナリオが待ち受けているはずである。
【視聴予定】
19:30-20:00 NHK総合 クローズアップ現代 ▽中国・消費者の心をつかめ
21:00-21:54 日本テレビ ザ!世界仰天ニュース もう一つの3億円事件あの3億円事件の指紋捜査官が解決…意外な犯人と手口
22:00-23:00 NHK総合 ニュース10 ▽イラク攻撃への影響は…米・中間選挙結果判明
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