![]() |
2001 11/13 |
11/13 | 北部同盟はカブールを占領していない=コヌニ北部同盟内相 [ドバイ 13日 ロイター] 北部同盟のコヌニ内相はカブールで、北部同盟軍はアフガニスタンの首都カブールを占領していない、と述べるとともに、反タリバン勢力は暫定政府を樹立するための評議会設置を望んでいる、と言明した。 タリバンからのカブール奪回後、イランのテレビに述べたもの。 同相は、「われわれは政府を樹立するためにここに入ったのではない」と指摘した上で、「カブールに安全をもたらす任務に基づいて行動している」と付け加えた。 また、「市内に入った兵力は治安部隊だけだ。われわれの部隊は市内にはいない。彼らはカブール郊外に駐留しているに過ぎない」と語った。 (ロイター) |
北部同盟によるアフガンの首都カブール占領は望まず=パキスタン外務省 [イスラマバード 13日 ロイター] パキスタン外務省のカーン報道官は、同国は北部同盟がアフガニスタンの首都カブールを占拠することを望まない、との見解を示すとともに、単一の集団が戦争で荒廃したアフガンに平和をもたらすことはできない、と強調した。 同報道官は記者会見で、「平穏が広がり、流血が回避されることがわれわれの希望だ」と述べ、「パキスタンは、北部同盟軍がカブールを占拠すべきでないとの見解を取っている」と付け加えた。 また、「パキスタンは、早期にアフガニスタンに永続的な平和と安定が戻ることを望んでいる」と語った。 さらに、政治的解決が確立されるまで、カブールは国連平和維持軍または多国籍軍のもとで非武装地帯とされるべき、との考えを示した。(ロイター) |
|
最高指導者オマル師、パキスタン脱出説 【モスクワ支局13日】タジキスタン・ドゥシャンベにいる北部同盟幹部は13日、ロシア通信に対し、タリバンの最高指導者オマル師がアフガニスタンからパキスタンに脱出し、行方をくらましていると語った。 一方、国営イラン通信は、テヘラン発で、タリバン当局者の話として、オマル師と、ウサマ・ビンラーディンがともに、「安全な状態で健在だ」と報じた。(読売新聞) |
|
<北部同盟>カブールの政府庁舎占拠 タリバン系も撤退を報道 アフガニスタンの反タリバン連合(北部同盟)軍の兵士約1000人は13日、アフガンの首都カブールにあるタリバン政権の政府庁舎を占拠した。北部同盟のファヒム国防相とアブドラ外相も同日、カブール入りした。アフガン・イスラム通信は同日、タリバン軍がカブールから南部のカンダハル方面や東部に撤退したと伝えた。(毎日新聞) |
|
タリバン政権の駐パキスタン大使館が閉鎖 [イスラマバード 13日 ロイター] アフガニスタンの首都カブールに北部同盟部隊が進攻するなか、タリバン政権唯一の大使館だった駐パキスタン大使館が閉鎖された。 ザイーフ駐パキスタン大使は、13日朝に自宅を出たまま行方不明になっている。 また、大使館職員らはミニバンや四輪駆動車に乗り込み、大使館から走り去った。現在は大使館の建物内部に誰も残っていないという。(ロイター) |
|
<米露首脳会談>新政権樹立など焦点に 北部同盟への思惑に違い アフガニスタン情勢の急展開を受けて、13日からの米露首脳会談はアフガン新政権の樹立問題などが大きな焦点になってきた。反タリバン連合(北部同盟)を積極的に支援してきたロシアと、支援に慎重な米国の思惑の違いが表面化することもあり得る。アフガン新政体をめぐる関係国の駆け引きも活発化する気配だ。(毎日新聞) |
|
<パキスタン外務報道官>カブールを早期非武装化、国連監視下に パキスタン外務省のカーン報道官は13日、記者会見し、アフガニスタンの北部同盟のカブール入城について「北部同盟が恒久的にカブールを占拠することを求めてはいない」と発言した。カブールを早急に非武装化し、国連の監視下に置くとともに、国内すべての民族が参加する政権の樹立を改めて主張した。(毎日新聞) |
|
<タリバン政権>カブールからの撤退 「戦略的」な意味合い強く アフガニスタンのタリバン政権は首都カブールから撤退したことで、同国を実効支配してきた「政権」としての地位を事実上失った。だが、組織そのものが一気に弱体化するとみるのは早計で、むしろ米軍を地上戦に引きずり込む「戦略的撤退」の意味合いが強い。戦争を長期化させることで、勝算を見いだそうとしているようだ。(毎日新聞) |
|
北部同盟、イランとの国境地帯を制圧=国営イラン通信 [テヘラン 13日 ロイター] IRNAはイラン・コラーサーン州当局者の発言として、北部同盟が12日から、Dogharun-Islam Qala を含む数カ所の国境検問所を占拠した、と伝えた。 当局者は、「Dogharun 検問所の業務は過去2日間度々中断していたが、近く正常に戻るだろう」との見通しを示した。また、タリバンの国境警備隊が、北部同盟に投降したことも明らかにしたという。 同検問所は、貿易や援助物資輸送の中継地点として機能している。 (ロイター) |
|
