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2001 11/1 |
在リトアニアの米大使館で炭疽菌を検出か リトアニアからの報道によると、首都ビリニュスの公衆衛生当局者は1日、在ビリニュスの米国大使館の郵便袋から炭疽(たんそ)菌を検出したことを明らかにした。「確率は95%から98%」としている。 ロイター通信によると、リトアニア当局は、炭疽菌が検出された米国の郵便施設を経由したと思われる郵便物がある、と米大使館から通報を受け、検査を始めた。ワシントンの国務省郵便室でも炭疽菌が見つかっているという。 |
「ターゲット探しに難航」 アフガン空爆で米側 1日に開かれた日米安保高級事務レベル協議(SSC)の審議官級会合で、米側がアフガニスタン空爆について「航空優勢は確立したが、攻撃するターゲットを見いだすことが非常に難しくなっている」と述べた。タリバーンに対する制空権は米軍が握ったものの、主力部隊や最高指導者オマール師らの行方がつかめず、軍事行動が手詰まりになっている状況を説明したものだ。 そのうえで米側は「航空、宇宙など様々な手段で情報収集にあたっている」と説明した。(23:35) |
義勇兵の一部受け入れ タリバーン大使表明 アフガニスタン・タリバーン政権のザイーフ駐パキスタン大使は1日の記者会見で、パキスタン在住のアフガン人でつくるタリバーン支援の義勇兵の一部をアフガン国内に受け入れたことを明らかにした。また大使は、タリバーンが10月下旬からアフガン国内で拘束している米国人は「2〜3人」と述べたが、身元などは明らかにしなかった。 義勇兵は、パキスタンのイスラム原理主義団体「イスラム法強化運動」のスフィ・モハマド代表らで、約300人がカブールに入ったとの情報がある。(22:55) |
グルジア大統領が全閣僚解任 議長も辞任 グルジアからの情報によると、シェワルナゼ大統領は1日、内閣の全閣僚を解任した。一院制議会のジバニア議長も同日、辞任した。民間テレビ局に対する当局の弾圧をめぐって同大統領への批判が高まっているためで、首都トビリシでは1日、約1万人が大統領の退陣を求めてデモ行進を行うなど騒然としている。 発端になったのは先月30日、激しい政府批判を繰り広げている民間テレビ局に対し、警察当局が強制捜査に入ったことから。今年初め、政府幹部の汚職を追及していた同テレビ局の記者が殺害され、当局の関与が取りざたされていただけに、世論の猛烈な反発を買い政治危機が深まっていた。 批判をかわすため、大統領は31日に国家保安相を解任。だが議会の反大統領派は内相、検事総長らの辞任を要求するなど、政権への揺さぶりを強めている。 グルジアでは最近、分離独立を求めるアブハジアとの間で戦闘が再燃し、平和維持部隊を駐留させているロシアとの関係も緊張している。(22:31) |
アフガン最大のダムが空爆被害 タリバーン発表 アフガニスタンのタリバーン政権は1日、同日未明の米軍の空爆で、南部ヘルマンド州にある同国最大のダムが決壊寸前になる被害を受けたと語った。アフガン・イスラム通信(AIP)が伝えた。 政権報道官は「これ以上爆撃を受ければダムは決壊し、数千人が命を落とす危険性がある」と述べ、米国を非難した。タリバーンの拠点カンダハルなどへ電力を供給していた水力発電施設も破壊された模様だ。 一方、米軍は1日未明にかけて、パキスタンへ抜ける東部の拠点ジャララバード近郊を攻撃、約20人が病院へ運ばれた。このなかには先月11日に多数の民間人犠牲者が出たクラム村も含まれている。(22:30) |
