![]() |
2001 11/20 |
11/20 | <アフガン攻撃>ロイター通信記者ら4人死亡、身元を確認 アフガニスタン東部のジャララバードから首都カブールに向かっていたジャーナリストの車が19日、何者かに襲われ、4人が射殺された。同僚らが20日に身元を確認した。犯人は特定されていないが、武装した強盗団との情報がある。AP通信などによると、殺されたのはロイター通信のオーストラリア人男性記者(33)ら。(毎日新聞) |
<アフガン攻撃>カンダハル支配で義勇兵と戦闘 地元軍閥ら アフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバンの本拠地カンダハルをめぐり、タリバン側に支配権委譲を求めている地元軍閥・部族側は、カンダハル西側のヘルマンド州でタリバンの義勇兵などと戦闘を始め攻撃を開始した模様だ。タリバンと交渉を続けているが、同市に立てこもるタリバン側へ圧力をかけていくとみられる。(毎日新聞) |
|
<イラン>タリバン撤退で在カブール大使館を5年ぶり再開 国営イラン放送によると、イラン外務省のアセフィ報道官は、タリバンのカブール撤退を受け、イラン政府が同日から在カブール大使館を5年ぶりに再開したことを明らかにした。「最近のアフガン情勢の進展を考慮し、カブールでの大使館業務を始めた」と説明している。イランはアフガン西部にある領事館を再開している。(毎日新聞) |
|
空爆続行、クンドゥズ州でタリバン投降へ交渉 【イスラマバード20日=奥村健一】アフガン・イスラム通信によると、米軍は19日夜から20日未明にかけて、政権を追われたイスラム原理主義勢力タリバンが拠点を置くアフガニスタン北部クンドゥズ州と南部カンダハル州への空爆を続けた。 ロイター通信によると、クンドゥズ州では20日、タリバン軍を包囲している北部同盟が、タリバンの投降に向けて交渉を続けた。(読売新聞) |
|
パキスタン、タリバン領事館2カ所を閉鎖 [イスラマバード 20日 ロイター] パキスタンは、アフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバンの領事館2カ所を閉鎖したことを明らかにした。 これにより、アフガン国外にあるタリバンの外交機関は、イスラマバードの大使館を残すのみとなった。 パキスタン外務省のカーン報道官は記者会見で、同国政府が北西部ペシャワルと南西部クエッタの両領事館の閉鎖を決定し、この日タリバンのザイーフ駐パキスタン大使に伝えた、と述べた。(ロイター) |
|
<アフガン攻撃>クンドース州攻防焦点に、タリバン内部分裂も アフガニスタン北部で唯一、反タリバン連合(北部同盟)がタリバンを制圧していないクンドース州を巡る攻防が、焦点となってきた。北部同盟軍に包囲されたタリバン部隊は北部同盟と投降交渉を続ける一方、タリバン内で深刻な内部分裂が起きている可能性も出ている。米軍は20日も引き続き、同州への空爆を行った。(毎日新聞) |
|
米軍、ビンラディン氏関連情報に報奨金=NYタイムズ紙 [ワシントン 20日 ロイター] ニューヨーク・タイムズ紙によると、米軍はアフガニスタンで、ウサマ・ビンラディン氏の発見・拘束につながる情報の提供者に最高2500万ドル(約30億円)の報奨金を支払う、とのメッセージをラジオで放送している。 同紙によると、米軍機上の空てい部隊が18日からこのメッセージを流している。 同メッセージは、”よそ者のテロリストを追い出す”ために協力するようアフガン国民に呼び掛けるとともに、ビンラディン氏と同氏の組織「アルカイダ」の幹部らの居場所に関わる情報を提供すれば報奨金を支払う、としている。 また、同様の呼び掛けのビラも投下しているという。(ロイター) |
|
