2001
10/18
10/18 <アフガン攻撃>米軍、朝からカブールなど空爆 

 アフガニスタン空爆を続ける米軍は18日朝から、首都カブール、タリバン政権の本拠地カンダハル、東部ジャララバードなどを断続的に攻撃した。アフガン・イスラム通信によると、カブールの北約5キロにあるカラサマンカン村の民家2戸が爆撃され7人が死亡。カブール市内の住宅地でも1人が死亡した。(毎日新聞)
北部同盟、マザリシャリフへの進撃にむけ準備


 [ジャブルサラジ(アフガニスタン) 18日 ロイター] アフガニスタンの反タリバン勢力、北部同盟は兵士らを結集し、北部の要衝マザリシャリフに進撃する準備を進めている。
 北部同盟の指揮官が、前線地域から衛星電話でロイター通信に語った。
 同指揮官は、前線部隊が現在マザリシャリフ空港から約5キロの地点まで接近している、としている。
 同指揮官はまた、拠点の奪還を目指すタリバンから17日、6回の攻撃を受けたが、これをはね返したと述べた。
 一方、タリバンのムタキ教育相は、北部同盟の主張はでたらめだとしている。
 また、アフガン・イスラム通信は、タリバンが17日に、マザリシャリフへの攻撃を試みた北部同盟を撃退したと述べた、と伝えている。(ロイター)
イスラエル、観光相暗殺で自治政府に「最後通告」

 【エルサレム18日=当間敏雄】イスラエル政府筋は18日、ゼエビ観光相暗殺の実行犯らの逮捕・引き渡しを求めるパレスチナ自治政府への「最後通告」の期限は、「最大1週間だ」と明らかにした。観光相の服喪期間を念頭に置いたもので、自治政府との全面衝突は実質、秒読みに入った。

 関係筋によると、シャロン首相は同日未明の緊急閣議で最後通告の期限を1週間とするよう提案、右派閣僚らが3日間への短縮を主張するなどしたため最大1週間をメドに、パレスチナ側への圧力を強めることで一致したという。

 イスラエル軍は18日未明、ヨルダン川西岸の中心都市ラマッラと北部ジェニンのパレスチナ自治区に戦車などで侵攻、軍事封鎖した。侵攻時の交戦でラマッラでパレスチナ警官1人が死亡、ジェニンで10歳のパレスチナ少女が砲弾の破片を受けて死亡した。また、イスラエルは同日までにアラファト自治政府議長のガザ空港使用を禁止した。

 最後通告は、アラファト議長が、暗殺犯行声明を出したパレスチナ解放人民戦線(PFLP)やイスラム原理主義組織ハマスなど「テロ組織」をかくまい支援していると指摘、ビンラーディンをかくまう「タリバンと同じだ」と決めつけた上で、責任者引き渡しに応じない場合「自治政府をテロ支援組織と見なして必要な措置をとる」とした。(読売新聞)
米兵殺せば1800万円
ビンラディン氏が賞金かける
 アフガニスタンの反タリバン勢力「北部同盟」の治安機関当局者は17日、米中枢同時テロの黒幕ウサマ・ビンラディン氏(44)が最近「アフガン国内の外国人を殺害すれば(1人当たり)最高15万ドル(約1800万円)の賞金を出す」と発表したことを明らかにした。米兵をはじめ米国人ら外国人記者の殺害にも賞金をかけたという。空爆から1週間、指令を出したビンラディン氏の所在はまだ把握されていない。

 米政府から、身柄拘束につながる有力情報に史上最高の2500万ドル(約30億円)の懸賞金をかけられたビンラディン氏が、逆手をとって外国人殺害に賞金を出すという恐怖の指令を発した。

 北部同盟の治安機関当局者によると、指令はアラブ系のラジオを通じて発表。賞金は米兵殺害に15万ドル、米国人記者の場合は10万ドル。敵意をむき出しにしていた米国人だけでなく他の外国人記者らにも5万ドルの賞金がかけられた。もちろん日本人も標的ということだ。

