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2001 11/11 |
11/11 | 北部同盟のドスタム将軍、制圧地域で女性の教育などを許可 [イスラマバード 11日 ロイター] アフガニスタンの反タリバン勢力、北部同盟のドスタム将軍は、北部同盟が制圧した地域において、タリバン政権がこれまで禁じてきた女性の教育やテレビ放送などを許可する考えを示した。 英BBCに対し明らかにしたもの。 北部同盟は10日、北部の要衝マザリシャリフ奪還に成功。同将軍はマザリシャリフでの勝利に続き、サマンガン、サレポル、ファリヤブ、ジョズジャンの4州も制圧に成功したとしている。 BBCによると同将軍は、男性だけでなく女性にも学校や教育機関への門戸を開く意向を示した。また、ラジオ・テレビ放送の再開を計画している、と述べたという。(ロイター) |
北部同盟、西部の要衝カライナウを制圧 [イスラマバード 11日 ロイター] アフガニスタンの反タリバン勢力、北部同盟は、4時間におよぶ戦闘の末、同国西部の要衝であるバドギス州の州都カライナウを制圧、部隊は現在、ヘラートへ進攻している。 北部同盟のイスマイル・カーン司令官が衛星電話を通じてロイター通信に明らかにした。 同司令官は、「われわれの部隊は午前11時(0530GMT)頃、カライナウを制圧した。現在、ヘラートへ進攻している」と述べた。 同司令官によると、この戦闘でタリバン側の兵士15人が死亡。また、約300人を拘束したという。 カライナウ陥落により、北部同盟はバドギス州全域を勢力下に置いたことになる。 (ロイター) |
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タリバン、サマンガンなど3州から部隊撤退=AIP [イスラマバード 11日 ロイター] アフガニスタンを実効支配するタリバン政権は、サマンガン、ジョズジャン、サレポルの北部3州の州都から部隊を”戦略的に”撤退させた、と述べた。 アフガン・イスラム通信(AIP)が、タリバン政権報道官の話として報じた。 反タリバン勢力「北部同盟」のドスタム将軍は10日、ロイター通信に、サマンガン、ジョズジャン、サレポル、ファリヤブの北部4州を制圧した、と述べていた。 タリバン報道官は部隊撤退について、「心配することは何もない。われわれの部隊は態勢を立て直すため、再編成を行っている。戦略的な撤退だ」と述べた。 同報道官はまた、「ファリヤブはわれわれの管理下にある」と述べ、北部同盟による同州制圧を否定した。(ロイター) |
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ビンラディン氏「炭疽菌入り郵便物について何も知らない」=パキスタン紙 [イスラマバード 11日 ロイター] 11日付のパキスタンのウルドゥー語紙アウサフは、ウサマ・ビンラディン氏が、米メディアや政府機関に送付された炭疽(たんそ)菌入りの郵便物について、何も知らないと述べた、と報じた。 同紙が、編集者ハミド・ミール氏によるビンラディン氏のインタビュー内容として伝えたもの。 ミール氏は8日早朝、アフガニスタンの首都カブールからジープで5時間ほどの距離にある同国国内の秘密の場所で、2時間にわたってビンラディン氏のインタビューを行ったという。 同紙に掲載された記事によると、ビンラディン氏は、同氏率いる組織アルカイダが炭疽菌事件の背後にいるのかどうか、との質問に対し、何も知らない、と笑って答えた。 (ロイター) |
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パキスタン大統領、核兵器の移動を命令=米紙 [ワシントン 11日 ロイター] 米ワシントン・ポスト紙の報道によると、パキスタンのムシャラフ大統領は、保有する核兵器を少なくとも6カ所の地点に緊急移動させるととともに、警備体制を見直すよう命じていた。 同紙がパキスタン政府高官筋の情報として伝えたところによると、ムシャラフ大統領は米国の対アフガニスタン軍事行動への支持を表明した後、核兵器を狙った攻撃や盗難を避けるため、数週間かけて移動を行った。 同紙によると、対米同時多発テロ事件が発生した9月11日から2日以内に、軍が核兵器の部品の移動を開始したという。(ロイター) |