<北部同盟>タリバン支持の義勇兵約700人殺害 広報官明かす 【イスラマバード澤田克己】アフガニスタンの北部マザリシャリフにいる反タリバン連合(北部同盟)のナジール・アハマッド広報官は13日、同日午後2時(日本時間同6時半)ごろ、北部マザリシャリフの学校に立てこもっていたタリバン支持の義勇兵約700人を攻撃し、ほとんどを殺害したことを明らかにした。毎日新聞の衛星電話による取材に答えた。(毎日新聞) |
|
タリバン政権、事実上崩壊 【イスラマバード13日=末続哲也】アフガニスタンからの報道によると、反タリバン勢力「北部同盟」は13日、首都カブールを完全制圧した。タリバンは本拠地カンダハルがある南部や東部へ向けて撤退し、北部同盟軍が追撃している。 タリバンは今後、南部の山間部を拠点に軍事的抵抗を続けると見られるが、アフガニスタンでの支配的な地位を回復するのは困難で、5年以上にわたり同国を実効支配したタリバン政権は、事実上崩壊した。 北部同盟は13日、タリバン政権の主要な政府庁舎を占拠し、「タリバンは首都から完全に撤退した」と宣言した。北部同盟のファヒム国防相とアブドラ外相も12日、首都に到着、合わせて数千人規模の警察部隊も進駐した。 一方で、AFP通信によると、北部同盟高官は「北部同盟はアフガンを統治する計画は持っていない。ザヒル・シャー元国王の下での和平プロセスに取り組む」と述べ、北部同盟内に、国連などが進める「タリバン後」の新政権作りへの協力を模索する動きがあることを伝えた。だが、北部同盟が米国などの意向に反する形でカブール進駐を強行したことで、今後のアフガン政権作りや再建のプロセスの混乱は必至だ。 国営イラン通信によると、北部同盟はさらに、首都からカンダハルへ向かう幹線道路の途中にあるバルダク州のメイダンシャハルや、ガズニ州の制圧を宣言。また、アフガン・イスラム通信によると、カブール制圧後、東部の要衝ジャララバードに向けて進軍している。 また、カンダハル近郊でも反タリバン勢力が空軍基地などを占拠したとの情報もあるが、タリバン側は否定している。 ロイター通信によると、南部の反タリバン勢力、アブドルカリム・バラフイ将軍は13日、イラン国境にある南部のニムルズ州を完全に掌握したと表明した。 一方、目撃者によると、タリバン部隊は首都からの撤退に際し、拘束していた米独豪の民間活動団体(NGO)のメンバー8人を連れ去った。(読売新聞) |
|
カブールは多民族で統治を…米大統領が方針示す 【ワシントン13日=貞広貴志】ブッシュ米大統領は12日、ロシア人記者団とホワイトハウスで会見して、「カブールがいったん(タリバンから)解放されれば、多民族都市とならなければならない。プーチン大統領はこれをよく理解している」と述べ、少数民族の寄り合い所帯である北部同盟が、アフガニスタンの首都カブールを統治することをけん制。米露間で、カブール統治問題に関して、協議できるとの見解を示した。 これは、北部同盟に対して、カブール統治に際して、最大民族のパシュトゥン人を取り込むように、圧力をかける方針を示唆したものだ。 ブッシュ大統領は、米政府がプーチン大統領から「北部同盟を構成する諸民族の実態について有用なアドバイスを受けている」ことを明らかにした上で、「われわれ(米露)は今、戦争をともに戦っている」と宣言した。13日からの米露首脳会談の目的については、「われわれが大統領職にある期間を超えて存続する関係の構築」と語り、同時テロを機に急接近した米露関係の強化に意欲を示した。 ブッシュ大統領は、北部同盟の進軍ぶりについては「進展を喜んでいる。特に北方での成功はとてもよいこと」と前向きに評価した。大統領は10日のムシャラフ・パキスタン大統領との会談では、「友人(北部同盟)にはカブールに入らないよう促す」と語っており、予想外のスピードで進攻した北部同盟の戦果を追認する形となった。 (読売新聞) |
|
アルジャジーラ支局が被弾=カブール 【カイロ13日時事】カタールの衛星テレビ局アルジャジーラによれば、アフガニスタンの首都カブールにある支局が12日夜から13日未明にかけ、米軍による爆撃を受けた。当時、支局にスタッフはいなかったため、死傷者は出なかった。 (時事通信) |
|
アフガニスタンの政治的解決が急務=北部同盟の首都入りでシラク仏大統領 [アブダビ 13日 ロイター] フランスのシラク大統領は、アフガニスタンの反タリバン勢力である北部同盟が首都カブールに進攻し市内に入ったことで、アフガンの将来に関する政治的解決法を見出すことがますます急務になった、との見解を示した。 アラブ首長国連邦のザイド大統領との会談後に開いた当地での記者会見で述べたもの。 シラク大統領はその中で、「この(事態の)解決策を即刻実施することがこれまでにも増して急がれる」と語った上で、「連携がなく従って安定が保証されない状況で移行期間を迎えるほど悪いことはない」と付け加えた。 同大統領は前日、エジプトのムバラク大統領との会談後に、アフガニスタンの政治的解決には国連が関与すべき、との考えを示していた。(ロイター) |
|