トルコも特殊部隊をアフガンに派兵 トルコ政府は1日、米国が主導するアフガニスタンへの軍事行動支援のため、特殊部隊の兵士約90人を派遣すると発表した。政府声明によると部隊の任務は、主に偵察や非戦闘員の保護などの後方支援。トルコはNATO(北大西洋条約機構)加盟国で唯一、国民の大半がイスラム教徒の国だが、NATOが発動した集団的自衛権の規定に従い、アフガンに派兵する方針を決めていた。 トルコは米軍に対し、南部の空軍基地の利用のほか、民間空港の使用も認めることを表明していた。今回の派兵決定は、米国から出されていた偵察活動、反タリバーン勢力の北部同盟軍の訓練、人道支援などの要請にこたえたものだという。 トルコ特殊部隊は、分離独立運動を続けるクルド人との約15年にわたる戦闘の中で経験を積んできた。戦闘の大半は、同国南東部の山岳地帯で起きており、この地形がアフガンに共通する部分もある。 アフガン攻撃へのイスラム国からの反発が強まる中で、対テロ包囲網を掲げる米国にとって、イスラム国トルコからの派兵決定は少なからぬ意味を持つ。トルコが国内の反発を抑えながら派兵に踏み切った背景には、欧州連合(EU)加盟を有利に進めるなどの思惑があるとみられる。(22:22) |
核テロの可能性増大 IAEAが警告、緊急会合開催へ 国際原子力機関(IAEA)は1日までに発表した声明で、核関連施設への攻撃や放射性物質を使用する「核テロの可能性が増している」と警告した。2日、ウィーンの本部で核テロについて各国の専門家による緊急会合を開く。 IAEAは声明で、米国の同時多発テロの首謀者とされるオサマ・ビンラディン氏率いるアルカイダなどの武装グループが核物質の入手を計画したという情報に「重大な懸念」を表明した。テロリストたちが核物質を入手し、核爆弾として使用する可能性は極めて低いとしながらも、「どんなシナリオも不可能ではない」との危機感を示した。 また「原発は恐らく世界で最も頑強な建造物」としながらも、ニューヨークの世界貿易センタービルを倒壊させたような攻撃に耐えられるようには設計されてはいない、と指摘。 さらにIAEAは、核保有国の米国、英国、フランス、中国、ロシアの5カ国などに対し、核兵器管理の安全性を緊急調査するよう訴えた。(21:55) |
米同時テロ後、難民13万人=病人らにも国境閉鎖?−パキスタン 【イスラマバード1日時事】9月11日の米同時テロ以降、パキスタン入りしたアフガニスタン難民の数は約13万人に上っていることが1日、国連難民高等弁務官事務所の話で分かった。難民急増に伴いパキスタン政府は、病人らを中心に入国を認めていた西部チャマンの国境検問所をこのほど、閉鎖したという。ただ、パキスタン政府は検問所閉鎖を否定している。 同事務所によると、同時テロ発生以降これまで、パキスタン北部ペシャワルに6万5000人、西部クエッタに4万−5万人、他の地域も合わせ、同国入りした難民は約13万人に上った。しかし、ペシャワルに通じるチャマンの国境検問所は既に閉じられたという。これに対し、パキスタン政府当局者は、1日も約50人がチャマンを通過したとしている。 (時事通信) |
アフガン北部、「北部同盟」が攻勢に出るも苦戦 【イスラマバード1日=森太】アフガン・イスラム通信は1日、タリバン政権スポークスマンの話として、反タリバン勢力「北部同盟」が同日未明、北部サマンガン州ダラエスフ渓谷で攻勢に出たが、タリバンによって撃退された、と報じた。同スポークスマンによると、北部同盟の攻勢は米軍機がタリバン前線部隊への激しい空爆を行った後に始まった。 ダラエスフは北部の要衝マザリシャリフの南方約80キロ地点にあり、マザリシャリフ陥落を目指す北部同盟がタリバンの激しい反撃にあい、苦戦している。米軍は北部同盟と連携、タリバン前線部隊への空爆を行っている。 一方、AP通信によると、米軍は1日未明、アフガニスタンの首都カブール北方で、タリバン前線基地の二つの村を空爆した。村は北部同盟と対峙(たいじ)するタリバンの前線付近にあり、タリバンの部隊数百人の基地になっているという。(読売新聞) |
