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2001 11/8 |
11/8 | タリバン、スパイ容疑でアフガン人15人逮捕 [イスラマバード 8日 ロイター] アフガニスタンのタリバン政権は、米国へのスパイ容疑で元大佐を含む15人を逮捕した。 アフガン・イスラム通信(AIP)がタリバン諜報機関報道官の話として報じたところによると、4人に対する取り調べは終了しており、残る11人の取り調べは現在も継続されている。 米国を支援した罪に問われた場合、死刑に処せられることになる。 タリバンは米国のために活動したとして、これまでにザヒル・シャー元国王派の少なくとも4人を処刑した。 (ロイター) |
<イスラム協会>「指導者数百人が逮捕された」 ハサン事務局長 パキスタン最大のイスラム原理主義勢力「イスラム協会」のハサン事務局長は8日、ラホール市内の協会本部で毎日新聞と会見し、9日に「全国一斉スト」を控え、指導者数百人がパキスタン当局に逮捕されたことを明らかにした。一方、パキスタン政府はこの日、南部カラチにあるタリバン政権の領事館閉鎖を命令した。(毎日新聞) |
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<パキスタン大統領>テヘラン訪問、イラン第1副大統領と会談 パキスタンのムシャラフ大統領は7日、米国に向かう途中、テヘランに立ち寄りアレフ・イラン第1副大統領と会談した。大統領はパキスタンが米軍のアフガン攻撃を支援していることに理解を求めたとみられる。会談で、大統領はイラン側とアフガニスタン情勢やタリバン政権後の政権構想について意見交換した模様だ。(毎日新聞) |
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<アフガン攻撃>ラマダン中も続行との米政府声明放送 VOA 米政府の海外向け放送「ボイス・オブ・アメリカ」(VOA)は5日、イスラム教のラマダン(断食月)期間中もアフガニスタン攻撃を続行するとした政府声明の放送を開始した。「テロとの戦いに休みはない」と題した声明は、イスラム教徒同士がラマダン期間中もしばしば戦闘を行ってきた歴史を指摘した。(毎日新聞) |
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米軍が4隻目の空母をアフガン海域に派遣へ 【ワシントン8日=坂元隆】8日付の米紙ワシントン・タイムズは、米国防当局者の話として、米国が早ければ今週末にも、サンディエゴに拠点を置く空母「ステニス」(満載排水量102,000トン)を、アフガニスタンでの軍事作戦に参加させるため、アラビア海などアフガン周辺海域に派遣すると報じた。派遣されれば同作戦に投入される4番目の空母機動部隊となる。 F14戦闘機やFA18戦闘攻撃機などを搭載した同空母の派遣は、米軍の対アフガン軍事作戦を指揮する米中央軍(CENTCOM)のトミー・フランクス司令官の要請を受けて決まった。 アフガンの実効支配勢力タリバンや、同国内に潜伏するウサマ・ビンラーディンのテロ組織「アル・カーイダ」に対する空爆をさらに強化するのが目的と見られる。 アフガン周辺海域には既にカール・ビンソン、セオドア・ルーズベルト、キティホークの3空母が展開している。(読売新聞) |
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パキスタン、タリバンに領事館閉鎖を要請 [イスラマバード 8日 ロイター] パキスタンはアフガニスタンのタリバン政権に対し、カラチにある領事館を閉鎖するよう要請した。 パキスタン外務省報道官は、アフガニスタンの駐パキスタン大使館に対し、領事館を管理する一部職員を除き、領事館員を引き揚げるよう申し入れたことを明らかにした。 領事館閉鎖の理由については明らかにされていない。 (ロイター) |
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<文明の対話>特別会議、国連本部で開幕へ 45カ国首脳ら演説 米同時多発テロや米英軍によるアフガニスタン攻撃が、宗教や文明の衝突と見なされる傾向もある中で、紛争予防と国際協調を目指す国連「文明間の対話」特別会議が8日午前10時(日本時間9日午前0時)、ニューヨークの国連本部で開幕、アナン国連事務総長やハタミ・イラン大統領ら45カ国の首脳・代表が演説する。(毎日新聞) |