<英外務次官>自衛隊派遣を「重大な貢献」と評価 来日中のマイケル・ジェイ外務次官は13日、毎日新聞と会見し、同時多発テロ後の日本の対応について「日本の参加という事実をテロリストに突きつける意味からも重大な貢献だ」と評価。日本が11日に国連で提唱したアフガニスタンの和平・復興会議について「ブレア首相は日本の取り組みを全面的に支援する」と語った。(毎日新聞) |
|
<米軍作戦>ビンラディン氏本格追及へ 北部同盟カブール制圧で アフガニスタン・タリバン軍が12日、首都カブールを放棄、反タリバン連合(北部同盟)が制圧したことで米軍の軍事作戦は今後、アフガン南部に潜んでいるとみられるウサマ・ビンラディン氏とその支援組織「アルカイダ」追及に本格的に着手する。米側はこれほど早く北部同盟がカブールを制圧するとは予想していなかった。(毎日新聞) |
|
<タリバン政権>北部同盟のカンダハル空港制圧、報道官が否定 アフガン・イスラム通信(AIP)によると、タリバン政権のスポークスマンは十三日、アフガニスタンの反タリバン勢力「北部同盟」が同国南部にあるタリバンの拠点カンダハルの空港を占拠したとの報道を強く否定した。 スポークスマンは「カンダハル空港はタリバンの支配下にあり、何ら脅威を受けていない」と強調した。 タリバン軍は、カブール南西のマイダンシャールに新たな前線をつくり、北部同盟の南進を食い止める構え。(イスラマバード共同)(毎日新聞) |
|
<カブール制圧>元国王陣営、北部同盟との勢力均衡崩れ苦境に アフガニスタンの反タリバン連合(北部同盟)のカブール制圧は、全民族参加による暫定政権を目指すザヒル・シャー・アフガン元国王(87)にとって、反タリバン陣営内の「勢力均衡」が崩れる局面になりそうだ。多数派パシュトゥン人代表として優位な立場を堅持したい元国王派は今後、苦しい対応を迫られる。(毎日新聞) |
|
北部同盟のカブール入りは約束違反=アフガン元国王側近 [ローマ 13日 ロイター] アフガニスタンのザヒル・シャー元国王の側近は、反タリバン勢力「北部同盟」がカブール市内に入ったことについて、元国王側との約束を破った、との見解を明らかにした。 側近のAbdul Sattar Sirat氏は、ロイター通信との電話インタビューで、「(カブール入りは)われわれとの約束に反する」と述べた。 同氏は、「(北部同盟による)カブール入りは想定していなかった。われわれは、カブールを武装解除したうえで、政治的なプロセスに基づいて、カブール政府が樹立されることを希望していた」としている。 また、「この枠組みはまだ確立していないため、(カブール入りは)想定外のことだった。カブールの治安状況を懸念している」と述べた。(ロイター) |
|
<米露首脳会談>戦略核削減、アフガン情勢で対応協議へ ブッシュ米大統領は13日午前10時(日本時間14日午前0時)過ぎ、訪米中のプーチン・ロシア大統領とホワイトハウスで会談する。14日からはテキサス州にあるブッシュ大統領の牧場で会談を続ける予定だ。米露は戦略核弾頭の大幅削減で原則的に合意する可能性もある。両首脳はアフガニスタン情勢も討議する見通し。(毎日新聞) |
|
<北部同盟>「カンダハルの2空港を制圧」 大統領報道官語る アフガニスタンの反タリバン勢力「北部同盟」のラバニ大統領の報道官は13日、共同通信の電話取材に対し、タリバンの本拠地カンダハルの2空港からタリバン勢力が敗走、同盟側が空港を制圧したと語った。(ドゥシャンベ共同)(毎日新聞) |
|
米軍特殊部隊、カブール近郊の空軍基地に着陸 [バグラム空軍基地(アフガニスタン) 13日 ロイター] アフガニスタンの首都カブールの北に位置するバグラム空軍基地に、M―16ライフル銃を携帯した平服の米軍特殊部隊がヘリコプターで到着した。 ロイターテレビのカメラマンが明らかにした。 到着した特殊部隊は総勢6人で、先にカブールを制圧した北部同盟の兵士ら出迎えた。 ヘリコプターから装備類が搬出された後、特殊部隊4人はこのヘリで現場を去り、2人は残ったという。 米軍特殊部隊は9日夜から北部同盟と連係し、アフガン北部を制圧したとみられている。 (ロイター) |
|
<アフガン攻撃>ロシアは困惑 北部同盟カブール制圧で 【モスクワ石郷岡建】反タリバン連合(北部同盟)が首都カブールに進攻したことはロシアにとって予想外の事態といえる。北部同盟を支援してきたロシアは、タリバンの首都放棄を歓迎しながらも、本音では困惑しているのが実態かもしれない。プーチン大統領は13日の米露首脳会談に臨むためワシントン入りしており、タリバン後のアフガン情勢について、ブッシュ米大統領と緊急協議すると見られる。 北部同盟の統治能力に疑念を抱くロシアは再三にわたり、アフガン全民族を代表する新政権構想を訴えてきた。北部同盟の独走による単独支配は政情不安定を招き、返って危険との考えからだ。 このため、ロシアは、米国、北部同盟の3者で、首都カブールの攻略は控えると確認をしたはずだった。プーチン大統領が訪米を前に、「北部同盟による軍事作戦の目的はアフガン北部の統治だ」と述べ、「旧ソ連の政治的失敗に学べ」と主張していた。その背景にはアフガン国内の全政治・民族グループを取り込まず、共産党一党支配を図った親ソ・ナジブラ政権が瓦解した歴史の過ちを繰り返すべきでないとの思いがある。 実際に首都に進攻したことを受け、北部同盟はラマダン(断食月)を前に、国連総会や米露首脳会談を見据え、首都実効支配という実態を国際社会に突き付け、政権の正当性をアピールする可能性が強い。泥沼化した旧ソ連軍進攻の悪夢にさいなまれるロシアは、アフガンへの影響力確保と深入り回避というジレンマに陥るかもしれない。(毎日新聞) |
