2001
11/19
11/19 <サウジ王子>毎日新聞インタビューでアフガン秘話を語る

 【リヤド笠原敏彦】米同時多発テロの首謀者とされるウサマ・ビンラディン氏とかつて面識があったサウジアラビアの対外情報機関「GID」前長官、トルキ・アルファイサル王子(56)は18日、毎日新聞と会見した。王子は今回のテロが発生前の98年、アフガニスタンのイスラム原理主義勢力「タリバン」の最高指導者オマル師と交渉を行い、タリバン側が一時、身柄引き渡しに合意する姿勢を見せていた事実を明らかにした。 

 同時多発テロの背景に、アラブ有数の親米国でありながら、タリバンとの外交関係を維持していたサウジの工作失敗があったことが浮かび上がった。

 王子はGID長官を77年以来24年間務め、旧ソ連軍のアフガン侵攻(79年〜89年)にからむアフガン戦略の責任者だったが、今年8月末、突然、辞任した。

 会見で、王子はファハド国王の命を受け、98年6月、ビンラディン氏の潜伏するアフガン南部・カンダハルでオマル師に会い、ビンラディン氏の身柄引渡しを求めたと語った。オマル師は説得を受け入れ、引渡しの方法などを協議する両政府の合同委員会設置で合意したという。

 だが、同年8月、ケニア、タンザニアの米大使館同時爆破テロ事件とそれを受けた米国の巡航ミサイルによるアフガン報復攻撃が発生。トルキ王子が9月にカンダハルを再訪すると、敵対心を露にし、身柄引き渡し協議は決裂したという。

 身柄引き渡しを求めた背景について、王子は「ビンラディン氏は公然とサウジに敵対的な態度を見せ、国内で(ビンラディン氏の支援組織「アルカイダ」への)徴兵活動を行うなど、大きな問題を引き起こしていた」と指摘した。サウジ政府は米大使館爆破テロを機に、タリバンとの外交関係を凍結、同時テロ後、断交した。

 王子はまた、米同時多発テロに関し、「アルカイダとその指導者の犯行であると確信している」と語った。サウジ政府はこれまで同時テロは非難しながらも、国内のイスラム強硬派への配慮などから、公式にはビンラディン氏の関与には言及していない。

                   ◇ 

 トルキ王子との会見の主な一問一答は次の通り。

 ―80年代に行ったビンラディン氏への支援は。

 ◆サウジは「無神論」のソ連による侵攻と戦ったイスラム教徒に対し、兵器や食料、通信装備などを支援した。10年間に10億ドルの支援を行った。サウジ国内からジハードに参加した義勇兵は1000人を超えるだろう。だが、彼は支援とは関係がない。彼は自分の財産を注ぎ込み、我々の支援は必要なかった。

 ―ビンラディン氏の身柄確保を試みたことはありますか。

 ◆オマル師に会い、「彼は両国関係を害している」と説得した。1時間半の協議の結果、同師は「分かった」と答えた。米大使館同時爆破テロが起きた後、再びカンダハルを訪れると、オマル師は激しい口調で「サウジは米国の植民地だ。我々は米軍からメッカとメディナの2大聖地を抱えるサウジを解放する」と非難を浴びせ、私は席を立った。

 ―ビンラディン氏とアルカイダの能力をどう見ますか。

 ◆私はアルカイダが世界中に組織を張り巡らしているとは思わない。ビンラディン氏の財力は4000〜5000万ドル。サウジ国内から同組織へ参加したのは過去10年間で200〜300人だろう。彼らに核兵器能力はない。(毎日新聞)
<アフガン>5年ぶりに映画上映 人気の「ウルジ」に市民殺到

 【カブール中坪央暁】アフガニスタンの首都カブールで19日午前、5年ぶりに映画が上映され、市民が映画館に殺到した。96年にカブールを占拠したタリバン政権は、厳格なイスラム教解釈により、映画やテレビ、音楽などの娯楽を一切禁止していた。

 上映されたのはソ連とのアフガン戦争時に活躍した80年代のイスラム戦士を描いた人気映画「ウルジ」。映画館主がひそかに保管していたフィルムだ。映写技師が古びた映写機をていねいに操作した。

 一方、映画館の外では入場しようとする市民らの間で乱闘が起こり、警官隊が出動する騒ぎとなった。好評に気を良くした映画館主は「午後も上映する」と胸を張った。だが、この日、女性の入場は許可されなかった。(毎日新聞)
<アフガン>米軍空爆で99年キルギス日本人拉致の指揮官死亡?