<アフガン攻撃>誤爆された村ルポ 憤る住民 「なぜ我々が狙われるのか。住民の多くは『誤爆』という説明を疑っている」。米軍の誤爆で先月27日、2人が死亡したカピサ州ガニヒル村のソルダク村長は、毎日新聞などの取材に応じ、地元住民の憤りを訴えた。米国が支援する反タリバン連合支配地域の村なのに、米軍の爆撃を受けた衝撃は言い様のない不信感を生んでいる。(毎日新聞) |
<アフガン攻撃>タリバン側前線を空爆 過去最大規模 【ホジャバファウディン(アフガニスタン北部)福島良典】アフガニスタンの反タリバン連合(北部同盟)軍筋によると、米軍機は1日、アフガン最北部のタリバン側前線を断続的に空爆した。最北部への空爆としては過去最大規模になった模様。米国防総省が発表しているB52によるじゅうたん爆撃とみられる。(毎日新聞) |
パキスタン駐留の米兵は2200人、5基地に展開 【イスラマバード1日=佐藤浅伸】対アフガニスタン軍事作戦で、米軍がパキスタン国内5か所の軍用基地に展開、米兵ら総計約2200人が駐留していることが1日、分かった。複数のパキスタン軍当局者が本紙に明らかにした。 パキスタン当局は米軍駐留場所について公表していないが、これまでにシンド州ジャコババード、バルチスタン州パスニとダルバンディンの3基地の駐留が判明している。今回新たに分かったのは、バルチスタン州ピシンと北西辺境州バダベルの両基地。 パキスタンのムシャラフ大統領は、米軍に対し、情報提供、領空通過、後方支援の三点での協力を公言する一方、軍事作戦の拠点は提供していないとの立場を取っている。 軍当局者によると、実際には、ジャコババードが空爆、ダルバンディンが地上部隊出撃の拠点となっている。 アラビア海に展開する米艦隊からパスニ海軍基地に入った攻撃ヘリや特殊部隊投入のためのC130輸送機が、他の4基地に移動している。パキスタン国内に駐留する米英軍関係者2200人のうち1600人が特殊部隊で、ダルバンディンに800人(うち250人が英部隊)、タリバンの本拠地カンダハルに最も近いピシンに200人が駐留している。 米軍はこの他にもバルチスタン州ノーシキなど6か所の基地・施設を使用したい意向で、近く予定されているラムズフェルド米国防長官のパキスタン訪問で、パキスタン側との協議を経て、米軍の部隊展開が拡大されることも考えられる。(読売新聞) |
アフガニスタン北部に冬の到来告げる雨 【イスラマバード1日=森太】パキスタンのイスラマバード気象台は1日、アフガニスタンのサマンガン州やバグラン州など北部一帯で31日夜から1日にかけて、冬の到来を告げる雨が降ったことを観測した。米軍の対アフガニスタン軍事作戦の遂行が困難になると予想される本格的な冬入りが間近に迫った。 同気象台によると、この雨は地中海からイラク、イランを経て東進してきた「西方低気圧」によるもので、アフガン北部各地で3・7―13ミリメートルの雨が降った。アフガニスタンやパキスタン地域では例年、この低気圧による雨とともに気温が下がり、翌年3月ごろまで雨や雪の多い冬季となる。厳冬期は12月からだ。(読売新聞) |
パキスタン当局が核実験の責任者ら取り調べ…米紙 【ニューヨーク1日=勝田誠】パキスタンの核兵器がイスラム原理主義勢力の手に落ちる危険性が指摘される中、米ニューヨーク・タイムズ紙(電子版)は1日、この核開発に関わった専門家3人が先週から、パキスタン当局に身柄を拘束され、取り調べを受けていると伝えた。 同紙のイスラマバード発の記事によると、取り調べを受けているのは、原子力委員会のトップを務め、1998年5月の核実験の責任者だったスルタン・バシラディン・マフムード氏を始めとする専門家3人で、少なくとも同氏ら2人はすでに第一線を退いていた。また、現地紙からの情報として、同氏は引退後、アフガニスタンを実効支配するイスラム原理主義勢力タリバンの本拠地カンダハル周辺での“民間事業”に参画、アフガンを何度も訪れており、捜査当局はこの訪問目的を詳しく調べている、という。 パキスタン当局は、同氏らは釈放されたと地元紙に説明しているが、ニューヨーク・タイムズ紙は、同氏らが依然として消息不明だとする家族の証言を紹介した。(読売新聞) |