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北部同盟、カブール進攻の可能性否定せず [ジャボルサラジ 11日 ロイター] ブッシュ米大統領がアフガニスタンの反タリバン勢力、北部同盟による首都カブール進攻に難色を示すなか、北部同盟は進攻の可能性を否定していない。 北部同盟のアブドラ外相はロイター通信に対し、新政権について全勢力の間で合意が成立するまではカブール進攻を避けたいとの考えを示しながらも、政治的空白が生じる事態になれば、首都進攻も辞さない方針であることを明らかにした。 同外相はその上で、進攻に先立っては国際社会に意見を求めることになるだろうと指摘した。(ロイター) |
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米国、アフガン国内で有害化学物質の製造工場を特定か=米紙 [ワシントン 10日 ロイター] 米ニューヨーク・タイムズ紙は11日付の日曜版で、米国がアフガニスタン国内で、ウサマ・ビンラディン氏と同氏の率いる過激派組織アルカイダによる有害な化学物質の製造に関連していた疑いのある施設2カ所を特定した、と報じた。 同紙が米当局者らの話として伝えたもの。 同紙によると、この2カ所の施設は、アフガニスタン東部ジャララバード近郊の村、Deruntaにある化学兵器研究所と、反タリバン勢力が9日に制圧した北部の要衝マザリシャリフにある化学肥料工場。 米情報当局は、アルカイダが前者で、すでに有毒なシアンガスを製造した可能性があると考えているという。 ただ、これら2カ所の施設は空爆対象にはなっておらず、米中央情報局(CIA)やホワイトハウス、国防総省当局者らは、その理由についてコメントを避けたという。 また、複数の米当局者は、少量のシアンガスが製造された可能性を示す情報当局の報告は、アルカイダが化学兵器の開発に成功していることをこれまでになく強く示唆するものだ、と述べたという。(ロイター) |
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米大統領、北部同盟の首都進攻に反対 ロイター通信によると、ブッシュ米大統領は10日、国連総会出席のためニューヨークを訪れているパキスタンのムシャラフ大統領との会談後の共同記者会見で、アフガニスタンの反タリバン勢力「北部同盟」は首都カブールに進攻すべきではないとの見解を示した。 ブッシュ大統領は「我々の友人たち(北部同盟)が南進することは応援するが、カブール市内への進攻は認めることは出来ない」と語った。(読売新聞) |
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米・パキスタン両大統領、北部同盟のカブール進攻に難色 [ニューヨーク 10日 ロイター] ブッシュ米大統領は、アフガニスタンの反タリバン勢力、北部同盟が首都カブールを制圧しなくとも米国はアフガンでの軍事行動を遂行することが可能だとし、北部同盟のカブール進攻に反対する姿勢を示した。 同大統領が、パキスタンのムシャラフ大統領との共同記者会見で述べたもの。 ムシャラフ大統領も、北部同盟による首都制圧は、10年以上前の旧ソ連軍撤退後に起きた残虐行為の再発につながる可能性がある、との見方を示した。 ブッシュ大統領は、「われわれの友人」が南進することは後押しするが、「カブール市内への進攻は支持できない」と語った。 その上で、同大統領はカブールについて、全勢力が権力を共有する開けた都市となることを望む考えを示した。(ロイター) |
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ビンラディン氏、対米同時テロへの関与告白か=英紙 [ロンドン 11日 ロイター] 英サンデー・テレグラフ紙は1面トップで、対米同時多発テロの首謀者とされるウサマ・ビンラディン氏が10月末、アフガニスタンの山岳地帯で撮影したビデオの中で、事件への関与を初めて認めたと報じた。 同紙によると、ビデオはビンラディン氏の支持者らの間で回覧されていたもので、カタールの衛星テレビ、アルジャジーラでは放映されていないという。 同紙は、中東で10日に入手したとするこのビデオについて、ビンラディン氏の犯行を示すために米英両国が新たに提示する証拠の中核となる、としている。 同紙によると、ビンラディン氏はビデオの中で、米国の経済力を支える世界貿易センタービルは正当な標的と説明、「米国経済と軍の象徴を崩壊させたテロ実行犯らはアラーの賛美を受ける」と語っている。 ビンラディン氏はまた、ブッシュ米大統領とブレア英首相は「武力しか理解できない」と非難し、両首脳の生命を狙うことを示唆したという。(ロイター) |
