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2001 12/4 |
12/4 | 空き缶でパラボラアンテナ アフガン「リサイクル技術」 食用油や灯油の空き缶を再利用したパラボラアンテナが、カブールの繁華街・シャリナウ地区のアンテナ店などで売られ、大人気だ。 再開された地元のテレビ放送は「ニュースばかり」と評判がいまひとつ。その影響か、海外番組を見ることができる衛星テレビに人気が集まっている。 シャー・ムハマドさん(52)の店では、従業員5人が缶を切って扇形につなぎ、約2時間で一つのパラボラを作る。一つ30ドル。月に100個売れる勢い。「海外番組を近所の人に見せてあげるのがアフガンの金持ちのたしなみ」とムハマドさん。 (22:06) http://www.asahi.com/international/update/1204/018.html |
トラボラへの爆撃を強化 米軍、アフガンへ約2千人投入 対アフガニスタン攻撃でテロ組織の掃討作戦を進める米英軍は、オサマ・ビンラディン氏が潜む可能性があるとされる東部ジャララバード近郊トラボラ地区の洞くつなどへの爆撃を強化。南部カンダハル周辺でも、米海兵隊が攻撃用ヘリコプターを増強した。アフガン国内に展開する米軍部隊は総勢1500〜2000人に達し、本格攻勢の準備を進めている。 米国防総省によると、米軍は2日、8〜10機の長距離爆撃機を含む計110機を投入し、トラボラ地区を含むジャララバード南方のパキスタン国境付近と、カンダハル周辺を爆撃した。 米統合参謀本部のスタッフルビーム作戦副部長は3日、「(ビンラディン氏ら)アルカイダ幹部がトラボラにいるかもしれない」と述べた。だが、地上の米軍部隊による洞くつや地下施設への直接攻撃はまだ始めていないことを明らかにした。 ラムズフェルド国防長官は「作戦はこれから危険な領域に入る」と語っており、有力情報を得れば、地上攻撃に乗り出すことを示唆した。その際はガス弾攻撃など「あらゆる手段を辞さない」としている。 タリバーンが抵抗を続けるカンダハルには、オマール師ら幹部と数千人規模の部隊が残っていると見ている。南西の郊外に布陣する千人規模の海兵隊は偵察とタリバーンの逃亡・補給ルートの遮断などを続けているが、直接攻撃も含め「すべての選択肢に備えている」と同省当局者は言う。 米メディアによると、カンダハル郊外の米軍陣地には、英国、豪州、ドイツ各軍の連絡部隊も合流した。(20:48) |
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<アフガン>カブールで食糧援助のための調査実施 国連WFP 国連機関の世界食糧計画(WFP)は4日、アフガニスタンでの越冬用の緊急食糧援助の実施のため、カブール市民約120万人を対象とした世帯調査を開始した。調査は3日間行われる。調査要員として、タリバン政権崩壊で就労が「解禁」された約2400人の女性が参加した。(毎日新聞) |
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ビンラディン氏が死んでも聖戦は続く=アルカイダ報道官 [クウェート 4日 ロイター] クウェートのアルワタン紙によると、米同時多発テロの主要容疑者とされるウサマ・ビンラディン氏の組織「アルカイダ」のスポークスマンは、ビンラディン氏が殺害されてもジハード(聖戦)は続行されるとの見方を示した。 「アルカイダ」スポークスマンのスライマン・アブ・ゲイス氏は、ビンラディン氏が死んでも新しい指導者が現れ、ジハードは続けられる、と述べた。 同紙は、現在もタリバン勢力下にある地域で、第3者を通じて同氏のインタビューを行ったとしている。 クウェートのアルカバス紙は3日、10月に同国の市民権をはく奪されたゲイス氏が、米軍の対アフガニスタン攻撃で負傷もしくは死亡したとの未確認情報を伝えていた。 しかし、インタビューを掲載した4日付のアルワタン紙は、アフガン内の情報筋の話として、同氏は生存していると伝えている。(ロイター) |