 【モスクワ石郷岡建】タス通信は19日、ウズベキスタンの情報筋の話として、99年にキルギスで起きた日本人技術者拉致事件の犯行グループ「ウズベキスタン・イスラム運動」の軍事部門責任者、ジュマ・ハッジーエフ(通称ナマンガニ)指揮官がアフガニスタン北部のクンドースで死亡したと報じた。

 英国BBC放送も、北部同盟のドスタム将軍の発言として同指揮官の死亡を伝えた。米軍の空爆によるものと観測されている。

 一方、タジクスタンの軍事情報筋の話としてタス通信は、同指揮官が今月10日までアフガンの首都カブールにいたことを確認、政治部門の責任者、タヒル・ヨルダシ代表とともに、カブール郊外に潜んでいる可能性が強いとも報じた。

 ナマンガニ指揮官は今年夏、タリバン勢力からタホル州のタルカン戦線司令官に任命され、中央アジア、アラブ、パキスタン、チェチェン、ウイグル人などの外国人部隊を結成、指揮していた。

 北部同盟とタリバン勢力は北部のクンドースで激しい戦闘を展開しており、米軍は連日空爆を行っている。ナマンガニ部隊はクンドースを守備するタリバン勢力の中核といわれる。(毎日新聞)
タリバンのペシャワル領事館が閉鎖へ


 [イスラマバード 19日 ロイター] パキスタン当局は、アフガニスタンのタリバンに対し、ペシャワル領事館の閉鎖を命ずる。
 パキスタン軍事政権の広報官は、同領事館の閉鎖に関する質問に対し、「本日命令されると思う」とコメントした。
 ペシャワルは、アフガニスタンとの国境を成すカイバル峠に近い要衝。
 パキスタン当局は今月初旬、カラチ領事館の閉鎖をタリバン側に求めており、パキスタンに残るのは、イスラマバードの大使館とクエッタの領事館のみとなる。(ロイター)
独首相、多国籍軍不参加を表明

 【ベルリン19日=宮明敬】ドイツのシュレーダー首相は18日、自らが率いる社会民主党(SPD)の党執行部に対し、アフガニスタンに展開する国連傘下の多国籍軍にドイツ軍を参加させるつもりはない、と表明した。19日付のフランクフルター・アルゲマイネ紙が伝えた。同紙によると、首相は、今回の多国籍軍の性格は「和平が達成された地域に派遣される古典的な平和維持部隊とは異なる」と語り、戦闘が避けられない状況では、派兵は難しいとの見方を示した。

 シュレーダー政権は、米軍主導の軍事作戦に急襲部隊100人を含む将兵計3900人を派遣することを決め、16日に連邦議会の承認をかろうじて得たばかり。急襲部隊以外は後方支援任務に就く予定だ。(読売新聞)
ビンラーディン捕捉大詰め

 【ワシントン19日=林路郎】ライス米大統領補佐官(国家安全保障担当)は18日、CNNテレビに対し、同時テロ首謀者とされるウサマ・ビンラーディンに関し「行動半径を狭められ、作戦展開が不自由になっている」と語った。

 また、ウォルフォウィッツ国防副長官も同日、CBSテレビに「ビンラーディンは非常に大きな危険に身を置いている」と述べ、同補佐官、同副長官ともに米軍のビンラーディン捕捉作戦が大詰めを迎えたとの認識を強く示唆した。

 19日付の米紙ニューヨーク・タイムズは、ビンラーディン捕捉作戦の主力となる特殊部隊が、アフガン北部と南東部で数十人規模増強された、と伝えた。米軍は特に、この一帯の洞窟など地下施設にビンラーディンが潜伏している可能性が濃厚とにらみ、空爆を強化。国防総省当局者によると、洞窟攻撃のたびにタリバンやビンラーディンのテロ組織「アル・カーイダ」幹部らが別の洞窟へ移動するため、幹部の潜伏先が次々と特定されつつあるという。スタッフルビーム統合参謀本部作戦副部長は18日までに、アル・カーイダの「指揮・命令系統が壊滅した」と述べており、既にビンラーディンによる統制は失われている可能性が強い。

 米特殊部隊にはパシュトゥン部族のほか英陸軍特殊空てい部隊(SAS)も協力。英各紙は18日、ビンラーディンに対する包囲が約77平方キロの範囲まで狭められたと伝えたが、これは英軍経由の情報とみられる。

 タリバンのザイーフ駐パキスタン大使はここ数日「ビンラーディンは行方不明」と発言しているが、これはタリバンとビンラーディン側近が事実上、連絡不能に陥ったことを示唆する。

 ビンラーディン拘束に向けての米国の楽観ムードの背景には、<1>空爆、検問強化によりビンラーディンの移動可能範囲が制限された<2>アル・カーイダのナンバー2、ムハンマド・アーテフ軍事委員会委員長が空爆死したとみられ、同組織のアフガン国内での指揮・指令系統がマヒした<3>ビンラーディンが国外逃亡を図るにも受け入れ国がない――などの状況があろう。(読売新聞)
<アフガン攻撃>週末の米軍空爆で1000人以上の死者

 パキスタンの英字紙「ドーン」は19日、アフガニスタン北部クンドース州に米軍が週末に行った空爆で、タリバン側に1000人以上の死者が出たと報じた。クンドースは北部で唯一のタリバン支配地域。タリバン系のアフガン・イスラム通信は、タリバンが国連保護下で撤退することを求めていると伝えている。(毎日新聞)
英軍部隊のアフガン展開、現地の問題解決まで待機