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<アフガン情勢>マザリシャリフに治安要員展開へ 北部同盟 アフガニスタン北部の要衝マザリシャリフを制圧した反タリバン勢力、北部同盟のドスタム将軍は10日、同市のラジオと会見し「兵士には24時間以内に街を出発するよう命じた」と述べ、11日にも同将軍の部隊が別の前線へ転戦することを明らかにした。 マザリシャリフには部隊の代わりに、治安維持要員300人が入るという。 将軍によると、マザリシャリフ攻略戦は約5日前に開始され、当初はダライスフ、ケシェンデなど同市南方のタリバン拠点を制圧。マザリシャリフ市街への攻撃は9日午後4時(日本時間同8時半)ごろ開始され、約6時間の戦闘で陥落させたという。(毎日新聞) |
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<ビンラディン氏>同時テロ認めるビデオ 英紙報道 11日付の英日曜紙サンデー・テレグラフは、ウサマ・ビンラディン氏がアフガニスタンの山岳地帯で10月末に撮影した極秘ビデオで、米中枢同時テロの実行を初めて事実上認めたと1面トップで報じた。 ビンラディン氏はビデオの中で、ブッシュ米大統領とブレア英首相は「力しか理解できない」などと批判し、初めて米英首脳の命を狙う発言をしたという。同紙はさらに、ビンラディン氏が日本、ドイツ、オーストラリアなどに対しても、テロ攻撃の対象になる恐れをほのめかして、米英による武力行動に関与しないよう警告したとしている。(ロンドン共同)(毎日新聞) |
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反タリバン勢力、ウズベク国境へ進撃 【イスラマバード10日=末続哲也】ロイター通信によると、アフガニスタン北部の要衝マザリシャリフを制圧した反タリバン勢力「北部同盟」のドスタム将軍部隊は10日、北方約35キロのウズベキスタン国境へ向けて進撃を開始した。タリバン政権が閉鎖していた同国との国境を開き、物資調達のための補給路を確保するのが狙いと見られる。 一方、カブール北方では別の北部同盟部隊が同日、首都攻略をにらみながら前線に兵を増派した。米軍は同日、B52戦略爆撃機でカブール近郊のタリバン前線部隊にじゅうたん爆撃を行った。 ◆マザリシャラフは北部同盟が完全制圧◆ 【イスタンブール10日=桜井考二】アフガニスタンの反タリバン勢力「北部同盟」のドスタム派幹部セルダル・ラフマノグル氏(イスタンブール駐在)は10日、本紙に対し、マザリシャリフは北部同盟が完全制圧、市内は平静を取り戻していることを明らかにした。 同氏によると、北部同盟は10日、マザリシャリフ周辺のサマンガン、サレポル2州の州都を奪還したほか、ファリャブ州都にも突入し、戦闘を行っている。 ◆ドスタム将軍「4州を手中にした」◆ アフガニスタン北部の要衝マザリシャリフを制圧した反タリバン勢力「北部同盟」のドスタム将軍は10日、ロイター通信に対し、「我々はきょう、サマンガン、サレポル、ファルヤブ、ジョージャンを手中にした」と述べた。事実とすれば、新たに4州を制圧したことになる。(読売新聞) |