「アフガンの子供救って」=児童団体が募金呼び掛け 飢えや寒さに苦しむアフガニスタンの子供たちに対する国連の救援活動に役立ててもらおうと、「全国保育団体連絡会」など3つの児童団体が20日、「アフガンの子ども救援基金」を発足させた。募金を集めて国連児童基金(ユニセフ)に寄付するほか、米軍の空爆を中止するよう求める署名集めや、同時テロ事件の被害に遭った米国の子供たちを励ますなどの活動を進めるという。 基金の呼び掛け人には、児童文学者の松谷みよ子さんや作家の早乙女勝元さんらも名を連ねた。同日、東京都内で記者会見した呼び掛け人で詩人の小森香子さん(71)は、「無差別爆撃で傷つく子供たちを見過ごしにできない。日本も自衛隊を派遣しないで」と訴え、「『何かしたいが、どうしていいか分からない』という人たちに活動してほしい」と話した。 募金の申し込みは、郵便振替口座00150−7−83524「アフガンの子ども救援基金」。問い合わせは事務局、電話03(3339)3901まで。 (時事通信) |
|
円、123円台前半=ロンドン外為 【ロンドン20日時事】20日のロンドン外国為替市場の円相場は小動きにとどまり、1ドル=123円台前半で推移している。午前9時現在は同123円05〜15銭と、前日午後4時時点(同123円25〜35銭)に比べて20銭の小幅な円高・ドル安。 アフガニスタン情勢をめぐり、米軍の支援を受けた北部同盟による支配地域が大きく拡大しているのにつれて、戦闘状態の早期終結期待が強まっており、前日に続き、8月上旬以来の円安水準となる123円台で推移している。 (時事通信) |
|
<北部同盟>多国籍軍受け入れを説得 アフガン復興で国連 国連は、アフガニスタンの治安維持のための多国籍部隊の受け入れを拒否した反タリバン連合(北部同盟)に対し、本格的な説得を始めた。日米共催の高級事務レベル協議が20日開幕し、アフガンの経済的な復興問題が検討されるが、その基盤となる和平の実現に多国籍軍をぜひ活用したい思惑があるためだ。(毎日新聞) |
|
<中東和平>米の仲介方針にアラブ諸国は不信感 【ワシントン布施広】米政府は19日、中東和平の仲介を積極的に行う方針を表明したが、ブッシュ米大統領は同日、暴力行為停止に関するアラファト・パレスチナ自治政府議長の努力不足を暗に批判するなどパレスチナへの厳しい姿勢を崩していない。和平仲介の意思表明は、アフガニスタン攻撃への反発を緩和する懐柔策との見方も強く、アラブ諸国はブッシュ政権に対する不信感をぬぐえないのが実情だ。 中東和平に対する取り組みを発表したパウエル国務長官は、現大統領の父親(ブッシュ元大統領)が開催に尽力したマドリード和平会議(91年)の精神の復活を訴え、パレスチナ国家の樹立を認める姿勢を明確にした。さらに和平仲介に関する米国の「指導的役割」という言葉を使い、交渉を積極的に推進する構えを見せた点が注目される。 ブッシュ政権はこれまで、米政府としての合意案を提示したクリントン前政権に対し「解決策を押し付けた」と批判。イスラエルの要望をくんで、交渉はもっぱら当事者に任せる態度だった。こうした姿勢が和平交渉の求心力を失わせ、イスラエルとパレスチナの対立拡大の一因となっていたことは否めない。 だが、ユダヤ票を重視するブッシュ政権の「体質」が、どこまで変わったかは疑問だ。ブッシュ大統領は10、11日の国連総会出席の際、アラファト・パレスチナ自治政府議長とは会談せず、19日には「アラファト氏は和平交渉再開のために、暴力行為を大幅に抑制する必要がある」と語った。 また、米国がアフガン攻撃に忙しい時期に、なぜ新たな中東和平への取り組みを発表したのかという素朴な疑問も残る。米国がアラブ諸国に「誠意」を感じさせるためには、ブッシュ・アラファト会談の実現が一つの試金石になりそうだ。(毎日新聞) |
|