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アフガニスタン攻撃、可能な限り早期に中止すべき=パキスタン大統領 [パリ 8日 ロイター] パキスタンのムシャラフ大統領は、世界中が米国主導によるアフガニスタン攻撃を罪の無い市民に対する戦争と見ていることから、可能な限り早期に攻撃を中止すべき、との見解を示した。 仏指導者らとの会談後、記者会見で述べたもの。 同大統領は、ブッシュ米大統領に対し、今月中旬に始まるイスラム教の神聖な断食月であるラマダンの期間中は爆撃を中止するように要請する、と語った。ラマダン期間中の攻撃続行は、イスラム圏全体で問題を引き起こすことになる、と指摘している。 同大統領は、「全世界が(攻撃について)アフガニスタンの貧しく悲惨な罪の無い人々に対する戦争との見方をしている」と述べた。 同大統領はきょうロンドンでブレア英首相と会談した後に訪米し、国連総会の合間にブッシュ大統領と会談することになっている。 (ロイター) |
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北部同盟、要所マザリシャリフ制圧目指す [イスラマバード/ジャバルサラジ(アフガニスタン) 8日 ロイター] アフガニスタンの反タリバン連合、北部同盟は戦略上の要所であるマザリシャリフを陥落させるべく攻勢を強める姿勢にある。 同連合の報道官はロイター通信に対し、マザリシャリフ空港の南東8キロと、南西50キロの地点に部隊を配備しており、2方面から攻撃を加える計画だという。攻撃には戦車と火砲が投入されるという。 一方で、住民の証言によると、タリバンは数百人の兵士を派遣しマザリシャリフの増強にあたっているもよう。 33日目に突入した米軍による空爆は、タリバンの前線を集中的に攻撃。CNNの報道によると、タリバンの拠点である南部カンダハルでは夜を徹しての攻撃が加えられた。 (ロイター) |
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<イラク>アフガン攻撃終了後、焦点に 米国務長官 パウエル米国務長官は7日、対アフガニスタン軍事行動が終了した後に「世界のテロリズムに注意を向ける」と述べ、イラクを含めたテロ支援国に焦点を合わせる考えを明らかにした。長官は現段階では同時多発テロ事件の首謀者とされるウサマ・ビンラディン氏と対アフガン軍事行動を最優先するとの考えを示した。(毎日新聞) |
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<北部同盟>「馬に乗り、戦車と戦っている」 米統合参謀副議長 米軍が支援しているアフガニスタンの北部同盟について、米統合参謀本部のペース副議長は7日の会見で「現地の米特殊部隊からの報告によると、彼らは馬に乗り、戦車や装甲車と戦い、前進している」と述べた。山岳地帯が多いアフガンでは戦車よりも馬の方が機動力があり、米軍は馬のえさまで北部同盟に提供しているという。(毎日新聞) |
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人道上の犯罪犯した人物が難民船で上陸=オーストラリア [キャンベラ 8日 ロイター] オーストラリアは、難民船で不法入国を図った難民が拘束されている収容所に、旧ソ連国家保安委員会(KGB)と関連のあった組織のアフガニスタン人が紛れ込んでいたと発表した。 オーストラリアのラドック移民・多文化問題相が明らかにした。 毎年5000人にのぼる難民が、中東やアフガニスタンから難民船でオーストラリアに到着するが、その大半は身分証明書を持たず、うち100人程度が身元が疑わしいため拘束されているという。 同相によると、国内の収容所にいるこのアフガニスタン人は、KGBがアフガニスタンに設立した治安組織のナンバー2だったと見られている。明らかに人道に対する犯罪に関与しており、難民認定申請は却下された。 政府関連の報告書によると、過去にもイラクのフセイン政権の高官や、人道に対する犯罪の容疑者が難民キャンプにいたことが明らかになっている。(ロイター) |