 [ロンドン 19日 ロイター] 英国防省は、アフガニスタンに最大6000人の部隊を展開する態勢にあるが、現地で諸問題が解決するまでは待機させる方針。
 同省広報官がロイター通信に明らかにした。
 広報官は「英軍部隊の役割やリスクが明確にならない限り、部隊展開は行わない。情勢は流動的だ」と語った。
 85人の先遣部隊は16日、アフガニスタンの首都カブール北部のバグラム空港に到着したが、北部同盟との間で対立が表面化した。
 英国のメディアはこれを原因として、部隊展開が延期されたことを報じた。しかし、国防省は、展開日程は未定だったとしている。
 (ロイター)
<アフガン攻撃>戦況急変に慎重な対応迫られる欧州各国

 アフガニスタンに対する軍事行動に欧州各国が参加を表明している。首都カブール陥落など戦況の急変で、派遣部隊の規模や任務は不透明になってきた。テロ組織アルカイダの壊滅という米国の作戦に協力するのか、タリバン政権後の治安維持を目指す多国籍部隊に参加するのか。各国は慎重な対応を迫られている。(毎日新聞)
CIA、1年半前からアフガンで反タリバン工作…米紙

 【ワシントン18日=林路郎】18日付の米紙ワシントン・ポストは、米中央情報局(CIA)が約1年半前からアフガニスタン南部のパシュトゥン人部族有力指導者と接触し、反タリバン勢力の形成に動いていたと報じた。ウォーターゲート事件などの特報で知られるボブ・ウッドワード記者が1面で伝えた。

 同紙によると、CIAは〈1〉カンダハル周辺など南部でのタリバンに対する部族の反乱〈2〉米軍の空爆のための攻撃目標の選定〈3〉人道・戦略目的の大規模な食料投下の地点決定――などで中核的役割を果たしている。

 CIAが1年半も前からアフガン工作に従事し、今回の軍事作戦で中核的役割を果たしていることは、テロ組織との戦闘を専門とする陸軍の特殊部隊「デルタ・フォース」などが投入される場合と異なり、米軍がウサマ・ビンラーディンとそのテロ組織「アル・カーイダ」の活動にかなり前から注目し、地域の部族勢力を利用してタリバンの支持基盤を崩す機会を周到にうかがっていたことを示す。

 アフガニスタンでの秘密作戦に従事しているのは、CIAでも最も機密度が高い「特別活動部」。約150人の戦闘員が6人1組のチームを組み、情報を細かに収集してきた。(読売新聞)
CIA、アフガンで極秘作戦遂行との報道を否定


 [ワシントン 18日 ロイター] 米中央情報局(CIA)は、CIAが軍部に知らせずにアフガニスタンで独自の作戦を遂行していたとする報道について、根拠のない観測だと否定した。
 CIA報道官は、CIAと軍部の関係はかつてないほど良好で、アフガン問題でも全ての情報を共有している、と強調した。
 ワシントン・ポスト紙は信頼できる筋の情報として、CIA”特殊活動部門”の部隊が9月27日、アフガン国内で米軍特殊部隊の足掛かりを作る活動を行っていた、と報じた。
 同紙はまた、CIAが対米テロ事件後にアフガン国内で行った軍事作戦に関する情報の提供を怠った、とする米空軍関係者2人の話を掲載した。
 バージニア州ラングレーのCIA本部には米空軍との連絡担当者がいるが、アフガニスタンの首都カブールなどの状況をモニター中の空軍担当者は、突然の爆発を見て「驚いていると後からCIAが発射したミサイルだったと分かる」といった状況があったとしている。(ロイター)
<テロ大戦>ビンラディン氏捕獲後の司法処理に論議



ビンラディン氏が逮捕された場合、彼の司法処理問題をめぐり激しい論争が繰り広げられることが予想される。

米国は軍事法廷にかけるという立場だ。ブッシュ米大統領は13日、外国人テロ被疑者を米軍事法廷にかけるという大統領令に署名した。ビンラディン氏を逮捕し、軍法で治めようとの思惑からだ。

これについては、問題を指摘する声が多い。ハーバード大のスタンリー・ホフマン教授(国際政治学)は「米軍のみが参加する軍事法廷は、密室法廷だとの非難を受けるだろう」とし「第2次大戦後、ドイツのニュルンベルクであった戦犯法廷のように、国際法廷の形を揃えるべきだ」と主張した。