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カンダハル、ジャララバードで激しい空爆 【イスラマバード4日=奥村健一】アフガン・イスラム通信は4日、米軍がアフガニスタン南部カンダハル州の空港周辺や、東部ジャララバード近郊のトラボラと呼ばれる山岳地帯などで激しい空爆を続けたと伝えた。 タリバンの拠点があるカンダハルでは、アフガン暫定行政機構の議長(首相)候補に挙がっているハミド・カルザイ司令官の部隊とタリバン軍が戦闘。ロイター通信は、カルザイ氏の部隊が3日夜、カンダハル市郊外の北西約20キロや南約30キロの地点などを制圧したと報じた。一方、アフガン・イスラム通信は、タリバン軍がカルザイ氏の部隊を撃退し、カルザイ氏側に多数の死者が出たとするなど、情報は交錯している。(読売新聞) |
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アフガンの”盗賊”掃討は地元勢力に任せたい=米国務長官 [ブカレスト 4日 ロイター] パウエル米国務長官は、米国は、アフガニスタンでの援助活動を脅かしている”盗賊”を地元勢力が追い出すことを望んでいる、と述べた。 欧州安保協力機構(OSCE)の会合が開かれるルーマニアへの移動中、記者団に語ったもの。 パウエル長官は、ウサマ・ビンラディン氏とつながりのある武装勢力メンバーらがアフガン国内における各団体の援助活動を妨害している、と指摘。 その上で、北部同盟などの地元勢力が領域保全と盗賊掃討に当たれるよう、国内の安定度を高めることができれば望ましい、との考えを示した。 同長官は、国際部隊の派遣については暫定政権の確立が先決だとした上で、国連からも要請は出されていない、と述べた。その上で、国際部隊がアフガン全土の治安を監視することは不可能、との見方を示した。(ロイター) |
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ジリノフスキー氏、対米協調路線に支持を表明 【ワシントン4日=永田和男】「ロシアと米国の間で不信感が消えなかったのは、反米、反西欧機運をあおってきたこの私にも責任がある」――。ロシアのウラジーミル・ジリノフスキー下院副議長は3日ワシントンで記者会見し、極右政党党首としての過去の言動に率直な反省を述べ、プーチン大統領が先月ブッシュ米大統領との首脳会談で打ち出した対米協調路線に支持を表明した。 ジリノフスキー氏は、「我々は今、両大統領が首脳会談で達成したすべてのことを促進し、露米関係改善のためのプロパガンダにこそ全勢力を注ぐべきだ」と両国間の友好の意義を力説したが、「いつか両国は一つになり『北大西洋国家』を樹立できるだろう」など脱線気味の発言も目立った。 ロシアとキューバの関係をどう思うかという問いには、「カストロ(現国家評議会議長)とフルシチョフ(元ソ連首相)が反米で手を結んだのは大失敗だった。(カストロ政権は)カリブ海のタリバンだ。ひげを生やして武器を大量に抱えているのは、大概そういう(問題ある)連中だ」と言い放ち、会見場には笑いが漏れた。(読売新聞) |
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<アフガン>カンダハル北方で交戦 双方に多数の死傷者 アフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバンは4日、本拠地カンダハル市北方でパシュトゥン部族勢力と交戦、双方多数の死傷者が出た模様だ。また、別の部族勢力が同市南方の空港周辺でタリバンと衝突、米軍が激しい空爆を加えている。ロイター通信によると、米軍はジャララバード近くのトラボラでも空爆を続けている。(毎日新聞) |
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アフガン多国籍軍の後方支援も=官房長官 福田康夫官房長官は4日午後の参院外交防衛委員会で、アフガニスタンに多国籍軍が展開された場合の対応について、「テロの脅威を除去するというテロ対策特別措置法の趣旨に合致するかどうかがポイントだ。趣旨に合致すると判断されれば、現在の基本計画を変更することもあり得る」と述べ、テロ特措法に基づいて後方支援を行う可能性もあるとの考えを示唆した。小泉親司氏(共産)への答弁。 (時事通信) |