 同盟の外務省当局者もこの情報を確認。アフガンの首都カブールを望む最前線にあるバグラム空軍基地一帯への外国人記者立ち入り制限を強化した。

 北部同盟は14日と16日、タリバンが支配するカブールから北東部の山岳地帯を越えて同盟の支配地域に不法侵入しようとしたイラン人ジャーナリストを名乗るアラブ系外国人1人、アフガンのパシュトゥン人2人を拘束。ビンラディン氏の外国人暗殺指令との関係も含め事情を聞いている。

 ビンラディン氏の賞金付き指令については、これまでにも「米兵1人“生け捕り”で5万ドル(約600万円)」「殺害後の軍服に3000ドル(約36万円)」などの情報が流れていた。アフガンで数百万円は「一生遊んで暮らせる金額」だという。

 指令を発し続けるビンラディン氏の所在については、米軍が人工衛星や最新の偵察機を使い、地上でも特殊部隊が反タリバン勢力の協力を得て必死に探しているが、正確な場所は把握していないもようだ。

 ビンラディン氏は、テロ組織アルカイダの「親衛隊」を引き連れ、アフガン南部や東部のタリバン政権支配地域で、山岳地帯の洞くつを頻繁に移動しているとみられる。

 米軍がアフガン空爆を開始した7日、カタールのテレビ局が放送した映像で、ビンラディン氏は岩の地形を背にインタビューに答えていた。在米の地質学者は背景がたい積岩に囲まれていることから、撮影場所は洞くつの多いアフガン南東部パクティア州かパクティカ州と推定する。しかし「映画撮影所」のような巧みなセットで収録された可能性もある。すでにロシア・チェチェン共和国などに逃亡したとの情報も乱れ飛んでいる。
 
行方は依然不明

 北部同盟の治安機関当局者によると、ビンラディン氏がアラブ系のラジオを通じて発表したもの。米兵殺害には15万ドル、米国人記者の場合には10万ドル。米中枢同時テロ以前から敵意をむき出しにしていた米国人だけでなく、今回はほかの外国人記者らにも5万ドルの賞金がかけられたという。もちろん日本人も賞金首としてビンラディン氏一派の標的となる。

 北部同盟の外務省当局者もこの情報を確認、カブールを望む最前線にあるバグラム空軍基地一帯への外国人記者立ち入り制限を強化したと述べた。同盟は14日と16日、タリバンが支配する首都カブールから北東部の山岳地帯を越えて同盟の支配地域に不法侵入しようとしたイラン人ジャーナリストを名乗るアラブ系外国人1人、アフガンのパシュトゥン人2人を拘束。ビンラディン氏が呼び掛けた外国人暗殺指令との関係も含め事情聴取している。

 一方、ビンラディン氏の所在は依然として不明。米軍は人工衛星、無人偵察機、最新の偵察機を使い、地上では特殊部隊が反タリバン勢力の協力を得て居場所を必死に探しているが、正確な場所は把握していないもようだ。同氏はテロ組織アルカイダの「親衛隊」を引き連れ、アフガン南部や東部のタリバン政権支配地域で、人目に触れない山岳地帯の洞くつを頻繁に移動しているとされる。

 米政府内にはビンラディン氏がアフガンを脱出してパキスタンやロシア・チェチェン共和国など第三国へ逃亡を試みているとの情報も乱れ飛んでいる。

 
◆オマル氏「徹底抗戦」指令 

 アフガン・イスラム通信が伝えたところによると、アフガニスタン・タリバン政権の最高指導者オマル師は17日、無線を通じて演説、各部隊司令官に対し「死を恐れてはならない」と米軍との徹底抗戦を指令した。この日の指令は、連日の空爆に加え、米軍の地上部隊の投入が近いとされるなか、戦いで動揺しないようタリバンの結束を強く訴えたものとみられる。

 オマル師は演説で「タリバンの人間は忍耐強く、不動の精神を持っている。異教徒たち(米軍)は必ず打ち負かされ、われわれの前にひざまずく」と強調。また「苦しみは試練である」として、追い詰められた状況を示唆しながらも「人間は死ぬ運命にある。恐れてはならない。これは異教徒に対する聖戦だ。きょう死のうが、あす死のうが変わりはない。神が勝利を与えてくれる」と結んだ。