<ラマダン>イスラム諸国大使招き夕食会 米大統領 【ワシントン佐藤千矢子】ブッシュ米大統領は19日夕、イスラム諸国の駐米大使ら約70人をホワイトハウスに招き、イスラム教のイフタール(一日の断食が終わった直後の夕食)を共にした。ラマダン(断食月)期間中のアフガニスタン攻撃にイスラム世界から強い反発が挙がっていることから宗教行事を一緒に過ごし理解を求めたものだ。 大統領は「イフタールを催すことで、米国はみなさんの友情と偉大な信仰の伝統に敬意を表したい」と強調。さらに「我々の対テロ軍事行動の目的を支持していただき感謝する。今晩も攻撃はアフガンで続いている。アフガンの人々は間もなく平和を味わうだろう」と述べ、ラマダン中の攻撃に理解を求めた。 イフタールはクリントン前政権時に国務省で開催されたことはあるが、ホワイトハウス内では初めてという。 ◇駐パキスタン米大使も断食 【イスラマバード井田純】チャンバリン駐パキスタン米大使は19日夜、約1カ月のラマダン期間中、自らも断食をすることを明らかにした。パキスタン各紙が20日、報じた。 大使はイスラマバードの公邸にパキスタン政府高官やイスラム諸国の大使を招き、イフタールを開いた席上、述べた。「ラマダンの自己犠牲の精神に感銘を受けた」と断食の理由を説明した。(毎日新聞) |
|
<サウジ助言機関議長>欧米の「イスラム批判」に懸念 【リヤド笠原敏彦】サウジアラビア政府の助言機関「諮問評議会」のムハマド・ビンジュベイル議長(元法相)は19日、毎日新聞との会見に応じ、米同時多発テロ後、欧米社会が「イスラムへの批判」を強めているとの懸念を示した。 サウジには国会がなく、国王が任命する諮問評議会がその代役を果たしている。イスラム法学者でもある議長は、同時テロ後、欧米のメディアを中心にイスラム社会全体を批判する傾向が強まっていると指摘し、「批判の背後には政治的な意図がある」と述べた。 具体的には、パレスチナへのサウジなどの支持を弱めることを狙った「政治的な脅し」とし、シオニズム(ユダヤ民族主義)が背後で影響力を行使しているとの強い懐疑心を表明した。 また、米国を中心にしたアフガン攻撃については「テロリストへの攻撃は支持するが、ラマダン(断食月)かどうかに関わらず、一般人を犠牲にする攻撃には反対する」と述べ、アフガンのイスラム同胞に多くの犠牲者を出している軍事行動に不快感を見せた。 ラマダン入りを前にした14日、サウジ政務の実権を握るアブドラ皇太子は宗教指導者を集め、「反イスラム・キャンペーン」にはイスラムの教義で立ち向かうよう訓示している。(毎日新聞) |
|
タリバン司令官、アフガン北部のクンドゥズ引き渡しで協議も=北部同盟 [イスラマバード 20日 ロイター] アフガニスタンの反タリバン勢力「北部同盟」のドスタム将軍は、タリバンの司令官2人が、同国北部クンドゥズにいるタリバン兵数千人を安全に移動させることについて協議するため、マザリシャリフを訪れる可能性がある、と述べた。 同将軍がロイター通信に明らかにしたもの。 ドスタム将軍は、11月9日にタリバンから要衝マザリシャリフを奪取している。 同将軍によると、北部同盟に降伏するアフガニスタン人のタリバン兵には恩赦を与える計画。 アラブ人、パキスタン人、チェチェン人など、外国人のタリバン兵については、「国際法と人権規約に基づいた処遇をする」という。 同将軍が、マザリシャリフから、電話で明らかにしたもの。 また同将軍は、これまでタリバンの支配下にあった4州のうち、ホスト、パクティアの2州が、タリバンの支配に抵抗し、独自の評議会(シューラ)を設立、現在、北部同盟と協力関係にあるとの報告を受けているという。 同将軍によると、タリバンは、すでにこの2州から撤退している。この情報は確認されていない。 タリバンのザイーフ駐パキスタン大使は、29日、ロイター通信に対し、この4州が依然としてタリバンの支配下にある、と話していた。(ロイター) [11月20日15時40分更新] |
|
<アフガン>カナダが治安維持部隊派遣見合わせ カナダのエグルトン国防相は19日、アフガニスタンの治安維持のための部隊派遣を当分、見合わせると表明した。カブールを制圧した北部同盟が、外国部隊の受け入れ拒否を表明したのを受けたもの。英国もすでに同じ理由で、現地への部隊増派を延期しており、国連主導の暫定政権作りに影響を及ぼす可能性も出てきた。(毎日新聞) |