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アフガン4派、合意文書案に同意 【ボン4日=鶴原徹也】ドイツ・ボン近郊で開かれている国連主催アフガニスタン主要4派政治協議は4日未明、新生アフガン国家樹立に向けた国連策定の合意文書案に全4派が原則的同意を示した。また、内閣にあたる暫定行政機構メンバーの人選を巡り、北部同盟がようやく候補者名簿を提出して全4派の名簿が出そろい、協議は4日午前から人選の最終調整に入る。 国連筋によると、合意文書案は4派が2日に大筋で了承した内容に小幅修正を加えたもの。<1>暫定行政機構(29人で構成。議長=首相格=1、副議長5、他23人)を即時樹立する<2>同機構はカブールへの多国籍軍の早期進駐を国連安保理に要請する<3>2年以内に最高裁を設置する――の3本柱から成る。修正が加わったのは、ザヒル・シャー元国王の役割に絡む項目。元国王が緊急ロヤ・ジルガ(国民大会議)を召集し、開幕の際の議長を務める――とされていた点に、北部同盟が反対し、「元国王はロヤ・ジルガに参加できる」となった模様だ。 協議の最大の焦点は依然として、暫定行政機構の人選だ。国連は29人全員が決まり、同機構がボンで樹立されることを最大の目標としている。 暫定首相に相当する同機構の議長候補として、ザヒル・シャー元国王派が示したサタル・シラト元司法相については、今協議のかぎを握る北部同盟は受け入れを表明。だが、シラト氏は少数派ウズベク人であり、また指導力にも疑問符がつくことから、新生アフガンの「顔」として不適当との声が米英などにある。国連としては、多数派パシュトゥン人の有力指導者ハミド・カルザイ元外務次官が適任との意向を示唆している。1方、同機構のメンバーについて、元国王派は33人、ペシャワル派とキプロス派は各十数人の人選をした。北部同盟が示した候補者数は明らかではない。独メディアによると、北部同盟はメンバーの7割を獲得したい意向という。(読売新聞) |
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米軍、アフガン東部を重点爆撃 【ワシントン3日=林路郎】米軍統合参謀本部のスタッフルビーム作戦副部長は3日、米軍がアフガニスタン東部のジャララバード南東の山岳地帯での空爆を本格化させたことを明らかにした。ジャララバード近くのトラボラと呼ばれる一帯には、米軍が同時テロの首謀者とされるウサマ・ビンラーディンの潜伏先とにらむ洞穴やテロ組織「アル・カーイダ」の軍事施設が集中している。米軍は一帯への爆撃強化によりビンラーディンの補給路と退路を断ち、早期捕そくを狙う。 同副部長はまた、東部山岳地帯にすでに米軍特殊部隊が展開し、現地の反タリバン勢力との協力により、ビンラーディンの潜伏先特定のための情報収集に着手したことを明らかにした。 トラボラ一帯では同時に、米軍機がラジオ放送を通じて「ビンラーディン捕そくにつながる情報の提供者には2500万ドルを支払う」と現地のパシュトゥン人に呼びかけている。国防総省はビンラーディンが多額の現金を現地住民に支払って保護を求めたとの情報を得ており、米軍は「報酬」を使って、地元部族社会の協力を取り付ける狙いだ。 一方、米軍機はタリバンの最高指導者ムハンマド・オマル師らタリバン及びアル・カーイダ幹部が立てこもる南部カンダハルでも激しい空爆を続けている。 ロイター通信によると、タリバン側部隊には、アル・カーイダに属するアラブ系やチェチェン系の外国人兵数百人が含まれており、米軍機に対してロケット砲などで抗戦しているという。(読売新聞) |
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<CIA>長官がパキスタン大統領と会談 アルカイダで情報交換 【イスラマバード井田純】対アフガニスタン作戦のキース駐イスラマバード報道官は3日、イスラマバードで、米中央情報局(CIA)のテネット長官が先週イスラマバードを訪問し、パキスタンのムシャラフ大統領と会談したことを明らかにした。アフガンでのタリバンやウサマ・ビンラディン氏が率いる軍事組織「アルカイダ」の活動について情報交換したとみられる。(毎日新聞) |
