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2001 11/2 |
11/2 | <アフガン攻撃>カブール北部をB52で爆撃 米軍 米軍は2日、アフガニスタンの首都カブール北郊などでタリバン軍拠点に激しい空爆を続けた。カブール周辺には同日朝、少なくとも2波にわたりB52爆撃機が飛来。バグラム空軍基地近くでタリバン軍が陣取る丘陵地帯にじゅうたん爆撃を行った。ロイター通信などによると、爆撃により数十カ所から土煙が上がったという。(毎日新聞) |
<タリバン政権>空爆で「50人死亡」の村を外国報道陣に公開 アフガニスタンのタリバン政権は1日、米軍の空爆で破壊され、子供や女性を含む約50人が死んだとされる村を外国報道陣に公開した。がれきの中には子供服や靴など生活用品が散乱、近くの平原には不発弾が落ちていた。村人は「ここには民間人しかおらず、軍事施設もない。米国は残忍だ」と口々に空爆を非難した。(毎日新聞) |
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<アフガン攻撃>米特殊部隊増派へ ラマダン以降も攻撃続行方針 【ワシントン布施広】ラムズフェルド米国防長官は1日、米軍特殊部隊を近くアフガニスタン領内に増派することを明らかにした。増派部隊は空爆支援や情報収集などに当たる予定で、現在100〜200人とされる領内の米軍部隊が3〜4倍に膨れ上がり、事実上の「前線基地」が大幅に増強される。またライス大統領補佐官は同日、中旬からのラマダン(断食月)以降も「休んでいる余裕はない」と述べ、アフガン攻撃を続行する方針を表明。米軍はアフガン攻撃を強化する構えを見せている。 米軍部隊はアフガン南部と北部に潜伏し、タリバン政権やウサマ・ビンラディン氏の支援組織「アルカイダ」に関する情報収集、空爆の標的選定などに従事している。米軍の空爆は、冬に向かうアフガンの悪天候により難航、地上からの標的情報が重要になっている。 また、長官は反タリバン連合(北部同盟)支援のため、武器や食糧投下を拡充する意向を表明。マイヤーズ統合参謀本部議長は、試験中の「グローバル・ホーク」など2種類の無人偵察・攻撃機の投入も検討していると語るなど、米軍は戦線のこう着状態の打開に懸命だ。 一方、ライス補佐官は、イスラム教徒のラマダン中は攻撃を停止する選択肢について、「タリバンやアルカイダが文明的なルールを守るとは思えない」と述べ、「テロとの戦争」を貫徹するのが最優先課題と強調した。(毎日新聞) |
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パキスタン軍情報機関、タリバンに援助 【ワシントン1日=林路郎】米国防総省高官は1日、パキスタン軍の情報機関・軍統合情報部(ISI)がムシャラフ政権の意向に反し、夜間を利用してアフガニスタン実効支配勢力タリバンに武器・弾薬の援助を行っていることを明らかにした。 米紙ワシントン・タイムズによると、トラックに積まれた武器・弾薬は、パキスタンのクエッタからアフガン国境の街チャマン経由でタリバンの本拠地、カンダハルへ届けられているという。 ラムズフェルド米国防長官は1日、米軍への全面協力を表明したムシャラフ政権の方針に従わない勢力が軍内部にいることについて、「少しも疑ったことはない」と述べ、事実を把握していることを認めた。(読売新聞) |
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パキスタン軍情報機関、タリバンに援助 【ワシントン1日=林路郎】米国防総省高官は1日、パキスタン軍の情報機関・軍統合情報部(ISI)がムシャラフ政権の意向に反し、夜間を利用してアフガニスタン実効支配勢力タリバンに武器・弾薬の援助を行っていることを明らかにした。 米紙ワシントン・タイムズによると、トラックに積まれた武器・弾薬は、パキスタンのクエッタからアフガン国境の街チャマン経由でタリバンの本拠地、カンダハルへ届けられているという。 ラムズフェルド米国防長官は1日、米軍への全面協力を表明したムシャラフ政権の方針に従わない勢力が軍内部にいることについて、「少しも疑ったことはない」と述べ、事実を把握していることを認めた。(読売新聞) |
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<アフガン>タリバン兵士が元国王側近の拠点を襲撃 4人死亡 【イスラマバード福原直樹】タリバン政権の兵士が1日、アフガニスタン南部で、ザヒル・シャー元国王の側近らが潜む拠点を襲撃し、4人が死亡した。同政権のザイーフ駐パキスタン大使が当地の報道機関に語ったもので、側近らはタリバン政権の分断工作中だった。襲撃の際、米軍ヘリが出動し、側近らを救助しようとしたが失敗したという。 同大使によると、アフガン南部ウルズガンの町で、タリバン兵士がザヒル・シャー氏の側近、ハミド・カルザイ氏の拠点を急襲し、銃撃戦で4人が死亡した。カルザイ氏は山中に逃げ込んだが、タリバン側に逮捕された。この際、米軍ヘリが救出を試みたが失敗したという。 カルザイ氏は、93年に成立した暫定内閣で外務次官を務めていた。同氏は、密かにアフガニスタンに入り、タリバン後の政権樹立のために運動を続けているシャー元国王への支持を取り付けるための活動していた。(毎日新聞) |