仏ルモンド紙も18日付社説で「ビンラディン氏を米軍法会議にかけるのは国際法違反」だと批判した。特別国際戦犯法廷や国際裁判所に任せるべきだという指摘だ。

ドイツのフィッシャー外相も「国際司法裁判所(ICJ)がテロ犯の処罰に適した機関だ」と釘を刺した。ICJは虐殺・戦争犯罪・反人道的犯罪を扱うため、創設された。

国際的な世論を考慮し、米国はビンラディン氏の司法処理を軍事法廷の代わりに連邦裁判所へ「譲る」可能性もある。

慎重敦(シン・ジュンドン)特派員 < jdhin@joongang.co.kr >


2001.11.18 21:42

<テロ大戦>ビンラディン氏への包囲網を圧縮

米英の特殊部隊がウサマ・ビンラディン氏に対する包囲網を、アフガニスタン南東部のカンダハル付近に位置する広さ80平方キロ程度の狭い山岳地帯に圧縮したと、英サンデータイムズ紙が18日報じた。

同紙は英国防筋の話として、英特殊部隊SASと米特殊部隊兵力が同地域の南方接近路にヘリコプターで投入され、ビンラディン氏のパキスタンへの逃走を防いでいると伝えた。

同紙によると、SAS隊員らは10日前にカンダハル付近に到着、山上に観測所を設けて捜索・破壊に向けた巡察を行っており、最近は敵軍との交戦で数人を射殺したという。

カンダハル付近からパキスタンに避難してきたアフガン難民らも、米英特殊部隊員らが山岳地帯でビンラディン氏を捜索していたと話した。

一方、米国土安全局のリッジ長官は17日、ビンラディン氏が逮捕・射殺されたり自殺した場合、「テロ分子らが全く別の所で戦線をつくる可能性もある」との見方を示し、第2のテロ可能性を警告した。これを受けて米政府は、連邦捜査局(FBI)・中央情報局(CIA)と州防衛軍、予備軍などを中心に対テロ警戒体制を強めている。

2001.11.18 21:12

<タリバン>崩壊で女性の就労禁止解除 5年ぶりに放送戻る

 【カブール中坪央暁】ニュースや音楽、アニメ番組が市民の手に戻った――。タリバン政権崩壊を受け、厳格なイスラム教支配で禁止されていた国営カブールテレビの放送が18日、アフガニスタンの首都カブールで5年ぶりに再開された。キャスターを務めたのは茶色とクリーム色のスカーフを被った16歳の少女、マリアム・シャケバルさん。5年前に子供番組の司会役として人気を集めながら、女性の就労禁止で仕事を失っていた少女との“再会”に、市民は活気づけられた。

 放送はダリ語とパシュトゥン語で、市民がラマダン(断食月)の断食を終えた18日午後6時にスタート。マリアムさんが音楽やアニメ、ニュース、インタビュー、イスラム教コーランの朗読など番組内容を紹介した。

 男性司会者は「テロリズムとタリバン政権を倒し、みなさんに放送がお伝えできるようになった」と喜びのあいさつ。

 タリバン撤退後わずか6日の放送再開。10キロワットしかない送信機の出力の問題などから、放送は当面1日3時間、受信範囲もカブール市内に限られるが、テレビ局は「外国からの支援も得て1日も早く全土への24時間放送を実現したい」と、市民の娯楽の完全復活に意欲をみなぎらせる。(毎日新聞)
自衛隊参加、今は考えてない=アフガン治安維持の多国籍部隊−官房長官

 福田康夫官房長官は19日午前の記者会見で、アフガニスタン国内の治安維持のための多国籍部隊に対する自衛隊の参加について、「今すぐどうこうという話にはならない。日本(の自衛隊)が、紛争の最中に(現地に)行くというのは考えられない。もう少し、様子を見極めて、自衛隊が行ってもいいという時期が来るまで待つしかない」と述べ、現段階では考えていないことを明らかにした。
 また、アフガン情勢について「タリバンがカンダハルを中心に抵抗している状況だと思う。ウサマ・ビンラディンもアフガニスタン国内にいるとの見方が有力で、米軍による追跡が行われているもようだ」として、タリバンは完全に崩壊しているわけではないとの見方を示した。 (時事通信)
アフガン北部、支援物資が緊急に必要=赤十字


 [マザリシャリフ(アフガニスタン) 18日 ロイター] 赤十字国際委員会(ICRC)関係者は、アフガニスタン北部のマザリシャリフとその周辺で、食糧や飲料水などの生活必需品が緊急に必要な状況にあることを明らかにした。
 同関係者によると、これまでの調査で、特に同市郊外で食糧や医療物資が必要としている。
 1週間前に北部同盟が制圧したマザリシャリフで人道支援活動を行っているのはICRCぐらいだという。
 同市当局はICRCの活動に協力しており、拘留され負傷しているパキスタン人らの一部の病院への搬送を許可したという。(ロイター)
米軍、アフガン東部でビンラーディン追跡…米誌

 【ニューヨーク18日=本間圭一】19日発売の米誌タイム最新号は、米軍特殊部隊が、アフガン兵士の支援を得ながら、アフガニスタン東部ジャララバード近郊で、米同時テロの首謀者とされるウサマ・ビンラーディンの追跡を集中的に行っている、と報じた。