<アフガン攻撃>相次ぐ誤爆の背景 米軍のアフガニスタン空爆で民家などを直撃する誤爆が相次ぎ、米国内外で批判が高まっている。大量の精密誘導型爆弾を投入している米軍は、湾岸戦争(91年)、北大西洋条約機構(NATO)軍のユーゴスラビア空爆(99年)に続き、なぜ誤爆を繰り返すのか。正確さが身上のはずの「ピンポイント攻撃」の内実を探った。 【ワシントン吉田弘之】 米戦略予算評価センター(CSBA)のロバート・マーティネージ上級分析官によると、精密誘導型弾は、テレビ(TV)誘導型▽レーザー誘導型▽全地球測位システム(GPS)誘導型――の三つに大別される。 TV誘導型は弾先端にテレビカメラがあり、戦闘機のコックピットから標的設定を操作できる。レーザー誘導型は、航空機などから標的をレーザー照射し、その反射を感知して標的に向けて飛ぶ。GPS誘導型は、GPSシステムに入力した爆撃地点の位置情報によって標的を定める。 米国防総省はアフガン攻撃で「あらゆる兵器を駆使する」と明らかにしており、空爆にも各種の誘導型弾を導入しているとみられる。 誤爆の原因は「誘導装置の命中精度の欠陥と誤作動」「人為ミス」「目標選定の誤り」などに分類できる。 メーカーなどが公表している命中精度は、TV誘導型が半径約3メートル、レーザー誘導型約8メートル、GPS誘導型約3〜13メートル。ただ、これは「半数命中半径」という方法の測定値で、50%がこの範囲を外れる可能性がある。システムの誤作動はさらに大きなミスとなる。 ラムズフェルド米国防長官は28日、米CNNテレビとの会見で、空爆の命中確率を「良くて85〜90%」と述べた。 爆撃機の元パイロットはこう語る。「10%以上の確率で標的を外すことの意味は大きい。1日に200〜300発を発射すれば、20〜30発は標的を外す。メカニズムの誤作動で標的を外すと数キロも離れた予想外の場所に飛ぶことがある」 天候の影響もある。レーザー誘導型爆弾の場合、湿度や粉じん、風が微妙に影響するほか、曇り空では上空からの標的設定が困難になる。 人為ミスも大きな要因だ。ホイト・ジョージタウン大教授(安全保障論)は言う。「平時に100%の精度でも、戦時は違う。感情などさまざまな状況に左右される。極度の疲労と緊張で操縦士のミスがあっても不思議はない」 米軍がアフガン空爆で誤爆を公式に認めたのは計4回。米軍は詳細を明らかにしておらず、原因を特定できていない。 カブールで25〜26日に起きた国際赤十字倉庫と住宅街への誤爆は、赤十字にGPS誘導型、住宅街にレーザー誘導型爆弾が着弾した。国防総省によると、赤十字誤爆は「爆撃地選定の人為ミス」、住宅街誤爆は「誘導システムの誤作動」によるものだった。 赤十字側は「屋根の赤十字のマークは上空からも識別できたはずだ」と主張している。 タリバン軍は空爆から逃れるため、住宅街などに避難している。ラムズフェルド国防長官は「限定的なタイプの爆弾しか使えなくなる」と語り、空爆が難しい局面にある点も認めている。(毎日新聞) |
小泉首相、パキスタンへの経済支援を検討=アジズ蔵相、核不拡散の必要性認識 小泉純一郎首相は1日午後、首相官邸で、ムシャラフ・パキスタン大統領の特使として来日中のアジズ蔵相と会談した。席上、蔵相が新たな経済協力と対日債務の返済期間繰り延べなどを求めたのに対し、首相は「パキスタンの現在の国際的な取り組みやアフガニスタンの将来を考える上での役割にかんがみ、何ができるか真剣に考えたい」と述べ、同国への経済支援策を検討する考えを示した。 会談で首相は、パキスタンが米国などと協力してテロに立ち向かっていることに敬意を表した上で「パキスタンと緊密な連絡を取り、日本として何ができるか話し合いながら取り組みたい」と強調。蔵相は日本が決定した経済制裁措置の解除に謝意を示した。 核不拡散の問題をめぐり、蔵相が「核拡散防止の必要性を十分認識しているし、核技術を他国と共有することは決してない」と言明したのに対し、首相は「日本は核兵器にセンシティブ(敏感)な感情を持っている。世界の核抑止の声に耳を傾けてほしい」と要請した。 (時事通信) |