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聖戦参加を志願するパキスタン人、国境を越えてアフガン入り [イスラマバード 1日 ロイター] ジハード(聖戦)参加を志願するパキスタン人、数百人がタリバン勢力に合流するため国境を越えアフガニスタンに入った。 複数の目撃者が明らかにしたもので、イスラム過激派指導者のスフィ・モハマド氏の息子であるEhsanullah氏は、「600人が国境を越え、明日もさらに越境する可能性がある」と述べた。 パキスタン国内の報道記者のHaji Rehmatullah Jan氏はアフガニスタンとの国境のBajaurからロイター通信に電話で、「パキスタン当局は、越境行為を止めるために、なんら行動を起こさなかった」と述べた。 (ロイター) |
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対アフガン トルコが派兵決定 イスラム国家で初 特殊部隊を90人 【カイロ1日島田佳幸】トルコは一日、米国主導の対アフガニスタン軍事行動を支援するため、九十人程度の特殊部隊を派遣することを決めた。トルコはイスラム教国ながら、北大西洋条約機構(NATO)加盟国で、中東の他のイスラム教国とは懸け離れた対米支援の姿勢を続けており、軍事的支援にまで乗り出すことになる。 トルコは国民の大半がイスラム教徒だが、憲法に政教分離をうたい、徹底した世俗主義をとる。イスラム教系の大政党が解体されるなど、むしろ強大な力を持つ軍部を中心に、イスラム勢力への“弾圧”が続いている。 米英軍が、湾岸戦争以降、設定したイラク北・南部の飛行禁止区域で行っている警戒飛行でも、トルコ国内の基地が使われている。イスラエルとも接近するなど、イスラム教国では突出した親米路線。欧州連合(EU)への加盟も切望しているが、深刻な経済状況の悪化に悩まされており、米国の財政支援にかける期待が大きい。 今回の米中枢同時テロ後にもいち早く、米国への全面支援を打ち出し、十月初め、訪問した米議員団の代表は、動乱の域内にあってトルコは「輝ける王冠だ」と表現。「われわれに非常に忠節でいてくれているが、米国は十分なお返しをしていない」として、財政支援検討を約束した。 しかし、国民の間にはアフガン攻撃への反発が根強く、今回の特殊部隊派遣決定が、政府とイスラム勢力との衝突激化につながる恐れもある。(西日本新聞) |
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ビンラーディン、パキスタンの教徒に共闘呼びかけ 【カイロ1日=平野真一】カタールの衛星テレビ「アル・ジャジーラ」は1日、米同時テロの首謀者とされるウサマ・ビンラーディンによる手紙を公開した。ビンラーディンはこの中で、米英両軍によるアフガニスタン攻撃を「キリスト教徒の新たな十字軍」だと非難するとともに、パキスタンのイスラム教徒に対しイスラム教防衛に立ち上がるよう呼びかけた。 ビンラーディンがアフガン攻撃への反応を出したのは、米英両軍が攻撃を開始した10月7日のビデオ声明以来初めて。攻撃は1日で26日目を迎えたが、ビンラーディンが依然無事であるばかりか、パキスタンのイスラム原理主義勢力を扇動し反撃を狙っていることが明らかになった形だ。(読売新聞) |
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<タリバン政権>日本を敵と判断 自衛隊派遣に反発 【イスラマバード福原直樹】タリバン政権のザイーフ駐パキスタン大使は1日会見し、米国のアフガニスタンへの攻撃支援で日本が自衛隊艦艇の派遣に向け準備していることについて「我々の敵と判断するだろう」と発言。間接的な口調ながらも強く反発した。 また大使は米国人数人を拘束していることを明らかにした。「まだ身元はわかっていない」と述べたが、これら米国人が10月末、タリバン政権が処刑したパシュトゥン人の有力指導者、アブドル・ハク氏に同行していた人物かどうかについては触れなかった。 一方、大使は31日から1日にかけ米軍が南部ヘルマンド州にある国内最大のダムを空爆したことを明らかにした。「ダムには軍事用施設はなく民生用のものだ。一部は壊れており、7万5000人に影響がある」と米国を非難した。(毎日新聞) |
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