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<国連総会>ブッシュ大統領が初演説 パレスチナ国家創設を支持 【ニューヨーク布施広】ブッシュ米大統領は10日、ニューヨークの国連総会で演説し、米国の「テロとの戦争」について「行動の時が来た」と強調、各国の具体的な協力を得てテロ包囲網を強化する意向を示した。また中東和平に関して、パレスチナ国家の創設を支持することを国連の場で改めて表明した。同大統領の国連演説は1月の就任以来初めて。 9月11日の同時多発テロから2カ月後の演説で大統領は「犠牲者の中には毎日5回、メッカに向かって祈るイスラム教徒もいた」と述べ、アフガニスタン攻撃はイスラムへの敵対行為ではないことを強調。テロ組織は核兵器や生物・化学兵器の入手を狙っていると指摘し「こうした脅威は無視できない」と加盟国の警戒と協力を呼びかけた。 また「文明社会に対する脅威」に国連として対処する必要性を力説し、加盟各国が米国に対して具体的な協力を示すよう求めた。さらにパレスチナ問題は「イスラエルとパレスチナの二つの国」を作ることが解決につながるとの見解を示し、アラブ・イスラム諸国の立場に配慮した。 ブッシュ大統領は11日までニューヨークに滞在し、アナン国連事務総長やパキスタンのムシャラフ大統領と会談する。アナン総長との会談では、タリバン政権崩壊後のアフガン新政権の樹立に関する米国と国連の協力などについて話し合う。(毎日新聞) |
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北部同盟現地司令官「3日以内にカブールへ」 【カブール10日=AP】アフガニスタンの首都カブール北方に展開する北部同盟の現地司令官アリム・カーン氏は、カブールへの進撃を3日以内に始める予定だと語った。12日にカブールの北約30キロにあるバクラム空軍基地に兵員約1000人を集結させるという。 一方、パウエル米国務長官は9日、ワシントンで、北部同盟のカブール進攻は時期尚早として反対の姿勢を改めて表明した。(読売新聞) |
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<アフガン情勢>空爆がマザリシャリフ制圧支援 北部同盟広報官 【イスラマバード福原直樹】アフガニスタン北部の要衝マザリシャリフを制圧した反タリバン連合(北部同盟)のアシュラフ・ナディーム広報官は10日、衛星電話で毎日新聞の取材に応じ、米軍の空爆が制圧を支援したとの認識を示した。 広報官によると、町の一部は米軍の空爆で破壊されたが、完全に崩壊してはおらず、同盟は市民の中のウズベク人、パシュトゥン人らの代表と、今後の行政などについて話し合っているという。 また「市場や商店は開いており、人々は自由に物資を調達できるようになった」と語った。 一方、マザリシャリフ攻防戦について広報官は「米軍の空爆が大きな役割を果たした」と発言。町の南側から攻撃を開始、1時間半で陥落したほか、周辺の町も制圧したという。 また、米軍特殊部隊が参加したかどうかについては「彼らの展開地域も知らない」と否定した。 広報官は「戦闘でタリバン側の司令官クラスが多数死亡した」と話し、タリバン兵士250人が死亡、50人が捕虜になったとも述べた。今後の戦闘について、アフガン西部のバドギス州の州都カライナウも1両日中に制圧する意向を示した。(毎日新聞) |
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米大統領「タリバン崩壊は間近」 【ニューヨーク10日=林路郎】ブッシュ米大統領は10日、ニューヨークで開会中の国連総会で演説し、「(アフガニスタンの実効支配勢力)タリバンがテロリストをかくまい、ヘロインを密売し、女性を虐待する日々は終わりに近づいた」と述べ、タリバン崩壊は間近に迫ったとの認識を示した。 また、米同時テロに端を発した対テロ戦争について、「同情の時は終わった。今こそ行動の時だ」と述べ、加盟各国に具体的な行動を求めた。 大統領はさらに、「テロリストをかくまう国家は必ずその代償を払う」と、名指しを避けながらも厳しい調子でテロ組織を支援する国々への警告を発した。(読売新聞) |
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11/10 | 米軍が三つの村誤爆? 【イスラマバード10日=新居益】アフガン・イスラム通信は10日、アフガニスタン南部カンダハルの北西70キロにあるハークレイズ地区の3つの村が米軍の激しい空爆を受けた結果、多数の民家が破壊され、133人の一般市民の遺体が確認された、と報じた。同地区の住民の証言に基づく情報としている。(読売新聞) |