 パキスタン当局者の話として伝えたもので、ビンラーディンは、アラブ人兵士約1500人に護衛されながら、ジャララバードから同国北部ウルズガン州にかけての山岳地帯を夜間に移動しているという。追跡には、対テロ特殊部隊の米陸軍「デルタフォース」約800人があたっており、ビンラーディンを発見次第、射殺するよう命令を受けているという。(読売新聞)
<ビンラディン氏>捜索区域の絞り込みを確認 米大統領補佐官

 【ワシントン布施広】ライス米大統領補佐官は18日、潜伏を続けるウサマ・ビンラディン氏に対し、米国は「網をかぶせつつある」と述べ、同氏の捜索区域を狭めたことを確認した。またウルフォウィッツ国防副長官は、ビンラディン氏が潜伏を続けるのは難しくなっていると述べ、仮に同氏がアフガニスタンから出国した場合は、アフガン以外でも捜索を続ける意向を明らかにした。

 一方、同日、複数の米テレビに出演したパウエル国務長官はビンラディン氏を「見捨てられた人間」と呼び、「この男はどこへ行っても歓迎されないだろう。人殺しでテロリストだ。我々は彼を捕まえる」と述べ、外国逃亡の可能性は低いとの見方を示した。

 CNNテレビに出演したライス補佐官は、同氏が潜伏している可能性がある地域は明言しなかったが、「彼(同氏)の選択肢は、我々が(軍事行動を)始めた時より非常に狭まった」と述べ、同氏の組織「アルカイダ」が核兵器を保有しているとの観測については否定的な見解を示した。

 英紙によると、米英両軍の特殊部隊はアフガン南部を重点捜索地域に設定。米軍はカンダハル近郊の洞くつなどの空爆を続けている。

 またウルフォウィッツ副長官はCBSテレビに対し、タリバンとアルカイダは「大混乱」に陥っており、ビンラディン氏は隠れ家を探すのに必死になっていると指摘。さらに「米国はアフガンだけでなく、世界の約60カ国に張り巡らされたアルカイダのネットワークを追跡する」と述べ、ビンラディン氏を含むアルカイダの幹部を掃討しない限り、米国の軍事作戦は終わらないことを明確にした。(毎日新聞)
ロンドンのアラビア語紙アルハヤトは17日付の紙面で、テロ組織アルカイダのメンバーを名乗る男の証言として、ウサマ・ビンラディン氏には10人の影武者がいると報じた。同氏の所在をめぐっては情報が錯綜(さくそう)しているが、反タリバン勢力の北部同盟などはアフガン国内に潜伏しているとの見方を持っている。また、フジテレビは米中枢同時テロ後、ビンラディン氏に20人目の子供が生まれたと伝えた。

 顔も体格もビンラディン氏のそっくりさんが10人。うち、2人は北アフリカ出身。証言した男は本物と見分ける方法を「背中にある生まれつきのあざや傷を見るしかない」と話した。さらに「10人はまだアフガン国内にいる。米軍がタリバンをせん滅したとしても、ビンラディン氏の拘束はできないだろう」と述べた。

 影武者の存在を明らかにした男は「アブ・ヌール」という仮名を使い、アルカイダのメンバーと主張。アルカイダには98年に加わったと話している。

 これまでも影武者については、5人程度いるとの情報がテロ発生直後にあり、本物の動きを察知されないため、同時間帯に別の場所に現れてかく乱するとされてきた。

 居場所がはっきりしないビンラディン氏だが、北部同盟のカヌニ内相は18日、同氏は「アフガン国内に潜伏している」という見方を強調。家族や生後まもない子供も一緒かどうかは分かっていないが、タリバンの本拠地カンダハル周辺にいるとみている。

 また、18日付の英サンデー・タイムズは英国防省筋の話として、米英軍が同氏の隠れている場所をアフガン南部の山岳地帯とほぼ特定し、約78平方キロの地域を特殊部隊が捜索する作戦を展開していると伝えた。特殊部隊は同氏のパキスタンへの逃亡を防ぐため、10日前からカンダハル近くに入り、小規模の戦闘を繰り返しながら丘の上に監視所を設置した。

 英紙サンデー・テレグラフも英国防当局者の話として、ビンラディン氏の拘束または殺害が「数日内」で可能になってきたと報じた。同紙によるとフーン英国防相は「われわれがビンラディン氏を見つけることもあり得るが、地元指導者らが捕まえる可能性の方が大きい」と述べ、北部同盟を含めた国内勢力による拘束などにも言及した。

