02/10/09 (水)
クラウス殿下が死去 オランダ女王の夫
 【ブリュッセル6日共同】オランダのベアトリックス女王の夫、クラウス・フォン・アムスベルク殿下が六日午後七時ごろ、アムステルダム大学病院で死去した。七十六歳。死因はパーキンソン病と肺炎と発表された。近年は病気がちで入退院を繰り返していた。一九二六年九月六日ドイツ生まれ。五八年に旧西ドイツ外務省入りし、外交官だった六六年に、オランダ国民の猛反対の中、現在のベアトリックス女王と恋を成就させ、結婚した。オランダは第二次大戦でナチ・ドイツのユダヤ人迫害を激しく受けた国で、ベアトリックス女王と「敵国」ドイツ出身のクラウス殿下の結婚に、アムステルダムでは抗議デモが荒れ狂ったという。殿下はドイツ軍での従軍経験もあった。女王は八○年四月に即位。ウィレム・アレクサンダー皇太子ら三男をもうけた。日本の皇室とオランダの王室は密接な関係を維持しており、殿下は九一年十月にベアトリックス女王とともに来日したことがある。
ベルンハルト殿下
Bernhard Lippe-Biesterfeld ベアトリックス女王
ユリアナ女王 Queen Beatrix ウィリアム皇太子
Queen juliana クラウス殿下 Willem-Alexander
Claus von Amsberg マキシマ・ゾレゲッタ
Maxima Zorregiueta
 クラウス殿下ことクラウス・フォン・アムシェベルク(Claus von Amsberg)は、ナチスのヒトラー・ユーゲント(Hitler-Jugend)としてナチスを支持していた。ナチス青少年団の意をもつこの組織は、イタリアの「バリラ」と並んで青少年をファッショ体制に引き込む役割を担っていた。義父にあたるベルンハルト殿下はナチスの支援者として有名なシュレーダー男爵らの一族である。そのシュレーダー男爵が支配するシュレーダー銀行には後のCIA長官アレン・ダレスが理事として名を連ね、兄のジョン・ダレスはIGファルベンの重役であった。このたび死去したクラウス殿下がどうナチスと関わっていたのか? 単にヒトラー・ユーゲントだったというだけでないだろう。ベルンハルト殿下のお眼鏡に叶う何がしかの背景があったはずである。
【関連ファイル】オランダ皇太子、ウィリアムの婚約ベルンハルト殿下とIGファルベン

【試作マップ】レーダーサイト、UHF90km

【視聴予定】
■19:30-20:00 NHK総合 クローズアップ現代 三宅島の海はよみがえるのか
■21:15-22:00 NHK総合 その時歴史が動いた 京都炎上・幕末の動乱禁門の変▽長州・久坂玄瑞、悲劇の自刃▽西郷は?
■22:00-23:00 NHK総合 NHKニュース10 ▽猛威振るう西ナイルウイルス上陸阻止作戦を追う▽ロシア原潜解体の実態
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