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難民対策で経済援助を要請=イラン大使、自民幹事長に 山崎拓自民党幹事長は8日午前、党本部でマジェディ駐日イラン大使と会談した。席上、大使は米英軍によるアフガニスタン攻撃に関連し、「アフガン難民のイランへの流入が予想される。日本の資金的な援助を期待する」と述べ、難民対策のための経済援助を要請した。これに対し山崎氏は「国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)など国際機関を通じて検討したい」と述べた。 (時事通信) |
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<タリバン>北部同盟が防衛線の一部を突破 【モスクワ石郷岡建】タス通信が7日、タジキスタンの軍事情報筋の話として伝えたところによると、反タリバン連合(北部同盟)のドスタム将軍の部隊は北部の要衝、マザリシャリフ南のタリバン勢力の防衛線を突破し、7日朝には同町から数十キロに達した。 北部同盟の部隊は数日前からタリバン側と激しい戦闘を展開し、6日朝タリバンの防衛線の一部を破った。タリバン側は現地指揮官を含む300人が死亡した。北部同盟側の損害は発表されていない。 また、タジキスタン駐留のロシア軍の説明では、米軍の空爆でウズベキスタン国境からマザリシャリフの北までの一帯は事実上、タリバン勢力が排除され、部隊移動が可能になったという。(毎日新聞) |
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アル・カーイダ資金源の米国内施設を一斉捜索 【ワシントン7日=長谷川由紀】米財務省と司法省は7日、ウサマ・ビンラーディン率いるテロ組織「アル・カーイダ」に資金を提供していた、2つの国際金融ネットワークの米国内の関係施設を一斉に捜索、関係者2人を摘発したと発表した。財務省はまた、ネットワークに関係する62の団体・個人を新たに資産凍結対象に追加指定した。 捜索が行われたのは、ビンラーディンの支持者が所有する「アル・バラカート」と、アル・カーイダの資金源とされる「アル・タクワ」の2つの金融グループの国内拠点で、連邦捜査局(FBI)の捜査員らがマサチューセッツ、バージニア、オハイオ、ワシントンなどの州にある約10か所を捜索、関係資料などを押収した。 アル・タクワはスイス、リヒテンシュタインなどを拠点に海外送金業務などを行う金融グループ。アル・バラカートはソマリアに本部を置く金融、通信グループで、資金提供のほかにインターネットなどを通じて情報収集、提供も行っており、捜査当局は、巨額の資金提供のほか、テロ組織間の情報ネットワークとしてもアル・カーイダを支えていたとみている。摘発された2人は、アル・バラカートの関係者だが、氏名や容疑などは公表されていない。 また、アル・カーイダに関連する団体・個人の資産凍結措置は、この日、62の団体・個人が追加指定されたことで、対象団体・個人の総数は、海外を含め150になった。これまでにタリバンとアル・カーイダに関係する在米資産約2400万ドルを凍結したほか、海外でも1700万ドルが凍結されている。 この日、財務省、司法省、国務省の各長官とともに会見したブッシュ大統領は「アル・カーイダの情報、資金源を絶った。敵を白日の下にさらし、米国に対する脅威を防ぐための重要な措置だ」と成果を強調、今後もテロ組織壊滅のため、全力で取り組む考えを示した。(読売新聞) |