 一方、タリバンのザイーフ駐パキスタン大使はアフガン・イスラム通信に対し、ビンラディン氏は「どこに潜伏しているのかは知らないが、タリバン支配地域にはいない」と述べた。
ビンラディン氏「数日以内に拘束」へ
 18日付英紙が英当局者の話として、米中枢同時テロ最重要容疑者ウサマ・ビンラディン氏の拘束または殺害が「数日以内に可能」と報じた。別の英紙も、米英軍が同氏の潜伏先をアフガニスタン南部の山岳地帯にほぼ特定、約78平方キロの地域を特殊部隊による捜索を続けていると伝えた。これまで同氏の居場所については諸説流れたが、今回はかなり具体的情報。アフガン攻撃の「最終目標」キャッチが現実になる可能性も出てきた。
 ビンラディン氏拘束間近を伝えたのは18日付英紙サンデー・テレグラフ。英国防当局者の話として、この2日間で情報収集活動が飛躍的に効果を挙げており、同氏の拘束または殺害が「数日以内」で可能になってきたと報じた。フーン英国防相も同紙に対し「われわれが彼を見つけることもあり得るが、地元指導者らが捕まえる可能性の方が大きい」と、具体的な状況にまで言及している。

 また同日付英紙サンデー・タイムズは同氏の潜伏場所について、英国防省筋の話として「米英軍がビンラディン氏の隠れている場所をアフガン南部の山岳地帯とほぼ特定した」と伝えた。さらに現在、米英などの特殊部隊が同山岳地帯の約78平方キロのエリアを徹底捜索しているとも報じた。これは東京の世田谷区と渋谷区を合わせた程度の大きさ。同紙によると、同氏がパキスタンに逃亡するのを防ぐために、このエリアから南に抜けるルートを中心に、特殊部隊員をヘリコプターで投入した。

 ビンラディン氏の居場所については、これまで北部同盟筋などからカブール北側の山中説やアフガン北東部クンドゥズ州説など諸説が伝えられたが決定的な情報はなかった。サンデー・タイムズによると今回、フーン国防相は「彼の行動範囲はごく限られている」と自信満々に宣言しており、英情報筋も「あまり遠くへ移動できないとみている。こういう見方をする理由はいろいろあるが、自信がある」と語っていることから、同氏包囲網は相当狭まっているとみられる。

 ただ不安材料もある。18日付米紙ワシントン・ポスト(電子版)は、複数の米軍当局者の話として「米軍は空爆開始以来、10回前後もタリバン政権とビンラディン氏のテロ組織アルカイダの最高幹部らに肉薄しながら、攻撃許可が遅れたため逃していた」と伝えた。

 また同紙は、アフガンでの軍事作戦行動の陰の主役は米中央情報局(CIA)の「特殊活動部門」と報じた。約150人の元米兵精鋭らで組織されるが、存在が公表されたことはない。アフガン内に複数の拠点をつくり、タリバンらの情報を収集。アルカイダ最高幹部アテフ副官殺害にも何らかの情報提供をしたという。これら「見えない兵士」がビンラディン氏拘束に重要な役割を果たす可能性が高い。


タリバン、アフガン北部・クンドゥスから撤退の意向を表明=AIP


 [イスラマバード 18日 ロイター] アフガン・イスラム通信(AIP)は、アフガニスタン北部のクンドゥスで北部同盟軍に包囲されているタリバン武装勢力が北部同盟に対し、国連の監視のもとで平和裏に撤退したいとの意向を表明したと伝えた。
 これによると、タリバン側の司令官はクンドゥスから平和裏に撤退したいとの意向を表明し、国連に撤退ルートの確保を求めている。
(ロイター)
アフガン北部同盟のドスタム将軍派、米軍将兵が指揮しているもよう


 [マザリシャリフ(アフガニスタン) 18日 ロイター] アフガニスタンの反タリバン勢力、北部同盟のドスタム将軍派の本部で、米軍将兵が指揮をとっているもよう。
 ロイター通信のカメラマンが、マザリシャリフ近郊のドスタム将軍派の作戦本部に複数の米軍将兵がいるのを目撃した。
(ロイター)
ビンラディン氏の捜索範囲を絞り込んだとの報道、確認できない=英国防省


 [ロンドン 18日 ロイター] 英国防省は18日、英米の特殊部隊がウサマ・ビンラディン氏の捜索範囲を、アフガニスタン南東部の30平方マイル(80平方キロメートル)内に絞り込んだとする英日曜紙サンデータイムズの報道を確認できない、とした。
 同省のスポークスマンは同氏の潜伏地点について、「確認がとれていない」と語っている。
 サンデータイムズは、英米の部隊が、ビン・ラディン氏のパキスタンへの逃亡を阻止するため、タリバンの拠点カンダハル付近の同エリア南方にヘリコプターで接近した、と伝えた。
英国の国防情報活動筋は、ビン・ラディン氏は依然としてカンダハル南東部にとどまっているもよう、と語ったという。 (ロイター)
ビンラディン氏はアフガン国内にいる可能性高い=米国務長官


