生命の木
「生命の木」
心に銘記せよ
創造力が発散される前
創造物が創造される前には
上からの純粋な光がすべてを満たしていた
そして空虚な空間はなかった
すなわち真空、空洞や穴などいうものはなく
すべてがその純粋で無限な光に包まれていた
また、頭や尾といったような部分はなく
すべては純粋で滑らかで均一な光であった
それは無限の光と呼ばれた
そして神の意志により
世界を創造する願望が生じ
創造力が発散された
紙の完璧な偉業と名と呼称を啓示するために
これが世界の創造のはじまりであった
その時、神はその真ん中でご自分を制限された
まさに中心で神は光を制限し
光は中心点のまわりの側面へと
遠くに引いていった
そして中心点のまわりに
空虚な空間、真空が残された
そして空虚な箇所のまわりの制限は
均一であった
ゆえに空間は均等にそのまわりを囲んだ
制限のあと、そこで
真空と空間が形成されたあと
無限の光のまさに真ん中に
ある場所が形成された
発散されたものと創造されたものが
存在しうる場所である
そして無限の光から一つの線が垂れ下がり
その空間へと下方に伸びていった
そしてその線を通して神は発散し、
形成し、すべての世界を創造した
これら四つの世界の創造以前には
唯一の無限と唯一の名が
神秘的な統一のなかに在るだけだった
神の傍にいた天使でさえ、
その無限というものを理解することはなかった
神を理解するための知性は創造されなかった
それは
神には場所も教会も名もないからである
2009.7.7 テキストファイル化