|
敗残兵がカシミールに転戦?=タリバン崩壊で懸念深める−インド 【ニューデリー20日時事】アフガニスタンのタリバン政権が事実上、崩壊したのを受け、パキスタンとの間でカシミール地方の領土問題を抱えるインドが、タリバンの敗残兵がカシミールの紛争地域に潜入し、戦闘に加わる恐れがあるとして懸念を深めている。 インド政府は、タリバン兵の一部がパキスタンの手助けを受けてカシミールに移動するのではないかとみている。18日にはジャム・カシミール州の都市ランバン中心地で、民間人を含む10数人が過激派により殺害されるテロ事件が発生した。 (時事通信) |
|
タリバン、北部クンドゥーズで降伏を模索 [カブール 20日 ロイター] アフガニスタンで米軍機がタリバン勢力の残りの拠点への空爆を続け、地上部隊がウサマ・ビンラディン氏の追跡を続ける中、アフガン北部クンドゥーズで対抗勢力の北部同盟に包囲されているタリバンの兵士らは、降伏交渉を試みている。 アフガンと接するパキスタン南西部の国境地帯からの報道によると、米国主導の空爆開始から45日目を迎えた現在も、タリバン勢力は南部カンダハルを支配している。 しかし、北部のクンドゥーズでは、タリバン兵や、ビンラディン氏率いる過激組織アルカイダと関係のあるパキスタン、アラブ、チェチェン人の義勇兵数千人が北部同盟に包囲されており、戦闘終結を模索している。 タリバン勢力の司令官らは、国連に降伏する意向を示しているものの、クンドゥーズを北部同盟に引き渡すことはないとの立場を示している。 北部同盟側は、アフガニスタン人の兵士らが降伏すれば安全を保証するが、外国人ゲリラについてはその限りではない、としている。(ロイター) |
|
タリバン、アル・カーイダの条件付き降伏は認めず 【ワシントン19日=坂元隆】ラムズフェルド米国防長官は19日の会見で、アフガニスタンの南部カンダハルや北部クンドゥズなどで抵抗を続けているタリバン勢力やイスラム過激派「アル・カーイダ」のメンバーが降伏を条件に国外亡命を希望してもいっさい容認しない考えを示した。 ラムズフェルド長官は、クンドゥズのタリバンと反タリバン勢力の間で、国連介入を条件とした降伏交渉が行われているとの情報について、タリバンやアル・カーイダのメンバーが「交渉で国外に脱出し、ほかの国を不安定化させたり、米国に対するテロをしたりすることのないようにあらゆる努力をする」と述べた。 さらに長官は「彼ら(タリバンやアル・カーイダのメンバー)は殺されるか、捕虜になるかのどちらかになるよう願っている」と話し、交渉による妥協の余地はないことを強調した。 また、タリバンの最高指導者オマル師についても、降伏と引き換えにカンダハルからの脱出を認めるようなことはないと明言した。 国防総省当局者によると、米軍は先週末までにアフガニスタンに展開する特殊部隊を増員しており、ラムズフェルド長官は19日、数百人の特殊部隊要員がアフガン国内で任務についていると述べた。(読売新聞) |
|
<カンダハル>取引でオマル師の脱出認めず 米国防長官 【ワシントン布施広】ラムズフェルド米国防長官は19日の会見で、アフガニスタンのタリバン政権とパシュトゥン人勢力によるカンダハル明け渡し交渉に言及、タリバンの最高指導者オマル師が取引に基づいてカンダハルから脱出することを容認しない方針を明らかにした。 ラムズフェルド長官は「彼(オマル師)のカンダハル退去を知りながら、我々が見逃すかと言うなら、答えはノーだ」と述べ、オマル師の脱出を察知した場合は、攻撃または拘束作戦を行う意向を示した。 また交渉によってタリバン兵士らが北部クンドースから脱出すれば、隣国や米国に対するテロを企てる可能性があるとして、「彼らを殺すか捕虜にすることを希望する」と述べた。 ビンラディン氏を捜索する米軍特殊部隊は、洞くつなどを重点的に調べているが、洞くつやトンネルの数が多いため、捜索の長期化は必至。長官は同氏拘束に巨額の懸賞金がかかっていることを指摘し、アフガン人が捜索に協力することを希望した。(毎日新聞) |