|
北部同盟の国防相と外相、カブール入り=目撃者 [カブール 13日 ロイター] アフガニスタンの反タリバン勢力、北部同盟のファヒム国防相とアブドラ外相が、現地時間11時15分(日本時間午後3時45分)ごろ、車で首都カブールに入った。 目撃者らが語った。 国防相と外相の後には、制服姿の軍事警察官の一団と、迷彩服を着た北部同盟の兵士らが続いた。軍事警察官らはライフル銃、兵士らは銃やロケット砲で、それぞれ武装していたという。 米国などは、北部同盟に対してカブール入りを控えるよう求めていた。(ロイター) |
|
国連事務総長が「暫定統治、緊急協議」を提案 【ニューヨーク12日=勝田誠】国連のアナン事務総長は12日、アフガニスタン情勢の急展開や、ブラヒミ・アフガン担当事務総長特別代表からの報告内容を受けて、イスラム原理主義勢力タリバンを除くアフガン全勢力の代表を数日以内に招集し、タリバン崩壊後のアフガン暫定統治を協議する会議の緊急開催を提案した。事務総長は、米露およびアフガン周辺6か国による8か国外相会議で、この提案をした。 アフガン北部の戦略的要衝マザリシャリフ制圧後の反タリバン勢力、北部同盟の進攻が予想以上に速まり、首都カブールの奪回を「数日中」(国連外交筋)と見た国連は、首都カブールの治安維持を含めた問題の早期解決を図ろうとした。しかし、北部同盟は、同提案の約12時間後には首都を制圧、国連や関係国の対応は、アフガン情勢の変化のスピードに追い越された形となった。 このため、会議が実現すれば、暫定統治など政治体制の在り方と並んで、すでに北部同盟が占拠した首都の管理問題が最大の課題となるのは間違いない。 緊急会議の開催地としては、各勢力代表やローマ在住のザヒル・シャー元国王、国連担当者らが集まりやすい、ウィーンやジュネーブなど政治的に中立な欧州の国際都市が有力視されている。しかし、事態の推移が早すぎるため、アフガンに近いアジア諸国での開催となる可能性もある。 米国とパキスタンは、ニューヨークで10日行われた首脳会談で、北部同盟にカブールを制圧させないことで合意していた。対アフガン軍事作戦に加わる英国や、イランなど8か国外相会議構成国の多くは、広範な支持基盤を持つ、多民族から成る新体制づくりを政治目的とする以上は、「北部同盟によるカブール制圧は容認できない」(安保理常任理事国の国連代表)との認識を共有している。 また、国連外交筋によると、米英両国を中心に、カブールなどの治安維持を目的とした多国籍軍を投入する構想が浮上している。両国は北大西洋条約機構(NATO)加盟国にすでに働きかけている。国連や関係国は当初、アフガン人による治安維持部隊を編成し、これを国連が支援する構想を有力案としていたが、同案はアフガンの長期安定化には好ましいが、立案計画に時間がかかるため、情勢の急変により、多国籍軍の投入案が再び浮上したようだ。(読売新聞) |
|
<アフガン攻撃>タリバン 山岳部に兵力集中 アフガニスタンで北部マザリシャリフなど拠点都市に続き首都カブールまで放棄したタリバン政権は、今後、山岳地帯などで粘り強いゲリラ戦を展開しようとしている可能性が高い。ロシアなどの支援で重火器を充実させつつある北部同盟と都市攻防戦を行えば、無意味に兵力が消耗するといった判断が働いているとみられる。(毎日新聞) |
|
<WTO>ブッシュ米大統領が祝意を表明 【北京・坂東賢治】新華社電によると、ブッシュ米大統領は12日夜、中国の江沢民国家主席と電話会談し、中国の世界貿易機関(WTO)加盟が正式に承認されたことに祝意を表明、反テロ問題での中国の支持にも謝意を示した。 江主席は先月の上海での会談で一致した米中の「建設的な協力関係」の発展に努力したいと強調。一方、反テロ問題で「できるだけ早く地域の平和を回復することが望ましい」と述べ、アフガニスタン攻撃の長期化は避けるべきだとの認識を示した。(毎日新聞) |
|
カブールの情勢は「非常に流動的」=米NSC報道官 [ワシントン 12日 ロイター] 米国家安全保障委員会(NSC)のマコーマック報道官は、アフガニスタンの首都カブールからタリバンが撤退したとの報道について、現在調査を進めているが、情勢は「非常に流動的だ」との認識を示した。 同報道官は、「報道を聞き、現在調査している。現時点では、現地の情勢は非常に流動的だ」と述べた。 カブールで取材中のロイター通信記者は、現地時間13日早く、反タリバンの「北部同盟」の兵士がカブール市内に入った、と伝えた。(ロイター) |