 
米 空爆の戦術転換 部隊や移動兵器標的 米機 バス誤爆か29人死亡

 【ワシントン17日平山孝治】米軍によるアフガニスタンへの攻撃は、現地時間十七日夜(日本時間十八日未明)から十八日未明(同日朝)にかけ戦闘機、爆撃機など計九十五機を投入、首都カブールやタリバン政権の拠点・カンダハルを中心に空爆を続けた。米統合参謀本部は十七日の記者会見で、空爆の標的を「固定目標」から部隊や移動式の地対空兵器など「移動目標」へと、戦術転換することを明らかにした。

 米軍はこれまでの空爆でアフガニスタン国内の制空権を確保、タリバン政権の兵舎や兵器倉庫などへの攻撃もほぼ終えたことから、地上作戦を見据えてアフガン国内を移動しているタリバン部隊などへ攻撃を集中させる意向だ。

 十七日の米CBSテレビによると米軍は、アフガニスタン北部の要衝マザリシャリフの空港が反タリバン勢力の北部同盟に制圧された後、同空港を拠点に、近接するウズベキスタンから地上作戦部隊を投入する方針を固めた。インド洋に展開中の米空母からもアフガニスタン南部に特殊部隊を出撃させ、南北から挟み撃つ形でタリバン部隊を掃討する作戦に着手するものとみられる。

 一方、現地からの報道によると、同政権当局者からの情報として、カンダハルの南方の村で十七日、バスが米軍機の攻撃を受けて大破、乗っていた市民ら二十九人全員が死亡した。誤爆の可能性もあるが、確認されていない。また、AP通信はカブールの学校に爆弾一発が着弾した、と伝えた。爆発はせず、負傷者などはなかったという。(西日本新聞)
米加州バークレー市議会、アフガン空爆の中止を求める議案を可決


 [バークレー(米カリフォルニア州)17日 ロイター] 米カリフォルニア州バークレーの市議会は、米主導のアフガン空爆の中止を求める議案を可決した。
リベラルな伝統を持つバークレー市は、平和活動家の運動が活発なことで知られ、ベトナム戦争時代も反戦運動が盛り上がった。
この決議に反対票を投じたシャーリー・ディーン市長は、「バークレーは、こうした決議を可決した全米最初の市だと思う」と語った。
この決議は、米国に対して、可能な限り早く爆撃を中止し、9月11日のテロ攻撃の責任がある者に法の裁きを受けさせるため、国際機関と共同作業を行うように求めている。
この決議を支持したリンダ・マイオ市会議員は、アフガニスタン爆撃は、さらなる憎しみを生み、われわれを悪であるとする者に、そうした見方を確認させ、いかなる代償を払っても攻撃を行う用意がある兵士の新世代を育てるだけだ、としている。(ロイター)
<アフガン攻撃>「交戦区域」作戦を開始 特殊部隊派遣支援か

 【ワシントン中井良則】米統合参謀本部のスタフルビーム作戦副部長は17日、アフガニスタン攻撃でタリバン軍の戦車や軍用車など「動く標的」を重点爆撃する作戦に移ったことを明らかにした。反タリバン連合(北部同盟)の進撃や特殊部隊派遣を支援する動きとみられる。米軍は16日、最大規模の爆撃を行い、空母艦載機85機、長距離爆撃機5機、低空攻撃用AC130型機5機など約100機を投入した。17日夜から18日未明にかけ、首都カブールなどで空爆が続いた。

 タリバンが押さえる北部の要衝、マザリシャリフでタリバン軍と北部同盟軍の攻防が続いている。同副部長は記者会見でマザリシャリフ南東10キロの空港を北部同盟が制圧した場合、「米軍が使えるようになれば、意味は大きい」と述べた。