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米軍、タリバン部隊を空爆 【ワシントン7日=林路郎】米軍統合参謀本部のペース副議長は7日の会見で、米軍が同日、約80機の戦闘、爆撃機を投入してアフガニスタンを空爆し、このうち約3分の2を実効支配勢力タリバン部隊に対する直接攻撃に振り向けたことを明らかにした。反タリバン勢力「北部同盟」が北部の要衝マザリシャリフに向かって進攻しているのを受けて、北部同盟への支援を強化している動きだ。 同副議長によると、米軍機はマザリシャリフ周辺に展開しているタリバン部隊の車両、陣地、さらにタリバン兵が潜伏している洞穴を集中爆撃した。 同市周辺でのタリバンと北部同盟の攻防について同副議長は、「非常に流動的だ」としたうえで、北部同盟の騎馬部隊がタリバンの戦車や装甲車を直接襲う接近戦になっていることを明らかにした。 米軍は、北部同盟によるタリバンに対する砲撃戦でも、空から攻撃目標設定を助けるなどで、支援している。タリバン側には一部で退却する部隊も出たが、直ちに約500人が加勢したという。 一方、カブール北方約30キロの前線では、米軍B52爆撃機が、戦術拠点であるバグラム空港を見下ろす山頂のタリバン部隊の戦車や野砲陣地を狙って、巨大な破壊力を持つ爆弾を投下したのが北部同盟により目撃された。米軍は、直径約500メートルの範囲の地上戦力を吹き飛ばす7トン級のBLU―82爆弾を4日から投入しており、7日の空爆でもこれが使われた可能性が高い。 カブールの北部同盟司令官は、タリバン側は首都周辺でも、連日数百人規模で部隊の補強を続けていると語った。 米軍は7日、南部カンダハルでも、低空からの対地攻撃を含む空爆を続行した。(読売新聞) |
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<米英首脳会談>対テロで結束確認 イスラム諸国との亀裂を否定 【ワシントン佐藤千矢子】ブッシュ米大統領とブレア英首相は7日、ホワイトハウスで対アフガニスタン軍事戦略やタリバン崩壊後の新政権をめぐり会談し、テロとの戦いで結束の維持を確認した。会談後の共同会見で首相は「強固な結束を築き続けることが今、いかに重要か議論した。結束はむしろ強まっていると思う」と述べ、イスラム諸国や欧州連合(EU)諸国内からも懸念の声が上がり始めて「対テロ包囲網」に亀裂が出ているとの見方を否定した。 ブレア首相は4日にロンドンで欧州6カ国とEU首脳を招いて行った緊急協議に触れ、「彼らは真に参加しており、その決意は絶対的なものだ」と結束を強調。また軍事戦略について「空爆以上の戦略がなければならない。もちろん他の作戦が開始されるだろう」と述べ、今後、本格的な地上部隊投入があり得るとの見方を示した。 ブッシュ大統領は会談後、「これは長い戦いだ。しかし我々も我々の親しい友人たちも忍耐強い」と改めて戦争が長期化することを説明し、米国民と支援各国に忍耐を呼びかけた。(毎日新聞) |
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ブッシュ大統領、タリバン打倒に自信を強調 【ワシントン7日=永田和男】ブッシュ米大統領は7日、ホワイトハウスでブレア英首相と会談し、アフガニスタンでの対タリバン軍事行動を巡る最新の情勢につき協議した。会談後の記者会見で大統領は、「(アフガン実効支配勢力)タリバンはゆっくりとだが確実に崩壊している。防衛網は破れ、兵員も脱走している」と述べ、タリバン打倒にあらためて自信を表明した。 大統領は、また同時テロ首謀者とされるウサマ・ビンラーディンらの行方についても、「彼らが洞穴に隠れているのはわかっている。我々はそうした洞穴を封鎖している。彼らを裁きの場に引き出す」と語った。 一方、ブレア首相は、「空爆はタリバン前線部隊に甚大な打撃を与えている。しかし他の軍事行動ももちろんあり得る」と述べ、空爆だけでなく本格的地上戦も必要になるとの認識を示唆した。 欧州で戦争への支持が揺らいでいるとの指摘についてブレア首相は、「数日前にも欧州首脳と話したが、彼らの取り組み方は本物であり、決意も固い」と語って、こうした見方は当たらないと反論した。(読売新聞) |
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<アフガン攻撃>イタリア両院が陸海空軍2700人の参加承認 イタリア上下両院は7日夜、ベルルスコーニ中道右派政権が明らかにした陸海空軍2700人のアフガニスタン攻撃参加を圧倒的多数で承認した。野党・中道左派連合の中核をなす左翼民主党をはじめ大部分が賛成票を投じた。(毎日新聞) |