|
<カンダハル>タリバン側に期限つき撤退を要求 地元部族側 【クエッタ(パキスタン南東部)亀井和真】アフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバンの本拠地、カンダハルでタリバン側に市の支配権移譲などを求め、交渉を続けている地元部族側は19日、タリバン側に対し、23日を期限としカンダハル撤退を求めた模様だ。 クエッタの地元部族の広報官によると、19日、地元の2部族がタリバン側と交渉した。交渉ではタリバン側に平和的な市の受け渡しを求めたほか、▽今後の交渉はカンダハル以外のタリバン側の希望地で行う▽タリバンの最高指導者、オマル師の安全を保障する▽同時多発テロの首謀者とされるウサマ・ビンラディン氏の身柄確保の場合は米国に引き渡すこともある――などを改めて通告した。 部族側はタリバン側がこれらの条件をのまない場合は、攻撃を開始するとしている。 一方、部族側は、カブールを制圧した反タリバン連合(北部同盟)が、カブール州とカンダハル州の中間にあるガズニ州を越えて進軍しないことを再度要求。同広報官によると「北部同盟側もこれを了承した」という。(毎日新聞) |
|
<タリバン政権>パキスタン外相が崩壊を認める パキスタン外相は19日、「タリバン政権が崩壊したことは明白だ」と述べ、同政権の崩壊をパキスタンとして初めて認めた。パキスタンはタリバン創設時から支援を続けている。外相は、北部同盟前大統領の政権を承認する用意もないとし、「国連によって樹立される暫定政権と外交関係を持つことを期待している」と語った。(毎日新聞) |
|
国連、アフガンへの援助物資空輸を21日に再開する意向 [ローマ 19日 ロイター] 国連は、21日にもアフガニスタンに対する非食糧援助物資を、カブールに空輸する意向。 ローマの国連ジョイント・ロジスティックス・センターの当局者が明らかにした。国連は、9月11日の対米テロ攻撃以降、アフガニスタンへの援助物資の空輸を差し止めている。 この国連当局者は、ロイター通信に対し、「航行許可や飛行場の状況にもよるが、水曜日に、おそらくはイスラマバードから、ロッキードC130型輸送機をカブールに派遣する予定だ」と述べた。(ロイター) |
|
タリバン・アルカイダ幹部の捜索に特殊部隊を追加投入=米国防総省 [ワシントン 19日 ロイター] 米国防総省は、アフガニスタンのタリバン政権やアルカイダの幹部を捜索するために、特殊部隊をアフガニスタン南部に追加投入していることを明らかにした。 国防総省のビクトリア・クラーク報道官は記者団に対し、先週末に特殊部隊を追加投入したことを明らかにしたが、活動している特殊部隊の兵士の数は依然として、「比較的少数で、(アフガニスタン)国内全体で数百人」と述べた。 (ロイター) |
|
<アフガン>テレビ朝日クルー襲われる けが人はなし テレビ朝日によると、同テレビのクルーが19日、アフガニスタン東部で兵士のような男数人に襲われ、ワイヤレスマイクとカメラを奪われた。けが人はなかった。(共同)(毎日新聞) |
|
<アフガン攻撃>米軍、北部のクンドース州を空爆 【イスラマバード澤田克己】米軍は19日、アフガニスタン北部で唯一のタリバン支配地域となったクンドース周辺などに空爆を行った。パキスタンの英字紙「ドーン」は同日、タリバン軍司令官の話として、週末の爆撃により、クンドースで1000人以上の死者が出たと報じた。 タジキスタンとウズベキスタンの国境に近いクンドースはこれまで重視されていなかったが、タリバンは現在、2〜3万人の兵力を展開している。主要都市から撤退を続ける中で、タリバンがこの地に兵力を集中させる理由について軍事筋は「北部同盟の補給基地となっている両国を攻撃する際の拠点とする可能性がある」とみている。 タリバン系のアフガン・イスラム通信は、タリバンが国連保護下での撤退を求めていると報じ、現地からは投降するかどうかを巡りタリバンと外国人義勇兵との意見対立も伝えられている。 同通信によると、米軍は19日、タリバンが撤退した東部ナンガハル州にも空爆を加え、少なくとも7人が死亡した。同州への空爆は、ウサマ・ビンラディン氏が潜む東部山岳地帯への空爆の一環と見られる。(毎日新聞) |