【米アフガン攻撃】タリバン捕虜たちの証言
ロシアの日刊紙『イズベスチヤ』がアフガニスタンの北部同盟に捕まり捕虜になったタリバン戦士とのインタビューを通して、タリバンを紹介する記事を掲載した。イズベスチヤはタリバン戦士らは死も恐れない狂信徒であり、核爆弾よりも恐ろしい存在だと指摘した。次はタリバン捕虜たちとの会見記事の要約。 タリバン戦士たちは「イスラムの仇は米国と西側諸国であり、ロシアもチェチェンの件で敵となった」と話した。彼らはまた、「タリバンはウズベキスタンを解放させ、ロシアに進入する。ロシア人とユダヤ人を殺し、米国内に恐怖の雰囲気を拡大させる」と話した。彼らは、米国には飛行機も多く、高層ビルもたくさん残っているとしながら、炭疽菌以外にも、より多くの細菌を利用することも排除しないと脅迫した。タリバン戦士たちは「アフガン内戦は西側諸国へと進出する前に、家の中を整頓するためのもの」としながら、「誰であろうと我々を止めることはできない」と述べた。また、「米国民は豊か過ぎて恐れることが多い。しかし、常にお腹を空かしている人々が彼らを打ち勝った。貧しい人々がお金持ちとの戦いで勝ったのだ。我々は失うものも無く、全てを手にすることができる。米国の爆撃は武器や戦車を壊すことはできるが、タリバンの心の中にある理想を殺すことはできない」と話した。 タリバン捕虜たちは「世の中はイスラムのものになる。我々は君たちの女を手に入れる。君たちの子供は我々の奴隷となるだろう。そして、異教徒たちは無残に殺す」と話した。あるタリバン捕虜は「私個人の人生は意味がない」としながら、「信じない者を1人でも多く殺してから死ぬ」と話した。 大多数のタリバンはオサマ・ビンラディン氏と会ったことはないが、偉大な人物だと思っている。また、現在タリバンには100年以上も使えるほど武器が多く、イスラム信徒の巨富たちがタリバンへの支援を惜しまないと信じている。一部のタリバン戦士は、イランやパキスタン、ロシアは知っていても、米国の存在を知らなかった。彼らは戦闘をしながらご飯やパンなど食糧と衣服は十分提供されているが、お金は一銭たりとももらっていない。但し、パキスタンなどからの傭兵や志願兵の場合はお金をもらっている。 タリバン戦士集団は宗教的狂信徒、強制的に動員された農民、パキスタンの将校、パシュトゥン人、タジク人、ウイグル人、アラブ人、チェチェン人など、多様な人種で構成されている。 北部同盟が捕らえたタリバン戦士らに釈放の条件として提案するのは、アラーに対する祈りの文を朗読した後、「この瞬間から誠実なイスラム教徒として、タリバン思想を拒否する」ことを明らかにすること。しかし、捕虜の中でタリバンの思想を拒否した人はこれまで1人もいない。タリバン思想は核兵器よりも恐ろしいような気がする。 モスクワ=鄭炳善(チョン・ビョンソン)特派員 |
<アフガン攻撃>タリバンの通信機能に重大な打撃 米参謀本部 【ワシントン布施広】米統合参謀本部のスタッフルビーム副作戦部長は10月31日、タリバン政権は米軍の攻撃で通信機能に重大な打撃を受け、最高指導者オマル師との連絡も極めて難しくなっているとの見解を示した。また米軍が北部の要衝マザリシャリフ近郊などで、B52による「じゅうたん爆撃」を行っていることを明らかにした。 副作戦部長はこれまでの空爆で「(タリバンの)指揮管制経路は遮断または機能が低下し、互いに連絡を取り合うことも非常に難しくなっている」と指摘。「彼らは(司令官の)オマル師と連絡を取ろうとしているが、それも極めて難しい」と語り、通信機能の低下がタリバンに「深刻な負担」となっているとの見方を示した。 またマザリシャリフや首都カブール近郊で、米軍が大規模空爆を加えているとの情報に対し、副作戦部長は「我々は誘導型と非誘導型の爆弾を使っている」と述べ、特定の標的を正確に破壊するピンポイント攻撃と、大型爆弾を広範囲に落とす「じゅうたん爆撃」を並行して行っていることを認めた。 じゅうたん爆撃は敵兵が広い地域に展開している場合に有効だが、誘導型爆弾ではないため、誤爆の危険性もある。(毎日新聞) |