 [ワシントン 18日 ロイター] パウエル米国務長官は、ウサマ・ビンラディン氏は、なおアフガニスタン国内に潜伏している可能性が高いとの見方を示した。
 同長官はフォックス・テレビで、「(ビンラディン氏は)なおアフガニスタン国内にいるものと考えている」と述べたうえで、アフガン国外に脱出したと示唆する情報は得られていないと述べた。
(ロイター)
テロで途上国の貧困に拍車=国連と連携強化を−IMF・世銀

 【オタワ18時事】国際通貨基金(IMF)・世界銀行合同開発委員会は18日、共同声明を採択し、当地で開かれていた国際金融会議は閉幕した。声明は「(同時テロの影響で)開発途上国の貧困状況が悪化する」との懸念を表明。アフガニスタン復興などで各国際金融機関と国連が連携を強化していく方針を打ち出した。
 合同開発委はこのほか、IMF・世銀が途上国におけるテロ資金の監視を強めることで合意した。マネーロンダリング(資金洗浄)対策などを、融資の条件に加える方向で検討する。
 さらに、来年3月にメキシコで開かれる国連開発資金会議に向け、合同開発委は中長期的に政府開発援助(ODA)を増やす必要性などを確認した。 (時事通信)
<アフガン>ビンラディン氏は「カンダハル州のマルーフ周辺に」

 【カブール中坪央暁】反タリバン連合(北部同盟)の幹部は18日、オサマ・ビンラディン氏が「カンダハル州のマルーフ周辺にいるとの情報を得ている」と述べた。マルーフはカンダハルの約100キロ東にあり、ビンラディン氏の訓練キャンプなどがあるという。

 一方、タリバンのザイーフ駐パキスタン大使は17日、ビンラディン氏がすでに出国したと述べた後、依然アフガン領内にとどまっていると語るなど発言を変えている。

 タリバン系のアフガン・イスラム通信によると、同大使は18日「国内にいるか出国したかは不明だが、タリバン支配地域にはいない」と語った。

 一連のタリバン側の発言について北部同盟幹部は「空爆を停止させるため、国際社会をあざむくのが目的だ」と述べた。(毎日新聞)
ビンラーディン、南東山岳地77平方キロ内に

 【ロンドン18日=渡辺覚】英米両軍の特殊部隊が、米同時テロの首謀者とされるウサマ・ビンラーディンの包囲網をアフガニスタン南部の山岳地帯に狭め、拘束も間近である、との観測が急浮上した。英国防省筋が18日付の英主要日曜紙に語った。

 サンデー・タイムズ紙とオブザーバー紙によると、米英特殊部隊は潜伏先をカンダハル南東部の山岳部と特定、約77平方キロの地域にまで包囲網を狭めた。これは東京・山手線の内側(約70平方キロ)にほぼ相当する広さ。フーン国防相も「ビンラーディンの行動範囲は非常に限られている」と言明したという。

 サンデー・テレグラフ紙によると、米英両軍は具体的な居所の特定につながる重要情報を入手、「数日以内」に拘束・殺害が実現できる見通しという。(読売新聞)
北部同盟を援護、アフガン北部で大規模な空爆

 【イスラマバード18日=奥村健一】ロイター通信などによると、米軍は18日、アフガニスタン北部クンドゥズ州で大規模な空爆を行い、タリバン部隊が集結した州都クンドゥズを包囲する北部同盟を援護した。また、タリバン本拠地の南部カンダハル周辺でも空爆を続けた。

 アフガン・イスラム通信によると、米軍は同日未明、東部ナンガルハル州でタリバンの残存部隊などを狙った空爆を行い、少なくとも30人が死亡した。同州は反タリバンのパシュトゥン人勢力が14日に制圧し、タリバンに知事職を追われたハジ・カディール氏が知事に復職を決めたばかり。

 一方、東部パクティア州で16日夜から17日にかけて行った米軍の空爆で、タリバンのハッカニ国境相の自宅や近接するマドラサ(イスラム神学校)が被害を受け、34人の学生を含む62人が死亡したという。(読売新聞)
カブール誤爆の跡を歩く「子も家も失った」「弁償して」

 激しい空爆が繰り広げられたカブール市内では、所々で建物が崩れ、被害のつめ跡が残っている。米軍による空爆は誤爆が多く、多くの市民が巻き添えとなったと、タリバーン側は伝えてきた。それは本当だったのか。市内を歩き、被害の実態を聞いた。

 市内北西部のアカベタペビマル地区。航空レーダーがある丘のふもとに比較的貧しい人々が暮らす。住人のサヘブドットさん(40)は、2週間ほど前の午前6時ごろ、ここで米軍の爆撃を受けた。爆弾は3軒の家を直撃し、10人が死亡、3人がけがをした。サヘブドットさんの8歳の娘と1歳の息子も亡くなった。

 近くのモスクで早朝の礼拝を済ませて自宅に帰ったときだった。米軍機が500メートルほど離れたレーダー施設に爆撃を始めた。寝ていた4人の子どもを起こし、再び通りに出ると突然地面が揺れ、吹っ飛ばされた。振り返るとがれきの山ができていた。かき分けて家族を助け出したが、2人が死んでいた。