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タリバン義勇兵の米男性、CNNでインタビュー [カブール 3日 ロイター] アフガニスタン北部マザリシャリフ近郊で米軍に身柄を拘束されている20歳の米国人タリバン兵が、強硬派のイスラム運動に引き付けられた、と語った。 アブドゥル・ハミドと名乗り、ジョン・ウォーカーと見られるこの男性が、3日放映されたCNNとのインタビューで明らかにした。 この男性はCNNに対し、アフガニスタンの首都カブールで、タリバン兵に志願したと説明。同国北部で軍事訓練を受け、カシミール地方でタリバンと共に戦った後、クンドゥズでタリバンの戦闘に参加するため最近戻ってきたという。 また、米ニューズウィーク誌に対し、パキスタンで学生だった際にタリバンの教えと出会い、タリバンはイスラム法を実際に順守する唯一の政府であるとして、タリバン義勇兵となるため6ヶ月前にアフガニスタンに渡ったと話していた。 米国防総省当局者は3日、この男性の身元は確認されておらず、所在も明らかでないと述べた。(ロイター) |
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イラン、イスラエルの攻撃を非難=通信社 [テヘラン 3日 ロイター] イランは、パレスチナの複数施設を標的としたイスラエルのミサイル攻撃を非難し、国際社会に対し、イスラエルによる「テロリスト」行為を回避するために迅速に行動するよう訴えた。 国営イラン通信(IRNA)が伝えたもの。 IRNAによると、イラン外務省のHamid Reza Asefi報道官は、イスラエルは「占領区における冷酷な政策を遂行する」ために、アフガニスタンでの米国主導の戦争を利用している、と述べた。 (ロイター) |
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対アフガン攻撃での死者は1人のみ=西側同盟国 [イスラマバード 3日 ロイター] アフガニスタンのタリバン勢力、あるいはパキスタンのメディア報道によれば、すでに58日目に突入したアフガンでの戦闘における米国主導の西側同盟国側の死者は、40人から2000人以上とされている。 しかし、西側同盟国側の広報担当者であるケントン・キース氏は、こうした事実はないと否定し、これまでの死者はわずか1人である、と述べた。 同氏はイスラマバードで記者団に、「これまでのところ、西側同盟国側のアフガンでの戦闘における死者は1人で、それはマイク・スパン氏だ。数人の負傷者が出ているだけで、(死者は)40人でも、65人でも200人でも、2000人でもない」と述べた。(ロイター) |
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独首相、反テロ戦争のアフガン以外への拡大に反対 [ベルリン 3日 ロイター] ドイツのシュレーダー首相は、「テロ行為に対する戦争」の軍事的な部分はアフガニスタンに限られるべきだ、との見解を再確認した。 同首相は、ノルウェーのボンデビック首相との会談後に記者会見で、「われわれは衝突の拡大には反対で、個人的には戦争を他の諸国に拡大したり、他国での実質的な協議を拡大する必要はないとみている」と述べた。 同首相は当地での講演で、国際的な努力の焦点は、暴力的な過激派やウサマ・ビンラディン氏といった指導者と戦うことに向けられるべきだ、との見解を示した。 (ロイター) |
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12/03 | <アフガン>オーストラリア特殊部隊も作戦参加 オーストラリアのヒル国防相は3日、同国陸軍特殊部隊の一部がアフガニスタン入りしたと発表した。同部隊約150人は一両日中にも南部のカンダハル近郊に到着し、米軍主導のタリバン掃討作戦に参加する。同部隊はこれまで、クウェートの米軍基地に駐屯していることが報道で確認されていた。(共同)(毎日新聞) |