02/09/23 (月)
 横田めぐみさんなど拉致事件の被害者家族が訴えている生死確認の調査依頼に、日本政府や外務省がどれだけ北朝鮮から詳しい情報を引き出せるか?甚だ疑問だ。互いの譲歩と妥協を前提に日朝国交正常化を推し進めている小泉総理にとっては、日本人拉致事件の真相を追究するのは二の次にしかねない。どうやら今のところ、小泉総理は日朝国交正常化で支持率を上げるための点数稼ぎしか眼中にないようである。小泉総理は再調査を約束しておきながら、これまで実務的な方針は何ら打ち出していないのが気になっている。拉致されたとすれば北朝鮮の何処に収監されたのか?対日工作の訓練はどのようにして行われ、その場所は何処にあるのか?そうした具体的な情報を提示するのでなければ被害者家族も納得できるものではないだろう。
 そもそも町井久之氏の死亡に関しても、大手マスコミが死亡記事すら載せていないのは奇妙である。死亡記事は地方紙に申しわけ程度にちょっと載ったぐらいで、殆どの国民は気づかなかったのではなかろうか。かつての金大中拉致事件に彼が深く関わっていたことは公然の秘密になっており、当時の自民党首脳や大手マスコミも事前にそれは知っていたはずだ。知らなかったのは、知らされていない国民ばかりである。原発のトラブル隠しではないが、こうした体質が今回の北朝鮮による日本人拉致事件の解明を難しくしている。
 対日工作部署を統括している中央党訓練所ならびに訓練情報作戦施設は平壌郊外北東部の龍城区域に集結している。拉致された日本人はここで強制訓練を受け、他人に成りすますなどの実践訓練を受ける。ちなみに大韓機爆破事件の犯人とされている金賢姫は、その北部、国家保衛部訓練所に隣接する東北里招待所でスパイ訓練を受けた。【参照、金賢姫関連日誌2002年5月1日5月14日】 これはほんの一部情報だが、これらのことはすでに外務省や南北朝鮮担当のマスコミ関係者は知っているはずだ。知っていて国民には教えない、公表しないで済ましている。少なくとも被害者家族には知らせてしかるべきではないのか。横田めぐみさんらは何処に収監されていたのか、北朝鮮に散在する収容所を丹念に調べ、推定結果でもいいからその詳しい分析情報を被害者家族に提示すべきなのだ。死亡通知だけで済むほどこの日本人拉致事件は軽くはないし、軽く扱うべきではない。グットタイミングというか、さっき阿修羅掲示板を覗いたらこれに関連する記事が転載されていた。【参照、被拉致日本人8人、平壌で「集団管理」”は外務省も確認していた?(『THEMIS』2001/10)】 現在、北朝鮮における収容所や工作施設などの位置を確認できる地図を作成しているが、これらはまだ極秘扱いされているようだ。完成したらいずれ披露したい。

【視聴予定】
■21:00-22:54 日本テレビ スーパーテレビ特別版緊急!実録スペシャル「北朝鮮か?自爆か?よど号乗っ取り事件…史上最悪の122時間」 日本初のハイジャック衝撃内幕を完全映像化▽赤軍派 VS 人質129人爆死宣言…密室の攻防▽日韓緊迫・偽装作戦仲村トオル
■22:54-23:28 日本テレビ 出来事 緊急検証・金総書記の狙い 
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