 「ラジオではタリバーンの施設だけを狙っていると言っていたのに……。妻は今も泣いている。家もカネも子どもも失った。アメリカに人生を壊された」。サヘブドットさんは嘆く。

 隣のグラマトさん宅では7人が死亡し、次男(13)だけ生き残った。親族宅で手当てを受けているが、家族が死んだことは近所中で申し合わせて伏せているという。

 近くに住むゴルバンさん(39)は「タリバーンに出て行って欲しかったから空爆は支持する。だけど、こんな誤爆はノーグッドだ」と憤った。

 近くの商店員アブドル・カリムさん(21)は「本当のことはつらすぎて言えない。タリバーンはパキスタンやアラブ人の勢力。外国同士が僕らの頭の上で勝手に戦争をしていたのさ」と話す。

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 共産政権時代に建てられたアパートが並ぶマクロロヤン地区にも、何日かに分けて爆弾が落ちていた。アブドゥル・バジルさん(34)は、10月17日午前11時ごろの空爆で長女ナジーラちゃん(5)を失った。

 爆弾は、自宅から300メートルほど離れた兵舎を狙ったようだった。しかし、アパートの前で遊んでいた長女を巻き込み、長女はコンクリート片の下敷きになり死亡した。

 「誤爆だ」とバジルさんは言う。「ナジーラは頭が割れ、脳が飛び出していた。賢くて可愛くて自慢の娘だった。遺体があまりに傷んでいたのでだれもひつぎを見なかった」と言う。

 妻は「ここにいるとつらい」と、郊外の親族宅に出ていったという。

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 確かに米軍の空爆の大半は狙いを絞り込み、「その正確さに驚いた」という証言が多い。が、それでも被害は出た。

 タリバーンの幹部が住んでいた高級住宅街のワジルアクバルハン地区では、タリバーンが市内から脱出する前夜、治安当局者の家がピンポイントで爆撃された。誤爆ではないが、すさまじい爆風が周囲を襲ったという。

 衝撃で壊れた近隣の家屋は10軒。壁や窓、ドアが吹き飛ばされた。

 窓にプラスチック板を張り付けて修理していたミルワイス君(14)は、うんざりした表情でつぶやいた。

 「アメリカに弁償してほしいよ」


クンドゥスなど米空爆でタリバーン1000人以上死亡

 アフガニスタンからの報道によれば、タリバーンと北部同盟の激戦が続くクンドゥズでは19日も米軍がB52戦略爆撃機などでタリバーン陣地に激しい空爆を加えた。

 イスラマバードの有力紙ドーンによれば現地では18日までにクンドゥズだけでタリバーン兵士らに800人以上の死者、30キロ西方のハナバードでも250人の死者が出ていると、タリバーンの現地司令官が話したという。

 タリバーン兵士は日に日に戦意を喪失し、北部同盟側に投降し始めた。ロイター通信によれば、18日にはタリバーンのアフガン兵約200人が投降した。この動きを見た過激な外国人の部隊は、形勢不利になることを恐れ、投降しようとした兵士ら53人を射殺したという。


 外国人部隊にはオサマ・ビンラディン氏配下のアルカイダのメンバーのアラブ人、パキスタン人、チェチェン人らもいるという。外国人部隊たちは、アフガン兵士のように戻る場所もなく「投降は死を意味する」とためらい、「殉教者として最後の一兵まで戦う」と降伏に抵抗している。(22:16)

アフガンの国境付近に米が爆撃、パシュトゥン人7人死亡

 アフガン・イスラム通信(AIP)によると米軍が19日朝、アフガニスタン北東部ナンガハル州のパキスタン国境付近を爆撃した。この爆撃で、タリバーン撤退後に同州を掌握したパシュトゥン人勢力の7人が死亡したという。

 爆撃を受けたのはトルカム国境から約5キロ離れたシャムシャド地区。18日未明にも3度にわたり爆撃され、30人が死亡していた。ペシャワルの消息筋によると、米軍は同地区にタリバーンを支援するアラブ系兵士らが潜んでいると見ているもようだ。


(19:36)

ビンラディン氏、見捨てられ妻子と逃避 英紙報道

 オサマ・ビンラディン氏が撤退を続けるタリバーン部隊から見捨てられ、3人の妻や子どもたち、それにビンラディン氏が率いるアルカイダの警護役らとともにアフガニスタン領内のアジトを四輪駆動車で転々としている模様だ、と19日付の英タイムズ紙が報じた。

 英サンデー・タイムズ紙は18日付で、米英の特殊部隊がビンラディン氏の捜索の範囲を約77平方キロに狭めたと伝えていた。


 数百人単位の米英の特殊部隊が、アフガン南部や東部の山岳地帯を中心にビンラディン氏の捜索に当たっているとされる。米軍機による空爆の標的もタリバーンの前線部隊からビンラディン氏の隠れる可能性のある場所に移りつつあるという。(13:31)