 また、タリバンの地対空ミサイルなど固定式防空施設はすべて攻撃し、米軍機への対空砲火が報告されなくなったため、16日から一定区域を米軍機が自由に飛び地上を攻撃する「交戦区域」作戦を初めて導入した。米機は攻撃の標的をあらかじめ指定され、タリバン軍の車両など移動する標的を指揮官の許可を得て攻撃しているという。

 一方、AP通信は国防総省高官の話として、インド洋に展開する空母キティホークにヘリコプターで移動する特殊部隊が配置についた、と伝えた。先週末までにキティホークに到着し、戦闘準備を整えている。キティホークは日本から参加した4隻目の空母。艦載機を通常より減らしており、特殊作戦の発着艦として使われる可能性がある。(毎日新聞)
<イスラエル>犯人の引き渡しをパレスチナに要求 観光相暗殺で

 【エルサレム海保真人】イスラエル政府は18日、ゼエビ観光相の暗殺を受けて、パレスチナ自治政府のアラファト議長に対し、犯人の即時引き渡しやすべてのテロ組織を非合法化するよう要求した。要求に応じない場合、パレスチナを「テロ支援国家」と同様に見なし、行動に踏み切るという。一方、パレスチナ警察当局はガザ自治区で、犯行声明を出したパレスチナ解放人民戦線(PFLP)のメンバー2人を逮捕した。

 イスラエル史上初のパレスチナ人による現職閣僚暗殺事件に対し、シャロン政権は米国がタリバン政権に行ったような対応策に出た。犯人引き渡しが順調に進まなければ、自治政府施設を本格攻撃することも予想される。

 シャロン首相は、ペレス外相に委ねていたパレスチナとの停戦交渉を停止。パレスチナ自治区の封鎖を強化し、アラファト議長にガザ空港の使用も禁じ、圧力を加えた。事件前の柔軟策に反発し、ゼエビ観光相と辞表を提出していた極右勢力のリーバーマン国家基盤相は辞意を撤回した。

 一方、PFLPは17日、暗殺事件の後、ガザ自治区近くでイスラエル兵に対し自爆テロを敢行し、自爆犯は死亡、兵士2人が負傷した。PFLPによる自爆テロは初めてという。暗殺されたムスタファ議長を後継したサアダト新議長は、一気に強硬路線を進め始めたとみられる。

 観光相暗殺事件についてイスラエル警察当局は、犯人は複数で、観光相の行動を把握するなど入念な計画・準備があったとみている。(毎日新聞)
タリバン政権崩壊後、PKOがアフガンで役割を果たす=米国務長官


 [上海 17日 ロイター] パウエル米国務長官は、アフガニスタンのタリバン政権が崩壊したあと新政権に移行するに際しては、国連平和維持活動(PKO)が重要な役割を果たす可能性があると述べた。
 同長官はアジア太平洋経済協力会議(APEC)閣僚会合に出席するため上海に向かう機内で記者団と懇談し、国連は東ティモールやユーゴスラビアのコソボ自治州などでの経験が豊富だと述べた。
 そのうえで、対アフガン軍事攻撃が終了した段階で安定化を実現するために国連と意見を交換していると述べ、ザヒル・シャー元国王が各民族集結のシンボルとなりうるとの見方を示した。(ロイター)
アフガン南部のカンダハルが大規模な攻撃を受ける=CNN


 [イスラマバード 18日 ロイター] 米ケーブルテレビのCNNは、アフガニスタンを実効支配するタリバンの拠点とされる南部の都市、カンダハルが大規模な攻撃を受けている、と報じた。
 カタールの衛星テレビ、アルジャジーラの記者、Youssef Al-Shouli氏は、CNNに対し、「こうして話している現在も、市内では爆音が響いており、5分前、10分前にも爆弾が投下されている」と述べた。(ロイター)
カブールの北郊で爆弾が3発爆発=目撃者


 [イスラマバード 17日 ロイター] 目撃者によると、現地時間17日午後、カブールの北郊で爆弾が3発爆発した。
カブール市内の病院の医師によると、17日朝の空爆で10人の重軽傷者を診察したが、これには2人の子供も含むという。(ロイター)
ビンラディン氏 来月中旬までに拘束? 「動きキャッチできる」