|
<アフガン攻撃>タリバンが拘束中の外国人連れ去る AP通信によると、タリバン軍はカブール撤退時に、拘束中の民間援助団体の外国人スタッフ8人を連れ去った。8月に、アフガン国内でキリスト教を布教した疑いで逮捕されたドイツの非政府組織(NGO)「シェルター・ナウ・インターナショナル」のメンバーとみられる。(毎日新聞) [11月13日13時16分更新] |
|
アフガン国内へ食糧など支援=厳冬期前に日本のNGO アフガニスタン難民に対する支援を模索していた日本の非政府組織(NGO)が13日、本格的な冬の到来を前に、アフガン国内の住民に食糧などの物資支援を行うことを相次いで明らかにした。アフガン国内への支援はこれまで一部のNGOに限られ、隣国パキスタンに流入した難民への支援が中心だった。 国連職員や外国人は、アフガンへの入国が困難なため、現地NGOやスタッフを通じ、救援物資が届くようルートを確保する。 (時事通信) |
|
<アフガン攻撃>タリバン戦闘行わずにカブール撤退 【イスラマバード支局】アフガニスタンの反タリバン連合(北部同盟)軍は13日、タリバン政権下にあった首都カブールを掌握したが、タリバンの相次ぐ「戦略的撤退」の狙いは不透明なままだ。ブッシュ米大統領は10日、ムシャラフ・パキスタン大統領と共に北部同盟単独でのカブール進攻に「不支持」を表明していた。タジク人やウズベク人などの「寄り合い所帯」の北部同盟が単独でカブールを占拠した場合、最大民族のパシュトゥン人の反発や主導権争いが噴出しかねない。 タリバン政権から反タリバン連合(北部同盟)が9日、アフガニスタン北部の要衝マザリシャリフを陥落させたことで、軍事的には北部同盟はいつでもカブール奪還が可能になったとみられていた。しかし、北部同盟内で各派が戦果を競う状況に進むことには、慎重論が大勢を占めていた。 北部同盟のカブール進攻に対し、タリバン軍はほとんど戦闘を行わずにカブールを撤退した模様で、戦力を温存したままの戦略的撤退とみられる。北部同盟にとってもタリバンの本拠地カンダハルまで進攻してタリバン軍を完全に打ち破ることは困難とみられ、タリバンは今後、カンダハルを拠点に北部同盟軍や米軍などに対するゲリラ戦を展開する可能性が強い。 米国にとっては、アフガンでの地上戦に本格的に巻き込まれる契機になりかねない。北部同盟が米国の意向を振りきる形でカブールへ進攻したことで、今後のアフガン情勢は一層、予断を許さない状況を迎えた。(毎日新聞) |
|
<アフガン攻撃>カブール住民ら北部同盟軍を歓迎 アフガニスタンの北部同盟軍が13日朝までに、カブールに進入、タリバン政権の政府庁舎を占拠した。兵士はトラックに乗り、自動小銃やロケット砲などで武装しているがタリバン軍との交戦はないという。北部同盟軍は50〜60人で市街の北方から入ったという。住民らはクラクションを鳴らして北部同盟軍を歓迎した。(毎日新聞) |
|
<アフガン攻撃>北部同盟が歓喜 イスラマバード発ロイター通信は、カブール滞在中の通信員の話として、13日早朝、反タリバン連合(北部同盟)の兵士が、先に暗殺されたマスード将軍の写真を付けた車で市内に進攻し、「我々はカブールを取った」と歓喜の叫びを上げていると伝えた。(毎日新聞) |
|
カブール市内、タリバン兵の姿はみられない [カブール 13日 ロイター] 現地のロイター特派員によると、13日午前時点で、カブール市内の通りには、タリバンの兵の姿は見られない。タリバンの建物には人気がなく、一部では略奪も行われているという。 また、住民によると、カブールの刑務所から一部の収容者が脱出し、イスラム原理主義勢力タリバンは、カブールを放棄したもよう。 12日夜には、タリバンの戦車や装甲車、トラックなどがカブールから、拠点であるカンダハルに向かって移動するのが目撃されている。(ロイター) |
|
北部同盟兵士が、カブール中心部に進攻 [イスラマバード 13日 ロイター] ロイター通信記者によると、アフガニスタンの北部同盟の複数の兵士が、カブール中心地に入った。 カブール中心地の通りで、ある北部同盟兵士は、「我々はカブールを占拠した」と叫んだ。 兵士らの車両には、9月11日の同時テロ事件の2日前に暗殺されたマスード司令官の写真が貼られている。 また別の兵士は、「我々は主要な政府の建物を占拠した。タリバンを西方面に追いやった」と述べた。(ロイター) |
|
<旅客機墜落>国連本部は騒然 【ニューヨーク上村幸治】アメリカン航空機墜落の知らせは、同じニューヨークの国連本部にも伝わった。世界各国の首脳が集まり総会を開催中で、建物が一時封鎖される騒ぎとなった。 国連は、同機の墜落直後に館内放送でこれを緊急に報じ、「テロを警戒して、すべての車両と関係者の出入りを禁止する」と伝えた。 このため、アフガニスタン問題を討議する関係国会議に出席する予定だったサッタル・パキスタン外相がしばらく建物に入れず、パウエル米国務長官も会議出席が大幅に遅れた。 各国首脳の演説が行なわれている総会会議場でも墜落の一報が放送され、トルコのジェム外相の演説が一時中断された。ジェム外相は演説再開後に被害者への弔意を表明。その後に演説したドイツのフィッシャー外相も「驚くべきこと、恐るべきことだ」と述べ、やはり犠牲者に哀悼の意を表した。 安保理のテロ問題討議外相会議では、出席したアナン国連事務総長と各国外相の全員が立ち上がり、犠牲者に弔意を示した。(毎日新聞) |