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イタリアが派兵を正式決定 【ローマ8日=秦野るり子】イタリア上院は7日夕、対タリバン軍事行動へのイタリア軍参加を賛成多数で可決、承認した。下院も同日承認しており、これでイタリアの派兵が正式に決まった。派遣規模は、陸海空の3軍から計2700人の予定。(読売新聞) |
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<国連世界食糧計画>アフガンの飢餓に対応 トルクに小麦輸送 国連世界食糧計画(WFP)は7日、アフガン北西部で深刻化する飢餓状態を緩和するため、パキスタン南西部クエッタの備蓄基地からトルクメニスタンに向け、小麦など2000トンを空輸したと発表した。トルクメニスタンはアフガン北西部と国境を接し、中継基地となる同国への空輸作業は今後、数回に分けて続けられる。(毎日新聞) |
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アフガン北部同盟が一部で騎馬攻撃を展開、要衝地で激戦=米国防省 [ワシントン 7日 ロイター] アフガニスタン北部の要衝であるマザリシャリフ付近では、米軍の空爆支援を受け、北部同盟は騎馬軍を使いタリバン軍の戦車に攻撃を仕掛けている。 ピーター・ペース統合参謀本部副議長(海兵隊)は、起伏の激しい地域で洞くつや車両などに対し米軍が集中して攻撃を加えているとし、マザリシャリフ付近での戦闘状況が「流動的だが、(北部同盟は)戦闘を続けている」と述べた。 米軍による騎馬軍の活用については、同副議長は言及しなかったが、米軍当局者は匿名を条件に、アフガニスタン北部のような山岳地帯では、馬を使った移動や戦闘が有利である、としている。 この当局者は、北部同盟が軽装備だと表されるが、移動を馬に頼ることは、「彼らの特徴」であり、そうした戦いに慣れている、と述べた。(ロイター) |
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カタールのTV、米ヘリ撃墜現場でビンラディン氏の息子の映像伝える [ドバイ 7日 ロイター] カタールの衛星テレビ、アルジャジーラは、アフガニスタンを実効支配するタリバン側が撃墜したと主張するヘリコプターの残骸近くで、ウサマ・ビンラディン氏の4人の息子の動向を伝える映像を報じた。 この映像によれば、ビンラディン氏の息子であるハムザ氏が残骸の近くで読書しており、モハメド氏はロケット砲を抱えている。アルジャジーラはこの2人をビンラディン氏の息子として紹介している。 このほか2人の息子、ハレド氏とラデン氏が映されていた。 アルジャジーラは、タリバンがガズニ州で3日に撃墜したとするヘリコプターの残骸を調査する部隊に4人の息子が加わっていた、としている。(ロイター) |
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<タジキスタン>アフガン空爆へ米国に出撃基地の提供を表明 【ドゥシャンベ福島良典】タジキスタンのラフモノフ大統領は7日、ドゥシャンベで記者会見し、米国の要請に基づき国内の空軍基地を米軍の対アフガニスタンの出撃基地として提供する用意があると正式に表明した。タジクが基地提供を決めたことで米軍のアフガン空爆の態勢はさらに強化されそうだ。 大統領はホジャンド、クルガンチュベ、クリャブの三つの基地が候補に上がっており、うち1カ所か2カ所提供すると説明した。また負傷した米軍兵士らを治療のため国内病院に受け入れる用意があると表明した。 米政府は対アフガン軍事作戦の開始当初から、第10山岳師団をウズベキスタンに派遣し、中央アジアでは同国を後方支援の重点地域としてきた。しかし、同政府は人道支援の作戦のみを許可し、同国領土からの軍事作戦の出撃は認めない方針を堅持したといわれる。 このため、米政府はウズベクの隣国で、ロシアの影響力の強いタジキスタンを出撃基地とする方針に傾斜した。 ラムズフェルド米国防長官も今月初め、ロシア、ウズベク、タジクの3カ国を訪問、米軍の出撃基地の設置の可能性を打診したといわれている。 米軍はタジクの空港を出撃基地として利用すると、アフガン北部への攻撃は容易になり、アフガン北部に展開する反タリバン連合(北部同盟)と連携し、軍事行動も密接になるとみられる。(毎日新聞) |