上層部の許可不要「テロ勝手指令」 -------------------------------------------------------------------------------- 自分の判断でテロを!――31日付の英紙インディペンデントはウサマ・ビンラディン氏が世界各地に展開するテロ組織「アルカイダ」のメンバーに対し、組織上層部の許可なしでもテロ攻撃をしてよい、という指令を発したと報じた。また、30日付のイタリアの中立系紙コリエレ・デラ・セラはアルカイダが英国とフランスを結ぶ海底鉄道トンネル「ユーロトンネル」などを爆破する計画を立てていると伝えた。 「勝手テロ指令」は米軍によるアフガニスタン攻撃が今後一層激しくなり、ビンラディン氏からの命令が下部組織に届かないことを想定して出されたと、インディペンデント紙は指摘。仮にビンラディン氏が拘束、殺害されたとしても「アルカイダによるテロ活動は止まらないことになる」とし、組織が存続する限り、テロは終わらないと伝えている。 また同紙は「この情報は過去にも正しい情報を出したところから届いた」としており、9月11日の米中枢同時テロの前に米情報機関が傍受していた会話と酷似する言葉遣いをしているという。 共同電によると、29日にはアシュクロフト米司法長官が「新たなテロ」への厳戒要請を出したが、その根拠は今回の指令を知ったためとも指摘。米捜査当局者は米国内での新たなテロの場所について、全米の中で警備態勢が整っていないとされる「ウィスコンシン州など中西部が危ない」と注意を促している。 米国だけでなく、アルカイダの恐怖は欧州にも迫っている。イタリアのコリエレ・デラ・セラ紙はイタリアの情報機関が得た情報として、ユーロトンネルに加え、イタリアとフランス、イタリアとオーストリアの国境にある複数のトンネルや陸橋の爆破計画をアルカイダが立てていると報じた。 同紙によると、27日にイタリアの情報機関が英国、フランス、オーストリアに「最重要」として爆破計画があることを報告。ユーロトンネルが狙われているのは、英国が米国に協力していることへの報復としている。アルカイダは既に欧州の標的への攻撃準備を完了、身分証明書などを偽造した200人のテロリストがアフガンから西側諸国に向かったという。 |
英のイスラム教徒700人がアフガン入り=パキスタンから越境−アラブ紙 【カイロ31日時事】アラブ圏紙アッシャルクアルアウサトは31日、英国に本拠を置くイスラム急進組織アルムハジルーンのスポークスマンの話として、10月初め以降、英国在住のイスラム教徒600−700人がアフガンニスタンのタリバン政権に合流するため同国に入ったと報じた。 同スポークスマンによれば、これらイスラム教徒の多くは20、30歳代の若者。パキスタン国境警備当局がアフガンへの国境越えを阻止しようとしたものの、場所によっては容易に越境できる状態だったという。 (時事通信) |
<アフガン>空爆で市民1500人が犠牲に タリバン駐パ大使 タリバン政権のザイーフ駐パキスタン大使は31日、アフガニスタンへの空爆で、一般市民の犠牲者が1500人に達したと述べ、米軍が殺傷力の強いクラスター爆弾を食糧貯蔵庫などに投下していると非難した。同爆弾は地上で炸裂するため、同大使は「女性や子供の犠牲者が増えている」と語った。(毎日新聞) |