|
<アフガン攻撃>米軍 タジク空港使用開始 【ワシントン中井良則】米国防総省当局者は12日、米軍がアフガニスタンの北隣タジキスタンにある空軍基地の使用開始を決めたことを明らかにした。米軍の戦闘機や爆撃機、輸送機が近く展開し、アフガン空爆の強化や人道支援の拠点に使われるとみられる。 米軍のアフガン空爆は、アラビア海の空母から発進した米軍機が空中給油を受けながら行っている。より近いタジキスタンの空港を使えば攻撃目標の情報を得た段階で、短時間で空爆を行い、米軍に有利になる。 米軍はタジキスタン政府の協力表明を受け5日から、クリャブ、フジャンド、クルガンチュべの3空港が使用可能かどうか、現地調査を行っていた。国防総省高官は「少なくとも1空港」の使用開始を明らかにしたが、どの空港かは特定しなかった。また、施設の修理が必要かどうかも明らかにしなかった。 米軍はタジキスタンの西隣ウズベキスタンに少なくとも1000人の陸軍山岳師団を派遣しているほか、パキスタンの空港など軍事施設を利用している。アフガン隣接国で米軍を受け入れるのはタジキスタンが3カ国目。(毎日新聞) |
|
独首相、連邦軍兵士のアフガン派遣法案否決の場合辞任の意向 [ベルリン 12日 ロイター] ドイツ政府筋は、アフガニスタンにドイツ連邦軍兵士3900人を派遣するとのシュレーダー首相の意向に対して、15日には連邦議会で賛否を問うことになっているが、これが支持を得られなかった場合、シュレーダー首相は社会民主党(SPD)と緑の党の連立政権を解消し辞任するとの意向を示した、と述べた。 この筋はシュレーダー首相が12日、SPD幹部と会談した際、「(連邦軍部隊派遣案が否決された場合)だれかがやらざるを得なくなる」と述べたことを明らかにした。 そのうえで、SPD所属の連邦議員20人はなお、賛否を明確にしていないことが明らかになり、シュレーダー首相は苛立ちを隠せないもようだと指摘した。 緑の党も所属47議員のうち8人が反対票を投じる意向を明らかにしており、法案可決には野党の賛成票を得ることが必要な状況になっている。(ロイター) |
|
処刑や略奪も?制圧後のマザリシャリフ 【イスラマバード12日=大内佐紀】国連のバンカー報道官は12日、イスラマバードで記者会見し、アフガニスタンの反タリバン勢力「北部同盟」が制圧したマザリシャリフで、処刑や略奪などが始まった恐れがあることを明らかにした。 国連が現地スタッフや民間活動団体から得た情報によると、10日以降、マザリシャリフでは裁判を経ない即決処刑や銃撃戦、誘拐が横行し、治安が極めて悪化しているという。 また、世界食糧計画(WFP)の報道官によると、10日から11日にかけ、WFPの倉庫に貯蔵していたアフガン避難民向けの小麦や食用油など食料89トンがすべて略奪された。 いずれの報道官もだれが処刑や略奪を行ったかについては、「情報が錯そうしており、断定できない」と述べ、「北部同盟」を名指しすることは避けた。(読売新聞) |
|
アフガン「和平会議」は時期尚早=外務次官 野上義二外務事務次官は12日午後の記者会見で、タリバン後の政権づくりを柱とするアフガニスタンの和平問題をめぐる協議について「和平の会談をどういう形でするか、具体的な動きはない。だれが参加すべきか、どういうグループがやるべきか、国際社会にも当事者にもコンセンサスが全然見えていない」と述べ、現段階では時期尚早との見方を示した。 一方、野上次官はアフガンの人道支援や復興のための国際会議に関しては「関係国が鋭意協議を続けており、第1回の会合は相当近い将来に開催できる」と述べた。日米両政府は20日にもニューヨークでアフガン復興のための国際会議を開催する方向で準備を進めている。 (時事通信) |
|
<アフガン攻撃>タリバン崩壊後の新政権構想 アフガニスタンの反タリバン連合「北部同盟」軍が、アフガンの首都カブールに迫っているのを受け、アナン国連事務総長ら国連幹部は12日、数日中にジュネーブかウィーン、もしくはアフガン周辺国に同国各勢力の代表を集め、タリバン政権崩壊後の具体的な政権構想を話し合うことになったと表明した。(毎日新聞) |
|
ラマダン中の攻撃に理解=外相 田中真紀子外相は12日の衆院予算委員会で、米軍などによるイスラム教のラマダン(断食月)中のアフガニスタンへの攻撃について、「ラマダン中であっても、相手が(軍事活動を)やめるという見通しはない。軍事ミッションの達成のためやむを得ない」と述べ、ラマダン中も攻撃を継続する意向を表明している米国に理解を示した。横光克彦氏(社民)への答弁。 (時事通信) |
