連続爆弾テロで21人死亡 ロシア
モスクワ――ロシアの北カフカス地方で24日、3件の爆発がほぼ同時に発生し、少なくとも21人が死亡、90人以上が負傷した模様だ。同地方は、チェチェン共和国に近くこれまでも武装勢力のテロが多発している。今回も爆弾テロ事件とみられている。プーチン大統領はパトルシェフ連邦保安局長官を現地に派遣した。
3件の爆発はいずれも午前10時(日本時間午後4時)ごろ、発生。最も被害が大きかったミネラリヌイ・ボディMineralnye
Vodyでは、中央市場の近くに止めてあったロシア製乗用車「ラーダ」が爆発した。
連邦政府関係者によると、この爆発により、19人が死亡、81人が負傷しているという。
また、エセントゥキでも、警察署近くで車が爆発し、12人が負傷。うち2人は重体だという。
さらに、隣接したカラチャイ・チェルケス共和国でも、警察官が不審な車を調査していた最中に爆発が起きて、2人の警官が死亡した。
爆発が起きた3カ所はいずれもチェチェン共和国から北西に160キロ以内にある。
イワノフ安保会議書記は同日、「これらがテロリストの行為であることは明らかだ。中央政府の毅然とした政策に直面したチェチェン武装勢力のリーダーらは、活動の比重をチェチェンの外でのテロ活動に移した」と述べた。
カラチャイ・チェルケス共和国の爆発では、一人が拘束された。
チェチェンの武装勢力は自らのウエッブサイト(http://www.kavkaz.org)で事件を報じているが、犯行を否定も肯定もしていない。
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