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<パキスタン>フランスを訪問 反テロ連合参加を強調 大統領 パキスタンのムシャラフ大統領は7日、パリでシラク・仏大統領と会談し国連によるアフガニスタン問題解決に向けた努力を支持することで一致した。ムシャラフ大統領は会談後「熟慮の末に反テロ連合参加を決めた」と強調するとともに、軍事作戦の早期収拾を改めて訴えた。仏大統領はパキスタン支援の用意を改めて表明した。(毎日新聞) |
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<パキスタン>大統領がイラン訪問 タリバン政権後の意見交換 パキスタンのムシャラフ大統領は7日、欧州へ向かう途中テヘランに立ち寄りアレフ・イラン副大統領と会談した。大統領はアフガニスタン情勢やタリバン政権後の構想について意見交換したとみられる。会談の詳しい内容はわかっていないが、大統領はパキスタンがアフガン攻撃を支援していることへの理解を求めたとみられる。(毎日新聞) |
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元国王はアフガンの将来において中心的な役割を果たしうる=国連特使 [ローマ 7日 ロイター] ブラヒミ国連事務総長特別代表(アフガニスタン担当)は、アフガニスタンのザヒル・シャー元国王と会談し、国連は元国王がアフガンの将来において中心的な役割を果たしうると確信している、と述べた。 ブラヒミ氏はまた、アフガニスタンには国連平和維持軍(PKF)を受け入れる用意はない、と述べた。 同氏は記者団に対し、「元国王は利他的に支援の手を差し伸べることに意欲的だ。自らの利益は念頭にない」と述べた。 そのうえで、アフガンが分裂状態を脱するために必要な措置を講じるにあたって、元国王が中心的な役割を果たせるものと確信していると述べた。(ロイター) |
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<パキスタン>アフガン防衛評議会が大統領に対決姿勢を表明 【ラホール(パキスタン東部)澤田克己】パキスタンの全てのイスラム原理主義勢力で構成する「アフガニスタン防衛評議会」(サミュル・ハク議長、約40団体)は7日、ラホールで非公式幹部会議を開いた。評議会は会議後の会見で、国内最大のイスラム原理主義政党「イスラム協会」のアフマド・カジ総裁が国家反逆罪容疑で身柄拘束されたことに抗議し、ムシャラフ政権との対決姿勢を鮮明に表明した。 会議は評議会が9日に計画している「全国一斉スト」について協議。全国各地の道路で集会を開いて交通をマヒさせ、商店には一斉休業を呼びかけることなどを決めた。当日はアフガニスタン空爆を続ける米国への協力を続けるムシャラフ政権の退陣を訴えるデモ隊と治安部隊の衝突も懸念されている。 イスラム協会と勢力を二分する最強硬派「イスラム聖職者協会」の党首でもあるハク議長は、自宅のある北西辺境州から出ることを当局から禁じられているため欠席。他にも自宅軟禁や身柄拘束の措置が取られていて参加できない指導者が続出した。 当局の締め付けが一定の効果を上げている可能性を示すものといえる。(毎日新聞) |
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米軍、海軍向け航空ジェット燃料を大量に購入=タンカー・ブローカー [ロンドン 7日 ロイター] タンカー・ブローカーによると、米軍は、今週も引き続き航空ジェット燃料を大量に購入している。 大型爆撃機、B52がこれまでアフガニスタンの拠点に対する空爆の中心であったが、3万トン規模の2カーゴ分のジェット戦闘機向け燃料を積載するタンカーがチャーターされたことは、F−14とF−18戦闘機が依然として任務を遂行していることが示されている。 あるロンドンのタンカー・ブローカーは、「ジェット燃料の等級はJP−5からJP−7までだ」と述べた。P−5は空母向けの燃料。 このチャーターされたタンカーの最終目的地は、中東の湾岸地域で、この事実も、購入されている燃料が空母向けである可能性を示している。(ロイター) |