|
100万−150万バレル減産へ=14日、OPEC総会 【ウィーン12日時事】石油輸出国機構(OPEC)は14日、ウィーンで臨時総会を開き、低迷する原油価格の立て直しに向けた対策を協議する。主要加盟国は既に日量100万−150万バレルの減産を検討しており、今年に入って4回目となる減産の決定はほぼ確実な情勢になっている。 OPECが生産調整の目安にしている原油のバスケット価格(7油種で構成)は、9月の米同時テロ発生で拍車が掛かった世界的景気減速に伴う需要減から、2年来の安値に落ち込み、8日も1バレル=18.51ドルと34営業日連続で目標価格帯(22−28ドル)の下限を割り込んだ。下落基調が鮮明になった9月下旬の総会では、米軍のアフガニスタン攻撃をめぐる情勢が不透明だったため、日量2320万バレルの現行生産枠を据え置き、事態の推移を見守る姿勢を打ち出した。しかし、原油需要は一段と低迷、OPECは減産に大きく傾斜した。サウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相は11日、ベネズエラ、非OPEC産油国メキシコの両石油相とマドリードで会談し、減産実施方針で合意した。 (時事通信) |
|
北部同盟 カブールへの進撃開始 -------------------------------------------------------------------------------- 首都カブールへ向け進撃する北部同盟の戦車(共同) 反タリバン勢力の「北部同盟」の司令官筋は12日、同盟軍が首都カブールに向けて「進撃を開始した」と述べた。既に同盟軍はカブールから5〜10キロの地点まで迫った。同盟軍は同日までに西部の要衝ヘラートなどをタリバンから奪回。同盟のアブドラ外相は「中北部の全8州、全土の50%以上を支配下に置いた」と言明し、タリバン側は各地で敗走を続けている。共同電によると、アブドラ外相はカブール攻略作戦について「進撃はするが、タリバン崩壊後の受け皿づくりに関する広範な政治的合意があるまで市内には入らない」と述べているが、同盟のラバニ大統領の報道官は来週以降に攻撃を始めるとしている。 同盟軍が進撃を始めたことで、カブールでは虐殺などが起こることを恐れて市民が避難を開始。カブールのタリバン軍は対戦車砲などの重火器を丘の上に移し、首都を制圧された場合は高所から反撃できるように準備しており、市街地でゲリラ戦を展開する作戦も検討しているという。 これに対し米政府はカブールでタリバン政権が崩壊した後、緊急治安維持に当たる北大西洋条約機構(NATO)加盟国による多国籍軍投入を主要国や国連に伝えた。米政府高官は多国籍軍について(1)空爆に参加した米英軍への反発を想定し、両軍は前面に出ずフランス、イタリアなどを中心に編成(2)政治的利害を持つパキスタン、イランなど周辺国はすべて排除する――と説明した。 ≪義勇兵2000人撤退≫パキスタンの治安当局者によると、同国のイスラム急進派団体がアフガニスタンに送り込んだ義勇兵のうち約2000人が12日朝、パキスタンに帰国した。アフガン入りしていた義勇兵は総計8000人〜1万人とみられるが、米国の激しい空爆と北部同盟の攻勢で撤退を決めたようだ。撤退した義勇兵は、残留を決めた約500人が家族らにあてた遺書を持ち帰った。「米軍と戦い、死ぬ覚悟」などと書かれているという。 |
|
パウエル米国務長官とイランのハラジ外相が握手 [国連 12日 ロイター] パウエル米国務長官とイランのハラジ外相が握手した。険悪な関係にあった両国の閣僚の間では20余年ぶり。 ロシア、米国のほか、アフガニスタンと隣接する6カ国の外相が、アフガニスタンにおけるタリバン後の政権について協議するため、国連で会談した際に実現した。 米国の外交筋によると、ハラジ外相は、パウエル国務長官を通じて、米国民およびアメリカン航空機墜落の犠牲者の遺族に対し、追悼の意を表明した。それを受けて、パウエル長官がハラジ外相に歩み寄り、握手をしたうえで、追悼に対する感謝の意を表したという。 (ロイター) |
|
事故か再びテロか?エアバス機墜落、世界に衝撃 事故なのか、再びテロなのか――ニューヨーク市クイーンズ区で12日、米アメリカン航空のエアバス機が墜落したニュースは、米同時テロの記憶が生々しい世界に新たな衝撃を呼び起こした。 【イギリス】英国のブレア首相は12日、米ニューヨークで起きたアメリカン航空機の墜落について、「犠牲者の遺族と米国のために祈る」と哀悼の意を表明するとともに、「手持ちの情報に基づいて憶測を重ねることは賢明でない」と述べ、冷静に状況を把握し情報を分析することが必要と呼びかけた。インドのバジパイ首相との首脳会談後、記者団に語った。 英国は先月7日に米軍が決行した対アフガン空爆に参加。米国の同盟国の中で最も積極的に米軍の軍事作戦に協力している。(ロンドン支局) 【フランス】フランスでは12日、ニューヨークからエアバス機の新たな墜落事件の第一報が届いた直後から、各テレビ局が定時番組を打ち切り、一斉に現場同時中継や、米CNN放送映像を使った放送を開始した。 