|
フィリピン南部国軍襲撃の死者60人以上に フィリピン南部ホロ島でイスラム勢力モロ民族解放戦線(MNLF)のゲリラが比国軍司令部などを襲撃した事件で、国軍は20日、国軍とゲリラの死者計55人に加えて市民7人が犠牲になったほか、80人以上が負傷したと発表した。比政府は、ミンダナオ・イスラム自治区(ARMM)のミスアリ知事が事件の責任者と断定、停職処分にするための手続きを始めた。 襲撃したのは、ミスアリ知事派のMNLFゲリラ約200人。同知事は今月26日予定のARMM知事選挙の延期を主張しており、現在は所在不明になっている。訪米中のアロヨ大統領は、同知事に対して48時間以内に事情説明するよう求め、知事選を予定通り行うよう関係者に指示した。 ホロ島は同知事の出身地。ブッシュ大統領がテロ支援組織に指定し、近くのバシラン島で米国人人質らを監禁しているイスラム過激派組織アブサヤフの拠点のひとつでもある。同知事は今月8日、アブサヤフ指導者と会談。「襲撃したゲリラの中にアブサヤフのメンバーがいた」という情報もあり、国軍は警戒を強めている。(20:30) |
|
米大統領夫人に呼応し、英首相夫人もタリバーン非難 ブレア英首相のシェリー夫人は19日、官邸で記者会見し、タリバーン政権下のアフガニスタンで横行した女性抑圧を非難した。先週末、同じ趣旨のラジオ演説をしたブッシュ米大統領のローラ夫人に呼応し、アフガンの女性たちに人権、尊厳を取り戻そう、と訴えた。 シェリー夫人はこの日、アフガンから英国へ逃れた女性数人を招き、タリバーン政権下で学校や職場から追放された経験を聞いた。ショート国際開発担当相ら2人の女性閣僚も加わった会見で、「弁護士、首相夫人として世界中の虐げられた女性に会ったけれど、タリバーンほどの残酷さは記憶にない」と話した。 米英のアフガン攻撃の正当性と印象づける狙いがうかがえる。首相報道官は「女性たちのベールを上げさせるため、英米が協力した」と説明した。(17:57) |
|
アフガン難民が地雷踏まぬよう 帰国に備えNGOが啓発 パキスタンの難民キャンプで、地雷や不発弾の危険を訴える「地雷啓発教室」が開かれている。タリバーン政権の崩壊などでアフガニスタンへ帰国する難民の増加が予想されるが、非政府組織(NGO)は、米軍が使った集束(クラスター)爆弾の不発弾などへの注意も呼びかけている。 国境の街ペシャワル郊外のカチガリ難民キャンプ。その一角に置かれたテーブルを50人あまりの大人や子どもが囲み、真剣な表情で見つめた。テーブルの上にはさまざまなタイプの地雷、爆弾などの実物が並ぶ。 「教室」は、地雷除去の活動を続けるアフガンのNGO「オマール」(本部カブール)が各地で開いている。イラストを見せながら、タイプごとの特徴を説明する。 アフガンには約1000万個の地雷が埋まっているという。だが、移動する避難民らは危険エリアを知らないため、地雷の被害は4割も増えているとも指摘される。 とくに不発弾は新たな脅威だ。クラスター爆弾について「旧ソ連のものに比べて威力が高い。初めて見る物には絶対近づかないように」と強調した。 クラスター爆弾は1発で約200個の小爆弾をまき散らす。NGO関係者は、小爆弾のかなりの割合が不発弾となって残っているとみている。 講義を聴いた難民の一人は「どこに不発弾があるのかよくわからず、怖い。形だけでもしっかり覚えておきたい」と話していた。(14:23) |