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空爆1カ月、延べ2000機超が出撃=マザリシャリフ攻防は「流動的」−米軍 【ワシントン7日時事】米軍のペース統合参謀本部副議長は7日の記者会見で、アフガニスタン攻撃について、1カ月前の空爆開始以来、延べ2000機以上の航空機が出撃し、タリバン司令部、防空施設などを破壊したと発表した。 同副議長は、反タリバン勢力「北部同盟」によるアフガン北部の要衝マザリシャリフへの進撃に関して「非常に流動的な状況だ」と述べた。米特殊部隊などの支援により、「進展している」との認識も示したが、詳細は語らなかった。 (時事通信) |
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<アフガン攻撃>大量の重傷患者が運ばれるパキスタン 【クエッタ(パキスタン南西部)亀井和真】米英軍の空爆開始から7日で1カ月を迎えたクエッタは、アフガニスタンからの重傷患者が毎日のように運び込まれている。一方で、イギリスやフランス、マレーシアなど各国から派遣された医療チームが活動を続けているが、医師の不足は明らかだ。地元の医師は「アフガニスタン国内に取り残された負傷者も多いのに、医師はあまりに少ない」と嘆いた。 クエッタ中心部にある公立のアルヒドマト・アルハジェリ病院は、特に重傷の患者を緊急に受け入れている。日常の入院患者を含め、空爆で大けがをしたアフガニスタンからのけが人で満室状態だ。6日に搬送されたばかりの男性は空爆で頭部と両足を負傷し、記憶を失っていた。付き添いのいとこによると、43歳の農夫で、5人家族だが、住んでいた村や家族の名前さえも忘れているという。意識不明の状態は脱したが、まだ記憶が戻っていない。 頭部に何針も縫うほどのけがを負った男児のハメドゥラちゃん(1)はカンダハル近郊の村から運ばれてきた。標的となるタリバン政権や軍関係の施設のない村に住んでいたが、一晩で4、5発の爆弾が落とされたという。父親のマルーフさん(38)は泣きじゃくるハメドゥラちゃんをあやしながら、「今は空からの攻撃だが、地上戦になったら必ず(アメリカに)復しゅうする」と憤っていた。 アフガン西部の中心都市ヘラートの病院から20日かけて運ばれたという男性(35)は「ヘラートまで4時間もかかる村に住んでいたが、3発の爆弾が落とされた。軍の施設など全くない静かな村なのに。なぜ爆撃されたのか見当もつかない」と話した。 空爆で次々と越境する負傷した難民に対し、国際医療チームも次々と到着している。地元医師によると、ドイツやフランス、イギリス、フィンランド、カナダなどの欧米諸国から派遣された医療スタッフが各地の病院で緊急治療にあたっている。今月初めにはマレーシアから約10人の医療チームがクエッタ入りした。 89年の旧ソ連軍撤退以降、国境を中心に医療活動を続けているアタウラー・レーマン医師(42)はこの1週間で3度、アフガン国内を診察して回った。「国境を越えられない数百人単位の負傷者がアフガン国内にまだ多く残されている。アフガン人の医師も少なく、世界からの医療支援が求められている」と訴えた。(毎日新聞) |
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<アフガン>世界銀行、タリバン政権後の復興基本方針まとめる 世界銀行は7日、アフガニスタンのタリバン政権崩壊後をにらんで、アフガニスタン復興の基本方針をまとめた。世界各国から復興支援のための資金を集めてプールする基金を設立し、アフガニスタン内に復興庁を設立し、復興計画の策定と実施を一元的に管理する。復興資金は「現状では算定不能」という。(毎日新聞) |
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<アフガン攻撃>米空爆で民間人23人死亡とタリバン発表 米軍は6日夜から7日朝にかけ、アフガニスタンの首都カブール周辺、北部マザリシャリフ近くのタリバン軍陣地を爆撃した。北部同盟はマザリシャリフ近郊まで部隊を進めており、17日までに同市を奪還する可能性も。タリバン側は、6日から7日にかけてのカブール北部空爆で、少なくとも民間人23人が死亡したと発表。(毎日新聞) |