第一報が届いたのは、仏外務省がアフガン北部同盟に同行取材中、死亡した仏人記者2人の弔意メッセージを発表した直後。シラク仏大統領が中東歴訪中という事情もあり、仏政府は同日夕(日本時間13日未明)時点では「情報収集中」として公式コメントを控えた。(パリ 池村 俊郎) 【ドイツ】ドイツのシュレーダー首相は12日夕、ニューヨークで起きたエアバス機墜落に関し、電報でブッシュ米大統領に「ドイツ国民の深い弔意」を伝えた。ドイツ外務省によると、国連総会に出席中のフィッシャー外相も演説前に、「強いショック」と「犠牲者への弔意」を表したという。 一方、ドイツのメディアはテロの可能性を強く打ち出した報道はしていない。ニュース専門テレビ局は臨時ニュースで、一般のテレビ、ラジオ局は定時ニュースのトップで大きく報道しているが、事実関係を伝えるのみ。ドイツ公営第一テレビ(ARD)のワシントン特派員は「墜落機のパイロットが計器の故障について無線で伝えていたとの情報がある」と語り、事故の可能性が高いとの見方を示した。(ベルリン 宮明 敬) 【イタリア】イタリアの各テレビ局は、エアバス機墜落について直ちに通常の番組を中断、ニューヨークからの生々しい現場を報道した。イタリアは米軍主導の対タリバン軍事行動への参加を決め、今週末にも第1陣が派兵される予定となっているだけにより身近な問題となっているようだ。 また、国営テレビRAIは、同機には、イタリア人25人が搭乗予定だったと報道。安否を気遣う声を伝えた。(ローマ 秦野るり子) 【ロシア】アレクセイ・グロモフ露大統領報道官は12日、インターファクス通信に対し、13日からワシントンで始まる米露首脳会談の日程に変更はないとの見通しを明らかにした。露政府筋も米露首脳会談への悪影響はないと語った。プーチン大統領はこの日、ワシントンへの出発直前に墜落事故について報告を受けた。(モスクワ支局) 【中東】中東では、ニューヨークでのエアバス機墜落について、カタールの「アル・ジャジーラ」や、レバノンの「アル・ムスタクバル」など、衛星テレビ局が12日、発生直後から米CNNテレビの現場付近からの映像をそのまま流し、速報した。(カイロ 久保 健一)(読売新聞) |
|
北部同盟、クンドゥズも奪取し北部全域を掌握 【イスラマバード12日=末続哲也】イラン国営通信によると、アフガニスタンの反タリバン勢力「北部同盟」は12日、西部の要衝ヘラートを制圧したのに続き、タジキスタンからの補給路となる北部の要衝クンドゥズも奪取し、北部全域を掌握したと表明した。また、AFP通信によると、北部同盟は同日、首都カブール北方の前線を突破し、進撃を始めた。17日ごろから始まるラマダン(イスラムの断食月)を前に、北部同盟の攻勢は激しさを増しており、アフガン情勢は重大な局面を迎えた。 ヘラートはアフガン南部のタリバン本拠地であるカンダハル進撃に向けて重要な戦略拠点となる。北部同盟と共闘する元ヘラート州知事のイスマイル・カーン司令官率いる部隊が、ヘラートを制圧した。同司令官筋は、タリバン兵約2500人が投降し、外国人義勇兵らは南部に向け撤退したと語った。 また、クンドゥズでは北部同盟のドスタム将軍が率いる部隊とタリバンが約6時間に渡り戦闘を続け、双方に多数の死者が出た。北部同盟はクンドゥズを制圧したことで、隣国タジキスタンに集積したロシアからの支援物資の輸送ルートを確保した。 カブール北方の北部同盟司令官は12日、ロイター通信に対し、カブールに向けた進攻開始を認めたうえで、「タリバン陣地3、4か所を奪取した」と語った。 一方、タリバンに近いアフガン・イスラム通信によると、タリバン政権スポークスマンは、ヘラートやクンドゥズが制圧されたとの情報を否定した。(読売新聞) |
|
<アフガン攻撃>トルコ、西欧の一員として派兵 駐日大使 ヤマン・バシュクット駐日トルコ大使は12日、東京都内で講演、アフガニスタンへのトルコ派兵について「これはテロに対する戦争だ。西欧諸国の一員として参加する」と述べた。同国はイスラム教国だが、米英に続いて派兵を決め、国内外から反発の声が挙がっている。(毎日新聞) |
|
<国連演説>テロ根絶へ足並み乱れ 貧困問題解決を訴える声も 米国の同時多発テロとアフガニスタン攻撃を受けた形の国連総会一般演説は初日の10日、ブッシュ米大統領が改めて「テロとの戦い」への協力を呼びかけた。だが、その後の各国代表の演説では、アフガンの一般住民の被害を問題視したり、テロ根絶のためには貧困問題や地域紛争を解決すべきだと訴える声も相次いでいる。(毎日新聞) |
|
<パキスタン>英記者を追放処分 英日曜紙サンデー・テレグラフは11日、同紙のクリスチナ・ラム記者と専属カメラマンが10日にパキスタン政府から追放処分を受けたことを明らかにした。ラム記者は、パキスタンの情報機関「ISI」のメンバーがアフガニスタンのタリバン勢力に武器を極秘に供与しているという情報を探っていたという。(毎日新聞) |
|