 【ワシントン16日平山孝治】米中枢同時テロの首謀者とみられるウサマ・ビンラディン氏の身柄拘束の可能性について、米上院情報委員会のグラハム委員長は十六日「今年十一月中旬までに、生死は別として身柄を確保できると思う」と語った。グラハム氏は最近、米情報当局から極秘情報に関する説明を受けている。具体的根拠は明らかにしなかったものの「信じるにたるブリーフだった」と話した。

 AP通信によると、パキスタンの情報当局は「ビンラディンは、米国の空爆が始まった七日にアフガンを脱出した可能性が高い」としているという。しかし、米情報当局は、同氏はまだアフガン国内に潜伏。家族やテロ組織「アルカイダ」の親衛部隊と行動をともにしているとみている。

 アルカイダは米国の盗聴を警戒して衛星を利用した通信機器は使わず、連絡には秘密情報員を使っているという。所在場所は頻繁に変え、アフガン山中に張りめぐらされた地下ごうや「アルカイダ」の隠れ家を渡り歩いているとの情報もある。

 米情報当局は、集中的な空爆を続けているアフガン南部から東部に同氏がいる可能性が高いとみている。また「極めて危険なかけ」(同情報筋)だが、飛行機を使った逃亡も検討、逃亡先はチェチェン、スーダン、ソマリアに絞っているという。

 米情報当局の説明にグラハム氏とともに同席したシャービイ副委員長は「遅かれ早かれビンラディンは動きだす」と述べ、動きをキャッチできるとの見方を示した。(西日本新聞)
【オーストラリア】首相、豪軍の派兵を発表

ハワード首相は17日午前10時過ぎに緊急会見を開き、現在行われている米軍によるタリバン攻撃に協力するため、近く豪軍の派兵を行うと発表した。当初予定を大幅に上回る総勢1,550人が今後数週間のうちに、アフガニスタンなどに向けて送り出されることになりそうだ。メルボルンで行われた会見の中で同首相は前夜、ブッシュ米大統領との間でテロ事件発生以来2回目となる電話会談が行われたことを明かしている。
同大統領は豪州が早い段階から米国を支持し、テロリストとの対決姿勢を一貫して取り続けていることに対する感謝を表すとともに、両国共同による作戦を実施に移すことを示唆。実質的な協力要請が行われたという。
同首相はこれに先立つ今月4日、米軍への協力体制として、◇特殊空てい部隊(SAS)150人◇燃料空中補給機2機◇フリゲート艦HMAS『アンザック』またはその後継艦、などを投入する計画を発表。当時、派兵総数は約950人とされていた。
しかしハワード首相は今回、この数字をはるかにしのぐ、総勢1,550人の派兵に加え、新たにF/A18戦闘機4機の投入の意思を明らかにしている。
派兵の時期については来月半ばとの見方が有力だが、詳細な日程については後日確認されるもよう。
なお同首相は会見に先立ち、野党労働党のビーズリー党首に対し、16日夜と17日朝の2回電話連絡を取り情報の伝達を行っている。
選挙期間中ではあるものの、同党首はこの件に関し米国との共闘を主張。政府与党と同じ立場にあることを訴え続けている。
■死傷者が出る可能性も
ハワード首相は会見で、派兵に伴い豪軍の中から被害者が生じる可能性についても言及。戦場に赴いていく以上、「危険はないと偽ることはできない」とコメント。死傷者が出る確率について「極めて高い」との見方を示している。
とりわけ豪軍の精鋭部隊SASについては、調査・救援活動だけでなくタリバン側兵士と実際に地上戦を繰り広げることも予想されるため、「大変危険な任務である」と位置づけている。
また、多国籍軍を率いて参加した2年前の東ティモール派兵時と比較。より困難な状況になるだろうとの意見を述べている。
一方米国下院議会は先ごろ、米豪両国の相互防衛を定めたアンザス条約の採用を決めたようだ。(NNA)