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2001 12/2 |
12/2 | 次はソマリア攻撃…英軍幹部に準備要請の報道 【ロンドン2日=渡辺覚】2日付の英紙サンデー・テレグラフは、英軍幹部が先週、米フロリダ州の中央軍司令部を訪れた際、米軍側からソマリアに対する軍事行動を準備するよう要請されたと報じた。 同紙は、ソマリア南部に同時テロの首謀者ウサマ・ビンラーディンのテロ組織「アル・カーイダ」の訓練施設が複数存在すると指摘。同施設は、98年の米大使館爆破テロの実行犯に対する訓練に使われ、ビンラーディンが、アフガンからの逃亡先に選ぶ恐れもある――などの理由で、攻撃対象に選定されたという。 米国がアフガニスタン以外へ軍事作戦を拡大するとの観測は日に日に強まっているが、ブレア英首相も同日付の英紙インデペンデント・オン・サンデーとのインタビューで、「私たちは、(反テロの軍事行動には)第2段階があると常に言ってきた」と述べ、アフガン外での作戦展開の可能性を重ねて強調した。(読売新聞) |
国際赤十字、アフガンの暴動生存者との接触を希望 [カブール 2日 ロイター] 国際赤十字は、アフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバンやアルカイダのメンバーら数百人が暴動を起こして死亡したアフガン北部の要塞で発見された生存者約80人との接触を試みていることを明らかにした。 国際赤十字の広報担当者によると、生存者らは反タリバン勢力の北部同盟に降服し、マザリシャリフ近郊カラハンギの要塞から別の収容所へ移された。生存者の一部には負傷者もいるという。 北部同盟の戦車や米英特殊部隊が、米軍の空爆を盾に暴動を鎮圧したことを受け、調査を呼び掛けるアムネスティインターナショナルなどの人権団体から懸念の声が上がっている。 広報担当者によると、生存者は要塞の中で投降し、人数は確認できないが、約80人の生存者がいる模様。 要塞で死者数の確認作業を行った国際赤十字によると、要塞内では29日にも新たな銃撃戦が発生した。 北部同盟は28日、捕虜600人全員が死亡したとしていた。 (ロイター) |
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<アフガン攻撃>カンダハルを爆撃、反タリバン勢力が包囲強める アフガニスタン南部のタリバンの本拠地カンダハルに対し、米軍は1日夜から2日にかけて激しい空爆を続けた。反タリバンのパシュトゥン部族勢力もカンダハル包囲を強め、郊外の空港では部族勢力とタリバン兵の散発的な戦闘が続いている。アフガン・イスラム通信は2日、米軍の空爆により民間人13人が死亡したと報じた。(毎日新聞) |
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街頭イベント、署名、募金…=アフガン攻撃に「ノー」−都内の高校生 「若者がもっと平和の声を上げよう」−。米軍によるアフガン攻撃が続く中、都内の高校生らが始めた反戦行動が広がりを見せている。日曜日ごとにJR渋谷駅前で通行人の目を引くイベントを行い、反対署名と難民支援の募金を呼び掛けている。口コミや電子メールで仲間が増えているという。 運動の中心は、東京都町田市の私立高校3年、塚田晋一郎さん(18)ら。塚田さんは受験を控えて忙しいが、「攻撃は新たな犠牲者を増やすだけ」との気持ちから行動を起こした。署名用紙は秋田県や関西、九州地方などからも郵便やファクスで返送されて来る。 用紙に付記した塚田さんのメールアドレスにも次々連絡が寄せられる。中には中学生も。みんなが集まり、金をかけずに「おやっ」と思わせるようなイベントの知恵を絞る。11月18日には、空爆の賛否を問うピンポン玉投票を行い、200人以上が足を止めて参加した。塚田さんは「戦争が終わりそうで市民の反応は鈍ってきたが、仲間は増え続けている」と手ごたえを感じている。 (時事通信) |
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アフガン4派政治協議、北部同盟への説得工作続く 【ボン1日=秦野るり子】ドイツ・ボン近郊でのアフガニスタン主要4派政治協議(国連主催)は1日、国連が最終日に想定していた5日目の協議を行った。当面の統治を担う暫定行政機構(臨時内閣、約20人)と暫定評議会(臨時議会、定数150―200)の候補者名簿の提出を拒否している北部同盟に対し、国連は説得工作を続け、暫定政権発足への実質的成果の確保に努めた。 27日に始まった政治協議はこれまでに、<1>暫定行政機構と暫定評議会を設置する<2>ザヒル・シャー元国王が統一の象徴としての役割を果たす<3>治安回復・維持のため首都に多国籍軍を展開する必要性を認める――ことでは合意している。しかし、これら合意項目の具体化については何一つ決まっていない。 国連は、今回の協議で少なくとも、暫定行政機構と暫定評議会でのポスト配分を決めて人選を行い、北部同盟が国土を実質支配する現状から各派の合意に基づく暫定政権へと早期に移行させたい考えだ。 だが、各派が候補者名簿を交換する予定となっていた11月30日夜の段階になって北部同盟の最大勢力タジク人の指導者ラバニ氏が、同盟代表団に名簿提出の最終承認を与えず、同代表団は国連に10日の猶予を申し入れたため、協議は暗礁に乗り上げた。 このため、国連と米政府を中心に、11月30日夜から翌1日朝にかけてカブールとボンで北部同盟の説得が続いた。ブラヒミ国連事務総長特別代表がラバニ大統領に直接、電話で名簿提出を求める一方、ロシアなど、協議を見守る外交団にも北部同盟に圧力をかけるよう要請したという。 会議筋によると、1日午前の段階では、北部同盟代表団は依然としてカブールからの承認を待っている状態だ。一方で、北部同盟代表のカヌニ内相はロイター通信に対し、「(和平に向けた)またとない機会であり、これを逃してはならない」と語り、協議成功のための努力を続ける意思を表明している。また、同内相は、「古い秩序に固執する人がいるようだ」とラバニ氏批判とも受けとめられる発言をした。北部同盟代表団からは、副団長格のカディール氏(パシュトゥン人)が29日夜、離脱しており、北部同盟内の不協和音も次第に大きくなっている。(読売新聞) |
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<アフガン>仏原子力空母が軍事行動参加で南仏トゥーロンを出港 フランス軍の原子力空母「シャルル・ドゴール」が1日、アフガニスタン軍事行動に参加するため南仏トゥーロンを出港した。今月中旬からインド洋北部に展開する。これにより、作戦参加の仏軍部隊は約5000人になる。(毎日新聞) |
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